ページ更新日:2023年1月4日
※監修者は「ニキビ肌にクレンジングが大切な理由」「選び方」「効果的なクレンジングの方法」について監修をおこなっています。掲載している商品は、監修者が選定したものではなく編集部が口コミを集計したものです。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。
※本記事における「浸透」とは角質層までのことをさします。
※「ノンコメドジェニックテスト済み」はすべての人にニキビが発生しないということではありません。
※「アレルギーテスト済み」はすべての人にアレルギーが起きないということではありません。
※「パッチテスト済み」はすべての人に皮膚刺激が発生しないということではありません。
※「スティンギングテスト済み」はすべての人に皮膚トラブルがおこらないということではありません。
※本記事でいう「美白」とはメラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防ぐことをさします。
※本記事でいう「エイジングケア」とは年齢に応じたケアのことをさします。
メイクの汚れが肌に残ってしまうと、ニキビや肌荒れの原因となる可能性があります。最近は「落とすスキンケア」と呼ばれるようにクレンジングの重要性が高まっており、自分に合ったクレンジングを探している人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は
・ニキビ肌にクレンジングが大切な理由
・ニキビ肌に合ったクレンジング選び方
・ニキビ肌に効果的なクレンジングの方法
を解説しつつ、ニキビで悩んだ人がいくつかの美容商品の利用をへて「最後の商品」だと感じたニキビ肌向けクレンジングを7つ紹介します。
「いつも顔のどこかにニキビができている」「ニキビケアしているのに改善しない」こんなお悩みの方はクレンジングが原因かもしれません。
過剰な皮脂分泌が原因の思春期ニキビと違い、大人ニキビはさまざまな要因が絡んでいるもの。「落としすぎてもダメ」「汚れが残ってもダメ」と刺激を受けやすいニキビ肌には、クレンジング選びはとても重要なのです。
ニキビを減らす・予防するためには、原因となる皮脂汚れや角質の詰まりを「正しく洗い落としてあげる」ことが大切です。ニキビが一向に改善しないときはアクネ菌増殖の抑制が期待できる洗浄(クレンジング・洗顔)にこだわってみましょう。
クレンジングは、洗顔だけでは落せない毛穴に詰まった皮脂や角質などの汚れを落としやすくしてれます。スッピン肌でも空気中に舞う花粉やホコリ・塵と皮脂が混ざり合うとベタっとした汚れが生まれるため、メイクをしていない日でもニキビ対策に「クレンジング」を取り入れましょう。
とは言え、ただ肌の汚れを落せば良いと良いのではなく「正しく洗い落す」ことが大切。洗いすぎると肌にダメージを与え、悪化または別の肌トラブルを招く原因となるので注意しましょう。詳しくは「ニキビ肌に効果的なクレンジングの方法」で解説します。
クレンジングでニキビやニキビ跡ケアをするには、有効な成分が入っているかどうかに注目しましょう。
赤みのあるニキビや肌荒れには抗炎症成分や、殺菌成分が配合されたクレンジングがおすすめです。
これらの有効成分はニキビ肌を鎮静させて、美肌作りに有効です。ニキビをクレンジングでケアするなら成分は要チェックです。
クレンジングは洗浄成分の違いで6つのタイプに分類できます。
それぞれ洗浄成分や肌への負担が異なりますので、自分のメイクの濃さや肌質に応じて選びましょう。
洗浄力の高さでは、ピカイチのオイルクレンジング。肌なじみがよく、サッと落とせるから肌摩擦が生じにくいです。
洗浄力が高いため、ウォータープルーフのファンデーションや下地をお使いの方におすすめです。
オイルクレンジングは、主成分が油脂系オイルだとアクネ菌のエサになりやすいため注意が必要です。
ミネラルオイルやエステル系(パルチミン酸エチルヘキシル・トリエチルヘキサノイン)だとアクネ菌のエサになりにくいため、オイル選びの参考にしてみてください。
リキッドクレンジングはオイルフリータイプが多いのですが、オイルクレンジングに次ぐ高い洗浄力を持ちます。
さらさらの化粧水タイプなので、コットンを使用し落とすことが多いためニキビの刺激になりやすいのが難点です。
洗い流し不要、化粧水を兼ねるという商品もありますが使用後は、洗い流すことをおすすめします。
クリームタイプは油分が多めのため、肌へのすべりがなめらかで洗い上がりがしっとりします。
クリームタイプは乾燥肌にはおすすめですが、ニキビ肌には油分が残りやすいため不向きと言えるでしょう。
ジェルクレンジングは油性タイプと水性タイプがあり、水性タイプは種類が多いです。
ニキビ肌にはさらっと使えて、アクネ菌を刺激しない水性タイプがおすすめ。洗浄力が弱めなのでナチュラルメイクの方向けです。
クリームとジェルの中間のミルクタイプは、両方のいいとこ取りしたクレンジングです。
クレンジング選びに悩んだら、一番失敗しにくいのがミルクタイプです。適度な油分とさらっとした質感でやさしくメイク汚れをオフします。
洗浄力がやや低めなので、濃いメイクの方にはおすすめしません。
クレンジングシートは、拭き取るだけの楽ちんクレンジングが魅力です。
クレンジングシートは、クレンジング剤を含ませたシートで拭き取って落とすため肌刺激が懸念されます。
ニキビ肌には不向きなので、急なお泊りや旅行時など短期間だけの使用に留めておきましょう。
オルビスクレンジングジェルは、オイルカットされたみずみずしい水溶性のジェルクレンジング。
手に取ると柔らかいジェルですが、肌につけてなじませるととろけてローション状に!
保湿成分としてヒアルロン酸、コラーゲン、ローヤルゼリーエキスを配合したスキンケアのようなクレンジングです。
うるおい感のあるもっちりとした洗い上がりで、ニキビを刺激しにくいノンコメドジェニックテストやまつ毛エクステ対応テスト済み。
乾燥しがちな大人ニキビにおすすめのクレンジングですよ。
目元→頬→小鼻→口周りの順番で肌に塗布していきます。ジェル状のクレンジングが肌になじむと、液状に変わり軽くなったら洗い流してOK。
メイク汚れをきれいに落としながら、もっちりとしたうるおい肌に導きます。
マイルドクレンジングオイルは、どんなメイクにもなじんでこすらずにオフできる肌負担の軽いクレンジング。肌なじみのよいオイル成分が、メイクや皮脂汚れを浮かしてなめらかに整えます。
ニキビは肌摩擦が厳禁なので、なじみのよいマイルドクレンジングオイルはとっても相性がいいのです。肌の脂っぽさが気になるオイリー肌におすすめ。洗浄力が高くメイクをオフするだけでなく、毛穴汚れや老化角質も取り除いてくれるから透明感のある肌を目指せます。
1本120mL入りで約60回分、1,870円なので1カ月あたり1,000円未満とコスパもいいのが魅力。防腐剤無添加のため、約120日以内に使い切るのが目安になります。
クリアゲルクレンズは、毛穴ケアに特化したジェル状クレンジングです。ジェルとローションの中間くらいの柔らかなクレンジングで、肌なじみがよく洗浄力も高め。
還元水を使用しているため整肌効果があり、アーチチョーク葉エキスが毛穴にアプローチし、気になる角栓や毛穴汚れをオフ。
美肌成分としてアルブチンやビタミンC誘導体を配合し、よりクリアな肌に導きながらメイク汚れを落とします。使用感がとてもマイルドで肌刺激が少ないので、敏感肌や乾燥肌の方におすすめです。
クレンジングは「オイル」「リキッド」「ジェル」「クリーム」「ミルク」「シート」の大きく6つのタイプがあります。
ニキビ肌に合うクレンジングの選び方を紹介します。
ニキビ肌の場合、ニキビに効く成分はもちろんですが、ニキビを刺激する成分が入っていないクレンジングを選びましょう。ニキビを刺激しない成分として覚えておきたいのが、「非イオン系界面活性剤」です。
非イオン系界面活性剤は、たんぱく変性(皮脂刺激)が少ない成分なので、手に取った商品に下記のような成分表記があれば、ニキビ肌にやさしいクレンジングの有力候補として検討してみてください。
ほかにもニキビに有効的な成分を覚えておきたいところですが、すべてを網羅するのは大変です……。ここでは、クレンジング選びがラクになるよう、ニキビを刺激する成分(できれば避けたい成分)を紹介します。下記の成分表記がある場合は、自分の肌に適切なクレンジングなのか相性を確かめつつ、比較検討しましょう。
香料 | 化粧品の香りづけに使用される成分。具体的な成分表記が曖昧なため刺激となる可能性が高い。 |
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防腐剤 | 化粧品の品質を保つ成分。医薬部外品でも使われる成分だが、防腐剤のなかでも肌への刺激が気になる「フェノキシエタノール」「安息香酸ナトリウム」には注意したい。 |
合成界面活性剤 | 水だけでは落せない油汚れを落としやすくするために、人工的に合成した成分。脱脂力が強いため、肌に必要な油分までを取り除くリスクがある。 |
アルコール | 清涼感のある使い心地が特徴的だが、アレルギー性の肌には刺激が強い。ニキビ肌にも刺激となる可能性があるため、肌との相性を確かめてから使いたい。 |
オーガニック | 肌にやさしいイメージがあるがオーガニック製品の基準が定められていないため、商品によって意味合いが異なるリスクがある。必ずしも自然由来の成分で構成されているとは限らない。 |
非イオン界面活性剤はノニオン界面活性剤とも言われ、肌への刺激がほとんどないタイプです。
非イオン界面活性剤は、化粧品以外に食品にも使用されており、毒性がほぼありません。
何かと悪者扱いされがちな界面活性剤ですが、化粧品で使用されているものは低刺激なタイプが多いです。界面活性剤は乳液やクリームには不可欠で、スキンケアには欠かせない成分と言えるでしょう。
クレンジングに配合される非イオン界面活性剤は主に下記の成分が使用されます。
鉱物油は最も刺激の少ないオイル成分のため、ニキビ肌にもおすすめできるオイルです。
クレンジングオイルの主成分として配合の「ミネラルオイル」も鉱物油でベビーオイルにも使用されるほど。
ニキビトラブルを抱えているとスキンケア選びにおいても「オイル」は避けがちですが、鉱物油はおすすめできるオイルでしょう。
クレンジングなどの化粧品には、ニキビ肌用の商品が多く存在します。ニキビ肌用と一般用では、ニキビに対する効果が変わってくるため、クレンジング選びで迷ったときはニキビ肌向けの商品を選びましょう。
ここで注意したいのが、ニキビ肌向け商品を区別する判断材料です。ひとつの目安としてテスト実施表記を確認しましょう。
クレンジングに限らず、そのほかの化粧品にも適用できる判断目安なので、ニキビに限らず肌荒れに悩んでいるときにも役立ちます。
ノンコメドジェニックテスト済み | ニキビが発生しにくい製品であるかをチェックするテスト。使用後、コメド(ニキビのもと)の変化があるか観察・評価している。 |
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アレルギーテスト済み | 使用後、アレルギー反応が現れるのかをチェックするテスト。一定の安定性が認められた場合に表示できる。 |
スティンギングテスト済み | 使用前後でかゆみ・ひりひり・ピリピリなどの刺激感を確認する感受性テスト。敏感肌を対象にしているのが特徴。 |
※テストに合格した商品でも、すべての症状が緩和・抑制・阻止できるわけではありません。
ノンコメドジェニック処方とは、ニキビの元となるコメドを起こしにくいテストを行なったスキンケアのこと。
スキンケアの中にはアクネ菌のエサになりやすい成分もあり、それらを避けて作られていることが多いです。必ずしもニキビができないわけではありませんが、ニキビを誘発しにくくなっています。
油脂系オイルはアクネ菌のエサになりやすいため、主成分がミネラルオイルやエステル系オイルがおすすめ。
エステル系オイルの成分表示は、主に以下のものがあります。
・パルミチン酸エチルヘキシル
・トリエチルヘキサノイン
ミネラルオイルは、成分に「ミネラルオイル」と記載されているのでわかりやすいですよ。
ニキビは赤みや肌荒れにつながりやすいため、肌荒れ予防有効成分が配合されたクレンジングもチェックしてみましょう。
油性クレンジングなら「グリチルレチン酸ステアリル」、水性タイプなら「グリチルリチン酸ジカリウム」が配合されています。
ニキビの原因菌にアプローチする「イソプロピルメチルフェノール」「サリチル酸」配合のクレンジングもあります。
ニキビの有無に関わらず、クレンジングは肌質で選ぶ方は多くいます。
特に思春期ニキビは皮脂の過剰分泌が主な原因とされていますが、大人ニキビの場合、皮脂に加えてターンオーバーの乱れ(乾燥・紫外線・摩擦)による角質の詰まりも影響してきます。ニキビ肌が必ずしもオイリー肌(脂性肌)とは限らないので注意しましょう。
また、拭き取りタイプのクレンジングもありますが、摩擦による刺激が大きいのでニキビ肌にはおすすめできません。「メイクや汚れを落とさず寝てしまいそう……」なんてことがない限りは、やさしく汚れを取り除ける液体系を使うことが大切です。
自分の肌質・肌タイプがわからないときは、油分量が少なく洗浄力もある「ジェル」または「リキッド」タイプのクレンジングから使いはじめるのがおすすめです。
テクスチャーの好みもありますが、ひとつの基準として下記を参考にすると選びやすくなるでしょう。ポイントは「肌に余計な刺激を与えず、しっかりと汚れを落せるか」です。
リキッドタイプは、ジェルタイプよりも洗浄力が高いものの、オイルよりも油分が少ないため、しっかりメイクをするニキビ肌の人に向いています。対して、ジェルタイプは油分量がリキッドタイプよりも少ないもののミルクやクリームタイプよりも洗浄力があるため、ナチュラルメイクが多いニキビ肌の人におすすめです。
「W洗顔不要」「濡れた手でも使える」「マツエクOK」など、アイテムの使いやすさや機能にも注目を。
特徴の違う複数種類のクレンジングをそろえ、その日の体調やメイクの濃さに応じて使い分けるのもおすすめです。
四季のある日本では、季節によって肌は変化しやすいもの。特にニキビ肌は、夏は脂っぽくても冬は粉吹き状態になる方もいます。
同じクレンジングを年間通して使うより、肌の状態に合わせて選ぶ方が安定しやすくなります。例えば夏はオイルクレンジング、冬はジェルクレンジングなどに切り替えるといいでしょう。
夏は皮脂や汗が多いため洗浄力が高いもの、冬は保湿をメインに選ぶとより美肌を目指せます。
テクスチャーの好みもありますが、ひとつの基準としてメイクの濃さにあわせて選ぶ方法も。メイクに合わせて選ぶと、肌に余計な刺激を与えず、しっかりと汚れを落すことができ、クレンジングにおける肌負担を軽減できます。
リキッドタイプはジェルタイプよりも洗浄力が高いものの、オイルよりも油分が少ないため、しっかりメイクをするニキビ肌の人に向いています。対して、ジェルタイプは油分量がリキッドタイプよりも少ないもののミルクやクリームタイプよりも洗浄力があるため、ナチュラルメイクが多いニキビ肌の人におすすめです。
いくら高級な成分が配合されていて肌に良いと謳われているクレンジングでも、続けられなければ意味がありません。
他のスキンケアアイテムと同じく、クレンジングも継続使用することで、はじめて成分による影響などが目に見えてくるものです。最近はお手頃な価格で優秀なプチプラ商品が爆発的に増えました。「安い商品=低品質」ということはまったくありません。
スキンケアは自分の肌に合う商品を続けて使うことが最も大切です。お手頃な価格のクレンジングをいくつか試し、自分の肌と相性の良いものを見つけましょう。
もし価格で商品を選ぶ場合、たとえば「3,000円以内でほしい成分がなるべく多く入っているものを選ぶ」など、価格の上限を決めると選びやすいです。
※美容の悩みを解決した人たちがどんな商品を使ってきたかをアンケート調査し、有効だと感じた「最後の商品」を調査しました。
※アンケートの結果をもとに「最後の商品」になったおすすめの美容商品を掲載します。
※調査は美容の悩みを解決できたと感じた方を対象に、WEBアンケートを行い有効回答数は5763名です。
悩ましいニキビは、一体何が原因で起こるのでしょうか。ここからはニキビの正体と原因についてお伝えしていきます。
ニキビと聞くと「大人になったらいずれ治るもの」「肌が若い証拠」などと言われることもありますが、ニキビは「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」という名前の皮膚病です。
スキンケアを正しく使うことが基本ですが、きちんと治したい方は皮膚科の受診も視野に入れましょう。日本ではニキビは皮膚病になるため、保険診療が可能です。ニキビ跡や肌質改善になると美容医療の自由診療になります。
まずは正しいケア方法をマスターして、ニキビとニキビ跡を作らせないことが大切です。
思春期ニキビは皮脂が毛穴につまり、皮脂を栄養源にしている「アクネ菌」と呼ばれるものが過剰に増殖し、炎症を起こすことでできてしまいます。
基本的な対策は「洗顔」「クレンジング」といった落とすスキンケアが大切。皮脂や汚れをしっかり洗い落とし、清潔な肌を保つことが重要です。
生活習慣の乱れによる複合的な原因が肌のターンオーバー(肌の生まれ変わりのリズム)の乱れに繋がっていきます。
それにより、古い角質が蓄積し毛穴を塞ぐことでやがて大人ニキビに。
皮脂料が少ない肌にも起こりやすい大人ニキビは、“皮脂を取りすぎない”スキンケアがカギ。普段の化粧水・乳液の保湿ケアはもちろん、 “洗顔”も美容液や保湿成分配合を取り入れましょう。
「思春期ニキビ」「大人ニキビ」はどちらもニキビであることには変わりありませんが、原因やできる場所、ケア方法が異なります。
大人ニキビ | 【年齢】20代以降 【主な原因】ターンオーバーの乱れ、皮脂の過剰分泌、ホルモンバランスの乱れ、乾燥や毛穴の詰まり、生活習慣の乱れなど 【発生部位】Uゾーン(顎〜口まわり) |
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思春期ニキビ | 【年齢】10代~20代前後 【主な原因】成長期における皮脂の過剰な分泌 【発生部位】Tゾーン(額~鼻先)、口周り |
20代以降に大人ニキビは治りにくく、同じところに繰り返しできやすいのも特徴です。一方、10代に多く見られる思春期ニキビは、ホルモンバランスが安定してくる20代前後になると、思春期ニキビは自然に治っていきます。種類が違えば対処法も異なるため、適切なケアを取り入れるためにまずは自分のニキビタイプを見極めましょう。
ニキビができる原因は遺伝の要素が強いですが、生活習慣も大きく関わってきます。生活習慣を見直すことでニキビの改善につなげていきましょう。
生理周期のホルモンバランスの乱れでニキビができやすくなることがあります。特に生理前の黄体期は、副腎性男性ホルモンが高くなり皮脂腺機能を亢進させてしまうので、皮脂が過剰に分泌されてニキビを発症させてしてしまうことが多い。
また仕事や育児など日常生活でのさまざまな精神的ストレスによりホルモンバランスが乱れると、皮脂が過剰に分泌されることも。ホルモンバランスが崩れると肌のターンオーバーのリズムも乱れて角質が厚くなり、皮脂が詰まりやすくなる。
睡眠不足や運動不足、栄養バランスの悪い食事など生活習慣の乱れもニキビの原因になりやすいので注意が必要です。
暴飲暴食などによる胃や腸の不調は、鼻の下や口の周りにニキビを引き起こすと言われています。また生活習慣の乱れで自律神経に影響が出るとニキビが出やすくなります。
クレンジングでメイクを落とし、洗顔でしっかりと毛穴の奥まで汚れを落とさないと雑菌が繁殖し、ニキビができやすくなります。
また皮脂を悪いものと決めつけ、必要以上に皮脂を取りすぎると足りない分を補おうと逆に皮脂の分泌を促してしまうことに。肌バランスは油分と水分のバランスが大事なので、化粧水で潤いを、乳液やクリームで油分をしっかり補いましょう。
ニキビ予防はクレンジング選びも大切ですが、洗い方もとっても大切。ニキビを悪化させないクレンジングの手順を見ていきましょう。
ウォータープルーフのマスカラやティントタイプのリップは落ちにくいですよね。クレンジングでゴシゴシこすって落とすとあっという間に肌を傷めてしまいます。
落ちにくいポイントメイクは、専用リムーバーで落としましょう。
クレンジング剤はパーツごとにのせる順番が異なります。
まずは皮脂分泌が多いTゾーンにのせ、Uゾーンへのばし目の周りになじませていきましょう。
角栓ができやすい小鼻や、ざらつきやすい顎は、指の腹を使ってくるくるとなじませてくださいね。
しっかりと毛穴にアプローチするイメージで、念入りにクレンジングすることが大切です。
オイルクレンジングは、乳化することですっきり汚れを落とせます。オイルを塗ったあと、水で濡らした手でなじませ白っぽくなることを乳化と言います。
乳化すると軽い手触りになったらOK。この乳化のひと手間を入れると、ぬるつきやべたつきを防ぎ、メイク汚れをきれいに落とすことができますよ。
洗い流すときはお湯の温度に注意し、体温より低めのぬるま湯で洗い流します。
温度が高くなると肌の皮脂が奪われるため乾燥しやすくなります。特にお風呂でのクレンジングは、シャワーの温度が40度くらいになるため注意が必要です。
フェイスラインにニキビが出やすい人は、クレンジング剤のすすぎ不足かもしれません。フェイスラインや髪の生え際には、クレンジングが残りやすいので顔周りもしっかり流しましょう。
ニキビ肌に適したクレンジングを選んだあとは、正しい洗浄方法を学びましょう。間違った使い方で顔を洗ってしまうと、ニキビが治るどころか増加・悪化してしまうリスクだってあります。
肌は摩擦による刺激に弱いため、力を入れすぎないようにやさしく、肌の表面をなでながら汚れを落としましょう。このとき、クレンジングの効果を引き出すために乾いた手でクレンジングを馴染ませていくのがコツです。「濡れたままでもOK」と記載された商品もありますが、しっかりメイクや汚れが酷いと感じるときは乾いた手を意識してみてください。
また、肌に馴染ませるときは、皮脂量の多い「Tゾーン(おでこ・鼻筋) → Uゾーン(頬~顎) → 目元・口元」の順に広げていくのがポイント。皮脂量の少ない敏感な目元・口元からスタートすると、肌に必要な皮脂まで取り除いてしまう恐れがあるため、皮脂が多い部位から攻めていきましょう。
もし、洗顔後に肌の突っ張りや乾燥が気になる場合は、部位に合わせてクレンジングのタイプを変えてみるのもおすすめです。
手に取るクレンジング量が少ないと、どんなにやさしく馴染ませていても肌に摩擦が生じます。商品の説明欄に適量が記載されているので、適量がわからないときは、必ず確認してから使用しましょう。
クレンジングに限らず、すすぎ残しはNGです。せっかくやさしく汚れを落としても、すすぎ残しがあると残った洗剤が汚れとなって蓄積されてしまいます。すすぎ残しが多い「生え際」「耳裏」「小鼻」などは念入りに流しましょう。
また、クレンジングを流すときは乳化を意識するのもポイント。少量のぬるま湯を手にとり、手に残っているクレンジングが白くなるまで乳化させたあと、再度顔に馴染ませて全体が白くなってから水で流し落とします。
乳化させることですすぐときの水分と混じりやすく、すすぎ残しや洗い残しを防げます。すすぐときの時短にも繋がるので、ぜひ洗い流す前のひと手間に加えてみてください。
クレンジングを丁寧に行なうことは大切です。しかし、丁寧なあまり、時間をかけすぎてしまうのは肌にとって大きな負担となります。時間がかかりすぎると、クレンジングで浮かせた汚れが毛穴に戻ってしまうリスクもあるため、30秒〜60秒以内を目安に終わらせましょう。
大人ニキビは癖になると何度も繰り返しできてしまうもの。大人ニキビはニキビを改善するにはスキンケアや生活習慣の見直しが大切です。どうしても改善しないニキビは放置せずに、皮膚科を受診しましょう。
ニキビケアは、ニキビの種類に適したお手入れをすることが大切です。ニキビの種類別に応じた、正しいケア方法をお伝えしていきます。
ニキビが変化する段階としては、以下の順に悪化します。
自分の症状が現在どういったものか把握して、対策を考えましょう。
白ニキビや黒ニキビは、ニキビの中でもまだ初期段階です。できるだけここで食い止め悪化を防ぎましょう。
まず、どちらにも共通して実践してほしいケアは肌を清潔に保つことです。
ここでは代表的な殺菌成分をご紹介していきますが、全てのアクネ菌を殺菌する必要はありません!
アクネ菌は肌の常在菌なので、肌にとって良いこともあります。
ただし、毛穴の汚れや皮脂が過剰になると、アクネ菌が増殖しニキビが悪化してしまうので適度に「殺菌成分」が配合された医薬品で肌の状態を整えましょう。
肌が炎症を起こし赤みが出てきてしまっている場合、人によっては痛みが伴います。
広い範囲やニキビ自体が大きいこともあり、目立ってしまい憂鬱な気持ちになってしまいますよね……。
デリケートでちょっとしたことでも刺激を感じやすい状態なのでスキンケアをされるときは、バリア機能を高める効果や敏感肌のアイテムをご使用ください。
もし赤みがひどいのであれば、部分的に抗炎症効果のあるニキビ専用薬などを取り入れてみるのも良いでしょう。
黄色ニキビは化膿している状態で、ニキビの最終形態と言っても良いでしょう。
この状態になってしまった時は皮膚科に受診し、薬を処方してもらうなど正しい治療法で対応していくのがとても大事です。
ここで間違ったケアをしてしまうと、より状態が悪化してしまったり跡になってしまう可能性が高くなるので、十分に気をつけて下さい。
また黄色い膿がたまるほど悪化している場合、皮膚科での治療を推奨します。
ニキビ跡のシミは「炎症後色素沈着」と言われ、美白化粧品の使用が効果的です。早めのケアをするほど効果が出やすいため、ニキビケアと同時進行するのがベスト。
凹凸のあるニキビ跡(クレーター)は、炎症により真皮や皮下組織までダメージを受けた状態です。スキンケアでの改善は難しいので、医療美容でのケアが必要になってきます。
レーザーやケミカルピーリング、ハイドロキノンやトレチノインなど塗り薬、内服などの治療があります。
ニキビ跡を残さないためには、肌に刺激を与えないことが大前提です。
これらの行為はニキビ跡ができる可能性が高いので、極力避けてくださいね。
健やかな肌作りには生活習慣の見直しが欠かせません。
といったことを意識してみましょう。
肌摩擦を避けるため、落ちにくいポイントメイクは事前に専用リムーバーで落としておくとクレンジングがスムーズに行なえます。
クレンジングはTゾーンからのせて、全体になじませたら1分程度で洗い流します。オイルクレンジングは乳化を忘れずに行うのがポイント。
ぬるま湯で流したあとは、柔らかいタオルで水気をおさえていきましょう。
ニキビは繰り返しできてしまうことがあり、長期的な肌悩みになることが特徴ですが、毎回同じ理由でニキビができているとは限りません。
もしもニキビが悪化し炎症や、膿のある状態になってしまったら、なるべく早急に病院で医師に診てもらいましょう。ここで自己流ケアをしてしまうと、治るべきものも治らなくなってしまうので気をつけましょう。
クレンジングが目に入ったら、素早く水で洗い流してください。肌トラブルが起こったときは、自己判断せずに皮膚科を受診して悪化を防ぎましょう。
ニキビができた場合、保湿と乾燥どっちが正しい?
ニキビがあっても保湿ケアは必須です。肌が乾燥すると、皮脂の分泌が過剰になりやすくニキビの悪化につながります。基本の落とすケア+保湿ケアは必ず行なってください。
油脂系オイルやグリセリンが高配合のスキンケアは、アクネ菌のエサになりやすいため、なるべく避けるのがベター。
オイリー肌でも保湿するべき?
オイリー肌でも保湿は必要です。すべての肌トラブルは乾燥から起こると言われており、大人ニキビは乾燥が原因であることも多いです。化粧水+乳液、クリームの基本のケアで、乾燥を防ぎ保湿ケアをしましょう。
ニキビの膿は出したほうがいいの?
ニキビの膿を出すのは絶対にやめてください。膿が溜まったニキビは「黄ニキビ」と言われ潰すとクレーターになる可能性が高いです。膿が溜まったニキビは皮膚科での治療をおすすめします。
マスクでニキビができる? 悪化させないためには?
マスク内は湿気がこもりやすく、雑菌やアクネ菌が繁殖しやすい状態です。1日同じマスクを使わず、途中で新しいマスクに変えてみてください。マスクを外すときは、ティッシュで水気を押さえておくと乾燥しにくくなります。
クレンジングの使用期限はどれくらい?
クレンジングの使用期限は未開封で3年、開封後は1年が目安です。防腐剤無添加のクレンジングだと2〜4カ月程度の商品もあるため、防腐剤の有無を確認してくださいね。
ニキビ肌には落とすスキンケアであるクレンジングの見直しがおすすめ。また、クレンジングをした清潔にな肌には化粧水や乳液で保湿することも忘れずに。
毎日の基本のスキンケアで日常的にニキビの出来にくい肌を目指しましょう。
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