クレンジングオイルの魅力やデメリットとは|メイク落ちが良い? すすぎ残しが気になる?

更新日: 2023年04月19日

クレンジングオイルの魅力やデメリットとは|メイク落ちが良い? すすぎ残しが気になる?

クレンジングオイルとは、オイルを基材に油分と界面活性剤をメインに作られたオイルで、メイクや皮脂など油性の汚れをしっかりと落とすことができるクレンジングアイテムです。他のクレンジングアイテムに比べて油分が多いので、濃いメイクや頑固な皮脂汚れなど油性の汚れに強く、落とす力が優れているのが特徴です。しかし、皮脂を落とす力が強い分肌が乾燥しがちなので、乾燥肌や敏感肌の方には合わないこともあります。

メイクを落とす力が高いクレンジングオイルは「肌によくない」と誤解されがちです。実は、クレンジングオイルは美肌の味方。まずはその秘密を知ることから始めましょう。

クレンジングオイルのいちばんの特徴、メリットは、何と言ってもメイク落ちの良さにあります。クレンジングオイルは短時間で肌の摩擦を最小限に抑えながらメイクを落とすことができます。敏感肌や乾燥肌に使う場合、乾燥しやすいのがクレンジングオイルのデメリット。高保湿性やダブル洗顔不要のクレンジングオイル、念入りなうるおいケアで肌の乾燥を回避しましょう。

クレンジングオイル界の3大ベストセラーは、shu uemura・THREE・無印良品のブランド。無印良品はそのプチプラさが人気で、shu uemuraは1本1万円以上する高級品ですが、その洗い上がりの肌に惚れ込んでリピーターも多い名品です。

他のクレンジングアイテムに比べて、原料がシンプルな分、プチプラの商品が多いのもクレンジングオイルの特徴。とくに、韓国コスメは高機能とプチプラが両立しており、お手頃で優秀なアイテムが揃うため、スキンケアに賢く取り入れるのがおすすめです。

数あるクレンジングアイテムの中でもメイクを落とす効果が最も高いのがクレンジングオイルです。だからこそ、日頃のスキンケアに仲間入りさせたいもの。クレンジングオイルの魅力やデメリットを知り、上手に使いこなしましょう。

監修者
清仁美
仁美
コスメ薬機法管理者
コスメ薬機法管理者資格を有するLASELA編集者。大学卒業後、編集プロダクション勤務。アトピー、脂漏性皮膚炎、酒さでひどい肌荒れに悩んだ経験から美容にハマる。調理師免許、ソムリエ資格も所持し、体のなかと外の両方から美しくなることを追求。

※監修者は「クレンジングオイルはよくないって本当?」「クレンジングオイルとはどんな効果と特徴がある?」「プチプラクレンジングオイルの特徴と魅力」などについて監修をおこなっています。掲載している商品は、監修者が選定したものではなく編集部が口コミをランキング集計したものです。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。
※本記事で紹介しているクレンジングオイルのうち、ニキビ予防や美白の効能・効果が認められているのは医薬部外品のみです。
※本記事における「黒ずみ」とは汚れや古い角質による黒ずみのことをさします。
※本記事でいう「エイジングケア」とは年齢に応じたケアのことをさします。

クレンジングオイルはよくないって本当?

「クレンジングオイルは肌に良くない」と言われることがありますが、正しい使い方をすればむしろ私たちの素肌にうれしい存在なのです。「クレンジングオイルは肌に良くない」という声を耳にしたことはありませんか? その誤解の理由はクレンジングオイルの「落とす力」の優秀さにあります。

さまざまなタイプが存在するクレンジング剤の中でも、クレンジングオイルはメイク落ち効果が最も高いアイテムです。落とす力が高いからこそ「肌にとって必要なうるおいまで奪ってしまうのでは?」と思われがちなのです。しかし、洗浄力が高いということは、肌への摩擦を最小限におさえ、短時間で素早くメイクを落とせるという利点にもつながります。

クレンジングオイルとはどんな効果と特徴がある?

クレンジングオイルに期待できる効果は、その高いメイク落とし力に加えて皮脂汚れを落とすので、毛穴汚れや角栓汚れケア、ニキビケアもできる特徴があります。油分で溶かせる汚れに強いので、アイメイクやファンデーションなど油性成分で落とせるメイクをすっきり落とします。お湯で溶かすタイプのマスカラなどはオイルでは落ちないこともあるので要注意です。

クレンジングオイルは、毛穴の中の皮脂やメイクの油性汚れとしっかりなじんで浮かせ、毛穴汚れをきれいに洗い落とすサポートをしてくれます。油と油はよく馴染むため、オイル成分の含有量が多いクレンジングオイルは皮脂の毛穴汚れまでするんとクリアにできるのです。

クレンジングオイルは角栓対策にも力を発揮します。酵素入りのクレンジングオイルなら、しつこい角栓にも効果的にアプローチが可能です。黒い毛穴が気になるいちご鼻のタイプは4つありますが、クレンジングオイルは、黒ずんだ角栓によるいちご鼻や、開いた毛穴によるいちご鼻の撃退に大活躍します。

皮脂はニキビの原因菌・アクネ菌の大好物です。皮脂を洗い落とす力が高いクレンジングオイルはニキビ肌対策にもおすすめ。ポイントは、オレイン酸が含まれていないクレンジングオイルを選ぶことです。

単にメイクを落とすだけでなく、さまざまな効果が期待できるのがクレンジングオイルの強みです。クレンジングオイルを賢くスキンケアに取り入れ、クリアな美しい素肌を目指しましょう。

毛穴汚れに効果が期待できる

クレンジングオイルは肌表面のメイクを落とすだけではありません。毛穴の汚れまでクリアにする効果が期待できます。毛穴汚れとは、主に角質・皮脂・メイクが混ざって毛穴につまったもの(角栓)と、角栓が酸化して黒ずんだもののことをいいます。角栓は、肌のターンオーバー(角質細胞が一定のサイクルで生まれ変わるシステム)の乱れなどで毛穴に角質がたまり、そこに皮脂や落とし切れなかったメイク汚れが混ざり合うことでできます。

角栓は空気に触れると酸化し、黒く変色。これがいわゆる黒ずみ毛穴の原因です。メイク汚れや皮脂の油性汚れはオイル成分となじませ浮かせることで落ちやすくなります。オイル成分の含有量が多いのがクレンジングオイル。だからこそ、毛穴の中の油性汚れ(皮脂やメイク汚れ)までアプローチでき、クリアな肌に導いてくれるのです。

クレンジングオイルで角栓を落とすことはできる?

クレンジングオイルは毛穴に詰まった角栓も落とすことができます。角栓は皮脂分泌が盛んなTゾーン・あごなどにできやすく、触るとザラついているのが特徴。角栓のもととなっているのは、古い角質が7割、あとの3割が毛穴に詰まった皮脂といわれています。そこにメイク汚れが加わると、角栓はさらに悪化。そして角栓は酸化すると黒っぽくなり、余計に目立ちやくなってしまいます。

クレンジングオイルは角栓を構成する皮脂・メイク汚れ(油性汚れ)を浮かせて落とす効果が高く、角栓ケアのアイテムとしても大活躍します。特に頑固な角栓にアプローチするなら、酵素成分配合タイプのクレンジングオイルがおすすめです。その理由は、酵素には角質の主成分・タンパク質を溶かす効果があるから。毛穴に詰まったしつこい角栓も、クレンジングオイルをうまく使うことできれいにオフできます。

いちご鼻の対策にもおすすめ

クレンジングオイルはいちご鼻の対策にもおすすめです。いちご鼻とは、毛穴が黒く目立ちやすくなっている鼻のことを指し、いくつかのパターンがあります。
・毛穴の開きによるいちご鼻
毛穴の開きは、乾燥・加齢・ライフスタイルの乱れ・皮脂分泌の増加などが影響しています。
・黒ずんだ角栓によるいちご鼻
毛穴に詰まった角栓が酸化して黒っぽくポツポツして見えます。
・色素沈着(毛穴ジミ)によるいちご鼻
色素沈着は、毛穴まわりが紫外線や直接的な刺激でダメージを受け、メラニン色素が過剰に生成されることで生じます。
・産毛によるいちご鼻
シェービングした産毛の断面が黒い点に見えていることが原因です。

角栓や毛穴汚れのケアが得意なクレンジングオイルは、黒ずんだ角栓によるいちご鼻・毛穴の開きによるいちご鼻の対策におすすめです。クレンジングオイルでいちご鼻の悩みから解放されましょう。

ニキビ肌の対策もできる

クレンジングオイルはニキビ肌対策にも使用できます。ニキビは基本的に毛穴が詰まった部分に皮脂がたまり、そこにアクネ菌が増殖することで発症します。クレンジングオイルはアクネ菌の大好物・皮脂をさっぱり落とし去る効果が高く、アクネ菌の増殖にブレーキをかけてくれます

ただし、ニキビ肌のクレンジングオイル選びにはひとつ注意点があるのです。それは、オレイン酸を使用しているクレンジングオイルは避けること。オレイン酸はアクネ菌が好む皮脂と成分がよく似ています。そのためニキビ肌に適しているとは言えません。クレンジングオイルを選ぶ際は、パッケージの成分表示をきちんとチェックし、ニキビ肌対策に合ったアイテムを選びましょう。

プチプラクレンジングオイルの特徴と魅力

ドラッグストアやECサイトなどで目にするプチプラクレンジングオイル。その魅力はどこにあるのでしょうか。一般的に、デパコスなどの高級クレンジングオイルには貴重な美容成分や香料などが使用されており、手に取った感触・使用感・容器の形状に至るまで緻密な計算のもと作られています。

一方、プチプラクレンジングオイルはシンプル設計なのが特徴。ただしシンプルと言えど高いクオリティーを誇る日本のコスメは優秀アイテム揃いです。シンプルだからこそ配合成分をチェックしやすいのもポイント。気軽に使えるのが魅力のプチプラクレンジングオイル、うまく取り入れて賢くスキンケアしましょう。

クレンジングオイルが人気のブランドをチェック

数あるクレンジングオイルの中でも、圧倒的な人気を誇る大ヒットアイテムは「shu uemura」「THREE」「無印良品」です。ベストコスメ大賞なども複数受賞しているこれらのアイテムは、それぞれ性能に人気の秘密があります。

人気のクレンジングオイルの3大ブランドの特徴を紹介します。
・shu uemura
「アルティム8∞ スブリム ビューティ クレンジング オイル」
有名コスメアワード殿堂入りの逸品クレンジングオイル。しっとりとした洗い上りで、配合成分の約75%をスキンケア成分が占めています。

・THREE
「バランシング クレンジング オイル N」
ハーバル系の香りが心地よいクレンジングオイル。植物オイル・植物エキスがたっぷりと配合されており、みずみずしい肌へと導いてくれます。

・無印良品
「マイルドオイルクレンジング」
しっかりメイクも素早くなじんで落としてくれます。無香料・無着色・無鉱物油・アルコール不使用。敏感肌用タイプも人気です。

これらの大ヒットクレンジングオイルは、クオリティの高さはもちろん、洗い上りの肌のみずみずしさや、使いやすさでも高い支持を集めています。それぞれのクレンジングオイルにスポットを当ててご紹介します。

shu uemura

shu uemura(シュウウエムラ)は、日本が誇るグローバルメイクアップ アーティスト・植村秀氏により創業されたブランド。「美しいメイクアップは美しい素肌から」のコンセプトのもと、日本の伝統とアジアの多様美を尊重したシンプル&リッチ&サスティナブルな高品質アイテムが幅広く展開されています。一人一人の個性美を引き立たせるコスメは、メイクアップからスキンケアまで厳選された日本産原料の使用にこだわっています。

スリー

モードのエッセンスを取り入れつつ、心と肌に調和するコスメで幅広い年代の女性から共感を集めるTHREE(スリー)。そのブランドネームは、自然に対する敬意と知性「WISDOM」、研ぎ澄まされた五感からくる自由な感性「INTUITION」、自分にとって心地よい自然体の美しさ「BALANCE」の3つの価値観に由来しています。メイクアップはもちろん、高品質の国産原料・オーガニック精油に先端テクノロジーを掛け合わせたスキンケアにも定評があります。

無印良品

「しるしのない良い商品」をコンセプトに、コスメから生活雑貨・ファッションアイテム・食品まで幅広く展開する無印良品。素材や工程にこだわりながらも無駄を排したシンプルなアイテムは、エコでていねいな暮らしを求める現代人の生き方にマッチしています。機能と素材に着目したスキンケアアイテムには国産天然水がたっぷり使用され、飾り立てないナチュラルな美しさにデイリーに寄り添ってくれます。

敏感肌や乾燥肌は乾燥しやすいのがデメリット

クレンジングオイルのデメリットは、乾燥由来の敏感肌・乾燥肌に使用すると乾きを感じやすいという点です。クレンジングオイルに使用されるオイルの種類にはいくつかあり、肌になじみやすいがために本来必要な肌の油分を落としてしまうものもあります。

肌の乾きを防ぎ、うるおう素肌を保つために、クレンジング・洗顔の後の保湿ケアは入念におこないましょう。保湿成分高配合のクレンジングオイルや、ダブル洗顔不要のクレンジングオイルを利用するのもおすすめです。クレンジングオイルのデメリットは念入りな保湿で回避できます。

プチプラクレンジングオイルの人気ブランドとは

プチプラクレンジングオイルの中でも人気の高いブランドを3つご紹介します。まずはファンケル(FANCL)。機能性に優れ、肌に負担やストレスをかける添加物を使用しないアイテムづくりに定評があります。中でも「マイルドクレンジングオイル」は数々の受賞歴を持つ定番商品です。

次に、アテニア(Attenir)。「高品質・低価格」をコンセプトに、女性の本音に寄り添うコスメブランドとして知られています。エイジングケア研究でも有名。そして、エクセル(excel)。「TOKYO RICH CASUAL」をコンセプトに、トレンドに敏感な女性向けの直感で遊べる高機能コスメが揃っています。どのアイテムも日本女性ならではの特性に合わせた使いやすい設計です。

クレンジングオイルは韓国のものも人気

コスパの良さと優秀さで人気の韓国コスメのカテゴリーから、クレンジングオイルが高評価のブランドを3つご紹介します。まずは、イニスフリー(innisfree)。「チェジュ島の自然の恵みをそのままに」をコンセプトに、チェジュ島発のナチュラル素材を活かした幅広いジャンルのコスメを展開しています。

次に、魔女工場。天然由来にこだわり「良い成分は裏切らない」の理念のもと生み出されたアイテムは、成分・機能ともに高評価。韓国のビューティーアワードでも話題をさらったブランドです。そして、クレアス(dear, klairs)。皮膚科専門の化粧品研究所で開発された自然派スキンケアブランドで、天然由来成分にこだわった低刺激設計コスメで知られています。

持ち歩きやすく旅行に便利なクレンジングオイルは?

旅行に出かける際に頭を悩ませるのが愛用コスメの持ち運びです。「容器に入れて運びにくい」「液もれが心配」という悩みを解決してくれるのが、クレンジングオイルのトライアルセット。1回分の使い切りパウチならバッグに入れても邪魔になりません。携帯用の小さいサイズや、オイル成分が配合されたシートタイプもおすすめです。旅先でのスキンケアは、持ち運びやすさ抜群のクレンジングオイルで賢く対応しましょう。

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