ページ更新日:2023年1月15日
※監修者は「しみの種類」「しみの原因」「しみの予防法」「しみのお手入れ方法」「しみ対策商品の選び方」などについて監修をおこなっています。掲載している商品は、監修者が選定したものではなく編集部が口コミをランキング集計したものです。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。
※本記事で紹介している商品のうち、ニキビ予防や美白の効能・効果が認められているのは医薬部外品のみです。
※本記事における「シミ」とは「メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐ」又は「日やけによるしみ・そばかすを防ぐ」ことをさします。
※本記事における「美白」とはメラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防ぐことをさします。
年齢とともに多くの方の頭を悩ませはじめるのが「しみ」です。しみは消しにくいこともあり、一度できると毎日が憂鬱になってしまいますよね。
スキンケアだけでシミを消すことはできませが、本記事では
・しみができる原因や種類予防
・シミ対策クリームの選び方
・しみのケアと対策、改善方法
などを解説していきながら、顔のシミを自分でケアしていく方法やシミを消してくれるメイクを探っていきます。
また、実際にシミに悩んでいた方が悩みを解決するための最後の商品として選んだおすすめ商品をご紹介します。
ひとくちに「しみ」と言っても、以下のようにいくつかの種類があります。
「しみ」とは、肌の内部でつくられたメラニン色素が肌に沈着したものです。紫外線のせいでできるのは皆さんご存知ですが、実はその他の要因も関係しています。
ただ、ひとくくりに「しみ」といっても、種類によってその性質は全く異なります。それぞれ詳しく見てみましょう。
しみの多くがこのタイプです。年齢を重ねるごとに増えていくため「老人性色素斑」と呼ばれています。紫外線による肌のダメージの蓄積が原因で発生するしみです。そのため日焼け後すぐに肌に現れるのではなく、長い間の紫外線ダメージが徐々に積み重なることで現れます。若いころに日焼けした方ほどできやすい傾向にあるといわれています。
肝斑の発生には女性ホルモンが関連しています。30代、40代、50代にかけての女性に多く、それ以降はしぜんと薄くなっていきます。肝斑の名前は「肝臓の形に似ている」ことから来ていますが、肝臓の機能や病気とは関係がありません。紫外線の影響で悪化するケースもあるといわれています。
炎症などによる肌への刺激が原因で発生し、肌の炎症が治って赤みが引いた後に現れるしみです。やけど・ニキビ・湿疹・かぶれなどによる肌の炎症やかきむしったあと、怪我のあとなどに現れ、傷の大きさや形によってその形状は異なります。一般的に肌が弱く炎症が残りやすい方にでやすいといわれています。炎症後色素沈着は、時間とともに徐々に薄くなり自然に消えていくこともありますが、紫外線の影響をうけるとより濃く目立ちやすくなり、消えにくくなってしまいます。
遺伝的な要因で発生し、形が雀の卵に似ていることから「雀卵斑」といわれています。遺伝性が強いため、家族にそばかすがある方がいる場合は雀卵斑(そばかす)ができやすいといわれています。幼児期にできはじめ、思春期にかけて目立ちやすくなる傾向にあり、それ以降は目立たなくなっていくことが多いといわれています。色白で日焼けしやすい方に多く見られるしみです。
このようにできたシミに対してセルフケアでアプローチするのであれば、シミ対策クリームを使った集中美白けあが有効です。
今あるシミを対策したいのであれば、次のようなアイテムを選ぶことを意識してください。
シミ対策・ケアに欠かせないのが「美白クリーム」と「シミ対策クリーム」です。
シミができてしまう前にしっかりと予防し、できてしまったシミに対してケアをすることができます。
ここからは、美白クリームとシミ対策クリームを選ぶ際のポイントをチェックしていきましょう。
シミを消すために選ぶ美白クリームは、厚生労働省から認可された「美白有効成分」配合のアイテムを選びましょう。
成分 | 効果 |
---|---|
トラネキサム酸 | メラノサイトの活発化を抑えてくれます。 |
ビタミンC誘導体 | メラニン生成の妨げや、メラニンの還元の面でサポートしてくれます。 |
ハイドロキノン | チロシナーゼ(メラニンを生成する酵素に酵素)にはたらきかけ、メラニン生成を抑えてくれます。 |
アルブチン | コケモモから抽出される成分です。チロシナーゼの活性を抑えてくれます。 |
カモミラET | カモミールに含まれる成分です。メラノサイトの活発化や増殖を抑えてくれます。 |
トラネキサム酸 | シミの原因となるメラノサイトの活発化をおさえてくれます。肌の炎症を鎮めるはたらきもあることから、ほかの美白成分に比べて肌への刺激となりにくいのも特徴。 |
リノール酸S | サフラワー油などの植物油から抽出されます。チロシナーゼの分解や、肌のターンオーバーサイクルのサポートをしてくれます。 |
ナイアシンアミド | ニコチン酸アミドとも呼ばれています。メラノサイトがメラニンを肌の表面に運ぶのを抑えてくれます。 |
4MSK | 肌のターンオーバーにはたらきかけて正常に機能するようサポートしてくれます。 |
マグノリグナン | ホオノキの成分に着目し開発された成分です。チロシナーゼの成熟を阻害してくれます。 |
エナジーシグナルAMP | 天然酵母由来の成分です。ターンオーバー面にはたらきかけ、メラニンの排出をサポートしてくれます。 |
コウジ酸 | みそ・しょうゆ・日本酒などに含まれるコウジ菌由来の成分です。チロシナーゼのはたらきを阻害します。 |
成分を覚えられない、手っ取り早く選ぶ方法を知りたいときは、商品名に「医薬部外品(薬用)」と記載されたアイテムがおすすめです。
この表記のあるシミ対策クリームには、美白有効成分がしっかりと配合されています。
ひとつ美白成分でおすすめのものをピックアップするなら、ハイドロキノンがおすすめです。ただ、ハイドロキノンは肌への刺激が強く休薬期間も必要になるため、しっかりと病院でカウンセリングを受けながら使っていきましょう。詳しくはこちらの記事でチェックできます。
どの美白有効成分配合の化粧品もそうですが、シミ対策クリームも同じように、使ってすぐに効果が出るものではありません。
きちんと効果を実感するためには、最低でも2カ月は継続して使用することが大切です。
そのため成分だけでなく、
・無理なく購入を続けられる価格か?
・香りやテクスチャーが自分の好みに合っているか?
などもしっかりと考えて、自分にぴったりのアイテムを選んでください。
また、通販などで購入される方は、LASELAの美容ログに集まった口コミをチェックしておきましょう。特に使用感は皆さん詳細に答えてくれているので参考になりますよ。口コミはこちらで見れるのでぜひチェックしてください。
シミを薄くするためには自分のタイプに合った適切なケアを行うことが重要となります。
自分のシミのタイプがわかったら、それぞれ自分に合った形で対処していきましょう
シミの種類 | 美白化粧品 | 美容医療 |
---|---|---|
老人性色素斑 | ◯ | ◎ |
炎症性色素沈着 | ◎ | × |
肝斑 | ◎ | ◯ |
そばかす | × | ◎ |
脂漏性角化症 | × | ◎ |
花弁状色素斑 | × | ◎ |
では次からは、シミ対策クリームのおすすめアイテムを見ていきましょう。
できてしまったしみを今すぐ取り除くのはなかなか難しいものです。
そこで最後に、しみをカバーするメイク方法についてご紹介します。
しみをカバーするためにはコンシーラーが適しています。しみの周りの肌色にマッチしたものを選んでくださいね。
大きめのしみにはスティックタイプ、点在するしみにはブラシを使うのがおすすめです。硬めのコンシーラーは顔のあまり動かさないパーツに向いています。
では、どのような原因がしみをつくり出しているのでしょうか?
しみを作り出す最大の原因が紫外線です。紫外線を浴びると、肌の表皮のメラノサイト(色素を形成する細胞)でメラニンがつくられます。メラニンは「美肌の敵」と思われがちですが、実は私たちの肌を紫外線によるダメージから守ってくれるなくてはならない存在です。
メラニンは通常、ターンオーバーで角質とともにからだの外へと排出されていきます。ですが、紫外線の浴び過ぎや、代謝サイクルの低下でメラニンが過剰につくられ、ターンオーバーで排出しきれなくなってしまうと、それが肌に残りしみとなるのです。
女性ホルモンの変化もしみと深く関係しています。女性ホルモンのバランスがみだれると、メラノサイトが活発になり、メラニンが多量につくり出されます。その結果、しみとなって肌に現れるのです。
女性ホルモンの変化によりできるのが肝斑です。特に、30代から50代にかけての女性は、エストロゲンという女性ホルモンの減少からホルモンバランスが崩れやすくなるといわれています。また、妊娠中やピルの使用時はホルモンバランスが変化します。肝斑はこれらのタイミングに肌に現れやすくなります。
肌が生まれかわる仕組みのことを「ターンオーバー」といいます。正常なターンオーバーが、偏った食生活・過度な飲酒などの生活習慣のみだれや、睡眠不足・ストレスなどによる自律神経のみだれ、加齢などによる影響でペースを崩してしまうこともしみの発生と深く関わっています。
ターンオーバーがみだれると、肌でメラニンをつくり出す機能と肌の外へとメラニンを排出する機能のバランスが崩れ、肌にメラニンが蓄積されていく状態になってしまいます。
「メラニンは紫外線の影響でつくられるもの」というイメージがありますが、紫外線以外にもメラニンが生成される要因はあります。そのひとつが肌への刺激です。肌に刺激が加わるとメラノサイトは活発になり、メラニンをつくり出します。炎症や炎症をかきむしる刺激だけでなく、メイク時やクレンジング時に肌をゴシゴシこすってしまう行為やムダ毛を毛抜きで抜く行為がしみを発生させる原因となることもあります。
活性酸素とは、息をする時に吸い込んだ酸素の一部が活性化したもので、細胞にダメージを与えてからだを酸化させ、老化に導く物質のことです。紫外線・大気汚染・車の排気ガス・喫煙・過度なストレス・無理なスポーツなどの要因で発生するといわれています。この活性酸素もメラノサイトを刺激します。その結果、メラニンがつくり出され、蓄積していくのです。
澄みきった肌のため「メラニンを過剰につくらせない」「メラニンを蓄積させない」ために、以下の4点を意識しましょう。
①まずはUV対策
②保湿もしっかり
③古い角質を取り除く
④生活スタイルの見直し
毎日のUV対策で紫外線から肌を守りましょう。メラニンをつくり出すメラノサイトを活発化させるのは、紫外線のUV-Aです。紫外線のUV-Aは肌の内部にまで到達しメラノサイトに刺激を与え、UV-Bは肌の表面に刺激を与え炎症をおこします。
紫外線は夏に気をつけるものというイメージがありますが、UV-Aは冬でも夏の半分程度にしか減りません。また、UV-Aは雲やガラスまで通り越してしまいます。天気の悪い日や屋内で過ごす日も含め、一年を通して日常的にUV対策することが大切です。具体的な方法としては、日傘を差す、サングラスをかける、日焼けどめを塗るなど。日焼けどめには真夏のレジャーシーン向きのものだけでなく、毎日使いやすいマイルドなものまでさまざまあります。うまく日焼けどめを使い分け、UV対策していきましょう。
乾燥も、しみと関連しています。乾燥した肌はとてもデリケートです。バリア機能が弱まり、外部からの刺激をうけやすくなっています。外部からの刺激をうけやすいため肌に炎症をおこしやすく、炎症がおこるとその刺激でメラノサイトが活発化します。つまり、肌の乾燥を防ぎ、バリア機能を低下させないことが、しみを回避することにつながっていきます。また、乾燥によるかゆみをかきむしる刺激も肌の色素沈着につながります。毎日の保湿ケアでみずみずしい肌状態をつくり、しみを回避していきましょう。
しみができた部分はターンオーバーのみだれで古い角質がたまった状態になっています。余分な古い角質を取り除くことで、ターンオーバーが正常になるようサポートしてあげましょう。余分な角質を取り除くと、スキンケアアイテムがよりしっかり肌に届くようにもなります。
余分な角質を取り除く方法としては、ふきとり化粧水を使うなどがおすすめです。角質を取り除いた後は、肌をしっかり保湿してあげてくださいね。
メラニンの蓄積に影響するターンオーバーのみだれを正常化させるため、生活のリズムを整えていくことも大切です。睡眠をしっかりとる、ストレスをためないようにする、適度に運動するなど、健康的な生活を心がけましょう。
行動面だけでなく、食事面も大事です。澄みきった肌を目指すには、ビタミンC・ビタミンE・ビタミンA・ビタミンB2・L-システインなどの栄養素を摂取するのがおすすめといわれています。
〈おすすめ食材〉
キウイ・かぼちゃ・ブロッコリー・ゴーヤ・トマト・シャケ・そば・玄米など
次に、しみの種類別のお手入れ方法についても見てみましょう。
老人性色素斑のなかでも、初期の薄いものは、医薬部外品の美白化粧品などでお手入れできます。
メラニン排出のリズムを低下させているターンオーバーのみだれを正常な状態に戻すよう導くため、規則正しい生活を送ったり、栄養バランス面を意識したりすることも大切です。
また、毎日のUVケアで紫外線をブロックしていきましょう。紫外線は活性酸素発生の原因にもなります。既にできたしみだけでなく、これからできるしみへの対応を考えていくこともポイントとなります。
雀卵斑(そばかす)ができる要因はおもに遺伝的なものですが、紫外線も影響しています。いま以上に濃くしないためにも、紫外線による肌ダメージを避け、UVケアをしていくことが重要になります。日焼けどめはこまめに塗り直し、しっかりと紫外線を防いでいきましょう。
炎症後色素沈着は、炎症が回復し時間が経過するとともに少しずつ薄くなることもあります。そのためにはターンオーバーが正常におこなわれていることが大切なので、生活リズムを整えたり、栄養バランス面を意識したりすることを意識しましょう。医薬部外品の美白化粧品などによるお手入れも効果的です。肌のトラブルや傷ができた時は、こするなどの刺激をなるべく与えないようにしましょう。肌への刺激がメラニンの生成を加速させてしまいます。紫外線ダメージから肌を守り色素を濃くしないため、UVケアもお忘れなく。
肝斑は他のシミとは異なり、皮膚科への受診や市販薬などで対応することをおすすめします。摩擦による刺激で悪化させないために、洗顔やスキンケアの際はこすりすぎないようやさしく肌に接してあげましょう。UVケアで紫外線を避けることも大切です。
ホルモンバランスの崩れにはストレスも影響していることがあります。ストレスをためないようにゆったりと過ごしましょう。
ハイドロキノンは危ない?
濃度が高いものほど美白効果も現れやすくなりますが、副作用も起きやすくなるので注意が必要です。
ハイドロキノンは商品によって配合濃度が異なります。化粧品の場合は2%前後のものがほとんどです。医薬品の場合は10%程度のものまであります。効果と副作用のバランスを見て4%前後のハイドロキノンから利用するのがおすすめです。
また、使用中はUVケアを徹底する、敏感肌の人は医師に相談してから使用するなど、普通の化粧品と同じようには使わない慎重さが必要となります。
美容医療でシミを消す方法は?
確実にシミを消したいという場合は、レーザー治療でシミを取るという方法もあります。
そばかす、老人性色素斑、脂漏性角化症、花弁状色素斑といったシミにはレーザー治療が有効。ただし、レーザー治療には以下のような注意点があります。
・治療が終わるまでに3〜6ヵ月ほどかかる
レーザーを当てたシミはかさぶた状になり、「ダウンタイム」という肌の再生期間が必要になります
・保険適用外
先天性のアザなどの場合を除き、美容目的のシミのレーザー治療は基本的に保険は適用されません
これらを自分のライフスタイルや肌質、金銭面と合わせて検討してみてください。
敏感肌のシミに良い美白ケア成分は?
植物由来の甘草エキスや、美白・抗炎症効果のあるトラネキサム酸などがおすすめです。
甘草に含まれる「グラブリジン」という物質には、美白有効成分である「コウジ酸」に匹敵する美白効果があるとされています。
また「甘草エキス」「ローズマリーエキス」「オウゴンエキス」なども美白ケアにおすすめの植物成分。
さらに美白有効成分のなかでも抗炎症作用のある「トラネキサム酸」を選ぶと、敏感な肌にも負担をかけにくいシミ対策ができますよ。
しみが頬に多くできるのはどうしてですか?
頬の部分は高さがあり、日に当たりやすいため老人性色素斑(日光黒子)ができやすくなります。
また、肝斑も紫外線の影響をうけるため頬や額にできやすいといわれています。
レーザー治療はいいのですか?
レーザー治療に適さないしみもあります。炎症後色素沈着へのレーザー治療は原則タブーとされています。
クリームを継続使用しても効果がない場合はどうすればいいですか?
異なる美白有効成分が配合されたアイテムを試してみましょう。
ビタミンC誘導体配合のクリームを3ヵ月間継続しているのに効果が得られない…といった場合、あなたのシミにビタミンC誘導体という成分が有効でない可能性があります。
この場合は、いままで使っていない美白有効成分(例:プラセンタエキス・コウジ酸など)が配合されたものを試すのがおすすめです。
正解探しをするような、宝探しをするような感覚で自分に合うクリームを見つけていきましょう。
いかがでしたか?シミができてしまう前の予防も、できてしまったあとの対策も、まずはご自身のシミの種類を知り、そのシミに合わせた対策が大切。
毎日のスキンケアに、シミにアプローチできる成分配合のスキンケアアイテムを使用し効率的にスキンケアすると共に、シミを作らないための対策もしっかりとって行きましょう。
まずは無理なく、ご自身ができることから少しづつ取り入れて行ってくださいね。
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