ストレスがニキビを悪化させるって本当? ストレスを緩和する5つの方法

更新日: 2023年05月10日

ストレスがニキビを悪化させるって本当? ストレスを緩和する5つの方法

ニキビの悪化原因には、ストレスも大きく係わってきます。

ストレスは、体内のホルモンバランスを乱すことがあり、特にコルチゾールと呼ばれるストレスホルモンの分泌が増加します。

コルチゾールの増加は、皮脂腺の活性化を引き起こし、皮脂の過剰分泌を招くことがあります。この結果、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビの発生や悪化が起こることがあるのです。

ストレスとニキビは一見無関係のようですが、深いつながりがありストレスによりニキビは悪化します。

ストレスが原因で夜眠れなくなったり、食欲不振になったりした経験はありませんか?ストレスによるホルモンバランスの乱れは、肌に大きな影響を与えニキビ悪化につながるのです。

また、ストレスは免疫機能を低下させることがあります。免疫力が低下すると、ニキビを引き起こすアクネ菌の繁殖が抑えられず、炎症が悪化することがあります。

ストレスがニキビの悪化に影響を与えるため、ストレスを減らす対策を取り入れることが望ましいです。例えば、適度な運動、十分な睡眠、リラクセーション法(瞑想や深呼吸など)などがストレスの緩和に役立ちます。また、バランスの良い食事や適切なスキンケアも、ニキビの予防や改善に効果的です。

ストレスニキビに対処するためには、生活習慣全体を見直して、ストレスの原因を解消することが重要です。

適切なスキンケアや、バランスの良い食事、十分な睡眠を確保することで、肌のコンディションを整えることができます。

監修者
清仁美
仁美
コスメ薬機法管理者
コスメ薬機法管理者資格を有するLASELA編集者。大学卒業後、編集プロダクション勤務。アトピー、脂漏性皮膚炎、酒さでひどい肌荒れに悩んだ経験から美容にハマる。調理師免許、ソムリエ資格も所持し、体のなかと外の両方から美しくなることを追求。

※監修者は「ストレスがニキビを悪化させるって本当?」「ストレスによるニキビの原因」「ストレスニキビができやすい位置は?」などについて監修をおこなっています。掲載している商品は、監修者が選定したものではなく編集部が口コミをランキング集計したものです。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。

ストレスがニキビを悪化させるって本当?

ストレスはニキビ悪化につながる原因の1つです。

人はストレスを感じると、体に何らかの不調を及ぼすものです。食欲不振や過食、不眠やイライラなど人により、体にさまざまな症状が現れます。そしてストレスは、体内部のホルモンバランスを乱し、ニキビが増加したり悪化したり、ニキビや肌荒れなどのサインとして現れるのです。

自律神経のバランスが崩れ、男性ホルモンが優位になると、皮脂分泌が増加します。増加した皮脂が毛穴に詰まることでニキビの悪化を招きます。

ストレスは女性ホルモンにも影響を与え、女性ホルモンのバランスが崩れ、黄体ホルモンが増加するとニキビ悪化につながってしまうのです。なるべくストレスを減らすことを意識してみてください。

ストレスによるニキビの原因

ストレスによるニキビは「皮脂の過剰分泌」や「毛穴が収縮し、皮脂が溜まる」「免疫力が低下する」など3つの原因が考えられます。ストレスが肌に及ぼす影響は大きく、ニキビの悪化はストレスによる大きな要因と言えるでしょう。

ストレスがニキビ悪化に直結する原因として、皮脂の過剰分泌が挙げられます。ストレスを感じると自律神経が乱れ、交感神経が優位になると男性ホルモンが刺激され皮脂分泌が増加してしまいます。

リラックスする時間がない、睡眠不足なども自律神経の乱れに大きく影響するため注意が必要です。

また男性ホルモンが増加すると肌は柔軟性を失い、皮膚が硬くなり毛穴が収縮するため、普段よりも毛穴詰まりを起こしやすくなります。過剰な皮脂と毛穴詰まりが重なると、ニキビが悪化するのが容易に考えられます。

肌を守るバリア機能もストレスにより低下し、肌の免疫力そのものが弱くなってしまいます。普段ならアクネ菌と戦う力があるのに、バリア機能の低下によりアクネ菌の増加を止められなくなってしまうという悪循環に陥ります。

ニキビの原因となる3つの要因には、皮膚の過剰分泌や毛穴収縮し、皮脂が溜まること、免疫力が低下するなどのストレスが挙げられます。まずは、メカニズムを知ることから始めていきましょう。

皮脂の過剰分泌

ストレスにより、皮脂が過剰分泌されるとニキビ悪化の原因になります。
自律神経は、交感神経と副交感神経があり、起きているときに働くのが交感神経、寝ているときやリラックス時に働くのが副交感神経です。

ストレスを感じて、睡眠不足やリラックスする時間が減ると、交感神経が高まり皮脂分泌の増加につながってしまうのです。

寝不足が数日続き、肌が脂っぽくなりニキビが増えるのは、自律神経が乱れていることが考えられます。

自律神経は交感神経と副交感神経のバランスを保ち、体温調節やホルモンの分泌などを正常に保つことでスムーズな日常生活を支えています。

過度なストレスにより交換神経が優位になると、体はリラックスできないため、肌も不安定な状態に陥りニキビの悪化につながります。

毛穴が収縮し皮脂が溜まる

ストレスを感じると、男性ホルモンのアンドロゲンが体内で増加し、毛穴が収縮して皮脂が溜まることでニキビ悪化の原因となります。

男性ホルモンは皮脂分泌を増加させるだけでなく、皮膚を固くし柔軟性を失うため毛穴詰まりが起こりやすくなってしまうのです。

毛穴が詰まった状態で皮脂量が増加すると、毛穴内部でアクネ菌が増殖しやすく、非常にニキビが悪化しやすい肌になります。

女性ホルモンは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンが増減をくり返し、バランスを保っています。

しかし、ストレスにより女性ホルモンが乱れると、男性ホルモンに似た働きを持つ黄体ホルモンの上昇により、同じように皮脂分泌の増加や毛穴収縮によりニキビを悪化させてしまいます。

免疫力が低下する

ストレスにより肌のバリア機能、すなわち免疫力が低下すると、ニキビができやすい肌に傾きます。

正常な肌は皮膚表皮のバリア機能により、細菌や異物の侵入を防ぎ外的刺激から肌を守っています。しかし、ストレスにより自律神経や女性ホルモンが乱れると免疫力が低下し、同時にバリア機能も弱くなってしまうのです。

バリア機能が低下した肌は、敏感肌やゆらぎ肌と言われ、いつもなら感じない刺激を敏感に感じてしまう肌を指します。

いつも使っているスキンケアが浸みたり、メイクのりが悪かったり乾燥したりなど、あらゆるトラブルにつながりやすくなります。

外的刺激を受けやすく、免疫力が低下しているためアクネ菌が増殖しやすい肌状態になってしまいます。

ストレスニキビができやすい位置は?

ストレスによりニキビができやすい場所は、フェイスラインや顎、口周りなどです。
いわゆる大人ニキビができる場所になり、顔のUゾーンにできやすい特徴があります。思春期ニキビは、逆に皮脂分泌が盛んなTゾーンにできる場合が多いです。

人により、顔全体やおでこに出るケースもありますが、基本的にフェイスラインに多く見られます。

顔のフェイスラインやUゾーンは、Tゾーンに比べると皮脂量は少ないのですが、ホルモンバランスに影響されやすい場所になります。一度できると何度もくり返したり、長引いたりするため、ニキビ跡になりやすい場所と言えます。

また、マスクの長時間着用により、蒸れや擦れを引き起こし、刺激になるのも要因の1つです。

ストレスでできたニキビは治らない?

ストレスニキビは長引く印象が強いですが、ストレスでできたニキビは時間はかかるものの治すことは可能です。

特にフェイスラインや口周りにできるニキビは、繰り返し同じ場所にできたり炎症を起こしたりと、なかなか治りづらいものです。

ストレスを感じるたびに、同じ場所にできやすいため、スキンケアや生活習慣、食生活を改善する必要があります。
肌を清潔に保つ落とすケアとうるおいを与える保湿ケアを行ない、極力刺激を与えないようにすることが大切です。

また慢性的な寝不足は、現代女性の社会問題にもなっており、睡眠時間を確保できるよう生活リズムを整えていきましょう。

無理のない範囲でバランスの良い食事を心がけ、自分自身をいたわってあげることがニキビの改善につながります。

ストレスを緩和する5つの方法

ストレスを暖和するには5つの方法があり「香りでリラックスする」「お風呂にゆっくりつかる」「適度や運動を行う」ことや「質の良い睡眠を心がける」「バランスの良い食事をする」などを日常的に取り入れると効果的です。

ストレスを暖和するには、リラックスや体のめぐりを良くし、運動や睡眠と合わせてバランスの良い食生活をすることが大切です。

心地良い香りはリラクゼーションとして楽しむことができ、緊張をほぐすのに効果的です。

好みのアロマを炊いたり、ディフューザーを部屋に置いたりしてみましょう。
時間のある夜はシャワーだけで終わらず、ゆっくりお風呂に浸かると体のめぐりが良くなります。

また、自宅でできる適度な運動なら、ストレッチやヨガなどがおすすめです。ウォーキングは気分転換にも最適なので生活に合わせて行なってみましょう。

夜は早めに就寝し、清潔な寝具で質の良い睡眠を心がけ、バランスの良い食事をすることで体のリズムが整いやすくなります。

普段の生活で、ストレスのない生活をすることはほぼ不可能と言えます。どんな人でも何らかのストレスを抱えているのが現状です。ストレスの暖和がニキビ改善につながるため、できるところから始めることをおすすめします。

ストレスを暖和するために、普段の生活で取り入れられるおすすめな5つの方法をご紹介します。ちょっとした心がけで、肌にかかるストレスが軽減できるためぜひお試しください。

香りでリラックスする

香りにはストレスを暖和したり、緊張をほぐしたりするリラックス効果あります。
人が持つ五感の中では、大脳辺縁系に働きかけるのは嗅覚だけと言われており、自律神経を整える作用があることがわかっています。

実際にアロマを使用したアロマテラピーは、医療や介護の現場でも取り入れられています。

好きなアロマオイルを焚いたり、ディフューザーなどを部屋に置いたりしておくと、帰宅後ホッと気分が落ち着きリラックスしやすくなります。

アロマは効能で選ぶ方もいますが、効能で選んだものがきらいな香りだと逆にストレスになる場合もあるため、自分が一番好きだと感じるアロマを取り入れましょう。

身近に使用するヘアケア商品やハンドクリームなどを、好きな香りにしておくのもおすすめです。

お風呂にゆっくりつかる

お風呂にゆっくりつかると、副交感神経が刺激されリラックス状態に導かれます。熱いお湯は、逆に交感神経を刺激するため、少しぬるめのお湯にゆっくりつかるがポイントです。

じんわりと体を温め、体のめぐりや血流が良くなると、肌そのもののめぐりもサポートします。

副交感神経が刺激されることで、良質な睡眠を得やすく、気持ちのよい朝を迎えやすくなります。お風呂から出たあと、体内が適切な温度に下がるとスムーズな眠りに導くため、就寝1時間前までに入浴をすませておきましょう。

お風呂にゆっくりつかると自律神経を整えるだけでなく、肌のめぐりが良くなることから、収縮した毛穴が開き、毛穴詰まりが起こりにくくニキビ予防につながります。

適度な運動を行う

適度な運動や体を動かすことは代謝を良くし、副交感神経が活発に働きます。運動時には交感神経が優位になりますが、運動後は副交感神経がゆっくりと優位に変化します。

運動は日常的に蓄積したストレスを発散し、心の健康にも効果的です。ここ近年のコロナ禍でも海外で外出禁令が出たときに散歩が許可されていました。それは適度な運動が心の健康を保ちストレス発散に効果的だったからです。

筋トレやジョギングなどは朝や日中に行なうと、体が適度に疲労し良質な睡眠をもたらします。また、日常的に運動を取り入れることで生活リズムの安定を図れます。

夜に運動を行なうなら、ストレッチやヨガなどのゆるやかな運動がおすすめです。生活スタイルに合わせて、適度な運動を取り入れストレスを回避していきましょう。

質の良い睡眠を心がける

質の良い睡眠は、ストレス暖和するのに非常に効果的なため常に心がけておきたいものです。

眠りが浅い日や睡眠不足が続くと自律神経が乱れ、イライラしたりストレスを感じやすくなったりしてしまいます。
人は眠っている間に「メラトニン」という睡眠ホルモンと成長ホルモンが働き、疲労回復を促します。

特に「メラトニン」は強い抗酸化力を持つと言われ、肌のサビや酸化を食い止めることからニキビ予防には非常に効果的であると考えられます。
「メラトニン」は、光を浴びると分泌が低下するため、寝る前は部屋を暗くし、スマートフォンの使用は控えましょう。

日頃から睡眠時間が短い方は、寝る時間を1時間早めるようにして睡眠時間を確保し、心と体をしっかりと休めることがストレス回避につながります。

バランスの良い食事をする

体は食べたもので作られるため、バランスの良い食事は心の健康には欠かすことができません。ストイックなダイエットなどや偏食による栄養不足はもちろんダメですが、カロリーや糖質の摂り過ぎなども注意が必要です。

糖質や高GIの食べ物は、皮脂分泌を促しやすいため摂りすぎないようにしましょう。皮脂分泌をコントロールするためにおすすめの栄養素は、ビタミンB2やビタミンB6です。マグロや鮭、うなぎや納豆などに多く含まれています。

また野菜の1日摂取量の目安は、350g以上と言われており、生野菜なら両手3杯分、温野菜なら片手3杯程度になります。しかし、これを実践できている人は、成人の約2~3割程度という現状があります。

そのため野菜ジュースやスムージー、サプリメントなどを上手く取り入れ、続けられる方法で食事のバランスを整えていきましょう。

ストレスニキビにおすすめの市販薬を取り入れるのがおすすめ

できてしまったストレスニキビを早く治すなら、市販薬を取り入れるのがおすすめです。ドラッグストアやインターネット通販でも、さまざまなニキビ治療薬や飲み薬が販売されており気軽に入手できます。

スキンケアではニキビ予防までの効果しかなく、生活習慣の改善ではすぐに効果が見られないため、市販薬を取り入れ平行して行なうのが効果的と言えます。
ニキビがたくさんできていること自体が、鏡をみるたびに毎日の大きなストレスになりがちです。

今できているニキビを早く治し、きれいにしたい場合は、薬の使用も視野に入れていくことをおすすめします。

薬剤師がいるドラッグストアや薬店なら、ニキビ悩みに合う薬を教えてくれるのでぜひ相談してみてください。

できるだけ早く皮膚科を受診する姿勢も大切

ニキビは悪循環が重なると、一気に悪化する場合があるためできるだけ早く皮膚科を受診する姿勢が大切になります。

皮膚科で診察してもらうと、自分にぴったりの薬を処方してもらえるため非常に効率よく治すことができます。有効成分「過酸化ベンゾイル」が入った「ペピオゲル」などが有名です。

保険診療でまかなえる皮膚科では「ニキビ治療ガイドライン(尋常性痤瘡治療ガイドライン)」があるため、医師により治療が異なることがあまりないと言えます。

医療機関しか取り扱いのできない、毛穴詰まりを解消する薬もあるため、市販薬で効果がでなかった方は皮膚科も検討してみてください。