【ニキビができる原因と種類】種類・年代・顔・身体別にニキビができる原因について徹底解説

更新日: 2023年05月10日

【ニキビができる原因と種類】種類・年代・顔・身体別にニキビができる原因について徹底解説

ニキビができる原因はさまざまあり、症状の段階ごとのニキビの種類や、大人ニキビか思春期ニキビかどうか、生まれつきの肌質、ニキビができた顔や体の部位、チョコレートなど食べ物の内容が関わっています。

特定の条件や部位やニキビができやすい場合は、自分に当てはまるニキビの原因を見直していくことで、効果的なニキビケアができます。

ニキビには症状の進行ごとに種類があり、症状が悪化する細かい原因が異なります。大人ニキビでは年代ごとの肌環境によりニキビができやすくなりますが、思春期ニキビは成長期の皮脂分泌の増加がニキビの原因となりやすいです。

また、もともとの肌質によって毛穴の詰まりが起こしやすかったり、皮脂分泌が盛んだったりと、ニキビを引き起こしやすい原因が異なります。

顔や体にできるニキビも、部位によって肌の状態や皮膚への刺激の度合いが異なるため、それぞれに原因があります。

さらに、チョコレートのように、大量に食べるとニキビができやすい食べ物もあるので、ニキビができるさまざまな原因を見直すことで、ニキビができにくい状態を目指していきましょう。

ニキビには種類がありますが、症状の程度・年代・肌質・ニキビができた部位・食べ物によって細かい原因が異なります。
ニキビの分類ごとの原因を知り、スキンケアや生活を見直すことで、効果的なニキビケアをしましょう。

監修者
清仁美
仁美
コスメ薬機法管理者
コスメ薬機法管理者資格を有するLASELA編集者。大学卒業後、編集プロダクション勤務。アトピー、脂漏性皮膚炎、酒さでひどい肌荒れに悩んだ経験から美容にハマる。調理師免許、ソムリエ資格も所持し、体のなかと外の両方から美しくなることを追求。

※監修者は「ニキビの種類とできる原因」「大人ニキビの原因」「思春期ニキビの原因」などについて監修をおこなっています。掲載している商品は、監修者が選定したものではなく編集部が口コミをランキング集計したものです。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。
※本記事における「黒ずみ」とは汚れや古い角質による黒ずみのことをさします。
※本記事でいう「エイジングケア」とは年齢に応じたケアのことをさします。

ニキビの種類とできる原因

ニキビは進行の段階によって種類があり、白ニキビは毛穴の詰まり、黒ニキビは毛穴の皮脂汚れの酸化、赤ニキビはニキビ菌の繁殖による毛穴の炎症、黄ニキビは毛穴の炎症反応による化膿、紫ニキビが毛穴周りの組織の出血による血液色素の沈着が原因にあります。

白ニキビは毛穴が詰まりを起こしている初期のニキビで、過剰な皮脂分泌や肌のターンオーバーが乱れて毛穴が詰まることで起こります。白ニキビの毛穴の詰まりは垢と混ざった皮脂汚れで、空気に触れて酸化すると、黒っぽくなり黒ニキビになります。

白ニキビや黒ニキビの毛穴の詰まりが続いて、毛穴の中でニキビの原因となるアクネ菌が皮脂をエサに増殖し、毛穴に炎症が起こると赤ニキビになります。

赤ニキビがさらに進むと、炎症反応により免疫細胞とニキビ菌の死骸が膿となり黄ニキビになります。

赤ニキビや黄ニキビにある毛穴の炎症が悪化すると、毛穴周りの血管から出血し赤くしこりとなってしまった紫ニキビとなることもあります。

ニキビは症状の段階ごとに白ニキビ・黒ニキビ・赤ニキビ・黄ニキビ・紫ニキビと分類されることがあり、それぞれ原因が異なります。

ニキビの種類と原因を知ることで、自分のニキビに状態に合わせたケアをしましょう。

白ニキビの原因

初期のニキビである白ニキビの原因は、主に皮脂分泌の影響で毛穴に角栓が詰まって起きるものですが、洗顔スキンケア、保湿のやり方を誤ったスキンケア方法で起こることもあり、顔のどの部位に白ニキビができたかによっても、原因が異なることがあります。

白ニキビとは毛穴に皮脂や汚れが詰まっている状態で、初期のニキビのことを指し、ゴシゴシ洗いなど誤った洗顔方法や、保湿のしすぎにより肌の油分が過剰になったり、自分の肌に合わない化粧品を使うことで、白ニキビができやすくなります。

また、肌の乾燥も皮脂分泌を増やすので白ニキビの原因となりやすく、同じ顔でも部位によって皮膚の乾燥のしやすさや、皮脂の分泌量が異なるため、白ニキビの発生の度合いが異なります。

さらに、つい癖で顔の一部を触る癖があったり、美容施術で肌に刺激が加わり一時的にバリア機能が低下したりすることも白ニキビの原因に。

このように白ニキビができる原因はさまざまで、肌トラブルが起きている原因をしっかり特定できないと、場合によっては大量発生してしまうことがあります。

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赤ニキビの原因

赤ニキビは、初期段階のニキビからアクネ菌が増殖し、肌の炎症が進むことが原因で起こる肌トラブルです。

マスク生活過剰なスキンケアなど、私たちの肌は外部からさまざまな刺激を受けています。

赤ニキビができる部位によって発生する理由が異なるため、ニキビ対策するうえで肌トラブルが起きるメカニズムと特徴を理解することが大切です。

赤ニキビの状態:
赤ニキビは、毛穴に汚れや皮脂が詰まった初期ニキビから、アクネ菌が増殖して炎症を起こした状態です。

赤ニキビが起きるメカニズム:
皮脂や汚れによって詰まった毛穴の中で、アクネ菌が増殖することによって炎症が起き、赤みを伴った赤ニキビが起きます。

赤ニキビの部位別原因:
鼻は皮脂の分泌量が多く、毛穴が深く汚れが溜まりやすいことが主な原因です。おでこはホルモンバランスの乱れや、前髪の刺激などが主な原因として挙げられます。頬はホルモンバランスの乱れ、乾燥や化粧品が合わないなどの外部刺激が原因です。顎はホルモンバランスの乱れに加え、紫外線も影響の1つとして挙げられます。

赤ニキビが起きるメカニズムや部位別の原因を把握し、ご自身のニキビ対策に役立てましょう。

赤ニキビの原因の詳細はこちら

黄ニキビの原因

黄ニキビはアクネ菌によりニキビが悪化して化膿した状態のことで、その原因は過剰な皮脂毛穴の詰まりから起きた通常のニキビが、炎症を起こしより悪化が進んでしまうことによるものが多いです。

黄ニキビとは白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビの段階を経て、最終的には化膿してしまい、膿を伴ったニキビのことを指します。

黄色ニキビは生活習慣の乱れやメイクや皮脂が原因です。ニキビは過剰な皮脂の分泌によって毛穴が詰まることから始まりますが、そこにニキビの原因として知られるアクネ菌が増殖することによってニキビは引き起こされてしまいます。

黄色ニキビは赤ニキビが進行した状態なので、ニキビができた段階で適切なケアを行うことで症状を防ぐことができます。

肌のバランスが崩れていると、ニキビが出る状態が続いてしまい黄ニキビになったものも治らない悪い状態が続いてしまうことが多いです。

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黒ニキビの原因

黒ニキビとは、ニキビの形態のひとつで、初期の白ニキビの状態から毛穴詰まりの炎症が進み皮脂が酸化して黒っぽく見えることから「黒ニキビ」と呼ばれます。

そのまま毛穴の詰まりを放置しておくと、膿や赤みを持ったニキビに進行することもあるので要注意です。

黒ニキビは、生まれ持った肌質により、もともと皮脂分泌が多いことが原因となる場合があり人によって出来やすさが異なります。また、洗顔やメイク落としで皮脂汚れをきれいに落とせなかった際にも黒ニキビはできやすいです。

乾燥やストレスにより肌が荒れてしまい、毛穴が固くなり皮脂が詰まることも一因です。皮脂や汚れが毛穴に詰まったことで出来た白ニキビを放置しておくと黒ニキビに進んでいくので、その段階でケアしてあげることが大事でず。

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紫ニキビの原因

紫ニキビとは、赤ニキビよりもさらに悪化し、盛り上がっているブヨブヨとしこりになったニキビの状態を指します。紫ニキビはかなり炎症が進行してしまっているため、スキンケアの改善だけでは治りにくい点も特徴です。

予防や症状が軽症の状態から対策を取り入れることがポイントですが、セルフケアで手におえない紫ニキビになってしまった場合には、皮膚科での切開治療やレーザー治療などを受けたほうが回復が早いです。

紫ニキビとはニキビのなかでも炎症が進み重症化した状態。内出血を引き起こし血や膿が溜まり紫色に見え、炎症がひいてもニキビ跡になることも多いです。
紫ニキビは、症状の軽い白ニキビを放置することから起こります。

白ニキビの炎症が進み黄ニキビへ、さらに炎症が進み赤ニキビへと段階を経て悪化。毛穴内に膿と血が溜まり、膿と血液が混じって膨れ上がるため、しこりやブヨブヨとした見た目も特徴です。

紫ニキビは重症化が進んでいるため、改善が難しいだけでなく、完治も難しく繰り返し起こりやすい傾向にあります。

ただ単に肌が炎症を起こしているだけでなく、体の内側から根本的に改善を目指す必要があり、症状の改善には継続が不可欠です。

皮膚科では、治療の選択肢が複数あり、膿出しやニキビ跡の治療などもできるので、自分でいじって悪化させてしまうよりも、早めに皮膚科を受診するのがおすすめです。

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大人ニキビの原因

大人のニキビの原因は、20代は肌の水分と油分のバランスの崩れ、30代は肌の潤い不足、40代はホルモンバランスの乱れ、50代は肌のエイジングケアと、それぞれお原因が異なります。
年代別のニキビができる原因や特徴を知ることで、対策が取りやすくなります。

20代のニキビの原因は肌の水分量や皮脂量のバランスの変化によるものが多く、10代の頃と同じような皮脂を落とすスキンケアばかりしていると、肌が乾燥してニキビができやすくなります。

30代のニキビができる原因は、肌の水分量の低下や不規則な生活習慣によるもので、乾燥肌により肌のターンオーバーが乱れると毛穴が詰まりやすくなります。また、不規則な生活習慣が続くことで、肌の抵抗力や修復力を低下させます。

40代のニキビの原因は、女性ホルモンバランスの変化によるもので、ホルモンバランスにより皮脂分泌が過剰になったり、肌の調子が崩れたりすることでニキビができます。

50代のニキビの原因は、肌のエイジングによるものが大きく、皮脂分泌や水分の少なさによりニキビができやすくなります。

大人ニキビができる原因は、20代・30代・40代・50代と年代によっても異なります。自分の年代で起こりやすいニキビの原因や特徴を知って、ニキビケアをしていきましょう。

20代のニキビの原因と特徴

20代のニキビができる原因は、肌の水分と油分のバランスが崩れやすくなることです。

20歳を過ぎると、10代の思春期の頃よりも皮脂分泌が落ち着いてきますが、肌の水分量はピークが過ぎ、少しずつ肌の潤い力に低下がみられます。

20代で肌の水分や油分のバランスが変化しているのに、10代の頃と同じようなスキンケアをしていると、ニキビができやすくなります。

例えば、皮脂をしっかり落とし過ぎると、肌の潤いを保つために皮脂分泌がさらに増えて、ニキビを起こしやすくなり、肌の水分量が不足すると、角質が厚くなるので毛穴に詰まりを起こす原因になります。

20代のニキビは大量に発生するのではなく、ポツンとできることが多いです。

30代のニキビの原因と特徴

30代のニキビができる原因は、肌の潤い不足や生活習慣の乱れが多いです。肌の水分量は20代をピークに低下しますが、30代の肌の潤いはピーク時の65%程度になります。

肌が乾燥すると角質が厚くなるため、毛穴の出口が詰まりやすくなります。また、肌のバリア機能が低下するため、摩擦などの皮膚への刺激にも敏感になり、ニキビができやすくなります。

さらに、30代になると、仕事や育児などで忙しい生活を送る人が多くなり、生活習慣が乱れる人も多いです。

食事の栄養バランスが偏ると皮脂分泌に影響を与え、睡眠時間が少なくなると肌の抵抗力や修復力が弱まってしまいます。その結果、ニキビができやすくなったりニキビが治りにくくなるのです。

40代のニキビの原因と特徴

40代のニキビができる原因は、ホルモンバランスの変化によるものが多いです。日本人女性は50歳前後で閉経を迎える人が多く、閉経を控えた40代中盤から後半はとくに女性ホルモンの分泌が乱れやすい時期です。

女性ホルモンの分泌の変化にともなって男性ホルモンが優位になることで、皮脂分泌が過剰になるため、毛穴の中で詰まりを起こしニキビができやすくなります。

特に、40代は肌のエイジングサインも感じやすく、肌の保水力の低下により毛穴の出口にある角層が厚くなることでも、毛穴の詰まりを起こしやすくなります。

ホルモンバランスの変化によるニキビは、額ではなく顎周りにニキビができやすいですが、40代では若い頃よりも肌の新陳代謝が衰えているので、一度ニキビができると治りにくい特徴があります。

50代のニキビの原因と特徴

50代でニキビができる原因は、肌のエイジングによるものです。年を重ねるとともに、肌の水分量や皮脂分泌が低下し、50代では肌の水分量は20代の半分程度まで落ちます。

皮脂分泌も少ないので、乾燥肌により皮脂分泌が過剰になりすぎることは少ないですが、肌の乾燥が進むことでターンオーバーが乱れ、毛穴の詰まりを起こしやすくなります。

また、肌の潤いが不足すると、肌のバリア機能が低下し雑菌が繁殖しやすくなります。ニキビの原因であるアクネ菌は常在菌であるため、肌の抵抗力が低くなることで、ニキビができることがあります。

50代はニキビができにくいですが、肌の新陳代謝が活発でないため、一度ニキビができると治りにくいのが難点です。

思春期ニキビの原因

思春期ニキビの原因は、成長期により皮脂分泌が盛んになることです。思春期になると、二次性徴により性ホルモンの分泌が多くなり、皮脂腺が刺激されて皮脂分泌が増えます。

皮脂の分泌が増えると、毛穴に詰まりが起こってニキビを引き起こします。また、毛穴の皮脂をエサにニキビの原因であるアクネ菌が繁殖するため、ニキビが悪化しやすく、ニキビが治っても跡になりやすくなります。

さらに、思春期は体が大人に近づいていく一方で、心の成長がついていかず、イライラ感やストレスを感じやすくなります。精神的なストレスは自律神経のバランスを乱し、ニキビができる原因になることがあります。

思春期ニキビは、成長期が終わる20歳前後になると、皮脂分泌が落ち着くため自然に治ることがほとんどです。

肌質ごとの原因

ニキビができる原因は肌質によって異なり、脂性肌は皮脂の過剰分泌による汚れの蓄積、乾燥肌はターンオーバーの乱れによる毛穴の詰まり、敏感肌は肌の抵抗力の低下、混合肌は肌の乾燥と皮脂分泌により、ニキビができやすくなります。

脂性肌は皮脂分泌が過剰な状態で、毛穴の中で皮脂が詰まったり、皮脂をエサにニキビの原因菌が増殖したりすることで、ニキビができやすくなります。

乾燥肌では肌のターンオーバーの乱れにより、古い角質が厚くなり毛穴の出口が詰まることでニキビを引き起こします。敏感肌は肌のバリア機能が低下しているため、外部刺激の影響を受けやすく、ニキビを含む肌荒れを起こしやすい特徴があります。

また、ニキビに効果のある化粧品は肌の刺激になるので、積極的に使えないのも要因のひとつです。混合肌は顔の部位によって、ニキビができる原因が異なり、皮脂分泌が盛んな部位はニキビ菌の増殖によりニキビができ、肌が乾燥している部位は毛穴の詰まりによってニキビができやすくなります。

ニキビができる原因は、脂性肌・乾燥肌・敏感肌・混合肌など、肌質によっても異なります。
肌質ごとのニキビができる原因を知ることで、自分の肌に合わせたケアを行いやすくなります。

脂性肌

脂性肌でニキビができやすい原因は、皮脂の詰まりが起こりやすく、ニキビの原因であるアクネ菌が繁殖しやすいことです。

皮脂分泌が過剰な脂性肌は、他の肌質の人と比べると、毛穴の汚れが溜まりやすいので、ニキビの原因となる毛穴に詰まりを起こしやすい特徴があります。

また、アクネ菌は皮脂をエサに増殖するので、ニキビが悪化して炎症を起こしたり、ニキビ跡になりやすいです。

さらに、脂性肌の人の中には肌のベタつきを嫌って、肌の保湿を十分に行わない人も多く、皮脂分泌がさらに増える悪循環に陥ってしまうことも。

特に、思春期はホルモンの分泌が活発になり肌の皮脂分泌が増えるため、脂性肌の人は、頬を中心に炎症のあるニキビが大量にできる傾向があります。

乾燥肌

乾燥肌でニキビができる原因は、肌のターンオーバーの乱れによる毛穴の詰まりや、潤い不足を補うために皮脂分泌が過剰になることです。

肌が乾燥すると、毛穴の出口である角層が厚くなるため、毛穴の詰まりを起こしやすくなります。毛穴から分泌される皮脂や毛穴の汚れがスムーズに排出されにくくなりニキビとなります。

また、乾燥肌の場合、皮膚の水分蒸発を防ぐために、皮脂分泌が盛んになります。毛穴の詰まりを起こしやすい肌に加えて、皮脂分泌も増えることで、ニキビができることがあります。

乾燥肌は生まれつきの肌質によりますが、肌の保水力が低い特徴があるので、洗顔後に肌の水分量を補うケアをしていないと、ニキビができやすくなります。

敏感肌

敏感肌でニキビができる原因は、肌の抵抗力の低下によるものです。肌が敏感な状態はバリア機能が低下しており、外部からの刺激を受けやすくなります。

洗顔でゴシゴシ顔を洗ったり、タオルで顔をこすったりする動作でも、肌荒れを起こしてニキビを起こしやすくなります。

また、敏感肌により肌の抵抗力が落ちると、皮膚の常在菌のバランスも崩れやすくなり、ニキビの原因であるアクネ菌が増殖しやすくなります。

敏感肌の背景に肌の水分と油分のバランスが崩れているケースもあり、肌のターンオーバーの乱れや過剰な皮脂分泌によりニキビができやすくなります。
ニキビ対策には、毛穴の詰まりを抑えるピーリング剤や、アクネ菌の繁殖を抑える殺菌作用のある化粧品を使う方法もありますが、敏感肌には刺激が強く必要な対策が取りづらいのも原因として挙げられます。

混合肌

混合肌のニキビの原因は、肌の乾燥と過剰な皮脂分泌によるものです。混合肌のベースにはインナードライによる肌の潤い不足があり、肌の水分量を保つために皮脂分泌が盛んになります。

顎やフェイスラインは肌が乾燥するため、ターンオーバーが乱れて毛穴が詰まり、ニキビができやすくなる一方で、額やおでこなどのTゾーンは皮脂分泌が盛んになり、皮脂の排出が追いつかず、毛穴に皮脂汚れが溜まったり、皮脂をエサにニキビ菌が増殖したりすることでニキビが起こります。

混合肌は顔の部位や肌の状態ごとにニキビができる原因が異なりますが、同じスキンケアをしていると、肌の水分や油分のバランスが崩れて、ニキビができやすい状態になるので注意が必要です。

ニキビのできる場所でも原因は異なる

ニキビができる原因は、部位によって細かい原因が異なります。
ニキビそのものは、過剰な皮脂分泌により毛穴が詰まることがきっかけで起こり、ニキビの原因菌であるアクネ菌が繁殖することで悪化していきますが、部位によって肌の状態や刺激を受ける量が異なるためです。

そのため、ニキビは皮脂分泌が盛んな部位だけでなく、肌の清潔が保ちづらい部位は毛穴がの詰まりによりニキビができやすくなります。

また、手で触ったり、衣類がこすれたりなど摩擦刺激を受けやすい部位は、肌のバリア機能が低下することで、雑菌が繁殖してニキビができやすくなります。

いつも特定の部位にニキビが繰り返し現れる場合は、自分の癖や習慣を見直し、部位ごとのニキビができる原因を解決することで、自分に合ったニキビケアができます。

顔にできるニキビの原因

顔にできるニキビには、あご・眉間・口周り・鼻・こめかみ・唇・おでこ・目頭・まぶた・目の下・耳・耳たぶ・頬・エラ・もみあげなどがあり、部位によってもニキビができる原因が異なります。顔にできるニキビの原因を知ると、ニキビ対策がしやすくなります。

脂性肌は皮脂分泌が過剰な状態で、毛穴の中で皮脂が詰まったり、皮脂をエサにニキビの原因菌が増殖したりすることで、ニキビができやすくなります。

乾燥肌では肌のターンオーバーの乱れにより、古い角質が厚くなり毛穴の出口が詰まることでニキビを引き起こします。敏感肌は肌のバリア機能が低下しているため、外部刺激の影響を受けやすく、ニキビを含む肌荒れを起こしやすい特徴があります。

また、ニキビに効果のある化粧品は肌の刺激になるので、積極的に使えないのも要因のひとつです。

混合肌は顔の部位によって、ニキビができる原因が異なり、皮脂分泌が盛んな部位はニキビ菌の増殖によりニキビができ、肌が乾燥している部位は毛穴の詰まりによってニキビができやすくなります。

ニキビができる原因は、脂性肌・乾燥肌・敏感肌・混合肌など、肌質によっても異なります。肌質ごとのニキビができる原因を知ることで、自分の肌に合わせたケアを行いやすくなります。

あごにニキビができる原因

あごニキビは、ホルモンバランスの崩れストレス外的刺激など原因が1つでないことから、思春期ニキビに比べ治りにくく、再発しやすい傾向があります。

また、あごニキビができるということは、生活習慣が乱れているサインといわれているため、あごニキビを改善するためには、生活習慣を見直すことから始めなければなりません。

大人ニキビの代表格が、あごニキビ。思春期ニキビと異なり、発生する原因が複雑でライフスタイルやホルモンバランスが大きく影響します。そのため、あごにニキビが頻繁にできるときは疲労やストレスが蓄積ししているサインといわれることも。

無理なダイエットで栄養不足になったり、栄養バランスの偏った食事や皮脂の分泌を促す食べ物を過剰に摂取してしまうと、あごニキビの原因になってしまいます。胃腸の不調が肌の不調に繋がる可能性があるので、食生活には十分に注意しましょう。

また、マスクの擦れや自律神経や生理前のホルモンバランスが乱れることで、あごニキビを悪化させてしまうことがあります。

規則正しい生活を送っているか?をまずは見直してみることが大事です。

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眉間にできるニキビの原因

眉間にばかりニキビができてしまう原因は、自律神経の乱れストレスと言われています。眉間ニキビは、眉と眉の間にできるニキビのこと。

眉間はもともと皮脂分泌が多いため皮脂が毛穴に詰まりやすく、白ニキビができやすい場所です。さらに、前髪などが当たることによって刺激を受けやすい場所であることも、繰り返しニキビが出来てしまう原因となります。

眉間で過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まると、眉間にニキビができてしまいます。また、眉間は前髪がかかって髪の油分や汚れがついてしまったり、無意識に触ってしまったりしやすい場所でもあります。

何度も皮膚に刺激を与えることで、すでにある眉間ニキビが治りづらくなり、何度も繰り返しできてしまうことも。触るのをやめる、前髪を短めにするなど、眉間への刺激が少なくなる工夫をしましょう。

自律神経が乱れたり、ストレスによってホルモンバランスが乱れたりすることで、皮脂の分泌量が増えてしまうことも。

生活習慣に気をつけ、ストレスを溜めないようにして少しずつ改善していきましょう。皮脂の分泌量が多いからといって過度な洗顔は逆効果なので、注意してください。

眉間ニキビのケアは、その原因となる皮脂が毛穴に詰まらないよう清潔に保ち、前髪などで刺激を与えないようにすることが基本です。またストレスを溜めないようにし、生活習慣を整えるように心がけましょう。

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口周りにできるニキビの原因

口回りのニキビはさまざまな原因で起こりやすく、皮脂の過剰分泌によるもの、胃腸の不調摩擦による炎症ストレス睡眠不足など生活習慣の乱れによるホルモンバランスの乱れなど日常生活に関することが引き金となります。

口周りのニキビは、皮脂の過剰分泌により毛穴がつまるため口の周りや下唇、あご、鼻下など口の周辺にできるニキビのことを指します。

急に現れるのは:
ホルモンバランスの乱れによる過剰な皮脂分泌、マスクによる摩擦や刺激、食生活の偏り、胃腸機能の低下、メイク汚れ、スキンケア不足による乾燥、睡眠不足が原因です。

また、胃腸が関係することもあり、暴飲暴食食生活の偏りや乱れ糖分・脂質の取りすぎ肌のバリア機能が低下、肌トラブルが発生しやすい肌に。

消化吸収できなかった老廃物が胃や腸にたまり、老廃物の排出のひとつとして口周りにニキビができます。

繰り返す口元のニキビはホルモンバランスの乱れや生活習慣の乱れの表れです。

女性はどうしてもホルモンバランスが乱れ過剰な皮脂分泌により口周りのニキビができやすい傾向も。

また現在では、マスクの着脱による摩擦刺激や蒸れで口周りの肌トラブルが増えています。摩擦で角層が傷つき肌のバリア機能が低下、炎症が起きやすくなっているせいです。

自分に当てはまる原因がどれかをまず知りましょう。

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鼻にできるニキビの原因

顔にできるニキビの中でも特に目立ってしまうのが鼻のニキビですが、鼻の上だけではなく穴の中や横、下などいろいろな場所にでき、大きく腫れあがってしまうものも。さらに最近ではマスクの影響でできてしまう人もいる厄介な存在です。

鼻ニキビができてしまう原因はニキビができる場所によって異なります。鼻の穴、鼻の下、鼻の横、鼻の上……とさまざまな場所にできますが、肌への刺激ホルモンバランス生活習慣の乱れ雑菌が付着した手で触ってしまうことなど、原因はいくつか考えられます。

鼻の横のニキビは花粉症の時期などに鼻をかむことのティッシュの刺激で増える場合なども。

最近ではコロナウイルスへの対策としてマスクを着用する人も増え、そのマスクの素材によっては肌への刺激が強く摩擦によるダメージも鼻の上のニキビができる一因となっています。

出来てしまったニキビの原因を突き止め、適切な治療を選ぶことがニキビを一日でも早く治す重要なカギとなるのです。

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こめかみにできるニキビの原因

こめかみニキビができる原因には、皮脂汚れの残り、外部から受ける肌への刺激、疲労、ストレス、内臓の不調などからくるものが多いといわれていますが、こめかみは皮脂の分泌が多いわりに「洗い残し」してしまいやすい場所でもあります。

こめかみニキビを予防するには、日頃からのスキンケア保湿を十分に行うことが大切です。

髪の毛に付着した汗、ホコリ、整髪料から菌が繁殖し、赤ニキビになりやすくなります。髪の毛がこめかみにかからないように、切ったり縛ったりするなどの対策をしてみましょう。

また、日常からくる疲労やストレスは、ホルモンバランスが乱れて皮脂の分泌を促し、こめかみニキビの増加につながるのです。十分な休息やストレス発散を心がけて生活をしていく必要があります。

内臓に原因がある場合もこめかみニキビができやすくなります。普段の食生活やライフスタイルの見直しをすることで、ニキビが改善されることが期待できます。

洗顔やシャンプーなどの洗い残しが原因でこめかみニキビができることがあります。洗い残しがあると、毛穴をふさいでニキビができやすくなるのが特徴です。しっかりと洗い流すことが大切です。

こめかみニキビは日常生活が原因でおきていることが多いので、それらを見直すことで改善されることがほとんどです。なかなか治らないという方は、一度ご自身の食生活やスキンケア方法を見直してみましょう。

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唇にできるニキビの原因

唇ニキビは主に角栓の詰まりアクネ菌による原因が大きいですが、唇の上下のどこにできるかで原因が異なることやヘルペスとの違いを抑えておきましょう。

唇ニキビができる大きな原因は、毛穴に角栓(コメド)が詰まることでできます。しかし、唇の上下ではできやすいニキビの種類に違いがあります。
唇の上側のニキビの原因は、角栓の詰まりで起きることが多く、下側のニキビの原因は、胃腸の機能や免疫力の低下で起きることが多いです。一般的に、唇まわりにできるニキビは角栓の詰まりが原因の「白ニキビ」ですが、白ニキビが進行したり、炎症を起こすと痛みをともなう「赤ニキビ」となります。

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おでこにできるニキビの原因

おでこのニキビは過剰な皮脂分泌や前髪を触れることが原因で起こります。おでこを含むTゾーンは皮脂分泌が盛んな部位であり、皮脂汚れがたまって毛穴の詰まりを起こしやすくなります。

また、前髪のあるヘアスタイルをしている人は、髪の毛についた汚れや皮脂が触れて、おでこの毛穴が詰まりやすくなります。

前髪が常におでこが触れていると、肌に刺激を受けやすく、ニキビができたり、ニキビが治りにくくなったりする原因になります。

さらに、シャンプーのすすぎが不十分だと、ニキビがおでこにできることもあります。

シャンプーの泡には皮脂や汚れが混ざっており、コンディショナーは毛穴を詰まらせる原因になるので、髪のすすぎが不十分になることで、おでこのニキビができやすくなります。

目頭にできるニキビの原因

目頭のニキビができる原因は、目元をこすることで皮膚に刺激が加わることです。

目元はかゆみや眼精疲労により、何となく触ってしまうことが多いが部位ですが、目頭をはじめ目元の皮膚は薄いため摩擦刺激を受けやすく、肌のバリア機能が低下することでニキビができやすくなります。

また、目頭を含む目元はアイメイクをする女性も多く、コスメの油分によって、毛穴の詰まりが生じて、ニキビができることもあります。

目頭そのものは皮脂分泌はそこまで多くありませんが、皮脂分泌が盛んなTゾーンと近いので、皮脂のベタツキの影響を受けやすく、ニキビができるとアクネ菌が増殖しやすい部位ともいえます。

また、目頭はニキビではなく、「マイボーム腺梗塞」というまぶたのキワの皮脂腺の詰まりにより湿疹ができることもあります。

まぶたにできるニキビの原因

まぶたのニキビの原因となりやすいのが、皮膚の摩擦です。まぶたの皮膚は薄いですが、洗顔やアイメイクにより、摩擦刺激を受けやすい場所です。皮脂分泌の盛んなTゾーンとも近いため、毛穴の詰まりを起こしてニキビができることがあります。

また、まぶたのニキビと思っていても、実際には他の皮膚の病気である可能性もあります。まぶたのキワにみられるぷつっとしたニキビのようなできものが、「マイボーム腺梗塞」です。

マイボーム腺も皮脂腺を分泌する器官で、まつ毛の内側にあります。マイボーム腺が詰まると、黄色い塊ができますが、自然に治ることがほとんどです。
また、まぶたに「稗粒腫(はいりゅうしゅ)」という小さいしこりができることもあります。

目の下にできるニキビの原因

目の下にニキビができるのは、皮膚の摩擦が原因です。アイメイクやアレルギーによって、目にかゆみを感じると無意識のうちに目元をこすりがちです。

目の下の皮膚の摩擦が重なると、肌のバリア機能が低下し、目の下のニキビができることがあります。ただし、目の下にできた湿疹がニキビであるとは限らず、稗粒腫や汗管腫などの皮膚病の可能性もあります。

稗粒腫は皮膚の角質が溜まることででき、汗管腫はエクリン汗腺という汗を分泌する腺が増えすぎて、イボになるようになることで起こります。
両者とも自然に治るのは難しく、加齢とともに数が増えることもあるので、皮膚科での処置が必要になります。

耳にできるニキビの原因

耳にできるニキビの原因は、耳の穴の内側に汚れがたまりやすいことです。
耳の中は、鼓膜や外耳道の垢や皮脂が混ざった耳垢が溜まりやすい部位で、自浄作用により耳垢は自然に外に出るものの、耳垢の一部が残ると毛穴の詰まりを起こしやすくなります。

特に、脂性肌の人では耳の穴の中も、皮脂分泌によりベタつきやすく、ニキビができやすくなります。また、耳の穴の中は、他の体の部位のようにしっかり洗うことができず、汚れを取り除くのが難しい特徴があります。

頭を洗うときは、シャンプーやコンディショナーのすすぎ残しが耳の穴の出口付近につきやすく、汚れが残ってニキビの原因になります。
その他にも、耳かきのしすぎで外耳道に傷がつき、ニキビができやすくなることもあります。

耳たぶにできるニキビの原因

耳たぶのニキビの原因は、耳ならではの皮膚の汚れや刺激によって起こります。耳たぶは耳の穴よりも肌の清潔を保ちやすいですが、手入れをしていないヘッドホンやイヤホンの使用により、毛穴に汚れがたまったり、皮膚への刺激が重なったりしてニキビができやすくなります。

また、洗顔で耳たぶまで洗うことは少なく、お風呂に入ったときに耳たぶを洗うことが多いですが、人によっては洗い忘れが起きてしまうこともあります。

形が複雑で洗いにくく、シャンプーやコンディショナーのすすぎ残しによる泡がつきやすい部位でもあるので、汚れの蓄積により毛穴に詰まりが生じてニキビができる原因になります。
さらに、汚れた枕カバーを使ったり、帽子の着脱による摩擦、耳たぶに髪がかかるヘアスタイルにより、ニキビができることがあります。

頬にできるニキビの原因

頬のニキビの原因は過剰な皮脂分泌や雑菌との接触です。肌の皮脂分泌が増えると、毛穴の皮脂が詰まりやすくなるため、ニキビがきできやすくなります。

また、ニキビの原因であるアクネ菌は、皮脂をエサにして繁殖するため、炎症を起こした赤ニキビができやすくなります。

特に、皮脂分泌が多い脂性肌は、頬など肌の広い部分にニキビができやすく、炎症を起こしたニキビができやすいです。頬のニキビができやすいのが、皮脂分泌の多い思春期ですが、大人でも誤ったスキンケアにより頬のニキビができることもります。

また、頬は枕カバーやタオルの接触が多い部位なので、清潔でない寝具やタオルを日常的に使うと、肌の衛生状態が保ちづらくなるため、ニキビができることがあります。

エラにできるニキビの原因

エラにニキビができる原因は、髪の汚れの付着や皮膚への摩擦を受けやすいことが挙げられます。エラの肌はヘアスタイルによっては髪が触れやすい部位です。毎日シャンプーをしていても、髪には皮脂やホコリがついているため、肌に触れることで汚れがたまり、ニキビができることがありあます。

特に、整髪料を使ってヘアセットしていると、毛穴の詰まりを起こしやすくなるので注意が必要です。また、エラはフェイスラインのきわにあるため、洗顔料のすすぎ残しが発生しやすく、気づかないうちに肌が不潔になりやすいです。

人によっては頬杖をつくクセがあることで、肌への刺激が加わり続けることで、肌のバリア機能が低下しニキビができる原因になります。

もみあげにあるニキビの原因

もみあげのニキビの原因は、肌が不清潔になりやすかったり、スキンケアが行き届きにくかったりすることです。
もみあげというと男性の毛のイメージがありますが、女性でも細い毛が生えていることがほとんどです。

もみあげの毛は細いので肌には強い刺激にはならないものの、常時肌が髪に触れることで肌が汚れやすくなります。

また、シャンプーや洗顔時に泡が髪をつたうため、すすぎ残しが起こりやすくなり、気づかないうちに肌に汚れが溜まり、ニキビができることがあります。

さらに、もみあげはフェイスラインの外側にあるので、スキンケアが行き届かないことも多いです。

額やフェイスライン周りのニキビ予防には、清潔な肌を保つために、髪を縛るのも有効な方法ですが、もみあげの毛は細く短めであることが多く、後ろでまとめてもこぼれてしまい髪で縛り切れないのも原因として挙げられます。

体にできるニキビの原因

体のニキビには、背中・おしり・頭皮・首・胸・デコルテ・足・お腹・うなじ・後頭部・襟足・脇にでき、部位によって原因が異なります。
各部位のニキビができる原因を知ることで、効果的なニキビケアやニキビ予防ができます。

背中にできるニキビの原因は、皮脂分泌の多さやシャンプーなど洗浄剤のすすぎ残しや洗い残しが挙げられます。

おしりのニキビも、すすぎ残しや洗い残しによってできやすいですが、下着やボトムスの摩擦や擦れも原因になりやすいです。頭皮や後頭部、襟足は髪が密集している場所なので、皮脂腺が多さがニキビの原因となります。

また、胸やデコルテは体の中心線にあり、皮脂分泌が盛んであるため、ニキビができやすい部位のひとつです。お腹は皮脂分泌がそれほど多くなく、ニキビの好発部位というわけではなく、他の皮膚の病気によって湿疹ができることもあります。

足や脇のニキビは、発汗や蒸れによって、ニキビ菌が繁殖することでニキビができやすくなります。

体のニキビにはさまざまな種類があり、部位によってニキビができる原因が異なります。

体の特定のニキビができやすい人は、ニキビができる原因を知って、スキンケアや肌に与える要因を見直してみましょう。

背中にできるニキビの原因

背中ニキビの原因は、マセラチア菌、内臓の不調、食事、ストレス、背中の脱毛、洗いすぎや合わないボディーソープの使用、湿気や乾燥、冷えや寒暖差、冬に機能性インナーを着用することなどが挙げられ、背中ニキビとは何かや男女での違い、中学生にできやすい理由なども一緒に知っておくことで最適な治療法を見つけることができます。

背中ニキビの原因菌は主に「アクネ菌」と「マラセチア菌」で、治療する場合は薬の種類が異なります。また、背中ニキビの原因の多くは生活と密接に関わりがあり、以下のように分けられます。

生活習慣に起因するものとしては、偏った食生活やストレス、生活習慣の乱れによる内蔵の不調によってホルモンバランスが乱れる。脱毛による肌荒れや保湿のお手入れが不十分。ボディソープが肌質に合っていない場合や、洗いすぎによる乾燥があります。

生活環境に起因するものとしては、蒸れやすい背中はニキビの原因菌が喜ぶ湿気が多く、乾燥もしやすい。冬の乾燥・肌に合わない機能性インナー・寒さによる免疫力低下や自律神経の乱れなどがあります。

性別や年令に起因するものとしては、男女のホルモン分泌の違いや、成長期の中学生にできやすいことが挙げられます。

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おしりにできるニキビの原因

おしりは摩擦や圧迫、蒸れによる肌刺激を日常的に受けやすく、炎症や化膿して座ると痛いニキビが繰り返しできやすい部位であり、さらに摩擦や圧迫、蒸れによる刺激はメラニン色素を生成しニキビ跡の黒ずみの原因に。

ストレスやホルモンバランスの乱れ、乾燥によって、肌のターンオーバーが乱れ毛穴詰まりを引き起こすと、ニキビやニキビ跡の黒ずみ悪化に繋がります。

おしりニキビの原因は、下着や服の摩擦によるものが多いですが、肌自体にもニキビができやすい特徴を持った部位です。

体の中でも毛穴が多い部位であり、さらに他の部位と比べて日常的に刺激を受けやすく炎症や化膿し痛みを伴ったニキビができやすい特徴があります。

さらに、ストレスやホルモンバランスの乱れ、乾燥により肌のターンオーバーが乱れ毛穴詰まりを引き起こすためニキビとなりやすい部位です。

おしりのニキビ跡の黒ずみは、刺激を受けて放出されたメラニン色素の蓄積によるものです。

また肌のターンオーバーの乱れが、メラニン色素の排出を阻害し黒ずみの悪化に繋がります。

おしりは肌トラブルが発生しやすいため、ニキビ跡が黒ずみやすいと言えます。

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頭皮にできるニキビの原因

毛穴が多く存在する頭皮は、汗をかきやすいため汚れやアクネ菌により頭皮ニキビができやすい箇所ですが、女性の場合はホルモンバランスの乱れなどが原因である可能性もあるため、頭皮を清潔に保つことはもちろん、ストレスを溜めないことも大切です。

頭皮ニキビとは、頭皮に出来るニキビのことを言います。毛穴がたくさん存在している頭皮は、皮脂分泌が盛んで汗をかきやすいため、毛穴が詰まりやすくニキビができやすい場所です。

また、シャンプーのすすぎ残しなども毛穴が詰まる原因になり、頭皮ニキビへと繋がってしまいます。

ほかにも、女性にできやすい頭皮ニキビの原因として、ストレスや睡眠不足からくるホルモンバランスの乱れが挙げられます。

適度にストレスを発散することはとても大切です。また、洗髪後に髪をしっかりと乾かせていないと、湿気で雑菌が繁殖し、ニキビの原因になってしまいます。

女性は髪が長く、乾かしづらいことも多いため、特に髪の根元のほうをきちんと乾かすように気を付けましょう。

頭皮ニキビは、毛穴が多い頭皮にはとてもできやすいものです。まずは頭皮に雑菌が繁殖しないよう、清潔に保つことを心掛けましょう。

特に髪の長い女性は、しっかりと乾かすように気を付けることが大切です。また、ストレスなども原因になってきますので、良く眠り、適度にストレス発散を取り入れるようにしてみましょう。

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首にできるニキビの原因

首ニキビができる原因には、ヘア用品やスキンケア用品の影響、乾燥、生活習慣の乱れ、ストレスや肝機能の低下、ホルモンバランスの影響などさまざまな要素が関係しており、性別によってもニキビができる原因が異なります。

首の周辺に出来る首ニキビ。髪の毛の接触や日焼けなど、本人が気づかない原因で起きていることも少なくありません。首ニキビが大量にできる原因には、ストレスやホルモンバランスの影響、シャンプーのすすぎ残し、肝機能の低下により老廃物などのデトックスがうまくいかなくなることで、肌トラブルにつながることもあります。さらに、日ごろのストレスもニキビや吹き出物など肌トラブルの原因になることも。

また、ニキビの発生にはホルモンバランスの影響も受けますが、外的刺激が要因の場合も多く、男性は髭剃りによる肌ダメージ、女性は日焼け止めの洗い残しなど、性別によってニキビができる要因が異なる場合があります。

首のニキビを早く治したい場合は、それぞれの原因に合わせたケアが大切です。

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胸にできるニキビの原因

胸ニキビの原因はさまざまで、顔のニキビと同様の原因が胸ニキビを引き起こしている場合もあれば、カビや体のコンディションが影響し、トラブルの根源となっている可能性や他の病気を胸ニキビと思い込んでいる場合も。

まずは胸ニキビについての知識を深め、しっかりと対策していきましょう。以下に胸ニキビの特徴や原因についてご紹介します。

胸ニキビとは、一般的にバスト周辺にかけてできるニキビのことを指します。中でも、皮脂腺が多い胸の谷間はニキビを作りやすく、特に清潔に保つことが大切です。

ニキビは体のコンディションともリンクしています。まずは土台となる体を整えて、胸ニキビのトラブルを回避しましょう。

顔ニキビを引き起こす原因菌はアクネ菌ですが、胸にできたニキビはカビの一種・マラセチア菌によるものかもしれません。

アクネ菌とマラセチア菌はタイプが異なるため、それぞれに合った対処が必要です。

胸ニキビだと思い込んでいた肌トラブルが、実は他の病気である可能性も考えられます。別の皮膚疾患やアレルギー、その他のリスクも考慮し、不安な時は医療機関に相談しましょう。

胸ニキビに正しく対処していくためには、まず胸ニキビのことをしっかり知ることが不可欠です。

胸ニキビは顔ニキビとはタイプが違う可能性があるため、対処法が胸ニキビに合っていないものなら、手間をかけたせっかくのお手入れが無駄になってしまいます。

まずは基礎的な知識を身につけ、胸ニキビに効果的に対処していきましょう。

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デコルテにできるニキビの原因

「デコルテニキビ」の原因は、顔と同じようにアクネ菌が引き起こす毛穴への皮脂の詰まりで起きる場合に加えてシャンプーなどのすすぎ残し、毛先の接触、紫外線の刺激、ストレス、服の摩擦、マセラチア菌というカビ菌が原因の場合などさまざまな背景があります。

デコルテニキビと吹き出物の違いはほとんどありません。ただ、顔にできるニキビと違って髪の摩擦や服の摩擦など違う刺激で起きることが多いのがデコルテニキビです。毛先についたケアケア用品や下着の刺激、ボディソープの洗い残しなど、自分では見えないところで原因になっていることもあります。

また、寝具のシーツをマメに交換していない、パジャマを毎日洗っていない、素材の合わない下着や服の摩擦、静電気などが刺激の原因になったり、夏は紫外線に当たりやすい部位ですが顔より日焼け止めを手抜きしがちなパーツなのでしっかりケアしましょう。

また、しこりがあるニキビは乳がんなどの病気と関係があることも考えられるので、自己判断せずに病院にいきましょう。

デコルテニキビがなかなか治らない場合や、良くなっても繰り返す場合には、普段使っている化粧品やシャンプー、整髪料、服やパジャマ、シーツなどを見直してみるとともに、病気の可能性もあるので通院も検討しましょう。

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足にあるニキビの原因

足のニキビの原因は、靴や靴下による蒸れや摩擦によるものです。外にいる時間が長いと、その分靴を履く時間も長くなり、発汗により足が蒸れやすくなります。

高温多湿の環境は雑菌が繁殖しやすい条件であるため、足の発汗や蒸れによりアクネ菌が繁殖しやすくなります。

また、自分の足に合わないサイズの靴を履くと、摩擦刺激が強くなり足の皮膚がダメージを受けるため、肌のバリア機能が低下により、ニキビができたり、できたニキビが治りにくくなったりします。

なお、足の裏は皮脂腺が存在しないため、ニキビができることがありません。足の裏にニキビのような湿疹がある場合は、水虫や魚の目など皮膚の病気である可能性が高いので、ニキビケア以外の対策が必要です。

お腹にあるニキビの原因

お腹にできるニキビの原因は、汗による雑菌の繁殖や衣類のこすれがあります。お腹はデコルテや背中と比べると、皮脂腺が少なくニキビの好発部位ではありませんが、衣類に覆われていることが多く、発汗による蒸れにより、アクネ菌などの雑菌が繁殖しやすくなります。

また、体にフィットする服を着ていると、お腹の肌とこすれ合うことで、肌のバリア機能が低下し、ニキビができることがあります。

なお、お腹のニキビと思っているものの中には、他の皮膚の病気である可能性もあります。蕁麻疹や汗も、水ぼうそう、ヘルペスなどによる湿疹はお腹に出やすい特徴があります。

お腹の湿疹が大量にあったり、広がっていたりする場合は、ニキビでない可能性があるので、早めに皮膚科を受診しましょう。

うなじにあるニキビの原因

うなじのニキビの原因は、肌の洗浄不足や紫外線の影響があります。うなじは体や髪を洗う時に洗浄剤が残ったり、シャンプーやコンディショナーのすすぎ残しが起こりやすい部位です。

体や髪を洗った時の泡には、皮脂汚れが含まれているので、毛穴に蓄積するとニキビができやすくなります。特に、コンディショナーは油分が多く、十分に洗い残さないと、うなじの肌がベタついたり、毛穴の詰まりを起こしやすくなります。

また、うなじはUVケアを見落としやすい部位でもあり、紫外線が当たることで角層が厚くなったり、肌の炎症を起こしたりします。

紫外線により、肌が酸化ストレスを受けると、皮脂分泌が盛んになったり、肌の水分量が減ったりするので、ニキビができる原因となります。

後頭部にあるニキビの原因

後頭部にできるニキビの原因は、過剰な皮脂分泌や頭皮の汚れにより毛穴の詰まりが起こしやすいことや、肌への摩擦を受けやすいことです。

頭皮は毛穴が密集しているため、顔よりも皮脂分泌が多く、皮脂やフケが毛穴に詰まることで、ニキビができやすくなります。

また、睡眠時の寝返りで枕とこすれたり、帽子の着脱により後頭部への肌の刺激を受けやすくなります。

さらに、髪を洗う時にすすぎ残しがあると、後頭部の毛穴に汚れがたまって、ニキビができることがあります。同時に、頭皮と合わないシャンプーやコンディショナーを使い続けると、肌がかぶれて雑菌が繁殖しやすくなり、ニキビの原因となります。

整髪剤を使っている人は、洗髪できちんと落とさないと、頭皮や毛穴が不衛生になり、ニキビができやすくなります。

襟足にあるニキビの原因

襟足のニキビの原因は、皮脂や髪の汚れにより毛穴が詰まりやすくなることです。襟足は首の生え際の髪が生えている部分です。

頭皮は体の中でも皮脂分泌が盛んな部位で、Tゾーンの2~3倍の皮脂が分泌されます。襟足も頭皮とつながる、皮脂分泌が比較的多い部位であり毛穴が詰まりやすく、ニキビの原因であるアクネ菌の増殖しやすいため、ニキビができることがあります。

襟足に生えている毛は細いため、肌への刺激は強くありませんが、髪をアップにしても、生え際に髪がかかりやすいので、肌の衛生が保ちづらいのも特徴です。

また、シャンプーやコンディショナーのすすぎ残しも発生しやすく、汚れが毛穴の詰まりを起こすことで、ニキビができる原因になります。

脇にあるニキビの原因

脇のニキビの原因は、毛穴の詰まりや肌への刺激によるものです。脇は体の部位の中でも、発汗量が多い部位ですが、汗自体はほとんどが水分であるため、ニキビを悪化させることはありません。

しかしながら、汗そのまま放置すると、雑菌が繁殖しやすくなりニキビが悪化しやすくなります。
また、身だしなみとして、脇毛の自己処理をしている女性も多く、カミソリで皮膚の表面が傷ついたり、毛抜きにより角質が厚くなったりすることで、ニキビができやすくなることがあります。

脇の臭いケアとして、スプレーやパウダーをつける人も多いですが、これらの製品の中には毛穴の詰まりを引き起こすものもあります。

脇が刺激にさらされたり、毛穴の詰まりが起こったりすることで、ニキビの原因となります。

ニキビの原因になる食べ物は?

ニキビの原因となる食べ物を具体的に挙げると、お菓子類や揚げ物、コーヒーやお酒などの嗜好品があります。それ以外にも料理に使われる香辛料、乳製品やホエイプロテインなどもニキビへの関連が高い食品と言えます。

お菓子類や揚げ物は、脂質やカロリーが高いものが多く、皮脂分泌量が増加しニキビの原因につながりやすいです。添加物も多いため、肌に良いビタミンを過剰に消費してしまうデメリットもあります。

また、おかきやせんべいなどは、高GIの代表的な食べ物で、血糖値が急激に上昇しやすいためなるべく避けたい食品になります。

カフェインやアルコールは、適度な摂取は問題ありませんが過剰摂取は注意が必要です。カフェインは飲み過ぎると胃腸に負担をかけ、ニキビや吹き出物が出てしまう人は意外に多いものです。

胃腸が弱い人は、香辛料によっても負担になる場合があるため刺激物にも注意しましょう。

乳製品の中でも特にホエイプロテインは、ニキビの悪化につながることが報告されています。

ニキビになりやすい方は、ニキビの原因になる食べ物を頭に入れておき、食べ過ぎや飲み過ぎを防ぐブレーキをかけるよう心がけてみてください。

お菓子類や揚げ物、コーヒーやお酒などの過剰摂取は、肌荒れやニキビにつながりやすい食べ物です。また香辛料、乳製品やホエイプロテインなども摂りすぎには注意しましょう。

チョコレートはニキビの原因になる?

「チョコレートを食べるとニキビができる」と耳にすることがありますが、実際にはチョコレートとニキビの因果関係はありません。
ただし、チョコレートには糖質、植物油脂、ショートニングなどが多く、それらの過剰摂取でニキビを引き起こすことがあります。チョコレートが好きな人は「一口食べると止らない」と言う人もいるため、つい食べ過ぎてしまう罪な食べ物です。
チョコレートが好きな方は、カカオが70%以上配合されているハイカカオチョコレートが人気おすすめです。ハイカカオチョコレートは、低GI食品で糖質も控えめなためニキビになりにくく、ダイエットに効果的です。
食べる量としては、1日で100kcalを目安にし、食べ過ぎにはくれぐれも注意しましょう。

チョコレートはニキビの原因になる? の詳細はこちら

まとめ

ニキビは皮膚の毛穴や皮脂腺が炎症を起こすことによってできる皮膚疾患で、年代や部位によって原因が異なります。主な原因は皮脂の過剰分泌、毛穴の詰まり、アクネ菌の繁殖、角質の異常増殖、ホルモンバランスの乱れ、ストレス、食生活の乱れ、睡眠不足、化粧品や洗顔料の刺激です。

思春期ニキビ:10代後半~20代前半が主な発生年齢で、ホルモンバランスの乱れや皮脂の過剰分泌が原因。額、鼻、頬、あごなどの顔全体にできやすく、背中や胸、肩にも発生します。

大人ニキビ:20代後半~40代に見られるニキビで、ストレスや食生活の乱れが主な原因。あご周りや口周りに発生しやすく、背中や胸、肩、首にもできることがあります。

乾燥性ニキビ:全年代で発生し、肌の乾燥やバリア機能の低下が原因。顔や首周りにできやすいです。

吹き出物:生活習慣の乱れや食物アレルギーが原因で発生するニキビで、顔全体や首、胸、背中に現れることがあります。

これらのニキビは皮膚状態や環境によって異なるケアが必要です。ニキビができる原因を把握し、適切なスキンケアや生活習慣の改善を行って、美しい肌を目指しましょう。