ニキビ肌におすすめの日焼け止め|肌トラブルを悪化させない塗り方、使い方を徹底解説

ページ更新日:2023年1月1日

ニキビ肌におすすめの日焼け止め|肌トラブルを悪化させない塗り方、使い方を徹底解説
監修者
岡本妃香里
岡本妃香里
日本化粧品検定1級 美容ライター
薬学部薬学科を卒業後、大手ドラッグストアで勤務。その後ライターとしての活動を始め日本化粧品検定1級を取得。サプリメントの監修や美容クリニックの記事執筆、コスメの選び方の解説などさまざまな執筆活動を行っている。

※監修者は「ニキビ肌向け日焼け止めの選び方」について監修をおこなっています。
おすすめに掲載している商品は監修者が選定したものではなく編集部が口コミを集計・ランキングづけしたものです。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。
※「ノンコメドジェニックテスト済み」はすべての人にニキビが発生しないということではありません。

「日焼け止めはニキビ肌でも使っていいの? 」
「ニキビを悪化させない日焼け止めが知りたい」
など、紫外線が肌にとって大敵だということはわかっていても、ニキビ肌に使っても問題ないのか気になってしまいますよね。

合わない日焼け止めを選んだせいでニキビが悪化してしまうのは、避けたいものです。

大人ニキビなのか?思春期ニキビなのか?どんな肌質なのかによっても正解が異なるため、ニキビ肌の方でも使いやすい日焼け止めの選び方について解説します。
人気の日焼け止めも紹介しているので、この記事を参考に自分に合う日焼けどめを見つけましょう。

ニキビ肌向け日焼け止めの選び方


ニキビ肌の方が日焼け止めを選ぶときは、次の4つのポイントを押さえることが大切です。


①配合されている成分をチェックする
②塗りやすいテクスチャーのものを選ぶ
③色つきのものは顔と首の両方に馴染むものを選ぶ
④クレンジング不要なものを選ぶ

肌に負担をかけにくい成分が使われているか、塗るときに肌に刺激を与えないかなどをチェックすることで、ニキビを悪化させるリスクを最小限にできます。

ブランドイメージばかりにこだわるのではなく、肌に負担をかけにくいものを優先して選ぶようにしましょう。

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岡本妃香里
岡本妃香里
日本化粧品検定1級 美容ライター
このほか、塗り直しやすいかどうかを意識して選ぶのもおすすめです。メイク前に使う用と塗り直し用で2種類もっておくと何かと便利でしょう。近頃では肌荒れ予防に効果があるシカ成分(ツボクサエキス)が配合された韓国ブランドの日焼け止めも人気です。

大人?思春期?ニキビの原因と日焼け止めの選び方


ニキビは皮脂が毛穴につまり、皮脂を栄養源にしている「アクネ菌」と呼ばれるものが過剰に増殖することで、炎症を起こしてできます。

基本的な対策は皮脂や汚れをしっかり洗い落とす洗顔ですが、大人ニキビの場合は肌の乾燥やターンオーバーの乱れからくるものもあり、洗顔に注力するだけでは解決につながりません。

ニキビ肌にも日焼け止めが必要な理由

紫外線を受けて乾燥が進むと、角質が肥厚して毛穴をふさぐ「コメド」が発生します。これがニキビの元になってしまいます。さらに、紫外線によって酸化した皮脂が毛穴を刺激したり、紫外線自体がニキビの炎症を悪化させるため、しっかりと予防しないとニキビがなかなか治らないという悪循環に陥ってしまうこともあります。そのため、ニキビ肌でも日焼け止めは必要です。

思春期にできるニキビは皮脂の過剰な分泌が原因なので、ニキビに悩む中学生や高校生が日焼け止めを選ぶ際は油分が少ないものを選ぶようにしましょう。詳しい選び方は以下で紹介していきます。

ニキビを悪化させない日焼け止めの選び方

配合成分をチェックして「肌負担が少ない」ものを選ぶ


ニキビは刺激を受けると悪化したり、新しくできてしまったりすることがあります。そのためニキビへの影響を最小限にする日焼け止めを選ぶためには、肌への負担が少ないものを選ぶことが重要です。

では、どうすれば肌負担が少ないものを選べるのか、チェックすべきポイントを見ていきましょう。

紫外線吸収剤を含まない「ノンケミカル」がおすすめ


日焼け止めの成分には、大きくわけて紫外線吸収剤紫外線散乱剤の2種類があります。


紫外線吸収剤
紫外線を熱などのエネルギーに変えて肌を守るもの。
紫外線散乱剤
紫外線を跳ね返して肌を守るもの。

紫外線吸収剤は白残りしにくく使い心地がよいことが特徴ですが、人によってはアレルギー症状が出ることがあります。一方で紫外線散乱剤は白残りしやすいというデメリットはあるものの、紫外線吸収剤と比べてアレルギーが起こりにくいことで知られている成分です。

紫外線吸収剤が含まれていない日焼け止めは「ノンケミカル」と呼ばれています。肌の負担を少なくしたい方は、ノンケミカルの日焼け止めを選ぶとよいでしょう。

成分に着目することも大切ですが、使っていてストレスを感じないかどうかにも注目しながら選んでいきましょう。

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岡本妃香里
岡本妃香里
日本化粧品検定1級 美容ライター
過去に紫外線吸収剤が含まれている日焼け止めを使ってとくに問題がないようでしたら、むりにノンケミカルのものを選ぶ必要はありません。また、近ごろでは技術が進んだため紫外線散乱剤を使った日焼け止めでも白浮きが気にならないものが増えてきました。

SPFは30以上、PAは+++以上を目安に


肌に影響を及ぼす紫外線には、UV-AUV-Bの2種類があります。


UV-A
肌の深いところまで届き、シワやたるみの原因となる。
UV-B
肌の表面で炎症を起こし、日焼けやシミ、色素沈着の原因となる。

SPFはUV-Bを、PAはUV-Aをどれだけカットできるかを示す指標です。


SPF
UV-Bに対する防止効果を表す指標。SPF2~50+まであり、数字が大きいほど防止効果が高くなる。
PA
UV-Aに対する防止効果を表す指標。PA+~PA++++の4段階あり、+の数が多いほど防止効果が高くなる。

紫外線から守られるという安心感からSPF50+、PA++++のものを選びたくなる方が多いと思います。

ですが、炎天下でのレジャー以外であれば、SPF30以上、PA+++以上の物であれば十分です

頻繁にSPFやPAの値が高いものを使うと、肌が重く感じたり、負担が大きくなったりすることがあるため、ライフスタイルに合わせた日焼け止めを選ぶようにしましょう。

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岡本妃香里
岡本妃香里
日本化粧品検定1級 美容ライター
肌を紫外線からしっかり守るためには、ウォータープルーフかどうかをチェックすることも大切です。せっかく塗った日焼け止めがすぐに落ちてしまっては意味がありません。ただし、ウォータープルーフタイプのものは落としにくいものもあるため、石けんやクレンジングで簡単に落とせるかどうかもあわせて確認しましょう。

ニキビ&敏感肌の人はオーガニックタイプや赤ちゃん用もおすすめ


肌が敏感な方は、オーガニックと表記のあるもの赤ちゃん用の日焼け止めを選ぶのもよいでしょう。
とくに赤ちゃん用の日焼け止めは、肌の発達が未熟な状態でも使いやすいように無香料無着色など成分にこだわって作られています。

香料や着色料で肌が荒れやすい方は、赤ちゃん用の日焼け止めの中から自分に合うものを選ぶのもひとつの方法です。

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岡本妃香里
岡本妃香里
日本化粧品検定1級 美容ライター
日本にはオーガニックに対する厳密な基準がなく、有機栽培されて作られた成分が少しでも入っていればオーガニックと表記できます。そのため必ずしもオーガニック=肌に優しいというわけではありません。オーガニックの日焼け止めを選ぶときは、ECOCERTやCOSMEBIOなど、海外の機関からオーガニック認証を受けているものを選ぶとよいでしょう。

ニキビケアで意識したい日焼け止めの塗り方

ニキビを悪化させないためには、成分に注目した日焼け止め選びからスタート。

シンプルな成分内容の日焼け止めを探しているならまずは商品説明をチェック


ニキビ肌の方は、パッケージに記載されている成分にもしっかり着目したいもの。
余計な成分が入っているとニキビが悪化する原因となります。

ノンコメドジェニックテスト済みかオイルフリーの日焼け止めを選ぶ


シンプルな成分の日焼け止めを選ぶためには、「ノンコメドジェニックテスト済み」や「オイルフリー」といった表記があるかどうかがポイントです。

ノンコメドジェニックテストとは、ニキビの原因となるコメドができにくいことを確認するテストのこと。コメドとは、毛穴に皮脂が詰まった状態のことです。
ノンコメドジェニックテスト済みと記載があるものは、毛穴が詰まりにくい日焼け止めだといえます。

油分はニキビを悪化させやすいため、オイルフリーの日焼け止めもおすすめです。テカらない日焼け止めを探している方にも良いでしょう。

テクスチャーがやわらかいものは刺激を与えずに塗れる


日焼け止めは、さまざまなテクスチャーのものが販売されています。


・クリーム
・ミルク
・ジェル
・スプレー
・パウダー
・スティック

最近では手を汚さずに塗れるスプレータイプスティックタイプの日焼け止めも注目されるようになってきました。しかし、スティックタイプはテクスチャーが固いため肌に刺激を与えやすいというデメリットも。

刺激はニキビを悪化させる原因となるので、スルスルと塗り広げられる柔らかいテクスチャーの日焼け止めがおすすめです。

なかでも、ジェルタイプ油分が少なくさらっと塗れるのでニキビ肌の方でも使いやすいでしょう。

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岡本妃香里
岡本妃香里
日本化粧品検定1級 美容ライター
ジェルタイプの日焼け止めは使いやすいのですが、アルコールが含まれているものも多いので注意。アルコールの影響でニキビがしみることがあるため、気になる方はアルコールフリーのものを選ぶようにしてみてください。

ニキビが目立たない日焼け止め選び

ニキビを目出たせない日焼け止め選びには、以下のポイントを守って探してみてください。

顔と首の境に塗ってなじむカラーを選ぶ


色つきの日焼け止めを選ぶ場合は、顔と首の両方に馴染むカラーを選びましょう。

顔だけに合わせると白く浮いて見えやすくなり、首だけに合わせると顔全体が普段よりも暗く見えてしまいます。

カラー展開が多い日焼け止めはあまりありませんが、選ぶときの参考にしてみてください。

また、コントロールカラーの機能を備えた日焼け止めを使うのもおすすめ。


・ニキビの赤みを抑えたい方→グリーン
・透明感をアップさせたい方→パープル
・血色感を出したい方→ピンク
・くすみを飛ばしたい方→ブルー

コントロールカラーの中にはパール配合肌をきれいに見せてくれる日焼け止めもあります。
紫外線をカットしながら美肌も作れる日焼け止めを使えば、気になるニキビを目立たなくすることも可能です。

日焼け止めを塗るとニキビが悪化する理由

日焼け止めは決して悪いものではありませんが、きちんと落としきれなかったことが原因でニキビが悪化することもあります。落としやすさも考えて選びましょう。

「クレンジング不要で落とせる」ものなら肌に残りにくい


肌への負担を考えるなら、落としやすさまでしっかり確認しておきたいもの。
せっかく肌への負担が少ない日焼け止めを使っても、あまりにも日焼け止めが肌から落ちにくいものだと、洗顔のときにこすったりして肌に負担がかかります

また、うまく落とせず肌に残ってしまう日焼け止め成分の影響で、肌荒れを起こしてしまうことも。

クレンジングを使っても落ちないほど強いウォータープルーフタイプのものは、肌の刺激のことを考えると避けるのが無難です。

石けんやお湯で落とせるタイプの日焼け止めは、パウダータイプのものや乳液タイプのものが多いです。簡単に落とせるタイプはSPF値が低めのものが多いですが、肌に優しいのが魅力。長時間つけない場合や、日差しが強くない場合には石けんやお湯で落とせるタイプを使い、アウトドア用と使い分けるのが良いでしょう。

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岡本妃香里
岡本妃香里
日本化粧品検定1級 美容ライター
ウォータープルーフタイプでも落としやすいものはありますが、なかには専用のクレンジングを使っても肌に残ってしまう日焼け止めもあります。紫外線から肌を守るという観点のみから考えたらウォータープルーフタイプの日焼け止めがおすすめですが、落としやすさを重視する場合は石けんで落とせると表記されているものを選んでみてください。

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