洗顔フォームとは？ 配合されている美容成分が豊富などメリット・デメリットを解説

洗顔フォームとは顔の皮脂や汚れを洗い落とすことに特化した洗浄剤で、主に泡立てて使うアイテムが多く顔の表面の皮脂や角質などの汚れを取り去ってくれる役割を持っています。

洗顔フォームは日常的に使用することを目的にしているため、配合成分や使いやすさなどさまざまな点に考慮した商品が販売されており、使う分だけ出して使用するので最後まで清潔に使用できるというメリットを持っています。

他にも泡立ちの良さや保湿成分を配合しているなどのメリットがありますが、肌に刺激を与える界面活性剤を配合しているなどデメリットがあるのも事実です。

そのため、水分や皮脂を必要以上に奪われない自分の肌質にピッタリの商品を探せるかが鍵になります。洗顔フォームは毎日使うものなので、妥協せずにポイントをつかんでしっかり探すようにしましょう。

洗顔フォームのメリット

洗顔フォームには、保湿効果や豊富に配合された有効成分、衛生的で使い勝手がよい、クレンジング効果があるものなどの多彩なメリットがありますが、チューブ状の形状で最後まで清潔に使える保管性の良さや携帯性の高さが一番のメリットだといえます。

洗顔料はしっかり泡立てると、お肌への摩擦が少なく肌に優しく洗顔ができますが、洗顔フォームはもともとの泡立ちの良さが魅力です。また、成分に保湿成分が配合されたものが多く、洗い上がりのつっぱりやカサカサ感が少ないのも魅力です。

石鹸タイプの洗顔料に比べると、保管も楽で管理がしやすいというメリットも。旅行用やスポーツジムなどへの持ち歩きも便利で、こぼれたり溶けたりしない点も使いやすいでしょう。

また、エイジングケアや保湿、ニキビ対策や美白対策などの成分が含まれているものも多いので、自分が求めたい効能によって選ぶことがしやすいですし、乾燥肌や敏感肌など肌質によって選ぶことができる商品も豊富です。

泡立ちがよく、摩擦を軽減できる

洗顔フォームの最大のメリットは、泡立ちがよく、摩擦を軽減して洗顔ができることです。成分に泡立ちがよくなる脂肪酸石けんや合成界面活性剤などが含まれているので、グッズを利用しなくても簡単にふわふわの泡を作れます。

きめ細かい泡は摩擦を軽減できるため、肌を傷つけることなく、皮脂や汚れを浮かせて落とすことが可能です。きめ細やかな泡はすすいだときに肌に残りにくいため、洗いあがりはスッキリします。肌をいたわりながら、皮脂や汚れはスッキリ落としたいのなら、泡立ちがよく、摩擦も少ない洗顔フォームがおすすめです。

つっぱり感やカサカサ感が少ない

洗いあがりにつっぱり感やカサカサ感がないことも洗顔フォームを使用するメリットといえるでしょう。洗顔フォームは皮脂や汚れを落とすことを目的に開発されていますが、デリケートな肌から必要以上に皮脂や水分を奪わない工夫もされています。

例えば、アミノ酸やコラーゲン、ヒアルロン酸など保湿成分を多めに配合することで洗いあがりがしっとり潤う洗顔フォームも販売されています。ただ、肌質のタイプは人それぞれなので、保湿成分の配合量や種類などはさまざまです。

人によっては保湿力成分が多すぎると洗いあがりのスッキリ感が足りないと感じる方もいるでしょう。しかし、固形石鹸に比べるとつっぱり感やカサカサ感は少ないため、肌の潤いが気になる方は、やはり洗顔フォームのほうがメリットがあるといえます。

配合されている成分の種類が豊富

洗顔フォームのメリットには豊富な種類の成分が配合されている点にあります。先ほどあげた保湿成分はもちろん、洗浄力が上がる脂肪酸石けんやニキビ菌を抑える殺菌成分、美容成分など、組み合わせや配合量によって効果もさまざまです。そのため、配合成分をチェックすることで、今のお肌の悩みにあう洗顔フォームを見つけることもできます。

例えば、肌荒れが気になる方は美容成分が多めに配合されているものがおすすめです。ニキビ肌がコンプレックスなら殺菌成分と抗炎症剤入りの洗顔フォームを探してみましょう。

清潔な状態で使いつづけられる

洗顔フォームにはチューブタイプやポンプタイプなどがメインです。水を通さない丈夫な容器に入っているため、濡れる場所に置きっぱなしでも雑菌が繁殖することもありません。固形石鹸は、水に濡れやすい洗面台やお風呂場に置きっぱなしにすると溶けてヌメヌメしてきます。

石鹸のヌメヌメは見た目も悪いですが、雑菌が繁殖する可能性もあります。そのため、固形石鹸は最後まで清潔に使い切るのが難しい場合もあるでしょう。その点、洗顔フォームなら水分が侵入しない丈夫な容器に入っているので、最後まで清潔に使い切ることが可能です。

フタつきなので保管がしやすい

洗顔フォームはフタがついているので保管がしやすい点も大きなメリットです。フタがあることで水分や汚れが洗顔料に付着するのを防げるため、長期間保管しても劣化することがありません。

しかし、どれだけ長期間保管ができるとはいっても、洗顔フォームの消費期限は約3ヶ月〜1年程度です。防腐効果があるものは長くもちますが、オーガニック製品は数か月いないのが一般的なので注意が必要です。
しかし、固形石鹸に比べると洗顔フォームは、フタつきの容器のおかげで劣化せずに長期保管ができます。

メイク落としを同時にできるものもある

洗顔フォームには1本でクレンジングと洗顔までできるメイク落とし兼用タイプのものもあります。通常ならクレンジングでメイクを落とした後、洗顔フォームで皮脂や汚れを落とすため、ダブル洗顔になります。

しかし、洗顔フォーム1本でクレンジングまでできる洗顔フォームなら、ダブル洗顔がいらないため、短時間で洗顔が可能です。疲れてかえってきたあとや忙しいときも簡単に汚れとメイクを落とせるので大変便利です。また、2回洗う必要がないので、不必要に皮脂や水分を奪わないことも大きなメリットです。その結果、肌への刺激も減らせるため、肌への負担も軽減できます。

洗顔フォームを使うデメリット

洗顔フォームには、デメリットもあり、界面活性剤や添加物の配合量が固形石鹸より多いことで、肌の健康に対する信頼性を疑問視する声があるのも事実です。

洗顔フォームのデメリットとしては、以下のような点が挙げらられます。

成分に関しては、泡立ちや泡切れの良さを追求した結果添加物が増えることもあるので、しっかりと表示を見て選ぶようにすると良いでしょう。

固形石鹸に比べて界面活性剤などの成分が多い

洗顔フォームの最大のデメリットは、固形石鹸に比べて界面活性剤などの成分が多く配合されていることです。界面活性剤とは油分と水分を混ぜ合わせる際のつなぎの役割を果たす成分です。界面活性剤のなかには肌のバリア機能を抑制し、ダメージを与えてしまうものもあります。

そのため、なるべくなら界面活性剤があまり使われていない洗顔フォームのほうが安心といえるでしょう。とくに敏感肌や肌が弱い方は、ちょっとした刺激で肌荒れを起こしたり、吹き出物ができたりします。

また、肌質は人それぞれ異なるので配合成分との相性が悪く、肌に悪影響を及ぼすケースも少なからず報告されています。ですから、洗顔フォームを選ぶ際は界面活性剤などの成分に着目して、自分の肌質にあった商品を探す必要があります。

出しすぎにより、すぐに使い切ってしまうことも

出しすぎることによって、すぐに使い切ってしまうことも洗顔フォームのデメリットといえるでしょう。洗顔フォームは使いやすさがメリットのひとつと紹介しましたが、もともと泡立ちよく作られているので、少量でも顔を包み込むほどの泡が作れます。

そのため、多めに出す必要はありません。
また、洗顔フォームは安い物もありますが、1本数千円する高価なものもあります。高価なものなら尚更、毎日使うので出しすぎが原因で、すぐに使い切ってしまうとコスパ的にもお得とはいえないでしょう。

環境に優しくない側面も

環境問題に優しくない側面があることも洗顔フォームのデメリットの一つといえるでしょう。一般的な洗顔フォームの容器はプラスチック製がほとんどです。プラスチックは石油から作られているため、燃やすと二酸化炭素を排出します。

二炭化酸素は温室効果ガスなので地球温暖化を招くなど結果として環境破壊の原因になる可能性があります。また、固形石鹸に比べると、洗顔フォームに含まれる成分は分解しやすくありません。

そのため汚水を増やす原因にもなるのです。商品によって多少異なりますが、以上の点から洗顔フォームは環境問題に優しくない側面があることを認識しておきましょう。

洗顔料の選び方は？ 乾燥やベタつきなど肌悩みに合わせたチョイスを

関連記事
ジェル洗顔を使うのであれば朝が良い｜泡立て不要なので忙しい朝にぴったり
泡洗顔のやり方 | 炭酸泡洗顔や年代、肌質別の使い分けまで
泡洗顔の効果｜メリット・デメリットを知って泡洗顔の効果を最大化する
洗顔石鹸が良くないって噂は本当？ メリットとデメリットを解説
洗顔石鹸の効果的な使い方・洗い方｜つっぱりが気になる時のケアや管理方法まで
洗顔パウダーの効果｜汚れを除去してやわらかいお肌へと導いてくれる