背中ニキビの原因とは? 生活習慣の中に肌トラブルの要因が潜んでいる

更新日: 2023年04月25日

背中ニキビの原因とは? 生活習慣の中に肌トラブルの要因が潜んでいる

背中ニキビの原因は、マセラチア菌、内臓の不調、食事、ストレス、背中の脱毛、洗いすぎや合わないボディーソープの使用、湿気や乾燥、冷えや寒暖差、冬に機能性インナーを着用することなどが挙げられ、背中ニキビとは何かや男女での違い、中学生にできやすい理由なども一緒に知っておくことで最適な治療法を見つけることができます。

背中ニキビの原因菌は主に「アクネ菌」と「マラセチア菌」で、治療する場合は薬の種類が異なります。また、背中ニキビの原因の多くは生活と密接に関わりがあり、以下のように分けられます。

生活習慣に起因するものとしては、偏った食生活やストレス、生活習慣の乱れによる内蔵の不調によってホルモンバランスが乱れる。脱毛による肌荒れや保湿のお手入れが不十分。ボディソープが肌質に合っていない場合や、洗いすぎによる乾燥があります。

生活環境に起因するものとしては、蒸れやすい背中はニキビの原因菌が喜ぶ湿気が多く、乾燥もしやすい。冬の乾燥・肌に合わない機能性インナー・寒さによる免疫力低下や自律神経の乱れなどがあります。

性別や年令に起因するものとしては、男女のホルモン分泌の違いや、成長期の中学生にできやすいことが挙げられます。

監修者
清仁美
仁美
コスメ薬機法管理者
コスメ薬機法管理者資格を有するLASELA編集者。大学卒業後、編集プロダクション勤務。アトピー、脂漏性皮膚炎、酒さでひどい肌荒れに悩んだ経験から美容にハマる。調理師免許、ソムリエ資格も所持し、体のなかと外の両方から美しくなることを追求。

※監修者は「背中ニキビとは?」「男女の背中ニキビができる理由の違い」「カビ(真菌)の一種のマセラチア菌」などについて監修をおこなっています。掲載している商品は、監修者が選定したものではなく編集部が口コミをランキング集計したものです。
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背中ニキビとは?

背中ニキビとは文字通り背中にできるニキビのことで、背中は顔と同じくらい皮脂分泌の多い場所といわれています。顔ニキビは10代に多く、大人になるにつれて減少する傾向にありますが、背中ニキビは大人になってからも悩む人が多いです。

男女の背中ニキビができる理由の違い

男性の皮脂量は女性の2〜3倍と多く、女性よりもニキビができやすいといわれています。男性ホルモンが皮脂の分泌を盛んにし、毛穴を詰まらせニキビの要因となるのです。さらに、男性は脂質の多いこってりした食事を好む人が多いことも、背中ニキビをできやすくしています。
一方、女性は生理前になると黄体ホルモンが増加します。黄体ホルモンは男性ホルモンと似た働きがあり、皮脂分泌が活発になるためニキビができやすくなることも。また、女性の肌は乾燥しやすい傾向にあり、乾燥により剥がれ落ちた角質が詰まってニキビの原因になる場合もあるでしょう。女性は髪が長い人も多いので、シャンプーやリンスの流し残しも気をつける必要があります。

カビ(真菌)の一種のマセラチア菌

背中ニキビの原因の一つに「マラセチア毛包炎」があります。マラセチア毛包炎とは、人の体に存在するカビ(真菌)の一種であるマラセチア菌による炎症のことです。マラセチア菌は皮脂と高温多湿な環境を好むため、特に皮脂分泌の多い背中に炎症が起こりやすくなります。アクネ菌が原因のニキビとは異なり、かゆみや痛みをあまり伴わないのが特徴です。
マラセチア毛包炎の場合、通常のニキビ薬では治らないので注意が必要です。皮膚科に受診して抗真菌薬を処方してもらいましょう。

内臓の不調によるもの

生活習慣の乱れや偏った食生活、ストレスなどによって内臓の調子が悪くなり、背中ニキビができることも。肌は内蔵の健康状態を映す鏡といわれおり、肌と体内の不調には深い関わりがあります。内臓の不調はホルモンバランスの乱れを引き起こし、過剰な皮脂分泌や肌荒れなどニキビの原因となる肌トラブルとなって現れます。
皮膚科に行っても背中ニキビが治らない場合は、内蔵の不調を疑ったほうが良いでしょう。背中ニキビの症状がひどくなかなか治らない場合は、糖尿病などの内臓疾患の可能性もあります。規則正しい生活を送っているのに背中ニキビが良くならず、皮膚科でも原因がわからないようであれば、病気の可能性について医師に相談してみましょう。

背中の脱毛

脱毛の施術後や自己処理後に背中ニキビができることがあります。厳密にいうとニキビではなく、毛穴に細菌が入って炎症を引き起こす「毛嚢炎(もうのうえん)」です。赤いポツポツができて痛みやかゆみを伴うこともあり、症状はニキビに似ています。脱毛によって肌荒れを起こしたり、デリケートな状態になっている肌に起こりやすい炎症です。

洗いすぎや合わないボディソープの使用によるもの

背中ニキビができないように背中の洗い残しを気にする人は多いかと思いますが、実は洗いすぎもよくありません。過剰な洗浄によって本来肌に必要な皮脂まで洗い流してしまうと、足りない油分を補うためにかえって皮脂分泌量が増えてしまい、背中ニキビの原因となってしまいます。さらに、こすり過ぎによる摩擦は肌にダメージを与えることも。ナイロンタオルは素材が硬く皮膚を傷つけやすいので、使用している方は注意が必要です。
また、自分の肌質に合わないボディーソープを使用すると、背中ニキビが増えたり悪化したりします。乾燥肌・脂性肌・敏感肌など肌タイプも人によって異なるため、自分の肌タイプに合うボディーソープを選ぶ必要があります。

湿気や乾燥

背中ニキビの原因菌であるアクネ菌やマラセチア菌は、湿気が多い場所を好みます。背中は汗や皮脂で蒸れやすく、菌が増殖するのに適した環境なのです。一方で肌が乾燥していると、皮膚が固くなって毛穴が詰まりやすくなります。皮脂がないと肌のバリア機能も働かなくなり、摩擦による肌荒れや、過剰な皮脂分泌を引き起こす原因にもなりかねません。

冷えや寒暖差、機能性インナーを着用する冬

冬は冷えによる免疫の低下や寒暖差による自律神経の乱れ、肌の乾燥など、肌に悪影響を与えやすい条件が揃っています。
また、冬は汗をかいた後に放置してしまいやすいことから、肌トラブルに発展しやすいです。冬に活躍するヒートテックなどの機能性インナーが肌に合わない方も多く、背中ニキビができやすい季節といえるでしょう。

中学生にできやすい理由

中学生になるとホルモン分泌が増加し、成長期による体の変化が起こり始めます。男性は男性ホルモンが増え始め、女性は生理が始まる頃なので黄体ホルモンによって皮脂分泌が活発に。そのため中学生になるとニキビができやすく、思春期ニキビと呼ばれています。特に顔にできやすいですが、顔と同じくらい皮脂量のある背中にも現れます。

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