肌への負担が少ないクレンジングミルクとは? タイプや配合成分についても解説

更新日: 2023年04月11日

肌への負担が少ないクレンジングミルクとは? タイプや配合成分についても解説

クレンジングミルクは乳液のようなテクスチャのクレンジング剤です。肌への負担が少ないのがメリットですが、洗浄力が比較的弱いのがデメリットです。しかし、洗浄力が弱いと言っても、メイクや皮脂汚れがまったく落ちないわけではありません。クレンジングミルクは正しく使えば肌への負担をかけずにメイクが落とせる優秀アイテムです。

クレンジングミルクが肌にやさしいと言われている理由は、水分量の多さにあります。クレンジングミルクは乳液のようなテクスチャなので、クレンジングオイルやクレンジングリキッドに比べて摩擦による肌への負担を軽くできます。また、クレンジングクリームほどこってりしていないので、なじませる時間が短く、すすぎや拭き取りの時間も短く済みます。
ただし、クレンジングオイルやクレンジングクリームほど油分がないので、メイク汚れの主成分である油性の汚れを落とす力が比較的弱いのも事実です。しかしナチュラルメイクの方や日焼け止めで済ませた日は、クレンジングミルクでも十分汚れが落とせます。普段からナチュラルメイクが多い方はクレンジングミルクが向きです。

クレンジングミルクは、水分量が多く肌になじませやすく、洗い流しが簡単なので数あるクレンジングの中でも肌に優しいのが特徴です。洗い上がりがマイルドなので、敏感肌の方や、ナチュラルメイクの方に向いています。

監修者
清仁美
仁美
コスメ薬機法管理者
コスメ薬機法管理者資格を有するLASELA編集者。大学卒業後、編集プロダクション勤務。アトピー、脂漏性皮膚炎、酒さでひどい肌荒れに悩んだ経験から美容にハマる。調理師免許、ソムリエ資格も所持し、体のなかと外の両方から美しくなることを追求。

※監修者は「クレンジングの中でも肌にやさしい」「ナチュラルメイクの方や敏感肌の方におすすめ」「クレンジングミルクのタイプをチェック」などについて監修をおこなっています。掲載している商品は、監修者が選定したものではなく編集部が口コミをランキング集計したものです。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。
※本記事で紹介しているクレンジングミルクのうち、ニキビ予防や美白の効能・効果が認められているのは医薬部外品のみです。
※本記事における「毛穴ケア」とは、肌にうるおいを与え、キメを整えるお手入れのことをさします。

クレンジングの中でも肌にやさしい

クレンジング(メイク落とし)には主に以下のタイプがあります。
①クレンジングオイル②クレンジングリキッド③クレンジングジェル④クレンジングクリーム⑤クレンジングミルク
クレンジングミルクの特徴は、クレンジング剤の中でも肌への負担が軽く、肌に優しいことです。クレンジングミルクは油分の含有量が少ないため、洗浄力はクレンジングオイルに比べると強くありません。そのため、クレンジングミルクは顔の皮脂を落としすぎない点、乾燥しにくい点でナチュラルメイクの方や敏感肌の方に向いているクレンジング剤といえます。

ナチュラルメイクの方や敏感肌の方におすすめ

クレンジングミルクは乳液のように、水分が多く油分が少ないクレンジング剤です。リキッドファンデーションや日焼け止めには油分が含まれているため、一般的には油分の多いクレンジングとなじみやすいです。

しかし、クレンジングミルクは水分が多いため、肌のうるおいを残しつつ、適度な油分でメイクを落とせるアイテムです。敏感肌でも肌のうるおいを落としすぎることなくメイクを落とせるため、肌に優しいクレンジングと言えます。クレンジングミルクは肌に優しい分、濃いメイクを落とすには力不足のことも。洗浄力が弱めなので、ナチュラルメイクの方におすすめです。

クレンジングミルクのタイプをチェック

クレンジングミルクには次の2種類があります。
①洗い流すタイプ
②拭き取りタイプ

洗い流すタイプはさっぱりとした使用感が特徴で、拭き取りタイプはしっとりしています。
拭き取るタイプは、ティッシュやコットンで拭き取って落とせるので、水道が使えない場所や水が硬水で肌荒れしやすい海外などでの使用にも適しています。

クレンジングミルクには洗い流すタイプと拭き取るタイプがあります。どちらのタイプにもダブル洗顔不要のタイプがあるので、選ぶ商品によっては、メイク落としから洗顔までクレンジングミルク1本で済ませられます。
洗い流すタイプは、さっぱりとした使用感が好みの方や、肌荒れが気になる方におすすめです。拭き取るタイプは、乾燥が気になる方や、手軽にメイクを落としたい方に向いています。混合肌や初めてクレンジングミルクを使う方は、洗い流し・拭き取りの両方ができる商品を選ぶと安心です。

洗い流すタイプと拭き取るタイプのクレンジングミルクには、それぞれメリット・デメリットがあります。自分の好みの洗い上がりで使い分けると良いでしょう。

洗い流すタイプ

洗い流すタイプのクレンジングミルクは、さっぱりとした使用感が特徴です。クレンジングミルクの中では洗浄力が高く、メイクや汚れを水で洗い流せるので、肌荒れしやすい方や敏感肌の方に向いています。肌にメイクが残りにくいので、ニキビが気になる方にも洗い流すタイプが向いています。
しかし、洗い流した際につっぱりや乾燥を感じやすいので、乾燥肌の方は洗い流すタイプ・拭き取りタイプ両方で使えるクレンジングミルクを選ぶのがおすすめです。

拭き取りタイプ

拭き取りタイプのクレンジングミルクはしっとりした使用感が特徴です。水で洗い流さないので、肌のうるおいを適度に残せ、乾燥肌の方でもつっぱりが少ないでしょう。また、水を使わないので手軽にメイクを落としたい時にも便利です。しかし拭き取りタイプのクレンジングミルクは、ティッシュやコットンによる摩擦が起きやすいというデメリットがあります。拭き取る際にはゴシゴシこすらず、やさしく拭き取る・たっぷりの水や化粧水で濡らしたコットンを使用するなど、工夫して使いましょう。

クレンジングミルクの配合成分をチェック

クレンジングミルクにはW洗顔不要かどうか、濡れた手で使えるかどうかなどの用途や配合成分によってさまざまなタイプがあります。敏感肌の方はアルコールやパラベン不使用・無添加のものを選ぶと肌荒れの心配が少ないです。乾燥肌の方は、コラーゲンやヒアルロン酸など、保湿成分が配合されているものを選ぶと洗い上がりがしっとりします。

クレンジングミルクは水分量が多いため、クレンジング剤のほかに配合する美容成分を変えることで、さまざまな特色を出すことができます。美容成分や用途で選べるのもクレンジングミルクの特徴でしょう。

クレンジングミルクにはおもに以下のような種類に分けられます。
①高保湿成分配合のもの ②無添加やオーガニック成分で作られたもの ③W洗顔不要のタイプ ④濡れた手でも使えるタイプ ⑤洗い流し不要のタイプ。
高保湿タイプは乾燥肌や混合肌の方におすすめで、無添加は敏感肌の方に向いています。仕事が遅くなる方にはW洗顔不要のタイプや洗い流し不要のもの、お風呂場で使える濡れた手OKのクレンジングミルクが使いやすいでしょう。

クレンジングミルクは、使うシーンや肌の質感の仕上がりで選ぶのが正解です。いくつか持っておくと、肌の調子や忙しさなどタイミングによってベストなものを選べるでしょう。

高保湿配合成分

高保湿成分配合タイプは、乾燥肌の方やしっとりとした洗い上がりが好みの方におすすめです。高保湿成分配合のクレンジングミルクは洗浄力と洗い流した後もつっぱらず、なめらかでうるおいのある使用感のものを選ぶと、乾燥肌の方だけでなく、ニキビや肌荒れしやすい方でも安心です。
保湿成分にはヒアルロン酸やステアリン酸のほか、ペプチドや酵母エキスなどがあります。各商品ごとに配合している成分が違うので、パッケージをチェックしてみましょう。

無添加やオーガニック

無添加化粧品は、各メーカーによって定義が異なりますが、石油系合成界面活性剤・防腐剤・合成香料・合成着色料・鉱物油・旧表示指定成分が入っていない化粧品を指すことが多いです。無添加のクレンジングミルクは肌の刺激や負担になりにくい成分で作られているため、敏感肌の方や、肌状態が不安定な時期におすすめです。

オーガニック化粧品は、化学肥料や農薬不使用で育てた植物由来の原料を使用している化粧品です。オーガニックと聞くと肌によさそうなイメージがありますが、オーガニック原料使用だからといって肌にやさしいわけでもありません。オーガニックでも刺激や洗浄力の強いクレンジングミルクもあるので、心配な方は成分をよくチェックしたり、口コミを探すといいでしょう。

W洗顔不要

W洗顔不要のクレンジングミルクは、クレンジングの後に洗顔料がいりません。W洗顔不要のクレンジングミルクは、油性のクレンジング成分では落としきれない皮脂や汗、ほこりなどの水性汚れも落とせます。メイク落としと同時に洗顔もできるので、時短したい方や乾燥肌で皮脂を落とし過ぎたくない方におすすめです。W洗顔不要のタイプは肌へのなじませ方やすすぎが足りないと汚れが残って肌トラブルの原因になりやすいので、ていねいになじませて、ぬめりがのこらないようにしっかりすすぎましょう。

濡れた手で使える

濡れた手で使えるタイプのクレンジングミルクは、お風呂でメイクを落としたい方におすすめです。クレンジングは、化粧品の油分となじませてから水で乳化させてメイクを落とします。そのため、最初に濡れた手でクレンジング剤に触れてしまうと肌になじむ前に乳化が始まってしまい、メイクを十分に落とせません。しかし、濡れた手で使えるタイプは、もともとの水分量が多かったり、乳化させるための界面活性剤の種類が違うため、濡れた手でも汚れを落とすことが可能です。

洗い流し不要のタイプ

洗い流し不要のタイプは、ティッシュやコットンで拭き取るため、乾燥肌の方におすすめです。部屋の中でメイクが落とせるので、疲れている日や寒くて部屋から出たくない日にも使えます。しかし、ティッシュやコットンで拭き取る際に力を入れて拭き取ると摩擦によって肌に負担がかかるので、なでるようにやさしく拭き取りましょう。コットンをたっぷりの水や化粧水で濡らしてから使うと、摩擦が減ります。拭き残しがあると、汚れが肌に残ってニキビなどの肌トラブルの原因になるので、髪の毛の生え際は小鼻の周りなど凹凸のある場所は特にていねいに拭き取るようにしましょう。

クレンジングミルクで毛穴ケアはできる?

クレンジングミルクでも毛穴ケアはできます。毛穴ケアというとオイルやバームなど、油性原料のクレンジングで行うイメージがありますが、クレンジングミルクでも毛穴ケアは可能です。毛穴詰まりは皮脂や角質のクレンジングが不十分で起こるので、日々のクレンジングをていねいに行うことで毛穴詰まりを予防できます。また、朝の洗顔前にクレンジングミルクを使うと、夜に使った保湿クリームや余分な皮脂、角質をオフできるので、毛穴ケアに有効です。

クレンジングミルクのおすすめブランド

クレンジングミルクのおすすめブランドを紹介します。
デパコス部門
ゲラン
SUQQU
DECORTE(コーセー)
クリスチャン・ディオール
カバーマーク
アクセーヌ
プチプラ部門
ソフティモ(コーセー)
ロゼット
カウブランド(牛乳石鹸共進社)
その他
パラドゥ
無印良品
クレンジングミルクはデパコスからプチプラ、ドラッグストアや通販で人気のものまでさまざまな商品があるので、どの商品を選んでいいのか迷います。しかし、価格帯が広いのもクレンジングミルクのいいところ。
気になる商品があれば色々試して自分に合うのを見つけてみるといいでしょう。

クレンジングミルクはプチプラでも優秀

クレンジングミルクは肌に優しく荒れにくい点が魅力。水分量が多く、美容成分や保湿成分をアレンジしやすいので、プチプラでも優秀な商品がたくさんあります。ドラッグストアでは大手化粧品メーカーや製薬会社の商品が手頃な価格で手に入るので、オイルやバームからクレンジングミルクへ切り替えを検討している方や、クレンジングミルクを初めて使う方は、プチプラで使用感をチェックしてみてもいいでしょう。ドラッグストア以外でもコンビニやバラエティショップ限定のプチプラクレンジングミルクもあります。

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