洗顔石鹸が良くないって噂は本当？メリットとデメリットを解説

更新日： 2023年03月31日

洗顔石鹸は良くないという話が出ることがありますが、それは洗顔石鹸の持つ性質やメリット・デメリット、自分の肌に合った選び方をわからずに適当に使っているからだということがほとんどです。

洗顔石鹸のメリット
コスパが良く環境に優しい、ニキビ肌や脂性肌におすすめ、すすぎ残しがなく肌荒れしにくい、ボディソープやシャンプー代わりになるなど多くの良い点があります。
洗顔石鹸のデメリット
管理が大変、敏感肌や乾燥肌の方にはあまり向かないといった面もあります。
洗顔石鹸の選び方
オリーブ由来の石鹸が人気ですが、このように成分で選ぶ、手に持ちやすいサイズかどうか、製造方法や価格など他にも見るポイントがあります。

洗顔石鹸の特性を知れば、「合わない」「良くない」「乾燥する」などのトラブルを避けられるはずです。

監修者

清仁美: コスメ薬機法管理者; コスメ薬機法管理者資格を有するLASELA編集者。大学卒業後、編集プロダクション勤務。アトピー、脂漏性皮膚炎、酒さでひどい肌荒れに悩んだ経験から美容にハマる。調理師免許、ソムリエ資格も所持し、体のなかと外の両方から美しくなることを追求。

※監修者は「洗顔石鹸の成分」「洗顔石鹸の使い方」「洗顔石鹸の選び方」「洗顔石鹸について」などについて監修をおこなっています。掲載している商品は、監修者が選定したものではなく編集部が口コミをランキング集計したものです。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。

洗顔石鹸を使うデメリット
洗顔石鹸を使うメリット
洗顔石鹸の選び方

洗顔石鹸を使うデメリット

洗顔石鹸は肌質によっては合わないケースや、泡立ちが良くないので肌に摩擦を起こしやすいというデメリットがあります。
洗顔石鹸が肌質に合わない理由には肌本来の性質が関わってきます。

特に乾燥肌や敏感肌の方には合わない場合があり、それは洗顔石鹸の成分が肌にダメージを与えてしまうアルカリ性という性質だからなんです。そのため肌質によっては洗顔石鹸が合わないということも出てきます。

また洗顔石鹸は泡立ちが悪く、肌に摩擦を起こしてしまう恐れがあります。肌に摩擦を起こしてしまう原因として、洗顔石鹸は泡立ちが悪く肌をじかに触ったまま洗顔をしてしまう恐れがあるという点があります。

自分の肌質に洗顔石鹸が合っているのか？また洗顔石鹸で摩擦を起こさないためにはどうしたらいいのか?について次の項目を見ていきましょう。

乾燥肌や敏感肌には合わないケースも

乾燥肌や敏感肌の方には洗顔石鹸が合わないケースがあります。理由は普通の肌が弱酸性なのに対し、洗顔石鹸はほとんどがアルカリ性だからなんです。

弱酸性は酸性には強いですがアルカリ性には弱いのです。健康的な肌の人は洗顔石鹸を使っても問題は起こりません。なぜなら、健康的な肌にはアルカリ性の洗顔石鹸で刺激を受けてもそこから回復するだけの回復力があるからなんです。

しかし、乾燥肌や敏感肌はもともとの肌の回復力が弱いためアルカリ性の刺激を受けると、ダメージを受けてしまうのです。そのため肌が敏感な乾燥肌や敏感肌の方には洗顔石鹸が合わない場合があるのです。

泡立ちがあまり良くないので摩擦に注意

洗顔石鹸は泡立ちが悪くぺしゃんこ泡になりがちで、泡がクッションの役割を果たさないため、肌の摩擦につながってしまう恐れがあります。あまりきちんと泡立てられていない、キメの荒い泡は顔全体に広がりにくく、洗い残しが増えます。

またぺしゃんこ泡のまま汚れを落とそうと直接肌をゴシゴシと擦ってしまうことで、肌の摩擦を増やしてしまうのです。そのため、洗顔石鹸を使用する場合はきちんと泡を立てるようにしましょう。

洗顔石鹸を使うメリット

洗顔石鹸には沢山のメリットがあります。様々なタイプの肌に対応できるだけでなく、環境やお財布にも優しいです。また色んな用途に使えるといったメリットもあります。

洗顔石鹸のメリットを上げていくと次のようなものがあります。
まずは洗浄力がしっかりしているので、ニキビや脂性肌におすすめです。洗浄力がしっかりしているため、ニキビや脂性肌の原因でもある、毛穴の皮脂詰まりを解消してくれるのです。

二つ目にオーガニック・無添加のものも多いため敏感肌の人でも使用できます。肌トラブルの原因になる化学物質があまり含まれていないので、肌に負担がかかりにくいのです。そのためオーガニック・無添加の洗顔石鹸は敏感肌の人でも使えるといったメリットがあります。

三つ目に界面活性剤が含まれていないことや、水に溶けやすい性質を持っているため、すすぎ残しになりにくく肌に優しいという特徴があります。界面活性剤はお湯でも分解されないという性質があるので、すすぎ残しになりやすく肌に界面活性剤が残ることで肌トラブルを起こしやすいのです。

四つ目に少量で何度も使えるのでコスパがいいことです。また自然に戻りやすいので環境にも優しいのです。
最後に、洗顔石鹸は全身に使える石鹸もあります。また万が一洗剤石鹸が肌に合わなくても、直接スポンジに付けて台所やお風呂、洗面台で使用することができます。

無駄がないのですね。これだけのメリットがあるなら詳しく見ていきたいですよね。次の項目ではここで上げた洗顔石鹸のメリットについてより詳しく説明しています。

洗浄力がニキビや脂性肌におすすめ

洗顔石鹸は洗浄力がしっかりしているので、ニキビや脂性肌におすすめの石鹸になります。特に皮膚科に行くとニキビの治療でおすすめされるのが洗顔石鹸であり、実際に洗顔石鹸でニキビが治った方もいるのです。

ニキビの原因は毛穴から皮脂が過剰に分泌されることです。毛穴に皮脂や角質が詰まることでニキビのもとであるアクネ菌が増殖します。洗顔石鹸は洗浄力があるので、そんな毛穴の詰まりにぴったりなんです。また脂性肌の方は水分と皮脂がともに多めなので、しっかり皮脂や汚れを落としてくれる洗顔石鹸がおすすめです。

オーガニックや無添加のものが多い

洗顔石鹸はオーガニックのものも多く、オーガニックの洗顔石鹸はやさしく汚れを落としてくれるため、肌負担が少なく済みます。
また、洗顔石鹸は天然の油脂を使っているため添加物を含んでいないものがほとんどです。

洗顔フォームの場合は肌トラブルの原因にもなる合成界面活性剤が使われていたり、防腐剤や香料、着色料などがたくさん使われています。しかし、洗顔石鹸はこのような成分が含まれていません。より自然に近い形なのですね。

すすぎ残しが少なく肌の負担が軽い

洗顔石鹸は合成界面活性剤が含まれていないため、洗顔フォームに比べて洗い残しが少なく済みます。また石鹸は水に溶けやすい性質を持っているので、肌に石鹸の成分が残りにくいです。洗顔料は肌にとって異物になるので、肌に残ってしまうと肌へいい影響は与えられません。

すすぎ残しはニキビなどの肌トラブルの原因になります。洗顔石鹸はすすぎ残しが少ないので肌トラブルの予防にもなるのです。

コスパが良く、環境にも優しい

洗顔石鹸はコスパがいいです。使ってみたことがある人なら分かると思いますが、洗顔石鹸はすぐにはなくなりません。それに対して洗顔フォームなどは1か月ほどで使い切ってしまいます。

また、洗顔石鹸は洗顔フォームより、洗浄力が高いのです。要するに少ない量で多くの汚れを落とすことができるのです。さらに、洗顔石鹸は環境に優しいです。まずプラスチックやボトルなどの過剰包装がありません。

二つ目に生分解性が高いです。生分解性とはその物質が微生物により水と二酸化炭素に分けられ、自然に帰っていく性質のことをいいます。三つ目に洗顔石鹸の原料は天然資源であるため、持続可能な製品というところです。

最近ではこのような面に着目して、環境意識の高い女性が洗顔石鹸へ移行していくこともあるそうです。

洗顔以外にも使える

洗顔石鹸は商品によっては髪の毛、顔、体全てに使える石鹸もあります。つまり一つの石鹸でシャンプー、洗顔フォーム、ボディーソープの全ての役割を果たしてくれるのです。

シャンプーやボディーソープも生活しているとその金額は馬鹿にならないですよね。それをひとつにまとめることができれば経済面でもコストをカットできます。また万が一肌に合わなかった場合は食器やおふろ場、洗面台やキッチンで使うことも可能です。洗顔石鹸は色んな用途にマルチに使用できるのですね。

洗顔石鹸の選び方

洗顔石鹸を選ぶ際は自分の肌質、洗いあがり、使いやすさ、求めている効果、含まれていてほしい成分などによって選び方が変わります。なぜなら洗顔石鹸は様々な種類があるからです。
洗顔石鹸を選ぶ際は以下のポイントに注意して選ぶといいでしょう。
・オーガニック・無添加の洗顔石鹸を選ぶ
敏感肌の方はオーガニック・無添加の洗顔石鹸がおすすめです。理由はオーガニック・無添加の洗顔石鹸は肌に負担のかかる成分がほとんど含まれていないため、肌に優しいのです。
・オリーブ由来の洗顔石鹸を選ぶ
普通の洗顔石鹸で洗い上がりのつっぱり感が気になる方はオリーブ由来の洗顔石鹸を選ぶようにしましょう。
・小さいサイズを選ぶ
女性の場合手が小さめなので普通の洗顔石鹸だと使いにくさを感じやすいです。
・石鹸の種類で選ぶ
石鹸を選ぶ際は石鹸の種類で選ぶという方法もあります。理由は石鹸には「純石鹸」「化粧石鹸」「薬用石鹸」の3種類がありそれぞれに含まれている成分の量が変わるからなんです。
・製造方法で選ぶ
石鹸の製造方法は「枠練り」と「機械練り」といった二つの種類に分けられます。こちらも石鹸の種類と同様に製造方法によって含まれる成分が変わるのです。

オーガニック・無添加にこだわって選ぶ

洗顔石鹸を選ぶにはまずオーガニック・無添加にこだわる。という方法をおすすめします。理由はオーガニック・無添加の洗顔石鹸には肌トラブルのもとになる界面活性剤や防腐剤などが入っていないものがほとんどだからです。余計なものが入っていないので、低刺激で肌に負担をかけずに使用できます。特に敏感肌の方は少しの刺激でも肌に負担がかかってしまうので、肌に負担の少ないオーガニック・無添加の洗顔石鹸がおすすめです。

つっぱり感が気になるならオリーブ由来を選ぶ

オリーブ由来の洗顔石鹸はしっとりとした洗い上がりになるのが特徴です。またオリーブ由来の洗顔石鹸は肌の健康に必要な皮脂は残しつつ、汚れを洗い流してくれます。理由はオリーブ由来の洗顔石鹸にはオレイン酸という肌表面の皮脂を守る成分が含まれているからなんです。そのためオリーブ由来の洗顔石鹸を使うと「洗い上がりがしっとりしてる！」と感じる方が多いのです。洗顔石鹸の洗い上がりのつっぱりが気になる方は、オリーブ由来の洗顔石鹸を選んでみましょう。

使いにくさを感じる人は小さめサイズを選ぶ

普通の洗顔石鹸だと大きすぎて使いにくいと感じる人もいるでしょう。そのためそんな方には小さめの洗顔石鹸をおすすめします。サイズが小さめであれば、女性の小さな手でも使いやすいでしょう。また使っている最中に手から滑り落ちてしまうこともありません。洗顔石鹸に使いづらさを感じる人は小さいサイズの洗顔石鹸を選ぶようにしましょう。

石鹸の種類で選ぶ

石鹸は「純石鹸」「化粧石鹸」「薬用石鹸」の3種類です。純石鹸は界面活性剤や合成剤を使用しない100％無添加処方の石鹸になります。次に化粧石鹸は93％以上が石鹸の成分でできています。その他美容成分や香りを楽しめるようになっているのも特徴です。

最後に薬用石鹸は殺菌や消臭の成分が多く含まれていることが多く、洗浄力が強いので乾燥が気になる部分がある人は特定の部分にだけ使うようにしましょう。

製造方法にも注目して選ぶ

洗顔石鹸の製造方法には「機械練り」と「枠練り」という二つの製造方法があります。まず機械練りは全工程を機械で作る方法です。短時間で大量に生産できるため、ローコストになる傾向があります。しかし、石鹸の原料が98％のため、保湿成分やその他の成分が入っていないことが多いです。

次に枠練りは石鹸の原料を枠に流し込み、時間をかけて冷やし固める方法です。時間がかかるためコストが高くなる傾向があります。しかし、石鹸の原料の割合が40％から70％のため、その他に保湿成分などを配合することができ、質の高い石鹸ができます。

洗顔石鹸を選ぶ際にはこのような製造方法に注目してみるのもいいかもしれませんね。