※監修者は「乾燥肌の特徴とできる原因」「乾燥肌向け乳液の選び方」「乳液に関するQ&A」について監修をおこなっています。おすすめに掲載している商品は、監修者が選定したものではなく編集部が口コミを集計したものです。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。
※本記事における「浸透」とは角質層までのことをさします。
※「アレルギーテスト済み」はすべての人にアレルギーや皮膚刺激が起こらないというわけではありません。
※本記事でいう「美白」とはメラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防ぐことをさします。
※本記事でいう「エイジングケア」とは年齢に応じたケアのことをさします。
※本記事でいう「シミ」とはこれからできるシミのことをさします。
※本記事でいう「シワ」とは乾燥による小ジワのことをさします。
スキンケアの代表的なアイテムのひとつ、乳液。肌の水分が蒸発するのを防いだり、摩擦による刺激から肌を保護する役割を持っています。
乳液は、水分不足になりやすい乾燥肌のケアにおすすめですが、乾燥肌の人からはこんな声も。
「クリームと比べると乳液は少し物足りない気がする」
「乳液を使うとベタつく」
「乳液を使うとニキビができやすくなるのでは?」
こうしたイメージで乾燥肌の人に敬遠されることも多い乳液。しかし、使い方しだいでは乾燥肌の人にとっても手放せない貴重なスキンケア商品になります。
では、どういう商品をどう使えば効果的な使い方ができるのでしょうか? 乾燥肌の人の肌悩みを解消した「最後の商品」とあわせて、いっしょに見ていきましょう。
乾燥肌の人が乳液を選ぶとき、注目してほしいポイントは4つあります。
・エモリエント効果のある成分が配合されているか
・肌の状態や肌のお悩みに合うかどうか
・肌にやさしいかどうか
・使いつづけやすい使用感かどうか
この4つのポイントについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。
保湿スキンケアで重要とされるのが「エモリエント効果があるかどうか」ということです。
エモリエント効果というのは、潤いを保ち肌をやわらかくする作用のこと。水分・油分のバランスを維持して、潤いを持続させてくれるのが特徴です。
エモリエント効果のあるものは、植物や鉱物、または動物由来の天然オイルが代表的。
天然オイルは他の成分よりもエモリエント効果が高いとされています。肌の乾燥がかなり気になる人には天然オイルがおすすめ。
一口に乾燥肌といっても種類があります。乾燥肌、インナードライ、そして乾燥性敏感肌です。
肌タイプ | 肌の状態 | おすすめタイプ |
---|---|---|
乾燥肌 | 水分も油分も不足した肌 | 高保湿タイプ |
インナードライ | 水分不足を補うため皮脂が過剰な肌 | 高保湿・さっぱりタイプ |
乾燥性敏感肌 | 肌の保湿力が不足しバリア機能が低下した肌 | 低刺激タイプ |
「乾燥肌向け」と書いてある商品であっても、インナードライの人や乾燥性敏感肌の人には合わない場合もあるので、どういうタイプが肌に合うのかきちんと確かめましょう。
また、保湿するだけでなく抱えている肌の悩みに対して、効果的な成分が入っているかどうかも選ぶときに注目したいポイントです。
成分 | 効果 |
---|---|
セラミドEOS(旧名:セラミド1) | 肌を外部からの刺激(摩擦、紫外線など)から保護し、バリア機能を高める |
セラミドNS(旧名:セラミド2) | 人の肌に最も多く含まれるセラミド。肌の保湿機能を補助する役割を持つ |
セラミドNP(旧名:セラミド3) | 保湿機能の他にシワ改善効果を持つ |
セラミドAP(旧名:セラミド6) | 保水機能のほかにシワ改善効果、ターンオーバーの促進効果がある |
ヒアルロン酸 | 高い保水能力を持ち肌のうるおいを保ち、バリア機能の向上とターンオーバーの正常化を促す |
水添レシチン | 高い保湿力で肌を乾燥や肌荒れから守る |
乾燥が気になる方が感じるハリ不足やたるみは、うるおい不足によって引き起こされていることがあります。
そのため、ハリ感ケア効果のある成分と合わせ、保湿力も意識したいところ。
おすすめなのは高保湿成分の代表格として知られるセラミド。その中でも「セラミドEOS」「セラミドNS」「セラミドNP」「セラミドAP」は人の肌に近く肌なじみが良いのが特徴です。
セラミドは保湿効果だけでなく、肌のバリア機能向上効果も期待できます。肌荒れが気になる人や、肌が不安定になりやすい人にもぴったり。
ハリやたるみ対策では、他にヒアルロン酸や水添レシチンも向いています。
エイジングケアには、ビタミンC誘導体やナイアシンアミドを選びましょう。
ビタミンC誘導体もナイアシンアミドも、ひとつの肌悩みに特化した成分というわけではありません。
ハリやくすみ、シミやシワなど、さまざまな悩みにアプローチできるため、どちらも注目を集めている成分です。
プチプラ乳液にも使われていることが多いビタミンC誘導体と比べると、ナイアシンアミドはなじみの薄い成分かもしれません。
しかし、ナイアシンアミドはシワ改善と美白の2つの効果が期待できる画期的な有効成分です。シワ改善ではレチノールと並ぶ成分として有名です。
その上レチノールより作用が穏やかなので、より多くの人が使える成分として注目されている成分なのです。
どちらもエイジングケアに効果があるとされているので、気になる人はチェックしてみましょう。
成分 | 効果 |
---|---|
ビタミンC誘導体 | 強い抗酸化作用に加え、コラーゲンの生成を促す役割を持つ。シワやシミ、くすみ予防する効果がある |
ナイアシンアミド | ビタミンB群の一種。セラミドの合成やコラーゲンの生成を促す。保湿力を高める他、シワ改善効果もある |
紫外線や加齢は、肌の酸化を引き起こし、毛穴の開きをはじめとする肌トラブルの元になります。
そこでおすすめしたいのは抗酸化作用のある成分。肌の酸化を予防することで毛穴の開きを抑制します。
フラーレンやコエンザイムQ10は、抗酸化作用だけでなく保湿力も高いので要チェックです。
成分 | 効果 |
---|---|
フラーレン | 強い抗酸化作用を持ち、シワやたるみ毛穴を改善する。ビタミンC誘導体との相性が良い |
コエンザイムQ10 | 安定した抗酸化作用を持つ。ハリ不足からくるたるみ毛穴を改善する |
乾燥が気になる肌は、そもそも肌のバリア機能が低下している可能性があります。
肌のバリア機能の低下は、肌が水分を保持する能力が落ちるため水分が蒸発しやすく、乾燥状態につながりやすいです。
「乾燥しているから肌が荒れる」のではなく「肌荒れの一環としての乾燥肌」という考え方もできます。
スキンケアで刺激を感じやすいのが特徴の乾燥肌。ですから、肌へのやさしさは乳液を選ぶときの大切なポイントです。
選び方としては、添加物の少ないものや低刺激とパッケージに表記されているもの、または敏感肌向けの商品をチョイス。
注意点として、敏感肌向けであってもアルコールやエタノールが配合されている商品もあります。
アルコールやエタノールは人によって肌への刺激を感じやすい成分なので、アルコールやエタノールが成分に入っていないかどうかはしっかりチェックしましょう。
肌に乗せたときの感覚やテクスチャーなど、自分にとって使い心地の良い使用感かどうかは、使いつづける場合は気にしたいポイントです。
スキンケアに香りがついていないほうがいい人は無香料の商品を選んだり、べたつきが気になる人はさっぱりした使用感の商品を選びましょう。
乳液を探しているなら実際にたくさん使われていて、評判の良いアイテムから選んでみるのもポイント。LASELAに寄せられた乳液の口コミの中で、特に評判の高い商品をチェックしてみましょう。
うるおいと白さにこだわる、美容液のような薬用タイプの美白乳液です。
美白有効成分のホワイトトラネキサム酸と、抗炎症有効成分のグリチルリチン酸2Kが透明感のある肌をサポートしてくれます。
また、整肌保湿成分としてビタミンC誘導体やビタミンE、うるおい成分として2種類のヒアルロン酸も配合。うるおいに満ちた美白肌を目指せます。
イプサのMEは一人ひとりの肌に合わせて、肌本来の美しさを引き出すアイテム。ME 4は、みずみずしくなめらかな一方で、部分的なカサつきや、わずかな脂っぽさを感じる肌におすすめです。
美白有効成分である、m-トラネキサム酸のほかに、薬用肌あれ防止有効成分であるグリチルリチン酸ジカリウムなどが配合されていて、透明感のあるなめらか肌に整えてくれます。
コクのある濃厚なテクスチャーなのにべたつかない、ミルクタイプの乳液。特に敏感肌・乾燥肌に向けたアイテムで、乾燥でごわついた角質層にも浸透して、なめらかでやわらかい肌に仕上げてくれます。
朝晩のケアはもちろん、日中の乾燥対策やメイク直し前のアイテムとしてデスクやロッカーに常備してくのもおすすめです。
うるおいを与えることで肌のバリア機能をサポートする保湿乳液。水分と油分のベストバランスを与えることで、トラブルの少ない肌をつくってくれます。
オオムギ種子エキス、ヒマワリ油粕、キュウリ果実エキスといった、植物由来の整肌成分が配合されています。
なめらかで伸びがよく、肌に素早くなじむ気持ちいい使い心地です。
※美容の悩みを解決した人たちがどんな商品を使ってきたかをアンケート調査し、有効だと感じた「最後の商品」を調査しました。
※アンケートの結果をもとに「最後の商品」になったおすすめの美容商品を掲載します。
※調査は美容の悩みを解決できたと感じた方を対象に、WEBアンケートを行い有効回答数は5763名です。
乳液は水溶性の潤い成分を肌に与えてくれるという大きなメリットがあります。肌の乾燥が気になる人はまずは乳液のケアからはじめてみましょう。
それでも乾燥が気になるようでしたら、プラスアルファでクリームを併用して、乳液の潤いに蓋をすると良いでしょう。いずれにしても、乾燥が気になる方にとって乳液はなくてはならないアイテム。自分に合った一品を選んで、肌のコンディションをしっかりと整えましょう。
乾燥肌の人にとって、保湿スキンケアは肌のうるおいを保つためにとても重要。
中でも乳液はその代表格で、肌のうるおいを長く保つために、スキンケアの最後に使うのが一般的です。
化粧水や美容液をつけたあとの肌は水分量が上がっています。しかし、そのままの状態で放置するとうるおいが蒸発してしまうので、短時間で元に戻ってしまうのです。
乳液は水分の他に油分も配合されています。その油分によって水分の蒸発を遅らせ、肌のうるおいを保持することができるのです。
また、洗顔によって失われる皮脂の代わりに油分の膜を作り、肌の表面を保護する役割も持ちます。
乳液とクリームのスキンケアにおける役割は同じですが、水分と油分の配合比率に違いがあります。
アイテム | 水分と油分の配合量 |
---|---|
乳液 | 水分のほうが油分より多い |
クリーム | 水分より油分のほうが多い |
乳液はクリームと比べると水分の配合比率が高いので、クリーム以上に肌にうるおいを与えることができます。
一方、クリームはうるおいを閉じ込める力が乳液より強いため、より長くうるおいを保つことができるのです。
ドラッグストアなどで見かけるプチプラ乳液は、手に取りやすいため購入する人も多いのではないでしょうか。
価格の関係で、プチプラはデパコスと違い、高価な成分を贅沢に配合することができません。
ですが、乳液で一番重要なのはきちんと保湿ができるかどうか。肌に合ってしっかりうるおいを保てるのであれば、プチプラでもデパコスでもあまり関係ありません。
プチプラ乳液は、自分の肌悩みや毎日の肌状態に合わせて使い分けがしやすいのが特徴。スキンコンディションによって調整ができ、肌をなめらかに整えやすくなります。
特に季節の変わり目など、スキンコンディションにあわせて、使い分けを行いましょう。
せっかく自分に合う乳液を選べても、使い方が間違っているとせっかくの効果も感じにくくなります。
ここでは、乳液の効果をより高めるための使い方のコツをお伝えします。
乳液には油分が含まれているため、温度が低いよりは高いほうが肌になじみやすいのです。
肌なじみのよさは使用感のよさにつながるので、乳液を肌に乗せるときの温度には気をつけたいところです。
特に寒い時期には一度乳液を手で温めてから使うと、より効果を実感できるでしょう。
潤いに物足りなさを感じるときは、乳液の重ねづけがおすすめです。
化粧水でしっかり保湿しても乾燥が気になってしまう場合、肌の潤いがすぐに蒸発してしまっている可能性があります。
必要なのは水分と油分をもう少しおぎなうこと。部分的に乾燥が気になる場合は、気になる部分だけに重ねづけすることで、全体的な水分と油分のバランスを整えることができます。
乳液とクリームをいっしょに使うときは、「乳液のあとにクリーム」という順番でつけましょう。
油分が多いクリームは、スキンケアの最後に油分でふたをするのに最適。
乳液よりもクリームを先に使うと、クリームの油分によって乳液の水分がなじみにくくなる可能性があります。
より良い効果を実感するためにも、正しい順番で取り入れてうるおいを逃さない肌に整えましょう。
乳液は化粧水の前に使ってはいけないの?
乳液を使用したあとに化粧水を使用すると、乳液の成分が流れ落ちてしまうことも。化粧水⇒乳液⇒クリームの順番がスキンケアの基本の使い方になります。特に記載のないものは、基本の流れで大丈夫です。
夏にちょうどいい使い心地の乳液が冬だと物足りません
ほとんどの方が、夏と冬で肌のコンディションが変わります。日本の気候は気温だけでなく、湿度も大きく変化するからです。同じものを年間通して使用するなら、冬はクリームや美容オイルなどの保湿アイテムをプラスしていきましょう。
乳液を使うと吹き出物が出てきますがどうしてですか?
に乳液を取り入れて吹き出物ができる原因は2つ考えられます。ひとつは肌に合わない成分が入っている、肌刺激になっている場合です。もうひとつは、ニキビができやすい成分が入っている場合です。油脂成分やワセリン、グリセリンが高配合のタイプはアクネ菌の増殖につながりなりやすいです。ニキビができやすい方は「ノンコメドジェニック処方」のタイプを選びましょう。
化粧水や美容液で肌に与えたうるおいをしっかり保つには、乳液を正しく使うことが大切です。乾燥肌だから乳液では物足りないかもと思っていた人も、正しい選び方を知ることで自分にぴったりの商品が選べます。うるおいに満ちた肌は若々しく見えますし、はつらつとした印象を人に与えます。スキンケアに乳液を取り入れ、みずみずしい肌をめざしましょう。
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