更新日: 2023年04月26日
ニキビは肌のトラブルだけでなく、体や心の不調によって特定の場所にできることがあります。
同じ場所にできるニキビでも原因が異なり、ストレスによるもの、食べ過ぎによるもの、内臓を取り巻く環境の悪化、生理前や自律神経の乱れなどがあります。
マスクの着用では頬にニキビができやすくなるので、分かりやすいでしょう。ニキビができた場所と原因や意味を見直すとニキビ予防に役立ちます。
ストレスによりホルモンバランスを乱れると、あごやフェイスラインのニキビとして現られることがあります。東洋医学において、あご周りは生殖器の反射区でもあるためです。
便秘や腹痛など腸内環境が悪化していると、口元のニキビとして現れやすくなります。口は消化管の入り口であり、胃腸とつながりのある器官であるためです。
同じ理由で、食べ過ぎた後に胃腸の炎症が続くと、口元にニキビができやすくなりますが、人によってはおでこにニキビができることも。
また、マスク生活により顔の肌への摩擦刺激が続いたり、蒸れにより雑菌が繁殖しやすくなったりすると、頬にニキビができやすくなります。
生理前や自律神経が乱れでも口周りにニキビができますが、ホルモンバランスの崩れにより、男性ホルモンが優位になり皮脂分泌が盛んになるためです。
また、自律神経のバランスが崩れると、体の緊張状態が続きやすくなるので、ストレスホルモンにより皮脂分泌が盛んになり、口周りにニキビができやすくなります。
心身の不調によって、特定の場所にニキビができることがあるので、いつも同じ場所にニキビができる人は、生活習慣に問題がある可能性があるかかもしれません。
スキンケアに加えて自分の生活を見直して、ニキビを予防していきましょう。
※監修者は「ストレスが原因でニキビになりやすい場所は?」「腸内環境の悪化でニキビになりやすい場所は?」「食べ過ぎでニキビになりやすい場所は?」などについて監修をおこなっています。掲載している商品は、監修者が選定したものではなく編集部が口コミをランキング集計したものです。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。
ストレスによるニキビは、あご・あご裏などフェイスラインにできやすいです。強いストレスを感じるとホルモンバランスに乱れが起り、男性ホルモンである「アンドロゲン」の分泌が増えます。
アンドロゲンには皮脂分泌が増加させる作用があるので、過剰な皮脂により毛穴詰まりを起こり、ニキビができる原因となります。
ストレスを受け続けると、女性でもヒゲが生えることもあるように、あごやあご裏は、ホルモンの影響を受けやすい箇所です。
日常的にストレスを感じていると、あごやフェイスラインの特定の場所にニキビを繰り返しやすくなり、肌の炎症が続いてニキビ跡になりやすいのでち注意が必要です。
ニキビやニキビ跡を予防するためにも、自分の好きなことでリフレッシュして、ストレスによるニキビを防ぎましょう。
腸内環境が悪い状態が続くと、口周りや顔全体にニキビができやすくなります。口周りは消化管の入口であり、腸とつながっている部位です。
腸内には数百万もの腸内細菌がいますが、身体に良い作用をもたらす「善玉菌」と悪い作用をもたらす「悪玉菌」がおり、バランスの悪い食生活や不規則な生活によって、悪玉菌が優勢になると腸内環境が悪化します。
すると、善玉菌が作る美肌成分が作られる量が少なくなり、悪玉菌が作る有害物質の影響を受けやすくなるため、ニキビができやすくなります。
口元や顔全体のニキビが多い人で、お腹の調子が悪い人は、肌だけでなく腸内環境の改善にも着目してみましょう。
腸内環境は、食物繊維や乳酸菌の豊富な食品の摂取やこまめな水分補給、定期的な運動だけでも大きく改善できます。
食べ過ぎによるニキビは、口元や額にできやすいです。暴飲暴食をすると、食べ物を消化しようと胃酸が多く分泌されるので、消化管の粘膜が荒れやすくなります。
消化管の入り口である口元は胃酸の影響を直接受けるわけではありませんが、粘膜の荒れによる反応が連なりニキビができることがあります。
また、甘い物や油っこい食品を食べ過ぎると、血液中の脂質が増えるので、皮脂分泌が過剰になり、おでこや髪の生え際にニキビができやすくなります。
ニキビの原因が食べ過ぎにある場合は、栄養バランスのよい食事を適度な量で食べることが大切です。
胃腸を休ませたいのであれば、ニキビケアに加えて、うどんなど消化のよい食べ物を取るのもおすすめです。
生理前にニキビができやすい場所は、あごや口周りです。強いストレスが受けると、女性でもヒゲのような太い毛が生えるように、あごや口周りはホルモンバランスの影響を受けやすい場所です。
生理前は女性ホルモンのリズムにより、「プロゲステロン」という女性ホルモンの分泌が増えます。
プロゲステロンは妊娠を維持する役割のあるホルモンですが、皮脂分泌を促す作用もあるため、生理前に分泌が増えることで皮脂の増加し、毛穴が詰まってニキビができやすくなります。
また、生理前は食欲もアップするので、食べ過ぎによるにニキビが現れることもしばしばです。食べ過ぎによるニキビは、口元やおでこに現れやすいので、生理前の食生活を見直すことが大切です。
便秘が続いているときは、口周りや顔全体にニキビができやすくなります。腸内環境が悪いと、口周りや顔全体にニキビができるように、便秘も腸内環境のバランスが崩れていることによって起こりやすくなるためです。
適切な排便頻度は食事量や人によって違いますが、1日1回の排便が理想です。
便は食べ物のカスや腸内細菌の死骸からできており、体にとって不要物なので、腸にいつまでも便が滞っていると、腸内環境を乱す原因になります。
便秘が続くことで悪玉菌が優勢になったり、悪玉菌が有害物質を出して肌にも影響を与えたりすることで、ニキビの原因になることもあります。
便秘によるニキビを防ぐためには、腸内の便が滞らないようにすることが大切です。
マスクによるニキビは、頬にできやすいのが特徴です。マスクの素材としてよく使われるのが、感染予防効果の高い不識布です。
不識布は化学繊維であり、肌の角質にとって必ずしも優しい素材ではありません。顔の動きとともに肌に摩擦が重なることで、皮膚の免疫力が低下しニキビができやすくなります。
また、マスク内の肌は雑菌が繁殖しやすい環境です。マスクをしていると、顔に吐いた息が充満しやすくなるため、ニキビ菌が増殖しやすくなります。
その一方で、マスクを外すと、マスク内にあった蒸気が一気に飛んでしまうため、肌の乾燥をもたらします。肌がカサついていると、マスクの繊維の刺激を受けやすくなるため、ニキビができる悪循環になります。
自律神経のバランスを崩れによって起こるニキビは、口元にできやくなります。口元はホルモンバランスの乱れによる影響を受けやすいですが、自律神経が乱れるとホルモンのリズムにも乱れが生じやすくなるためです。
自律神経は身体の内臓の働きを調整している場なので、乱れることにより腸内環境が悪化すると、口元以外にも顔全体にニキビができることもあります。
腸内環境が悪くなると、腸内で悪玉菌が増えて、有害物質が作られる量が増えるためです。
自律神経の乱れの原因として多いのが、ストレスです。ストレスが続くと、身体をアクティブモードを司る交感神経が優位になります。
睡眠や休息を大切にして、リラックスすると副交感神経が優位になり、自律神経のバランスを整えられます。