更新日: 2023年03月30日
シワが作られる原因は表情・乾燥・紫外線など日常生活の何気ない習慣から引き起こされています。
シワが発生する仕組みは、肌の表面に薄く現れる表皮性シワからはじまり、段々と深い溝になっていく真皮性シワへと変化していくのが特徴なので、できるだけ早い段階でケアしていくことが重要です。
※監修者は「それぞれのシワができる原因は?」「顔のしわが発生する仕組み」「シワのできやすい場所は?」などについて監修をおこなっています。掲載している商品は、監修者が選定したものではなく編集部が口コミをランキング集計したものです。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。
顔のシワは、表情ジワ、乾燥ジワ、紫外線ジワ、たるみジワ、ちりめんジワ、加齢ジワ、真皮ジワなどの種類によってできる原因が異なります。特徴や見分け方をもとに、原因を正しく理解しましょう。
ひとくくりに「顔のシワ」といっても、できる原因は種類で異なり対処法も違ってくるため、正しく見分けることがポイントです。
笑った時やしかめっ面をした時、顔の表面には自然としわが寄ります。
そんな表情のクセは同じ箇所で繰り返し皮膚が折り込まれることでその折り目が徐々に定着し、しわとなって刻まれていくのです。
原因は、皮膚のハリや弾力・潤いを担う真皮層のコラーゲンやエラスチン・ヒアルロン酸が、加齢や紫外線の影響によって減少し、皮膚を支えきれなくなってしまうことです。
乾燥ジワは間違ったスキンケアによる保湿不足や、睡眠不足やストレスといった生活習慣の乱れが原因で引き起こされていく、肌の表面にできる薄いシワです。
乾燥ジワに合わせたスキンケアの手順を守りながら、生活習慣を改善することで、深いシワになる前にケアしていくことが重要です。
紫外線も肌にダメージを与える大きな要因です。
特に、紫外線に含まれる紫外線A波(UV-A)は、肌の奥の真皮にまで届き、ハリや弾力を支えるコラーゲンやエラスチンに損傷を与えて変質させてしまいます。
それにより肌のしなやかさが失われ、しわやたるみへとつながってしまうのです。
また、紫外線は肌老化を招く活性酸素を体内で発生させるだけでなく、肌の乾燥を加速させてしまいます。
たるみジワは加齢による表情筋の衰えや、紫外線ダメージによる肌のハリ弾力の低下、代謝の低下による脂肪の増加などが原因となり、皮膚がたれ下がってしまうことからおきます。
特に紫外線A波はコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸のある真皮層に届き、たるみを引き起こす要因となります。若い頃に肌を真っ黒に焼いていた人が、年齢を重ねることでほうれい線が目立ちやすくなるのはこういった紫外線のダメージが原因です。
たるみジワは顔の厚い脂肪が支えきれなくなった時に生じることが多く、場所によってほうれい線になったり、目元の黒いクマとなって現れます。
ちりめんジワは乾燥・紫外線・加齢によって、目尻や頬・口元など顔の中でも頻繁に動かすことが多い部分に表情と癖と共にできる浅いシワです。
人によっては白い粉状のものが出ることもあり、肌が極度の乾燥や外部刺激によって弱っている可能性もあるので、放置しておくとさらなる深いシワにつながっていく可能性があるので注意が必要です。
ちりめんジワができる原因の詳細はこちら
加齢とともに女性ホルモンの分泌量は減少していき、それに伴いコラーゲンやエラスチンも減少してしまいます。
そうすることで肌の弾力やハリが失われ、しぼんでいくと、それが原因でしわへとつながってしまうのです。
肌の老化に関しては遺伝的なものもありコントロールしにくいですが、紫外線による肌の劣化は少しでも防ぐことで、加齢による肌の衰えにアプローチすることが可能です。
真皮ジワはコラーゲンやエラスチンなどのハリ成分が減少することで、肌が垂れ下がってできるようになります。
成人以降は年齢を重ねることで女性ホルモンが減少する傾向にあり、コラーゲンやエラスチンが減少し真皮ジワのリスクが高まってきます。
顔のしわは、表皮性シワと真皮性シワで発生する仕組みが異なります。
表皮・真皮で、それぞれシワの特徴は異なるため、仕組みを理解し正しい対処法を取り入れましょう。
表皮性しわとは、肌の表面に現れる浅いしわのことです。空気の乾燥などにより、皮膚のうるおいやしなやかさが失われると、肌表面にはさざ波のような細かいちりめん状のしわ(ちりめんじわ)ができてしまいます。しわの中でも浅くて細かいのが特徴で、特に目元や口元に多くできます。
表皮は、厚さが平均約0.2ミリのとても薄い膜です。肌のいちばん外側にあり、外部からの異物の侵入や体の水分の蒸散を防ぐバリアとなって、内部を保護しています。表皮は、外側から「角層」、「顆粒層」、「有棘層」、「基底層」の4つの層から成っており、その大部分を「ケラチノサイト」と、それが変化した細胞が占めています。これらが紫外線や乾燥によってダメージをうけるとしわになっていきますので、しっかりケアしていきましょう。
真皮性しわとは、肌の表面で深い溝に見えるしわのことです。加齢や紫外線ダメージなどで、真皮内のコラーゲンやエラスチンが損傷を受けると、肌のしなやかさや弾力が失われ、深い顔のしわへとつながってしまいます。
しわは段階的に深く刻まれ、はじめは浅い小じわ(表皮性しわ)だったものが、深いしわ(真皮性しわ)へと変化。そこに表情筋の衰えなどが加わると、さらにたるみへと進んでいくこともあります。
真皮は水分やヒアルロン酸などからなるゲル状の基質の中に、強靭な張力を持つ膠原線維(コラーゲン線維)、弾性線維(エラスチンなど)が存在してできており、これらの存在によって肌のハリが保たれています。表皮と異なり真皮は日々大きく変化することはありませんが、加齢とともに徐々に薄くなり、シワを生じます。
顔のしわには段階ごとにマッチするスキンケアが異なり、段階が進めば進むほど、しわに立ち向かうことは難しくなるため早目にお手入れすることが大切です。
シワのできやすい場所は主におでこ、眉間、目尻、ほうれい線、マリオネットライン、首元です。できる部位でも原因や対処法は異なるため、パーツ別の原因を見極めましょう。
とくに皮膚が薄い場所ほどシワはできやすいため、シワのできやすい場所は前もって予防法を取り入れておくのもおすすめです。
おでこのシワは乾燥による小ジワ、表情の癖などにできてしまうシワ、年齢とともに刻まれていく深いシワの3種類があります。
では、おでこのシワがなぜできるかというと主な原因は7つ。表情のクセ、紫外線による肌のハリへのダメージ、肌の乾燥、おでこの筋肉の衰え、おでこにつながる頭皮の緩みや頭皮のコリ、横向きやうつ伏せなど寝る時の姿勢などが挙げられます。
地道な生活習慣の積み重ねが実は大きく影響することもあり、放置しておくとだんだんとシワが深くなっていくので注意しましょう。
おでこのシワができる原因の詳細はこちら
眉間のシワは、眉間の筋肉が凝り固まったり、たるんだり、長年の表情のクセなど年齢や環境要因によって自然に生じるものです。
眉間のシワには、表情筋を緩めるマッサージや重い瞼を持ち上げる皺眉筋をほぐしたり、目の周りの筋肉をほぐすマッサージをすること。シワ対策のテープを使ったり、ボトックスやヒアルロン酸を注入したり、シワ改善成分が配合された美容液を使うことでも対策が可能です。
眉間のシワができる原因の詳細はこちら
皮膚が薄く、加齢や表情の癖・血行不良などで現れやすい目尻のシワは、肌が乾燥しやすく、紫外線ダメージをうけやすい場所にあるにも関わらず、自分では正面から見えないためケアが行き届きにくいです。
目尻は他人から見て目立ちやすい場所にあるだけじゃなく、ファンデーションがシワに溜まったり、年齢と共にシワが深くなり定着しやすくもあります。
目尻のシワができる原因の詳細はこちら
ほうれい線とは、小鼻から口元に向かってハの字型にのびるラインのことで、医学的には鼻唇溝(びしんこう)と呼ばれています。ほうれい線は顔立ち(骨格や頬の筋肉のつきかたなど)によってもともと目立ちやすい方とそうでない方とがいて、20代から気になる方もいれば、30代、40代とコラーゲンやエラスチンの減少などにより深い溝になっていく方もいます。
寝るときに片方ばかり向いていたり、食事の時に片側の口ばかりで噛んでいたり、肌の乾燥を助長させる生活ばかり送っていたりすると症状が出やすくなるので注意が必要です。
できてしまったほうれい線には年代ごとにケアの仕方が異なるので、自分に合ったほうれい線対策を行うことが重要。また、ほうれい線を目立たなくするメイクにもコツがあるので身につけておくと安心です。
マリオネットラインは唇の両脇からあごへ向けてのびる「溝」のことで、皮膚のたるみや肌のハリや弾力の低下、噛み合わせの悪さや猫背などの生活習慣的なもの、さらにお肌の大敵である紫外線によって引き起こされます。
ほうれい線の下にさらにできるシワということもあり老けて見えやすく、可能であれば美容医療での対策も視野に入れたいところです。
首のシワは横ジワと縦ジワがありますが年齢を感じさせるだけでなく、スキンケアの盲点にもなりやすいところ。首のシワになる原因は、紫外線・乾燥・噛み癖などの生活における癖、身体を洗うときの摩擦・加齢による首の筋力の衰えなどさまざまなものがあります。
対策としては保湿や紫外線ケアといった基本的なことから、首のシワ改善のためのマッサージ、NG習慣をあらためる、枕の高さを立っている時の首の傾斜と同じにするなどがあります。