ページ更新日:2023年5月10日
※監修者は「肌が黒く見える原因」「基本のスキンケア」「スキンケアの選び方」などについて監修をおこなっています。掲載している商品は、監修者が選定したものではなく編集部が口コミをランキング集計したものです。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。
※本記事で紹介しているスキンケアのうち、ニキビ予防や美白の効能・効果が認められているのは医薬部外品のみです。
※本記事における「浸透」とは角質層までのことをさします。
※本記事における「シミ」とは「メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ」又は「日やけによるしみ・そばかすを防ぐ」ことをさします。
※本記事における「くすみ」とは汚れや古い角質によるくすみのことをさします。
※本記事における「美白」とはメラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防ぐことをさします。
※本記事でいう「エイジングケア」とは年齢に応じたケアのことをさします。
※「ノンコメドジェニックテスト済み」はすべての人にニキビが発生しないということではありません。
※「アレルギーテスト済み」はすべての人にアレルギーが起きないということではありません。
※「パッチテスト済み」はすべての人に皮膚刺激が発生しないということではありません。
圧倒的な美白肌を手に入れるためにはどんなスキンケアが必要なのでしょうか?
そもそも肌を白くする方法は本当にあるのでしょうか?
白い肌へと導くには、肌が黒くなる原因を取り除く必要があります。本記事では、肌を白くするためのスキンケアの効果から選び方、使い方までを徹底解説。美容ログアンケートをもとにしたおすすめ商品をご紹介します。
ただし、美白というのはあくまでもその人が持っている肌本来の色を守ることです。肌が白くなっていくなどということはありませんので、あくまでも美白ケアとして使いましょう。
そもそも本当に肌を白くすることはできるのか?について知りたい方も多いのではないでしょうか。下記で疑問にお答えします。
肌が黒くなる原因は、シミやそばかす、くすみ、日焼けなどで肌の状態が悪くなっているからです。つまり肌の状態を改善することで、本来ご自身が持っている白い肌にまでは戻すことが可能です。
白い肌を手に入れるための美白ケアを行っても、どうしても白くならないという嘆きを聞くことがあります。どんなにスキンケアをがんばっても肌が白くならない原因は、日焼けなどの肌が黒くなる要因に対処できていないためです。
紫外線の影響でメラニン色素が生成されると、肌がくすみます。また加齢や生活習慣の乱れなどの影響で肌のターンオーバーが遅れると、排出しきれないメラニン色素が肌に沈着していきます。
白い肌を手に入れるためには、日焼けを徹底的に防ぎましょう。日焼けを防ぐには、日焼け止めクリームを塗るだけではなく、日傘や帽子、UVカットのインナーなどを活用する必要があります。また、外出しない日でもしっかりUVケアすることを忘れないよう注意しましょう。
肌を白くできるのは事実ですが、もともとの色よりも白くはできません。つまり、もともと肌の色が黒い人は、白い肌を手に入れることは難しいのです。スキンケアで肌を白くするには限界があることを知っておきましょう。
ではなぜ人の肌は黒くなってしまうのでしょうか? その原因に迫りながら、肌が黒くなる原因を徹底期的に排除していく方法も見ていきましょう。
日焼けの原因は地上に降り注ぐ紫外線です。紫外線はビタミンDを生成するために必要不可欠なものである一方で、浴びすぎると肌や髪にダメージを与えてしまいます。紫外線を受けると、メラノサイトからメラニンが生成されます。
メラニンは肌のターンオーバーで排出されるのですが、強い紫外線を浴びすぎるとメラニンの生成が追いつかず肌に沈着してしまいます。
メラニン色素は、通常、表皮の最下層の色素細胞から生成され、表皮細胞に受け渡され、肌の代謝(ターンオーバー)によって肌の表面から自然にはがれ落ちていくもの。しかし、紫外線などのダメージを受けると、メラニンが過剰に生成され、排出できず肌に沈着し、シミやそばかすの原因となるのです。
肌が乾燥すると、外部刺激から肌を守るためのバリア機能が低下します。すると肌は角質を厚くして、弱ったバリア機能を補おうとします。しかし、角質はもともと黒っぽい色をしているため、角質が厚くなるほどに肌がくすんでしまうのです。
貧血によるヘモグロビン不足で体内が酸欠状態になると、ターンオーバーが遅くなり、くすみや乾燥、肌荒れを起こしやすくなってしまいます。無理なダイエットや偏食、朝食抜き、睡眠不足などは鉄分不足による貧血になりやすいので肌と健康のためにも注意が必要です。
肌の色を決めるのは、「遺伝によるもの」とされています。ご両親のどちらかが地黒であれば、遺伝による地黒と言えるでしょう。なぜ遺伝なのかというと、メラニン色素の量を遺伝的に多く持っているからです。もともと持っているメラニン色素の量が多い方が紫外線に当たると、色白の方に比べて肌の色が黒くなりやすく、日焼けしやすいのです。
シミやくすみができる対策には、日焼け止めクリームやUVカット効果のある化粧下地を使い、紫外線の影響をできるだけ受けないようにしましょう。
夏だけじゃなく、雨の日も、雪の日も、テレワークで家から一歩も出ない日もUVケアをすることが、透明感のある美肌へと効率良く導いてくれます。
シミは紫外線などの影響で生成されたメラニンが肌内部で過剰に増えて蓄積し、部分的に茶色くなった状態です。本来、肌に沈着したメラニンは肌のターンオーバー(生まれ変わり)の働きで少しずつ排出され、元の肌の色へ戻っていきます。
しかし、加齢とともにターンオーバーが遅れるようになり、メラニン色素が過剰に発生したりすると、排出しきれずシミとなって現われます。
肌のターンオーバーが遅れると、古い角層細胞が肌の表面に残ってしまいくすみの原因となります。また、乾燥している肌はキメが乱れていることもあって細かな凸凹が影を作り、くすんだ印象になります。その他、メラニンの蓄積、血行不良、糖質の蓄積などもくすみの原因となります。
メラニンとは肌が紫外線を受けたときに、肌を守るためにメラノサイトから生まれる色素です。メラニン色素は紫外線や摩擦などの刺激が肌の内部に侵入するのを防いでいます。もしメラニン色素が生成されなければ、紫外線がDNAに悪影響を与え皮膚がんのリスクを高めてしまいます。このように必ずしもメラニン色素は悪いものとはいえません。
そして通常メラニン色素は、肌のターンオーバーによって排出されるため、すぐにシミやくすみになる心配はないのです。ただ、肌のターンオーバーが乱れるとメラニンが残り、シミやくすみの原因となります。肌のターンオーバーを整えるために、正しいスキンケアや生活習慣の改善などを徹底し、シミやくすみを防ぎましょう。
紫外線は肌の表面にやけどのような症状を引き起こします。それによってメラニン色素が生成され、肌に沈着することで肌が黒くなってしまいます。
もちろん日焼けはしばらくすると改善しますが、強い日焼けの場合はメラニン色素が多量に生成されるため、排出が追いつかずシミやくすみになりやすいため、とにかく紫外線から徹底して肌を守りましょう。
UVケアはもちろんですが日焼けした後のスキンケアでは、美白有効成分配合の化粧水や乳液を利用したり、スペシャルケアとして美容液やフェイスパックを使用しましょう。また、自分がどの部分が日焼けしやすいか?日焼けの跡が残りやすいか?を知っていると、その部分を意識的に集中ケアできるので、美容ログをつけることをオススメします。
肌が乾燥していると肌のキメが乱れて凹凸ができてしまいます。その凹凸の影によって肌が暗く見えてしまうのが「くすみ」です。また空気中の化学物質や皮脂汚れなどが原因で肌荒れが起きると、炎症に伴ってメラニン色素が生成され、結果的にくすみになる場合もあります。
肌が乾燥するとバリア機能が低下するため、簡単に肌荒れが起こります。そのため乾燥と肌荒れによるくすみを防ぐには乾燥対策が必要です。とにかく保湿、保湿、高保湿と考えて、日ごろのスキンケアで乾燥しないように、肌を潤していきましょう。
ここからは具体的に肌を白くするためにはどうすれば良いのか? その方法について解説していきます。
美白化粧品とは、メラニン色素の生成を抑えたり還元を促したりする成分が含まれた化粧品です。日本で認可されている美白有効成分は約20種類あり、メラニンを抑制してシミやそばかすを防ぐ効果が期待できる成分とされています。
これらの成分が入った薬用スキンケア商品を使うことで、シミやくすみ対策に効果を発揮します。美白成分には、ビタミンC誘導体やトラネキサム酸、ハイドロキノン、エラグ酸などがあります。
メラニン色素の生成を抑える成分、肌のターンオーバーをサポートする成分、その両方の作用がある成分があり、化粧品によって種類と配合量が異なります。
美白化粧品を使ったスキンケアを毎日使うことで、メラニン色素によるシミやくすみが少ない肌へと導いていけます。
高額な美白化粧品でスキンケアをしても、紫外線対策をしっかりしなければ、本来の目的である肌を白くすることはできません。紫外線対策で大事なことは、日焼け止めクリームを肌の負担にならないよう注意しながらも、できるだけ頻繁に塗り直すことです。
日焼け止めクリームは汗で流れるため、SPFやPAの値が高いものでも塗り直す必要があります。また、帽子やサングラス、日傘、アームカバー、UVカットインナーなど、紫外線をブロックできるアイテムを日常生活の中に取り入れて、紫外線対策をしっかり行っていきましょう。
美白に効果的な栄養素とは、メラニン色素の生成を抑えたり還元を促したりするほか、抗酸化作用によって過酸化脂質の発生を抑える働きがある栄養素のこと。肌を白くしたい人が覚えておきたい栄養素は、ビタミンCとビタミンE、リコピン、ビタミンAとなります。
メラニン色素の排出を促すために肌のターンオーバーを整えましょう。ターンオーバーには、熟睡しているときに多く分泌される成長ホルモンと、タンパク質やビタミン類などが必要です。また栄養が血液によって肌へと十分に届けられている必要があります。
十分かつ良質な睡眠をとりつつ、血流を促すために適度な運動を習慣づけましょう。過度のストレスは血管の収縮を招き、血流を低下させてしまいます。ストレスを完全に防ぐことは難しいため、こまめに発散させることを意識してみてください。
黒色メラニンは肌の生まれ変わりとともに、きちんと排出されていけば目立たなくなっていきます。つまり肌のターンオーバーを整え肌の新陳代謝を促すことは、シミやくすみ対策の重要なカギとなります。スキンケアで肌を健やかな状態に保つのはもちろんですが…
これらの健康的な生活習慣を意識してみましょう。「やらなきゃ」というマジメさからストレスを抱えてしまっては本末転倒ですので、無理のない範囲での改善を意識しましょう。
肌の再生能力が高い赤ちゃんはちょっとした肌トラブルを抱えてもすぐに何事もなかったような透明感のある肌に戻っています。赤ちゃんの肌の水分量は40代の肌に比べて倍ほどの水分を有しています。加齢により肌水分は低下していきますので、しっかり保湿して肌の水分量を上げていきましょう。
またコラーゲンの量は、肌のハリや弾力を左右します。コラーゲン量は、赤ちゃんの時が一番多くて、30代から急激に減少するので、美肌成分であるエラスチンやヒアルロン酸とともにスキンケア化粧品でしっかり補っていくことが大切です。
そして最後に肌のターンオーバーのリズム。赤ちゃんの皮膚は肌のターンオーバーのリズムが整っているため、古い皮膚はどんどん剥がれ落ち、新しい皮膚に入れ替わっていきます。だからくすみのない透明感のある美白肌でいられるのです。
まず、スキンケアの基本は「洗浄」「保湿」「遮光」の3つと覚えてください。
洗浄することで肌の過剰な皮脂やほこり、汗、化粧品などを洗い流し肌を清潔にします。皮脂や肌に残った化粧品などは時間が経つと酸化し、肌に刺激を与えてしまいます。刺激を受けた肌は炎症が起こり肌荒れとなります。
また、過剰な皮脂や化粧品の洗い残しは毛穴のつまりを起こします。余分な皮脂はアクネ菌の養分となるためアクネ菌が毛穴で増殖しニキビの原因となります。洗顔料やクレンジングで余分な皮脂やメイクを落とし肌を清潔に保つことが肌荒れやニキビの予防にとても重要です。
保湿とは肌に水分を与え、そして与えた水分を肌から逃げにくくするものです。敏感な肌や刺激を受けた肌、健康な状態でない肌は水分と油分のバランスが崩れて乾燥しやすくなります。肌は乾燥するとターンオーバーが乱れたり、外部から刺激を受けやすくなります。
スキンケアで保湿をおこなうことで肌にうるおいを与え肌のバリア機能を高めましょう。
敏感肌、乾燥肌の方はもともと肌の細胞が水分を細胞内に維持しにくくなっているためしっかりと外から水分を補ってあげることが大事となります。ニキビの原因は過剰な皮脂です。
そのためニキビ肌の人の中には油分が含まれる乳液やクリームなどの保湿剤を避ける人もいます。しかし、保湿剤の油分は肌から水分が逃げないようにブロックするためのものです。化粧水のみですと十分な保湿にはならず、すぐ乾燥してしまいます。乾燥により余計に皮脂が分泌されることもあり、適切な保湿を心がけましょう。
遮光とは、UVケアができる化粧下地などで紫外線から肌を守ることです。肌は紫外線を浴びると肌が乾燥し、バリア機能が低下するのでターンオーバーが乱れます。
そうなると今までも述べたように肌荒れを引き起こしてしまいます。また、紫外線は皮脂を酸化させる作用も持ち、皮脂は酸化すると硬くなり毛穴につまりやすくなります。そしてアクネ菌がつくるポルフィリンという物質は紫外線により活性酸素を発生させ、それも皮脂を酸化させてしまうのです。
また長時間紫外線を浴び続けることで言わずもがなシミやくすみはできやすくなりますし、それだけでなく肌のコラーゲン繊維の形が変化し乱れることでしわやたるみの原因となります。肌のエイジングケアという観点でも紫外線予防はとても重要です。
自分の肌に合ったアイテムを選ぶためにはまず、自分がどういう肌質なのかを知ることから始めましょう。乾燥肌なのか、脂性肌なのか、敏感肌なのか、かぶれやすいのかなどそれぞれの肌質に合ったものを使用しましょう。
まず乾燥肌の方は肌のバリア機能が低下しているため、刺激を受けやすいです。そのため肌に刺激になりにくい、かぶれにくい成分で作られた製品や、敏感肌用に開発された製品を選びましょう。
肌に優しい保湿成分はセラミド、アミノ酸、コラーゲン、ヒアルロン酸などです。これらは肌が代謝される過程で作られる天然の保湿成分と同じ成分ですのでかぶれにくく保湿力も高いです。かぶれにくい製品の選び方は敏感肌向けの項目に示します。
敏感肌の方も乾燥肌と同様に外部からの刺激を受けやすい肌となっています。保湿成分が高いものを選びバリア機能を高めましょう。またアルコールやパラベン、香料などは刺激になることが多いため無着色、無香料なものをおすすめします。
清涼感をもたらすエタノール、メントールも刺激となるため極力シンプルな配合のものが良いでしょう。
製品がかぶれやすいかどうかを調べるテストとしてパッチテストとアレルギーテストがあります。パッチテストは成分は製品を肌に貼り、そこがかぶれるかどうかでアレルギーの原因なのかどうかを調べるテストで、アレルギーテストはこのパッチテストを何度も繰り返し、肌にとって安全かどうかを調べるテストです。
これらのテストを行ってかぶれにくいとされた製品には「パッチテスト済み」や「アレルギーテスト済み」と記載されています。ただしあくまでかぶれにくいというだけで、かぶれてしまう可能性もあるということは忘れないでください。サンプルなどをまず初めに使ってみて大丈夫なことを確認してから購入すると安心して使用できます。
ニキビ肌の方がスキンケア商品を選ぶときはか、「ノンコメドジェニックテスト済み」と書かれているものを選びましょう。化粧品の多くは油分が含まれており、その油分が毛穴につまりアクネ菌の養分となることでニキビが悪化します。
ノンコメドジェニックの化粧品はアクネ菌の養分となりにくい成分を使ってつくられており、通常の製品より角栓を作りにくいためニキビができにくいです。
ノンコメドジェニックテストとは、製品を実際に人の背中につけて2週間から1ヶ月後に背中を顕微鏡で検査して角栓がどれだけつくられているか調べるテストで、このテストの一定基準をクリアしたものがノンコメドジェニックテスト済みと表記できます。
似たような表記での「ノンコメドジェニック処方」というものがありますが、こちらはアクネ菌の養分となりにくい成分を使用しているが、ノンコメドジェニックテストは行っていない製品であることが多いため注意が必要です。
またノンコメドジェニックとはニキビを作りにくいというだけであって、低刺激であるというわけではないため肌が荒れやすい敏感肌の方は低刺激なものや敏感肌用の製品を選ぶようにしましょう。油分を使用していないオイルフリーの化粧品もあり、ニキビ肌にはそちらも効果的です。
ニキビ肌においてクレンジングを行うことはとても重要です。メイクをしっかり落とすことで毛穴のつまりを防ぎましょう。しっかりメイクを落とすことはもちろん重要ですが、そのためにゴシゴシ擦ったりしては、肌の負担になってしまうので極力が肌に優しい軽いテクスチャーのものを選んでください。
クレンジングに含まれている洗浄成分は肌への刺激となることが多いですが、敏感肌用の製品ですと極力刺激が少ないように成分配合されているため「敏感肌用」と記載があるものを選びましょう。
また洗浄すると肌は乾燥しやすくなるため、保湿成分が含まれているものを使用し、少しでも乾燥しないようにしましょう。
以下に製品それぞれの特徴を述べます。
洗顔料もクレンジングと同様に余分な皮脂や汚れを洗い流す目的のものです。それぞれの製品ごとに様々な成分が含まれており、テクスチャーも多種多様です。
洗顔料の成分
乾燥肌、敏感肌の方は洗顔することで汚れと一緒に皮膚の天然保湿因子や必要な皮脂も落としてしまうためバリア機能が下がります。そのため肌に優しい洗浄力のものを選びましょう。
洗顔料自体にグリセリンやヒアルロン酸などの保湿成分が含まれているものも良いでしょう。肌荒れが気になる場合は抗炎症作用のある成分(グリチルリチン酸2K、グリチルレチン酸ステアリル、アラントイン)の製品を使いましょう。
ニキビ肌に効果的な成分は主に抗菌作用のあるもの、抗炎症作用のあるもの、ピーリング作用のあるものです。抗菌作用のある成分(イソプロピルメチルフェノール、シメン–5–オール)はニキビの原因となるアクネ菌やマラセチア菌を殺菌に対して殺菌作用を持ちます。
ピーリング作用をもつ成分でよく使用されるのはグリコール酸やサリチル酸です。この成分は角層をやわらかくし、毛穴のつまりなどを取り除く効果があるため、ニキビを防ぎ、肌のターンオーバーをサポートします。
洗顔料のテクスチャー
洗顔料にはさまざまな形態のものが販売されています。洗顔の基本はきめの細かい泡で擦らず洗うこと。肌質によらず、すべての人に共通するものです。肌をこすると刺激となり肌荒れの原因になります。使用感の好みやスキンケアにかける時間は人によって違うため、それぞれに合わせて良いものを選びましょう。
洗顔料に含まれる洗浄成分は脂肪酸石けんと合成界面活性剤があります。脂肪酸石けんは泡立ちがきめ細かく、泡ぎれが良いことが特徴で弱アルカリ性です。合成界面活性剤は軽い泡立ちが特徴で弱酸性です。
脂肪酸石けんの中でも(ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸は洗浄後に肌に残りにくく肌に優しい成分で、うるおいを落とさず洗浄します。)同じ脂肪酸石けんの成分でラウリン酸というものがありますが、こちらは肌に残りやすく刺激になりやすいため注意が必要です。
そのほかに酵素洗顔やクレイ洗顔などもありますが、洗浄力や皮脂の分解作用が強すぎるものもあります。肌荒れや、炎症のある赤ニキビなどがあるときに使用すると肌により負担をかけて炎症を悪化させる恐れがあるため注意して使用しましょう。
乾燥肌、敏感肌の方は肌のバリア機能が低下しているため、水分が肌から逃げやすく乾燥しやすくなっています。そのため高保湿で低刺激なものを選びましょう。
ニキビ肌の人は皮脂分泌が多いため、しっとりタイプの化粧水などを避ける傾向にありますが、ニキビ肌の人にとっても保湿はとても大事です。
ニキビの治療や洗顔は肌への刺激や負担となりやすく、どうしてもバリア機能が下がってしまいがちです。そのため適切な保湿を行いバリア機能を補ってあげる必要があります。化粧水によく含まれている成分は以下の通りです。
乳液は化粧水や美容液などで肌に浸透させた成分が肌から逃げないようにする役割を持っています。乳液を使わないとせっかく肌につけた水分や成分が肌から出ていってしまいもったいないです。乾燥肌、敏感肌の方は化粧水と同様に高保湿で低刺激なものを選びましょう。
乳液はその特性上油分が含まれているものが多いため、ニキビに悩んでいる方は使用することに少し不安があるかもしれませんね。しかし、適切な皮脂量を保つことはニキビ予防にとても重要なため、ノンコメドジェニックの商品を使用し健康な肌を保ちましょう。
逆に使用するにあったって気をつけた方が良い成分もあります。
たしかに無添加や天然などの言葉は肌に優しい印象を受けるため、低刺激かつ効果があると思われがちです。しかし何を持って無添加、自然派というのかという明確な定義があるわけではなく、非常にあいまいなところが多い印象です。
また、無添加だから、天然だからといってアレルギーや炎症を起こさないことはありません。どんな物質でも起こってしまうときがあります。例として小麦や卵は天然で無添加ですが小麦アレルギーや卵アレルギーの方はたくさんいらっしゃいます。そういった言葉を信じきるのではなくしっかり成分を見て製品を選びましょう。
化粧水や乳液などに良い香りをつけるために使われるものです。香料とだけ記載されており、成分が把握できないこともあるため敏感肌の場合は注意が必要です。
アルコールは清涼感を出すためや成分を混ぜたり溶かしたりするために使用されます。アルコールは蒸発する際に肌の水分を一緒に逃してしまうため肌が乾燥している場合は避けた方が無難です。
適切なスキンケア製品を選ぶことも大切ですが、それらを正しく使うことも同じくらい重要です。どれだけ良い製品を使っていても使用方法を間違っていたら、乾燥や肌荒れ、ニキビの悪化の原因となってしまいます。
スキンケアの順番は洗浄→保湿→乳液で整えるです。治療として外用剤を処方されている方は一番最後に薬を塗りましょう。
メイクをしたときは必ずクレンジングと洗顔を両方行いましょう。(ダブル洗顔)クレンジング料をよくメイクと馴染ませてから洗い流しましょう。馴染ませる時間の目安は1分と言われています。また、馴染ませるためにこすってしまうと肌の負担になるため、少し多めにクレンジング料を使用するのもポイントです。
洗顔するときのポイントはしっかり泡立てる、こすらず洗う、ぬるま湯で洗い流すの3つです。洗うときに手と顔の肌が触れないくらいまで泡立てて優しく洗ってください。熱いお湯で流すと洗顔後の肌の乾燥を招きます。
35〜37℃程度のぬるま湯を使用して流してください。タオルで拭くときもこすらず軽くタオルで抑えるように水分を拭き取りましょう。
洗顔後の肌は非常に乾燥しやすくなっているため、すみやかに保湿してください。化粧水を500円玉大の量で手にとり両手であたため馴染ませます。両手を顔の中心から外側に向けて優しく手で押し込むように顔全体に馴染ませます。保湿のときに複数の保湿剤を使うと保湿効果が高まります。
乳液で整える際も化粧水での保湿と同じように、こすりつけず手のひらで押し込むようにおこなってください。
1日何回も洗ったほうがいいの?
乾燥肌、敏感肌の場合、洗いすぎはさらなるバリア機能低下を招くため洗いすぎはいけません。ニキビ肌の場合も日本皮膚科学会のガイドラインでは1日2回、朝晩の洗顔が推奨されています。洗いすぎにより肌は乾燥してしまうため適切な回数を守りましょう。
保湿剤がベタベタするのが嫌です
保湿力の高いクリームなどはどうしてもベタつきが気になってしまいます。髪についたりするとそれだけでストレスになってしまうかもしれません。そういった製品はポイント使いして、ベタつきを軽減するのが良いでしょう。
しっかりとスキンケアをしているはずですが、赤みがなかなか良くなりません
洗いすぎ、こすりすぎの可能性があります。優しく泡で洗顔する、こすらず保湿するなどを心がけましょう。また、使用されている製品にかぶれている可能性もあります。その際はステロイド外用での治療が必要ですが、ステロイド外用はニキビの悪化要因となるため自己判断で薬を買ったりせず必ず皮膚科を受診してください。