ページ更新日:2023年1月4日
※監修者は「ケミカルピーリングの効果」「ケミカルピーリングの選び方」「ケミカルピーリングの注意点」などについて監修をおこなっています。掲載している商品は、監修者が選定したものではなく編集部が口コミをランキング集計したものです。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。
※本記事で紹介しているケミカルピーリングのうち、ニキビ予防や美白の効能・効果が認められているのは医薬部外品のみです。
※本記事における「浸透」とは角質層までのことをさします。
※本記事における「シミ」とは「メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ」又は「日やけによるしみ・そばかすを防ぐ」ことをさします。
※本記事における「くすみ」とは汚れや古い角質によるくすみのことをさします。
※本記事における「美白」とはメラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防ぐことをさします。
※本記事でいう「エイジングケア」とは年齢に応じたケアのことをさします。
最近、くすみや肌荒れ、色素沈着が気になる…という方もいるかもしれませんね。
もしかしたらそれは、ターンオーバーの乱れや遅れが原因かもしれません。
肌のターンオーバーは約28日ですが、年齢を重ねると徐々に遅くなっていくのが一般的。
ターンオーバーが乱れると、肌がざらついたり、くすんだりとさまざまな肌悩みが現れる可能性があります。
そこで有効なのが、ターンオーバーの促進効果も期待できるケミカルピーリングです。
こちらでは、ケミカルピーリングの効果や薬剤の種類、施術を受けた後の注意点などをご紹介します。
ケミカルピーリングを受けるかどうか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ケミカルピーリングといえばターンオーバーが整うというイメージがあるけれど、実際にはどんな効果があるのか、詳しくは分からないという方も意外といるのではないでしょうか。
ケミカルピーリングは、酸性の薬剤を肌に塗って、古くなった角質を取り除く施術です。
医療機関で行われるケミカルピーリングで使用する薬剤は、市販されている化粧品のピーリング剤に比べて濃度が高くなっています。
ケミカルピーリングは美容皮膚科や美容外科で受けることができますが、一般的には自由診療となりますので、費用等は事前に確認しておきましょう。
ケミカルピーリングには、次のような効果が期待できます。
酸性のピーリング剤を肌に塗ることで、普段の洗顔では取れないような肌表面の汚れや古い角質などが除去されます。
通常、肌のターンオーバーは28日程度ですが、20代をピークに加齢とともに徐々に遅くなっていきます。
それによりざらつきやくすみが現れることも。
ケミカルピーリングを行うことで薬剤が表皮の深い部分まで浸透し、新しい肌組織の生成が活性化。新たな細胞が生まれることでターンオーバーが活性化されます。
ターンオーバーが促進されることで蓄積されたメラニンが除去されます。これにより、シミや色素沈着に効果が期待できます。
古い角質が剥がれ落ちることで、ニキビや毛穴の目立ちといった肌の表面の悩みが改善されやすくなります。
さらに、厚くなった古い角質が除去されることでスキンケアの効果が高まり、小じわの改善も期待できるでしょう。
ケミカルピーリングとは異なるピーリングの手法として、ウォーターピーリングもという方法もあります。
ウォーターピーリングは主に器機を使い、水と超音波による振動で、毛穴の汚れや古くなった角質を取り除きます。
ピーリング剤を塗布するケミカルピーリングよりも肌に優しく、週に複数回施術しても問題はないでしょう。
ウォーターピーリング器機は様々な種類が販売されていますが、素材がステンレス、チタン、メッキなどの違いがあります。
ウォーターピーリングの機器を選ぶ際は、ヘッドの形状とあわせて素材を選ぶことも重要です。
またプラス機能として、イオンで肌の浸透力をよくし、イオンでクレンジングができるというのも魅力です。
器機によっては電気の刺激で肌を刺激しひきしめるEMS効果や、肌を温められるものもあります。
ウォーターピーリングのみでも十分な効果が期待できますが、ウォーターピーリングでは取り除けない頑固な毛穴の汚れなどにはケミカルピーリングが有効です。
そのため、特に鼻、小鼻、鼻周りなどの部位へはウォーターピーリングもおすすめです。
ケミカルピーリングとウォーターピーリングを上手に使い分け、ケアしていくのもよいかもしれません。
美容皮膚科や美容外科などで施術が受けられるケミカルピーリングの薬剤には、いくつかの種類があります。
それぞれに特徴がありますから、肌悩みに合わせて選ぶのも良いですね。
また、施術を受ける医療機関選びも重要です。
ケミカルピーリングの種類や選び方を詳しく見ていきましょう。
フルーツ酸の一種であるグリコール酸を使用するケミカルピーリングで、日本人の肌に相性が良い薬剤と言われています。
「AHAピーリング」「フルーツ酸ピーリング」という呼び方でもおなじみ。スーパーやドラッグストアなどでも手に入りやすいため、グリコール酸を使ってご自宅でケアされている方も多いのではないでしょうか。
ケミカルピーリングの薬剤の中でも一般的なもので、作用もマイルドなため、角層の細胞の結合をゆるめ、古い角質をはがすことで、ターンオーバーを活性化します。
グリコール酸は分子が小さく肌への浸透率が高いため、難治性にきびの治療にも用いられることがあります。
また一人一人の肌に合わせて濃度を変えることができるので、肌への負担を抑えることができるのもポイントです。
保護剤としての効果もあるマクロゴールと、強い溶解力のあるサリチル酸を組み合わせたピーリング剤を使用します。
深い部分までの浸透を防ぎ、角質層だけに作用。肌質の改善に効果が期待できます。
基材にマクロゴールを使用しているため、従来のピーリング剤よりも痛みや炎症といった刺激が少ないのがメリットです。
顔だけでなく、全身にピーリング使用ができる薬剤となっているほか、触った感触もスベスベとなる仕上がりのため、純粋な美肌効果を得られるピーリングとしてもおすすめ。
サリチル酸マクロゴールピーリングは1回で効果を感じることもありますが、薬剤の特徴的に一般的には長期的な施術が必要です。
特に、にきび・にきび跡の治療には多く回数をかけたいところです。
またサリチル酸マクロゴールピーリングは、施術後は紫外線に反応しやすくなりますので、UVケアをしっかり行い、肌保湿を重点的に行うようにしましょう。
天然の乳酸を使用した製剤を使用するピーリングです。分子が大きいため深くまで浸透せずに肌の表面で作用し、刺激が少ないのが魅力。
古くなった角質を取り除き、毛穴の詰まりや肌のざらつきなどを改善します。
美白効果が期待できる点も特徴でしょう。
角質層のセラミドを増加させることで肌を保湿してくれるので、施術後乾燥を感じることが少ないピーリング剤です。
そのため肌のエイジングケアを目指している方にもおすすめです。
乳酸ピーリングの施術後は日焼け止めを欠かさないようにしましょう。
TCAピーリングは真皮層まで浸透する薬剤を用いたケミカルピーリング。
お肌に凹凸ができるタイプの、にきび跡に悩まされている方にお勧めのピーリングです。
TCAピーリングは、にきび跡部分をあえて傷をつけることで、その治癒力を利用し、効果を得るユニークなピーリング方法。
広い範囲に塗布するピーリングではなく、ピンポイントで使用するピーリングです。
刺激の強いピーリング剤となりますが、基本的に麻酔クリームを塗布してから行われます。
ケミカルピーリングの中でも刺激が強いため、トラブルを回避するためにもクリニックとカウンセリングを重ねて十分注意の上、施術を受けましょう。
トリクロロ酢酸、過酸化水素、コウジ酸を主成分とするPRX-T33という薬剤を使用する次世代ピーリングです。コラーゲンピールとも呼ばれます。
専用の薬剤を押し込むようにマッサージしながら塗布し、真皮層に作用して線維芽細胞を活性化し、コラーゲンの生成を促すため、肌の若返り効果が期待できるでしょう。
通常のピーリング方法とは異なり、角質の剥離が起きにくいため、ダウンタイムが短いという特徴があります。
施術中にピリピリとした刺激や、少しの火照りが起こる場合もありますので、クリニックと相談し、慎重に施術を受けるようにしてくださいね。
最近様々な化粧品に配合されている、話題の「レチノール」を使ったピーリングです。
レチノールは、ビタミンAの一種「レチノイン酸」や「トレチノイン」と呼ばれる成分で、角質を剥がす作用のほか、皮膚の分泌を抑え、肌中のヒアルロン酸やコラーゲンの量を増やす効果があると言われています。
肌のエイジングケアにも高い効果が期待できる一方で、皮膚が赤みを帯び、かぶれや刺激を感じる場合があります。
クリニックでは「レチノールピール」というメニューがあり、レチノールよりさらに効果が期待できる「レチノール誘導体」を「ナノカプセル化」することで、赤みやかぶれ、刺激の発生を大きく低下させています。
それでもダウンタイムは発生しますので、施術後1週間ほどはあまり人目につく予定を入れないことが可能な時に施術を受けるようにしましょう。
海外製品では高濃度レチノールが販売されていますが、自身で使うのは様々な副反応が考えられるため、特に注意が必要です。
より効果が引き出せ、副反応が少ないのはクリニックのケミカルピールです。
ターンオーバーを促し、美しい肌をつくり出す、美肌再生ピーリングとしてこれから人気となるケミカルピーリングといえるでしょう。
ケミカルピーリングは、皮脂の分泌が多い顔周り、デコルテ、背中、ヒップ等に施術ができます。
ケミカルピーリングと聞いて、まず連想する施術部位は顔ではないでしょうか。
顔の中でもニキビ・角栓詰まりのできやすい、比較的皮脂が多く分泌される鼻まわり、頬、あごなどは特に人気箇所となっています。
デコルテもまた、日焼けやニキビが気になる箇所。ケミカルピーリングも有効ですが、ハーブピーリングという方法でよくケアされている部位となります。
漢方の成分でできたハーブピーリングパウダーなどを使用し、時間をかけてピーリング。
その後マッサージする優しいピーリングとなっています。
背中はニキビや色素沈着などで特にターンオーバーを促進するのが必要な部位ですので、ピーリングを行うことは有効です。
ケミカルピーリングを主体に根気よくケアしていく必要がある箇所です。
お尻のニキビやざらつきは、人にも相談しにくい上、セルフケアが物理的にも難しい箇所です。
主にお尻の毛穴が汗をかき、アクネ菌がたまってしまうためニキビができます。
またデスクワークなどで座っている時間が長い方は自然と角質が厚くなり、ざらざらした硬いお尻に!放置しておくとより治りにくくなってしまいます。
お尻にできるニキビは顔にできるニキビよりも治りにくいこともあるので、サロンでのケミカルピーリングがとても有効です。
手足の甲のシミやハリ、指のシワなどに対してもケミカルピーリングは有効です。
手足の甲・指へのピーリングはマッサージピールでしっかりケアができます。
クリニックでも施術を受けられるほか、ハンドケアやフットケアの専門サロンなどでもソフトピーリングを受けることができます。
年齢が出やすい手足の甲・指も是非ケミカルピーリングを受けてみてはいかがでしょうか。
ケミカルピーリングは、美容皮膚科や美容外科で施術を受けることができます。
基本的には自由診療なので、費用については事前に確認しておきましょう。
医療機関によって価格設定が異なるものの、1回8,000円~15,000円程度なのが一般的です。
あまりにも安すぎる場合は危険ですので、信頼のおける医療機関かどうか事前に確認してくださいね。
1回の施術だけではなく複数回行ったほうがより効果が期待できるため、複数回施術を受けたい場合にはお得なプランがあるかどうかも調べてみましょう。
ケミカルピーリングは、薬剤や施術の間隔、薬剤の濃度などによっては刺激を感じたり肌がダメージを受けたりすることも。
適切な施術を行ってくれる、信頼のおける医療機関を選ぶようにしてくださいね。
※美容の悩みを解決した人たちがどんな商品を使ってきたかをアンケート調査し、有効だと感じた「最後の商品」を調査しました。
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※調査は美容の悩みを解決できたと感じた方を対象に、WEBアンケートを行い有効回答数は5763名です。
ケミカルピーリングはニキビや毛穴、シミやシワなど多くの肌悩みに効果が期待できる施術ですが、薬剤によっては刺激が強めになります。
そのため、施術前や施術後の過ごし方など、注意点もあります。
こちらで、ケミカルピーリングの注意点について解説していきますので参考にしてくださいね。
ケミカルピーリングの施術前日は、カミソリでの顔そりやパック、スクラブ剤入りの洗顔料を使った洗顔は避けるようにしましょう。
また、施術を受ける1週間前くらいの時期にレーザー治療やピーリングなどを行うのもNGです。
ケミカルピーリングの施術後は肌が敏感になっていますから注意が必要です。
紫外線の影響を受けやすくなるので、しっかりと紫外線対策をしましょう。
また、肌が乾燥しやすい状態になっているため刺激の少ないスキンケアアイテムを使い、しっかり保湿をしてくださいね。
一般的には施術後にメイクをすることができますが、施術の方法や薬剤の濃度などによってはすぐにはメイクができない可能性も。
医療機関の指示に従うようにしましょう。
ケミカルピーリングの適切な頻度は薬剤によっても多少異なるものの、2~3週間に1回程度が良いとされています。
効果が出ると頻繁に施術を受けたくなってしまいますが、逆に肌にダメージを与えることにもなりかねないので注意してくださいね。
自宅でもピーリングはできますか?
ドラッグストアなどでピーリング剤が市販されているため自宅でも行うことができます。
市販のピーリング剤は化粧品として販売されており、美容皮膚科や美容外科で使用されるケミカルピーリングの薬剤とは濃度が違います。
市販のものの方が、効果や使用感がマイルドです。
自宅で行う場合は、商品の説明書きをよく読んで使用方法、頻度を守ってください。
ケミカルピーリングには痛みがありますか?
薬剤やその濃度などによっても異なりますが、ピリピリとした痛みを感じることもあります。
信頼のおける医療機関で肌の状態に合わせた濃度で施術を行ってもらえば、そこまで強い痛みを感じることはないと思って良いでしょう。
複数回施術を受けたほうが効果は実感できますか?
ケミカルピーリングは1回だけではなく、複数回施術を受けたほうが効果を実感しやすくなります。
一般的には、2~3週間の間隔を空けて5回~10回程度施術を受けるのが良いとされています。
ケミカルピーリングは、肌の表面の古い角質を除去して新しい皮膚の再生を促進する施術です。
ターンオーバーが促進されることでニキビやシミ、毛穴、小じわといった複数の肌悩みの改善が期待できますよ。
ケミカルピーリングの薬剤にはサリチル酸やグリコール酸など複数の種類がありますので、特徴をよく知って選んでみてください。
肌悩みの解消を目指す方は、ケミカルピーリングを検討してみてはいかがでしょうか。