シワの改善と予防のためにできることは? 日常生活の中でできるセルフケアをしっかり行う

更新日: 2023年03月30日

シワの改善と予防のためにできることは? 日常生活の中でできるセルフケアをしっかり行う

シワ対策には自身の年齢に合わせながら、徹底した保湿紫外線対策生活スタイルの見直し表情筋のトレーニングなど日常生活の中でできるセルフケアをしっかり行なっていくことが重要です。


シワを予防するには
・化粧水による水分の補給だけじゃなく、乳液やクリームによる油分のチャージ、部屋を乾燥させないといった徹底した保湿
・ハリや肌の弾力を支えるコラーゲンやエラスチンに損傷を与える紫外線対策をしっかりする
・食事やストレス、枕の高さやスマホ利用時の姿勢までシワを導くようなライフスタイルの習慣を改善する
・目元や眉間がシワにならないように目が疲れないように最大限考慮する、マッサージでほぐしてあげるなどのケアを
・表情筋が衰えないよう、誰でも自宅でできる表情筋トレーニングを行う
などがおすすめ。

また年代別にできる顔のシワのケアは異なるので、20代、30代、40代、50代以上と年齢に合ったシワ対策を実践していきましょう。


残念ながらできてしまったシワには
・紫外線ダメージでさらにシワが深くならないように紫外線をカットしながら、コラーゲン産生を促進するUVケア商品の活用
・乾燥により肌の表面が固くならないように角質ケアを意識した保湿
・「ニールワン」「純粋レチノール」「ナイアシンアミド」など厚生労働省がシワ改善の有効成分と認めている成分が入った美容化粧品でのケア
・目元、首元、おでこのシワ改善にアプローチするマッサージ
などで対処。

できてしまったシワを嘆くのではなく、予防やケアを徹底することで、改善にアプローチしていきましょう。

監修者
清仁美
仁美
コスメ薬機法管理者
コスメ薬機法管理者資格を有するLASELA編集者。大学卒業後、編集プロダクション勤務。アトピー、脂漏性皮膚炎、酒さでひどい肌荒れに悩んだ経験から美容にハマる。調理師免許、ソムリエ資格も所持し、体のなかと外の両方から美しくなることを追求。

※監修者は「顔のシワができにくい肌を作るには?」「年代別の予防方法」「すでにあるシワへの対処方法」などについて監修をおこなっています。掲載している商品は、監修者が選定したものではなく編集部が口コミをランキング集計したものです。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。
※本記事でいう「エイジングケア」とは年齢に応じたケアのことをさします。

顔のシワができにくい肌を作るには?

顔のシワができにくい肌を作るには徹底した保湿日々の紫外線対策生活スタイルの見直し目元の負担をなくす表情筋トレーニングでのケアの5つを日常的に取り入れることがポイントです。


ポイント① 徹底した保湿
シワには細かく種類がありますが、すべてのシワにおいて大切なのは肌の保湿です。スキンケアでは保湿を意識し、肌を乾燥させないように日頃から意識しましょう。

ポイント② 日々の紫外線対策
紫外線は大きなダメージを与えるため、常に紫外線対策に気を配りましょう。1年を通して降り注ぐ紫外線A波(UV-A)は肌の奥の真皮まで透過して、ハリや弾力を支えるコラーゲンやエラスチンに損傷を与えるため、季節を問わず紫外線対策は徹底することがポイントです。

ポイント③ 生活スタイルの見直し
食事では栄養バランスを整える、禁煙、ストレスを解消するなど、生活スタイルを見直し、体の内側からシワを作りにくい肌に整えましょう。

ポイント④ 目元の負担をなくす
目元や眉間の気になるシワは、目の疲れをためないように日頃から意識しましょう。目の疲れが軽減すると、無意識に目元や顔をしかめる回数を減らすことが可能です。

ポイント⑤ 表情筋トレーニングでケアする
表情筋を鍛えて、筋肉のたるみを防ぐとシワ対策につながります。特に普段から表情を作らない方や無表情になりがちな方は、表情筋のトレーニングがおすすめです。

普段からスキンケアや生活スタイルの見直し、トレーニングを取り入れることでシワができにくい肌をめざしましょう。

ポイント① 徹底した保湿

顔のシワをできにくくするうえで最も重要といえるのは「保湿です。

浅く細かいちりめんじわは、もともと肌のうるおい不足が原因。まず保湿を徹底的におこない、角層のすみずみまでうるおいをしっかりチャージしてあげましょう。

肌の乾きが気になる時は、しっとり系の化粧水を選ぶのがおすすめです。特に気になる目元などの部分には、コットンパックで集中ケアするのもいいですね。

保湿のためには、水分のチャージだけでなく、油分のチャージも忘れてはなりません。肌をうるおいでひたひたに満たした後は、しっかりフタをしてくれる乳液・クリーム・オイルまで念入りに。現在はシワ改善にアプローチできる美容成分が含まれた保湿クリームもあるのでぜひ活用してください。

うるおいが行き届き、しっとりとやわらいだ肌は、ぷるんとして表情のクセもつきにくくなります。

また、部屋を乾燥させないことも大切ですので、水を入れたコップを置くなどできることからで良いので加湿することも大切です。

ポイント② 日々の紫外線対策

紫外線による肌ダメージを極力避けるため、紫外線対策には日ごろから気を配りましょう。

紫外線A波(UV-A)は肌の奥の真皮まで透過して、ハリや弾力を支えるコラーゲンやエラスチンに損傷を与えますが、紫外線B波(UV-B)肌の表面にダメージを与えてしまいます。

紫外線B波(UV-B)は冬には一時的にその量が減ることが多いですが、紫外線A波(UV-A)は冬になっても夏の半分程度しか減らず、雲やガラスまでも通り越してしまいます。年中通してUVケアを忘れないことがとても重要です。

日焼け止めは、レジャー向きの紫外線ブロック力が高いものから、日常づかい向きのものまで数多く販売されていまるので、うまく使い分けて紫外線によるダメージを回避していきましょう。

ポイント③ 生活スタイルの見直し

栄養バランスの整った食事をする・喫煙をやめる・ストレス解消のために趣味を楽しむ時間をつくる・無理なスポーツは控えるなど、生活スタイルを見直すことも肌のしわを予防するには大切。からだ自体が健康的になれば、肌もいきいきとしますよね。

他にも、合わないスキンケアアイテムを無理に使わない、首じわの要因となる高さのありすぎる枕は使わない、スマホやパソコン使用時の姿勢に気をつけるなど、日々の生活の中にしわをできにくくする習慣を取り入れていきましょう。

ポイント④ 目元の負担をなくす

目元や眉間の気になるしわを予防するには、目の疲れをためないことがポイントとなります。

目の疲れが軽減されれば、無意識に目元や顔をしかめる回数も自然と減っていきますので意識してみください。 

また、目元は極力こすらないよう意識することも大切です目元はとてもデリケートなのでやさしく接してあげましょう。

ポイント⑤ 表情筋トレーニングでケアする

シワの原因のひとつに表情筋が衰えることにあります。特にあまり感情を表に出さず無表情の方は、どうしても表情筋が衰えやすくなりがちなので、表情筋トレーニングを積極的に取り入れてはいかがでしょうか?


ベーシックな表情筋トレーニング方法
①口全体を大きく開き「あ」と発音する
②口を真横に引きのばし「い」と発音する
③口をしっかりとすぼめ、突き出すようにして「う」と発音する
④笑顔をつくり、口角を上げて「え」と発音する
⑤口を大きく縦に開き、鼻の下を伸ばすようにして「お」と発音する
⑥それぞれ5〜10秒程度同じ表情をキープしながら行い、①〜⑤を5セット繰り返す

年代別の予防方法

年齢に伴い肌は変化するため、20代のしわ予防、30代のしわ予防、40代のしわ予防、50代・60代のしわ予防法は異なります。


20代のしわ予防
とくに20代後半から肌の変化が生じやすいため、日頃のスキンケアの徹底や紫外線対策などを重視することがポイントです。

30代のしわ予防
肌変化のサインを見つけたら、特定の肌トラブルにおすすめのスキンケアなどでお手入れを行いましょう。とくにライフスタイルが変化しやすくプライベートでも忙しくなりやすい30代は、肌に悪影響を及ぼすストレスを小出しできるよう、ストレス発散法を身につけておくこともポイントです。

40代のしわ予防
40代は、肌の弾力成分であるコラーゲンやエラスチンが減少し、しわが現れやすいのが特徴です。スキンケアではエイジングケアにおすすめの商品を取り入れる他、こまめな保湿を意識し、紫外線対策を徹底しましょう。場合によってはマッサージを取り入れましょう。食事面では、バランスよく栄養を取り入れ、タンパク質を意識した食事が効果的です。

50代、60代のしわ予防
50代・60代は、肌のターンオーバーサイクルの遅れ女性ホルモンの減少肌の水分量や皮脂量が減少傾向になります。スキンケアでは、高保湿でエイジングケア成分が配合されたタイプを取り入れましょう。引き続き紫外線対策をおこない、基本的な予防法も続けることが大切です。

世代や肌の状態に応じて正しく取り入れると、効率的なシワの予防につながります。

20代のしわ予防

しわへの悩みはまだ少ない世代です。ただ、肌の変化がおこりやすいのは20代半ばからといわれ、日常のスキンケアはきちんとおこないましょう

しっかり保湿をし、紫外線によるメラニンの蓄積を防ぐためにUVケアも忘れずに。また、人によって首や目元などシワができやすいポイントがわかります。

20代から自分のシワになりやすいところを理解し、マッサージやシワ改善クリームなどを使ってケアしていくと将来の美容につながっていきますよ。

30代のしわ予防

実際に肌の変化があらわれはじめるのは30歳あたりからといわれています。肌変化のサインを見つけたら、ターンオーバーのサポートをしてくれるスキンケアなどで早目のお手入れをしましょう。

また、ストレスとうまく付き合うことも大切です。保湿UVケア表情グセにも注意してくださいね。40代まで若々しい肌を保つことができるかどうか?の分かれ目であるので以下を意識するのがおすすめです。

① 保湿を徹底して乾燥による小さなシワを作らない
② 紫外線対策を徹底して肌のコラーゲンやエラスチンが減少しないよう守る
③ 表情のクセでシワになりやすい部分にはシワ改善クリームや美容液を塗る

40代のしわ予防

肌の弾力成分であるコラーゲンやエラスチンが減少し、しわが現れやすくなります

肌にハリを与えるスキンケアこまめな保湿マッサージ紫外線対策をおこないましょう。栄養面からのアプローチとしてタンパク質を積極的にとるのもおすすめです。

ナイアシンアミドなどのシワ改善有効成分を配合した医薬部外品には、これまで化粧品では難しかった、表皮・真皮のシワにアプローチする効能効果が認められています。


化粧水や乳液といった基本のケアに、スペシャルケアアイテムとしてぜひプラスするなどの工夫が大事になってきます。

50代、60代のしわ予防

女性ホルモンの減少や、肌のターンオーバーサイクルの遅れ肌の水分量や皮脂量の減少が見られるようになります。

スキンケアアイテムは、高保湿でエイジングケア成分が配合されたものにシフトしましょう。しっかりと紫外線対策をおこない、マッサージを日常的に取り入れるのもおすすめです。

シワ改善の有効成分が配合された導入美容液フェイスパックなども役立ってくれます。ぜひスキンケアルーティンの中に取り入れてください。

すでにあるシワへの対処方法

すでにあるシワへの対処方法としては、日やけを防ぐスキンケア肌にうるおいを与えるスキンケア肌にハリを与えるスキンケアしわ改善のためのマッサージの4つがポイントです。


日やけを防ぐスキンケア
紫外線によるダメージは日々少しずつ肌に蓄積しています。できてしまったシワをさらに深刻化させない・新しくシワを作らないために、日々の紫外線対策は手を抜かないようにしましょう。

肌にうるおいを与えるスキンケア
乾燥は肌の大敵で、しわをつくり、できてしまったしわの進行をさらに加速させる原因です。スキンケアでは保湿を重視し、常にみずみずしい肌状態をめざしましょう。

肌にハリを与えるスキンケア
コラーゲンの減少などによる肌しぼみが原因のシワや加齢によるシワには、ハリを与えるスキンケアを取り入れることがポイントです。とくに、シワを改善する有効成分として厚生労働省が認可しているニールワン純粋レチノールナイアシンアミドの3種類がおすすめになります。

しわ改善のためのマッサージ
目元、首元、おでこをマッサージもすでにあるシワの対処方法として効果的です。マッサージは気になるしわの部位にあわせて正しく取り入れましょう。

正しい対処方法を取り入れ、シワの目立ちにくい肌づくりを行いましょう。

日やけを防ぐスキンケア

紫外線によるダメージは少しずつ肌へと蓄積していきます。そのため、できてしまったしわをさらに深刻化させないために、日々の紫外線対策には手を抜かないようにしましょう。

紫外線をカットするだけなく日焼けしにくい肌を育てるなど、日焼け止めだけなく+アルファのUVケア用品も増えてきているのでぜひ活用しましょう。

「ORBIS リンクルホワイト UV プロテクター」などは紫外線をカットしながら、コラーゲン産生を促進しシワ改善にアプローチしてくれます。

肌にうるおいを与えるスキンケア

肌の乾燥がしわをつくり、できてしまったしわの進行をさらに加速させてしまいます。徹底した保湿で肌にみずみずしさを届けてあげましょう。

特に、極度の乾燥で一時的にできたしわや、浅いしわにはうるおいをしっかりチャージしてあげてくださいね。肌の表面が固くなっている場合は、角質ケアをしてから保湿するのがおすすめです。

また、乾燥で一時的にできているシワであれば保湿ケアで改善する可能性もありますので、しっかり肌に潤いを与えていきましょう。

肌にハリを与えるスキンケア

コラーゲンの減少などによる肌しぼみが原因のしわには、ハリを与えるスキンケアで肌を整えていきましょう。

シワを改善する有効成分として厚生労働省が認可しているのは「ニールワン」「純粋レチノール」「ナイアシンアミド」の3種類です。

これらの成分が入ったシワ改善クリームやシワ改善美容液を使うとより効果的にシワにアプローチできます。またマッサージと併用するアイテムもおすすめですよ。

しわ改善のためのマッサージ

しわ改善には、目元のマッサージ、首元のマッサージ、おでこのマッサージの3つを正しい方法で行うことが大切です。マッサージによってしわ周辺にアプローチすることで、症状の改善を目指しましょう。


目元のマッサージ方法
目元のマッサージでは、薬指のお腹の部分を使って「目尻」「目の下」「目頭」「まぶたの上」を、各約3秒ほどプッシュします。
また「四白(しはく)」というツボは、疲れ眼やくまのケアに有効なので、あわせて取り入れることがポイントです。

首元のマッサージ方法
首元のマッサージでは、鎖骨から首フェイスライン耳首へと血液やリンパの流れを整えていきましょう。クリームなど滑りをよくするスキンケアを手に取ると、摩擦を減らしてお手入れできます。

おでこのマッサージ方法
おでこのシワは、目を閉じて少しうつむき加減になり、両手の指先を眉の上に置いて伸ばしていきます。頭頂部に向かって指をずらしながら、指先で筋肉をほぐしていくのがポイントです。

それぞれシンプルなやり方で簡単にできるものばかりなので、スキンケア中やメイクの前に取り入れることがポイントです。

目元のマッサージ方法

薬指のお腹の部分を使って「目尻」「目の下」「目頭」「まぶたの上」の順番に、1カ所につき約3秒ほど押していきます。押すときは爪を立てたり、眼球を圧迫しないように注意しましょう。

また、瞳から真下、下瞼の骨の淵から1センチほど下、だいたい小鼻のまっすぐ横にあり指で押さえると浅く窪んだ場所を「四白(しはく)」と言います。

このツボは疲れ眼やくまのケアに効果的です。こちらもやさしくマッサージしましょう。


四白(しはく)のマッサージ方法
・人差し指のはらを使い、少し上に向かって痛くない程度に押す
・その後、左右同時にクルクルと円を描くように動かす
・30秒を1セット。3セットほど行う

眉頭と眉尻のマッサージも、目の下のしわにアプローチできます。眉頭の下にあるくぼみから眉尻に向かって、眉毛の部分をつまみましょう。まぶたを引き上げるようなイメージで、ちょっとだけ力を入れてマッサージを行ってください。

首元のマッサージ方法

首元をマッサージするときはクリームなどの滑りをよくするものを手に取り、鎖骨から首フェイスライン、そしてへと血液やリンパの流れをスムーズに整えていきます


首元のマッサージ方法
①鎖骨の上下を親指を以外の4本の指で優しくさすっていく
② 顎を少しあげて、首正面を鎖骨からあご先へ両方の手のひら全体で下から上に流すようにさすっていく
③指の腹で、あごの下から耳下腺へ優しく引き上げるようにさする
④手のひら全体を使って首を傾け片方ずつ左側は右手で(右側は左手で)、首側面の耳下腺から鎖骨へむかってさする

おでこのマッサージ方法

おでこのシワを伸ばすには、目を閉じて少しうつむき加減になり、両手の指先を眉の上に置きましょう。両手で顔を覆っているようなイメージです。

そのまま頭頂部に向かって指を少しずつずらしながら、指先で筋肉をほぐしていくことで、おでこのシワにアプローチすることが可能となります。