洗顔料の選び方は？ 乾燥やベタつきなど肌悩みに合わせたチョイスを

肌に合うものを探したいのであれば、自分の肌の状態や、自分の使いやすいものを重視して洗顔料を選ぶことが大切です。洗顔料にも様々な製品がありますから、適当に選んではいけません。パッケージなども重要ですが、肌に使うものなので、まずは素肌に合うかどうかをチェックしましょう。

人の肌はそれぞれ、性質が異なります。カサつきやすい「乾燥肌」やべたつきやすい「脂性肌」、部分的に状態が異なる「混合肌」、さらに刺激に敏感で荒れやすい「敏感肌」など。まずは自分の素肌がどのタイプなのかということを知った上で、そこに適したケアをしていかなければなりません。

また、年代に合わせて使う洗顔料を変えていくことも大切です。肌の潤いなども加齢とともに減ってきます。例えば20代と40代では適した洗顔料が違うので、今の自分の年齢にあうものを選ぶことが大切です。

他にも、肌トラブルや低刺激処方のもの、使用感などをチェックすることもポイント。同じような製品で迷っているのであれば、ブランドで選んでみるのも一つの手段です。

肌質に合う洗浄力や形状で選ぶ

洗顔料で重視するのは洗浄力ですが、効果的に使用するためには、肌質に合わせて使うことも大切です。敏感肌や乾燥肌、脂性肌など人によって違いがありますから、洗浄力や洗顔料の形状に関しては合うものを選ぶことが大切です。

洗顔料を選ぶ際のポイントについて、それぞれ特徴や理由について紹介していきます。

乾燥肌の選び方……洗い上がりにつっぱらず潤いが残るタイプ
脂性肌の選び方……しっかり洗い上げてくれるタイプ。ニキビが出ている場合は鎮静効果があるものを選ぶのも手
混合肌の選び方……洗顔料選びよりも洗い方にコツ。乾燥する部分は最後に。
敏感肌の選び方……アミノ酸系の成分が含まれたタイプがおすすめ

日によって肌がゆらぎやすい方は、自分の寄りやすい肌質にあわせた洗顔料を複数持っておくと安心です。

乾燥肌の選び方

乾燥肌の人が洗顔料を選ぶ場合、とにかく保湿力をチェックしましょう。洗顔料なので、洗浄力も重要ではありますが、それでも素肌に潤いが残るタイプでなければいけません。乾燥肌の人が肌の潤いを落としすぎてしまうと、非常にデリケートな状態になって、トラブルが起こりやすくなります。

洗浄力は残しつつも潤いを落としすぎないものや、保湿成分がたっぷり配合されているものに注目して選びましょう。

脂性肌の選び方

脂性肌の場合は、素肌のべたつきが気になりやすい肌質なので、とにかくすっきりと皮脂を落とせるかどうかということが重要です。そのため、洗浄成分や洗浄力に注目して選びましょう。

また皮脂が多いと、べたつきも気になるので、洗い上がりがすっきりとするタイプがおすすめです。しっとりタイプだとべたつきが際立ってしまうこともあるので、洗い上がりにもこだわりましょう。

混合肌の選び方

混合肌の人は、部分によって乾燥しやすい部分とべたつきやすい部分が分かれている、厄介な状態です。Tゾーンは皮脂分泌が多く、べたつきやすい割に、頬や目元・口元は乾燥が気になりがち。そのため、洗浄力がありつつも保湿力も兼ね備えているものがベストです。

洗う際には皮脂の多い部分を先に洗うようにして、最後に乾燥しやすい部分を洗うと、バランスよく皮脂を落とすことができます。

敏感肌の選び方

敏感肌の人は、なるべくマイルドな洗いあがりになる洗顔料を選ぶ必要があります。ニキビができているからといって、サッパリするタイプの洗顔を選んでしまうと、肌への潤いが失われより乾燥肌になって肌荒れが悪化する場合があります。アミノ酸系の洗浄成分は、うるおいを保ちながら肌の汚れを落としてくれるので敏感肌に向いています。
成分は「ラウロイルメチルアラニンNa」「ココイルグルタミン酸Na」「ココイルメチルタウリンNa」「ココイルグリシンK」など。

年代に合ったもので選ぶ

洗顔料は、ずっと同じものを使うというよりは、その年齢に合うものを選ぶことが大切です。年代によって肌に現れるトラブルも変わってきますし、悩みも人それぞれです。そのため、洗顔料を選ぶ際には、自身の年齢と肌悩みを考慮した上で、選択をすることが大切です。

肌の悩みはライフステージによって変わってきますが、例えば10代はニキビ、40代は乾燥などがあります。肌が乾燥しているのにさっぱりケアだと物足りなく感じてしまいますし、その逆もしかりです。

肌質などもありますが、年齢によって肌の状態が変わっていくのは防ぎようがありません。若い頃に使っていた洗顔料が刺激が強く使えなくなってしまった、というような場合には、思い切って買い換えてみると、合うものが見つかるでしょう。

思春期ニキビ予防

思春期ニキビに効果的な洗顔料を選ぶコツは「汚れをしっかり落とせるアイテム」を探すことです。毛穴に皮脂が詰まると、油分をエサとするアクネ菌が増殖、ニキビができてしまうのです。Tゾーンに発生しやすい思春期ニキビ対策の洗顔料には、ニキビ予防成分である”グリチルリチン酸2K”配合のもの、毛穴ケアには酵素配合・クレイタイプを使用しましょう。

過剰な皮脂の分泌が原因とされる思春期ニキビは、肌に合った洗顔料を選ぶことで改善しやすくなります。

30代の選び方

30代が意識して選んだほうがいいのは、ターンオーバーをサポートしてくれるような洗顔料。肌に残った20代に比べターンオーバーが乱れて残った余計な角質で肌のゴワつきが気になってくるようになります。傷の治りが遅くなるように肌のサイクルにも時間がかかるようになってしまいます。そのサイクルをサポートするのに使われるのが洗顔料です。
洗顔はゴワつきの原因である古くなった角質を取り除いてくれます。そのごわつきを落とすことによって、化粧水などのスキンケアの浸透を助けてくれるのです。

40代の選び方

40代の肌は水分量も減少し、乾燥しやすいため皮脂を落としすぎないようにしない洗顔料を選びましょう。肌を洗いすぎると、乾燥肌になる可能性があります。
そのため、40代の女性にはマイルドな洗浄力のアミノ酸系洗顔料がおすすめです。アミノ酸系洗浄成分は、余分な皮脂のみを洗い流してくれるため、肌のうるおいをしっかりとキープできます。
また、40代の肌は水分量が減少しているため、泡洗顔を選ぶ時は、保湿力の確認も大切です。
洗顔することで皮脂を落としてしまうため、セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなどの高保湿成分が必要です。

50代以上の選び方

50代に入ると、肌の悩みも多くなります。保湿成分も激減するので乾燥が気になり始めますし、シミやシワなどのトラブルも増えるでしょう。シミやシワというのは、素肌のバリア機能の低下や保湿成分の減少で起こるものなので、洗顔をする際にも注意が必要。できる限り潤いを保ったままで、肌に負担のかからないものを選ぶことが大切です。エイジングケア成分が配合されたものを選ぶのもおすすめです。

肌トラブルに合わせて選ぶ

自分に当てはまる肌トラブルがある方は、それに応じた洗顔料を選ぶようにしましょう。肌がざらつくときは角質や汚れをしっかり取り去ってくれるタイプや、刺激に弱いときは成分が優しく痛みやかゆみのでないタイプを選ぶと良いでしょう。

毛穴の汚れやざらつき、乾燥、刺激にデリケートになっている状態など、季節や体調などのコンディションによって合う洗顔料も変わってきます。
夏は日焼け後の肌をケアするものや、冬は乾燥をケアしてくれるものを選ぶのも良いでしょう。特に、洗顔料は毛穴ケアや角質汚れ、乾燥などによるくすみに効果を発揮します。ニキビ肌の場合は、炎症を抑えてくれるものなど、洗顔料にはそれぞれ得意な効果があるので、肌にあわせて選ぶことができます。

肌のザラつき・ごわつき対策

毛穴の黒ずみは、毛穴に残った皮脂やメイク汚れが酸化したものです。なんとなく洗顔をしているつもりでも、角質層の毛穴の奥までしっかりとオフできていないことがあります。そこで毛穴のザラつき・ごわつき対策におすすめなのが、酵素パウダーやクレイと比べると大きな粒子が肌全体を包んで表面を磨く「スクラブ」。スクラブはボディに使えるものも人気がありますが、洗顔時には顔用と表記がある商品を選ぶようにしましょう。
刺激が強めなので、肌の弱い方が試す際には注意してくださいね。肌のざらつきやぶつぶつは主に古い角質が原因なので、スクラブタイプの洗顔料でしっかり除去してあげましょう。

乾燥予防

洗顔料に保湿成分が含まれているかを確認しましょう。グリセリンやヒアルロン酸、DPGやBGなどが保湿成分といわれているものです。
乾燥予防に使いたい保湿成分
・グリセリン
・ヒアルロン酸
・DPG
・BG
また洗顔後には必ずスキンケアを丁寧に行い、洗顔だけで終わらないように気をつけることが重要。
洗顔後は化粧水で肌に水分を補い、肌をやわらかく整えたら、美容液や乳液、クリームなどで保湿成分や油分を補いましょう。

肌がデリケートな時の対応法

洗顔料は商品により、配合される洗浄成分が異なります。敏感肌の方が使用する洗顔料は、なるべく低刺激で洗浄力が低めのタイプがおすすめです。肌が敏感になっているときは肌荒れを予防する「抗炎症成分」が配合されているかをチェックしましょう。
「医薬部外品」「薬用」と書かれたものが対象になります。さらに敏感肌は肌のうるおい不足で悪化しやすくなるため、肌を保湿する成分が配合されているかどうかも大切なポイントになります。

毛穴詰まりに悩んでいる

毛穴の詰まりは、古い角質や皮脂が原因であることが多いです。
洗顔によるケアで古い角質や余分な皮脂、汚れを洗い落として、清潔な肌を保ちましょう。
角栓の約７割を占めるタンパク質を分解する酵素や、その中でも皮脂分解が得意な酵素であるリパーゼ、また汚れを吸着するクレイや炭などが配合されたものは、皮脂や古い角質にしっかりアプローチするため、ベタつきやテカリが気になる男性にもオススメです。

洗顔料のタイプで選ぶ

洗顔料と一口に言っても、「フォームタイプ」「泡タイプ」「洗顔石鹸タイプ」など、形状や特徴が異なり、その種類は様々あります。そのため、まずはどんなタイプの製品があるのかを知った上で、自分に合うものを選ぶことが大切です。

洗顔料といえば、石けんや洗顔フォームを思い浮かべる人も多いでしょう。少し前まではそれが主流ではありましたが、近年では使用する人の肌悩みに合わせて、様々なタイプの洗顔料が販売されています。

例えば、肌に優しい泡タイプは、素肌に負担をかけないので、肌がデリケートな人でも不安なく使用できます。また、毛穴の汚れを落とすのに効果的な酵素洗顔や、クレイ洗顔などもあります。べたつきが気になる人には、ジェル洗顔などを使うと、さっぱりとした使用感なのでおすすめです。

まずは自分の肌タイプを知った上で、そこに適した洗顔料を使って、健やかな素肌を保つための効率的なケアを目指していきましょう。

洗顔フォームタイプ

洗顔フォームとは顔の皮脂や汚れを洗い落とすことに特化した洗浄剤で、主に泡立てて使うアイテムが多く顔の表面の皮脂や角質などの汚れを取り去ってくれる役割を持っています。

洗顔フォームは日常的に使用することを目的にしているため、配合成分や使いやすさなどさまざまな点に考慮した商品が販売されており、使う分だけ出して使用するので最後まで清潔に使用できるというメリットを持っています。

他にも泡立ちの良さや保湿成分を配合しているなどのメリットがありますが、肌に刺激を与える界面活性剤を配合しているなどデメリットがあるのも事実です。

そのため、水分や皮脂を必要以上に奪われない自分の肌質にピッタリの商品を探せるかが鍵になります。洗顔フォームは毎日使うものなので、妥協せずにポイントをつかんでしっかり探すようにしましょう。

洗顔フォームタイプのやり方の詳細はこちら

洗顔石鹸タイプ

余分な皮脂・角質などを落とすのに欠かせない固形の洗顔石鹸は、無添加・AHA配合・ニキビ予防を謳うものまで種類がさまざま。
洗いあがりがさっぱりした洗顔石鹸は、顔だけでなく体全身にも使用できます。また洗顔フォームに含まれる、洗浄力が高く、肌への負担が大きい界面活性剤を使っていません。成分のほとんどが天然由来やアルカリ性のもので、肌にやさしいのが特徴です。

天然成分由来の洗顔石鹼は水で分解されるので環境にも配慮した商品です。さらに石鹸皿を使用するなど水切をしっかり行えば、長く使用することができます。

泡洗顔タイプ

泡洗顔は、プチプラのものや炭酸洗顔タイプなど複数の種類がありますが、自分で泡立てる必要がないため楽ちん、摩擦が軽減できる、毛穴や角質のケアができる等のたくさんのメリットがある洗顔料です。いっぽうで、正しく使わないと肌に刺激になるなどのデメリットもあるのでです。きめ細かい泡で、毎日丁寧に洗浄することが美肌への第一歩です。

泡洗顔タイプのやり方の詳細はこちら

ジェル洗顔タイプ

ジェルタイプは、比較的水分量の多い洗顔料です。そのため泡立ちやすく、簡単に泡を作ることができます。洗い上がりもすっきりしやすいので、肌のべたつきが気になる脂性肌の人にもおすすめです。

ジェルタイプには泡立てないタイプもあり、そちらは肌に直接つけてマッサージをするように使用します。泡立てないタイプはしっとりとした仕上がりなので、乾燥が気になる人に適しています。

洗顔パウダータイプ

洗顔パウダータイプは酵素が含まれているものが主流であり、素肌に馴染んで酵素の力で古い角質などを取り除きます。そのため、毛穴のごわつきが気になるという人や、酸化した角質による黒ずみガキになるというほとにおすすめです。

ただ、酵素パウダータイプは、毎日の使用を推奨されていないものもあります。製品のパッケージの注意書きを確認しましょう。

クレイ洗顔

クレイ洗顔は、その高い吸着力のおかげで、頑固な毛穴の角栓や汚れを磁石のように吸着して取り除くことができます。
「クレイ」とは、汚染されていない地中深い土壌から掘り出された粘土鉱物のことです。
クレイ成分の特徴は、ミクロサイズと言われるほどの粒子の細かさにあります。
砂と比べてみると、その細かさは明らか。クレイの粒子は砂のおよそ16分の1、20ミクロン（1mmの1/1000）と言われています。

ニキビや毛穴トラブルの炎症を抑えるような美容効果はありませんが、肌トラブルのもとを“しっかりと落とす”といった意味ではかなり優秀な成分です。

ピーリング洗顔

洗うだけで古い角質を除去できるピーリング洗顔は、余分な皮脂・毛穴の黒ずみ・古い角質によるくすみに効果的で、ほとんどが背中などの全身にも使えます。ピーリングとは、古くなった不要な角質を取り除く角質ケアのこと。基本的に健康な肌は、古い角質が自然と取れて、新しい角質に生まれ変わっていきます。しかし、なかには紫外線や乾燥、ストレスなどの外部環境によって、新陳代謝がうまく行われないことも。
そういったときにピーリング＝角質ケアをすることで、正常なターンオーバーをサポートし、肌を整えるケアが叶います。パウダータイプや石鹸タイプなど様々な形状のものがあります。

酵素洗顔

酵素洗顔とは、皮脂やタンパク質を分解する酵素の働きに注目した洗顔法です。
通常の洗顔料を使った洗顔では、泡が汚れに吸着して汚れを落とす効果が得られます。酵素洗顔はパウダータイプの製品が多いですが、酵素で汚れを落とすのではなく分解するため、通常の洗顔料では落とし切れない古い角質などの汚れを落とす効果が期待できます。
角質の主成分はタンパク質です。古い角質がたまるとお肌がごわついたりくすんだりするので、タンパク質を分解できる酵素洗顔パウダーはお肌全体に悩みを抱えている人にも効果的です。

刺激が少ない成分処方で選ぶ

敏感肌の方が使用する洗顔料は、なるべく低刺激で洗浄力が低めのタイプがおすすめです。

敏感肌におすすめの低刺激洗浄成分
ベタイン系
・コカミドプロピルベタイン
・ラウラミドプロピルベタイン
アミノ酸系
・ココイルグルタミン酸Na
・ココイルグルタミン酸TEA
・ラウロイルグルタミン酸Na
・ラウロイルメチルアラニンNa

これらの成分はマイルドな洗浄成分のため、肌のうるおいが奪われにくくしっとりとした洗い上がりが特徴です。

使いやすいサイズ・形状で選ぶ

洗顔料を使うのであれば、自分が使いやすいと思えるフォルムのものを選ぶことも大切です。
自宅に置いておくことが多いでしょうから、空間を圧迫しないコンパクトなものが便利です。また、チューブやポンプなど形状も様々なので、使いやすいものを選びましょう。

ドラッグストアの洗顔料で選ぶ

洗顔料は、ドラッグストアでも販売されています。ネットでの評価も高くおすすめの製品としては、以下のようなものがあります。

オルビス
エリクシール
ロゼット
サボン
ファンケル
ビーグレン

ドラッグストアではリーズナブルなものも多いので、まずはいろいろ試してみるとよいでしょう。

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