更新日: 2023年04月12日
乳液とは、主に化粧水の後に使用して保湿したお肌に蓋をし、水分を逃さないようにして肌を柔らかくふっくら仕上げてくれる効果を持ったアイテム。
グリセリンやオイル、エイジングケアやニキビケアなどに対応したさまざまな成分が含まれており、化粧水、美容液やクリームとはその成分と役割、使う順番などが異なります。
乳液は成分に含まれる油分が膜となり、その前に与えた水分を逃さないために使われる保湿アイテムです。美容液とクリームの中間のような位置づけで、軽いテクスチャでありながら保湿のケアをしてくれる存在。
なかには「先行乳液」と言われるスキンケアの最初に使って肌の柔軟性を高めることを目的とする使い方をするようなタイプもあります。
乳液の良いところや、乳液の持つ効果、乳液がどんなものかをよく知っておくと、自分に合ったものを選びやすいでしょう。
※監修者は「乳液とは」「乳液の使い方」「乳液の選び方」などについて監修をおこなっています。掲載している商品は、監修者が選定したものではなく編集部が口コミをランキング集計したものです。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。
※本記事で紹介している乳液のうち、ニキビ予防や美白の効能・効果が認められているのは医薬部外品のみです。
※本記事における「浸透」とは角質層までのことをさします。
※本記事における「シミ」とは「メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ」又は「日やけによるしみ・そばかすを防ぐ」ことをさします。
※本記事における「美白」とはメラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防ぐことをさします。
※本記事でいう「エイジングケア」とは年齢に応じたケアのことをさします。
乳液とは、保湿の仕上げを行うための化粧品です。化粧水の後に塗ることで、肌に水分を保持させ、スキンケアの効果を高められます。
乳液には水分の他に油分も含まれており、ちょうど良いバランスになるよう、それぞれの配合量が調整されている点も特徴の一つです。
油分を肌に与えると、肌の表面に膜が作られるため、水分が蒸発するのを防げます。
乳液は肌を保湿し、化粧水で与えた潤いを逃がさないようにする効果以外にも、商品によっては美白やシワなどの効果が期待できるものもあります。
化粧水と乳液は期待できる効果が異なるため、どちらか一方ではスキンケアは完成しません。必ず化粧水と乳液、もしくは化粧水とクリームなどセットで使用しましょう。
乳液はクリームと同じく肌に水分と油分の両方を与えることが可能ですが、クリームよりさっぱりとした使い心地であるのが良い点です。基本的には化粧水や美容液の後に使用しますが、化粧水の前に使用する先行乳液もあります。
また、配合されている成分によって、シワの改善や美白効果が期待できる乳液もあるのです。肌悩みがある方は、どのような有効成分が配合されているかまでチェックしましょう。
化粧水と乳液は期待できる効果が異なるため、どちらか片方のみでは肌トラブルにつながる場合があります。
乳液の良いところは、肌に潤いを与え水分を逃がさないだけでなく、肌をやわらかくする効果も期待できる点です。乳液には油分が含まれていますが、この油分は不足すると肌のごわつきにつながります。
そのため、乳液で適度に油分を与えることで、ごわつきを防ぎ肌がやわらかくなるというわけです。
その他、クリームよりもベタつきが少ない点も乳液の良いところでしょう。さっぱりとした使用感を好む方は、クリームよりも乳液のほうが使いやすいと感じるはずです。
乳液にも美白効果が期待できる商品はあります。美白効果があるかどうかは、乳液に配合されている成分に注目しましょう。美白効果が期待できる有効成分には、ビタミンC誘導体やアルブチン、トラネキサム酸などがあります。
これらの成分が乳液に含まれていれば、美白効果が期待できるでしょう。とくに、薬用美白乳液は成分が厳しい基準では配合されています。
先行乳液とは、化粧水の前、洗顔後すぐに使用する乳液のことです。先行乳液を使用する場合は、乳液のあとに化粧水を使用します。
化粧水の前に乳液を使用すると、乳液に含まれる油分によって、肌がやわらかい状態になる点が特徴です。肌が硬いと化粧水の成分が肌へ浸透しにくくなってしまいます。
反対に肌が柔らかいと成分の浸透力がアップするため、肌にごわつきを感じる場合は、先行乳液の使用がおすすめです。ただし、普通の乳液ではなく、必ず先行型乳液を使用しなければなりません。
シワ改善の効果が期待できる乳液もあります。シワの改善をサポートする乳液を選ぶには、ナイアシンアミドが配合されているかを確認しましょう。
ナイアシンアミドは、コラーゲンの生成を促進させる作用があります。肌のハリや弾力が回復していけば、徐々にシワが気にならなくなるでしょう。
ナイアシンアミドにはメラニンの生成を抑える作用もあるため、シワ改善と同時に美白効果も期待できます。
化粧水は肌の乾燥を防いだり、次に使う化粧品の浸透力を高めたりする効果が期待できます。一方乳液は、肌の水分と油分のバランスを整える効果や、化粧水などで与えた水分を逃がさないようにする効果が期待できる化粧品です。
それぞれ期待できる効果が異なるため、化粧水と乳液をセットで使用することでスキンケアは完成すると考えましょう。
乳液は水分と油分で構成されていますが、グリセリンフリーの乳液やオイルフリーの乳液は、低刺激で毎日使用しやすい成分からできており、ニキビができやすい方はノンコメドジェニック処方の乳液など、ニキビができにくい成分で作られた乳液を選ぶと良いでしょう。
乳液には油分や水分の他にも、さまざまな成分が含まれていますが、毎日使用するものですから、できる限り肌への刺激を抑えた処方の乳液を選ぶのが正解です。乳液に含まれることの多い「グリセリン」は、肌にうるおいを与え乾燥を防ぐ役割があります。
しかし、もともと皮脂が多い方にとっては、ベタつきやテカリの原因となる可能性があるのです。そのため、グリセリンが配合されていない、グリセリンフリーの乳液もあります。
オイルも保湿成分の一つですが、使用後にベタつきを感じやすいとの特徴がある成分です。オイルフリーの乳液は、さっぱりとした使用感を好む方向けに作られています。
ニキビができやすい肌質の方には、白ニキビである「コメド」ができにくい成分から作られた、ノンコメドジェニックの乳液もあるので、ぜひ選ぶときの参考にしてください。
乳液には、肌の乾燥を防ぐ「グリセリン」と呼ばれる成分が入っていることが多い傾向にあります。このグリセリンは肌が乾燥しがちな方にとっては、不足しているうるおいを補う役割を果たしてくれる成分です。
しかし、脂性肌やニキビ肌の方が使用するとベタつきを感じる場合があります。そのため、皮脂が多い方やニキビができやすい方には、グリセリンフリーの乳液がおすすめです。
成分の中に「オイル」が入っていない、オイルフリーの乳液もあります。オイルも肌にうるおいを与える成分の一つですが、肌質によってはベタつきを感じる場合もあるのです。
そのため、オイルフリーの乳液はさっぱりとしたつけ心地を好む方や、皮脂が出やすい肌質の方におすすめです。オイルインの乳液の使用感が好みでなかった場合も、一度オイルフリーのものを選んでみてください。
乳液の中には「ノンコメドジェニック」の商品もあるのです。ノンコメドジェニックとは、ニキビのもとになる「コメド」ができにくい成分でできていることを指しています。
コメドとはいわゆる白ニキビのことです。乳液を使用すると白ニキビができてしまう肌質の方は、ノンコメドジェニックの乳液を選ぶと良いでしょう。
乳液とクリームの違いは成分の「配合量」で、乳液、クリームともに「エモリエント成分」「保湿成分」「水分」から作られていますが、エモリエント成分はクリームのほうが多く、保湿成分は乳液のほうが多く配合されているのです。乳液、クリームともに、化粧水よりも多く水分が含まれている点は同じです。
また、肌に油分を与え、化粧水で与えた水分の蒸発を抑えるとの役割も同じですが、もちろん違いはあります。このように役割が同じである乳液とクリームは、成分の配合量に違いがあります。
乳液は肌に水分と油分を与えるものです。それに対して化粧水は水分を与えるものであり、油分を与えることはできません。
また、化粧水には次に使用する化粧品の効果を高めるという役割もあります。乳液はスキンケアの仕上げであるため、他の化粧品の効果を高める役割はありません。その分、化粧水で与えた水分の蒸発を防ぐ役割があります。
美容液は、乳液のような保湿効果の他に、美白やシワ改善などの効果が期待できる成分が含まれている化粧品です。乳液の役割は保湿がメインであることに対して、美容液は配合成分によってシワ改善、シミ改善、ニキビ対策、紫外線対策なども同時に期待できます。
化粧水で肌に潤いを与え、美容液で肌悩みへアプローチさせ、乳液で全ての成分の蒸発を防ぐといったイメージで使用すると良いでしょう。
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