胸のニキビの原因｜カビや内臓の状態が要因となったり病気の可能性も

胸ニキビの原因はさまざまで、顔のニキビと同様の原因が胸ニキビを引き起こしている場合もあれば、カビや体のコンディションが影響し、トラブルの根源となっている可能性や他の病気を胸ニキビと思い込んでいる場合も。

まずは胸ニキビについての知識を深め、しっかりと対策していきましょう。以下に胸ニキビの特徴や原因についてご紹介します。

胸ニキビとは、一般的にバスト周辺にかけてできるニキビのことを指します。中でも、皮脂腺が多い胸の谷間はニキビを作りやすく、特に清潔に保つことが大切です。

ニキビは体のコンディションともリンクしています。まずは土台となる体を整えて、胸ニキビのトラブルを回避しましょう。

顔ニキビを引き起こす原因菌はアクネ菌ですが、胸にできたニキビはカビの一種・マラセチア菌によるものかもしれません。

アクネ菌とマラセチア菌はタイプが異なるため、それぞれに合った対処が必要です。

胸ニキビだと思い込んでいた肌トラブルが、実は他の病気である可能性も考えられます。別の皮膚疾患やアレルギー、その他のリスクも考慮し、不安な時は医療機関に相談しましょう。

胸ニキビに正しく対処していくためには、まず胸ニキビのことをしっかり知ることが不可欠です。

胸ニキビは顔ニキビとはタイプが違う可能性があるため、対処法が胸ニキビに合っていないものなら、手間をかけたせっかくのお手入れが無駄になってしまいます。

まずは基礎的な知識を身につけ、胸ニキビに効果的に対処していきましょう。

胸のニキビとは？

胸ニキビとは、一般的にデコルテの下部からバスト部分にかけてできるニキビのことを指します。

同じ胸ニキビでも、デコルテまわりのニキビとバスト部分のニキビとでは違いがあります。

なぜなら、デコルテまわりとバスト部分では、肌を取り巻く環境が全く違うからです。

衣服の外に出ていることの多いデコルテ周辺の胸ニキビは、紫外線による刺激や整髪剤などの油分が原因で発症している場合があります。

一方、普段衣服や下着で覆われているバストまわりにできる胸ニキビは、ムレ・圧迫・こすれなどが直接的な原因です。

胸ニキビ対策をするうえでパーツごとの特性を考えるのは欠かせないポイント。賢くお手入れして胸ニキビを回避しましょう。

胸の谷間にニキビができやすい理由

胸の谷間は比較的ニキビができやすいパ―ツといわれています。顔にできる大人ニキビと違い、体のニキビは皮脂腺（皮脂を分泌する器官）が発達している部分にできやすいのが特徴です。

胸元は、体の中でも皮脂腺が多いパーツ。特に、胸の谷間は常に衣服に覆われて高温多湿なうえ、下着の圧迫などで汗や皮脂がたまりやすい部分です。

つまり、常にニキビができやすい環境になっています。胸の谷間は女性らしい美しさを代表するパーツ。ニキビができやすい胸の谷間だからこそ、対策は念入りにおこないましょう。

胸ニキビと内臓の悪さは関係がある？

胸ニキビは体内の不調とも関係しているのでしょうか。内臓付近に肌トラブルが現れると心配になる方も多いかもしれません。

ニキビは通常、角質で毛穴が詰まった部分に皮脂が溜まり、そこにニキビの原因菌が増えることで発症します。

皮脂の分泌はホルモンバランスと深く関わっており、ストレスや不規則な生活によりホルモンバランスが崩れると皮脂分泌が過剰に。

ホルモンは肌だけでなく心身の健やかさとも深く関わっています。つまり、広い意味では体の不調と胸ニキビはリンクしているといえるでしょう。

ただし、肌トラブルと内臓の不調との関連について自己判断は困難です。不安がある場合、専門医に相談してみましょう。

一方、ホルモンバランスは、日頃のライフスタイルや食生活を見直すことで、ある程度は整える工夫ができます。

しっかりと睡眠をとる・ストレスをうまく発散する・脂質や糖質の多い食事は避けるなど、乱れがちな生活リズムを見直し、体のコンディションを整えることから始めましょう。

体内の不調を整えていくことが胸ニキビ回避へとつながります。

胸ニキビはカビ（真菌）が原因の場合も

胸ニキビは真菌、いわゆるカビが原因で発症する場合もあります。顔のニキビを引き起こす原因菌はアクネ菌です。

一方、胸や背中など体の皮脂腺が発達している部分では、私たちの体にもともと存在しているマラセチア菌という真菌（カビ）の一種が原因の可能性も。

アクネ菌のニキビは、赤みが大きい・少数・かゆみが少ないという特徴があります。

それに対し、マラセチア菌のニキビは、赤みが小さい・複数・場合によっては強いかゆみを伴うという特徴があり、悪化すると治るまでに時間がかかります。

マラセチア菌は体から出る皮脂を餌に増殖する菌、つまり、皮脂を分解してくれる肌にとって不可欠な菌です。

しかし、その数が増えすぎると、ニキビ（マラセチア毛包炎）をおこしてしまいます。

特に、皮脂分泌が盛んになる春から夏にかけては注意が必要。真菌（カビ）が原因だからこそ、胸ニキビには顔ニキビとは別の対策が必要なのです。

胸ニキビだと思っていたら病気の可能性も

胸ニキビだと思い込んでいた肌トラブルが別の要因でおきている可能性もあります。

「お手入れしてもなかなか治らない」そんな場合は早めに医療機関に相談しましょう。汗疹（あせも）や粉瘤（アテローム)など、ニキビと間違いやすい別の皮膚疾患かもしれません。

また、アレルギーやそれ以外の要因が関係しているケースも。少しでも不安を感じたら、自己流の対策をやめ、専門家の意見を聞いてみましょう。

別の要因の可能性があるからこそ、時に無理をしないことも重要です。

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