ページ更新日:2023年5月30日
※監修者は「毛穴ケア化粧品の成分」「毛穴ケア化粧品の使い方」「毛穴ケア化粧品の選び方」「毛穴トラブルの要因」などについて監修をおこなっています。掲載している商品は、監修者が選定したものではなく編集部が口コミをランキング集計したものです。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。
※本記事で紹介している化粧品のうち、ニキビ予防や美白の効能・効果が認められているのは医薬部外品のみです。
※本記事における「浸透」とは角質層までのことをさします。
※本記事でいう「美白」とはメラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防ぐことをさします。
※本記事でいう「エイジングケア」とは年齢に応じたケアのことをさします。
顔や鼻、ほっぺの黒ずみや角栓、ザラつき、たるみなど、多くの世代の方が悩んでいる「毛穴」のトラブル。毛穴の黒ずみ、開きが気になるとメイクも楽しめないですよね。
今回は、そんなお悩みを解決に導いてくれるおすすめの毛穴ケア化粧品をランキング形式でご紹介します。
ご自身の毛穴タイプの見分け方や毛穴ケア化粧品の選び方、毛穴ケアの正しい方法といったお役立ち情報も満載。
ぜひお気に入りの毛穴ケア化粧品を見つけてくださいね。
冬の肌は、夏に蓄積された紫外線ダメージや乾燥、秋の花粉の影響などで受けた刺激の蓄積でバリア機能が乱れがち。肌のバリア機能が乱れると、肌は乾燥や外部刺激から守ろうと皮脂をたくさん分泌するため、毛穴が詰まりやすくなります。
詰まり毛穴は、やがて黒ずんだり開いたりして目立ってくることも。そのため、冬は特に毛穴ケアに注意が必要なのです。
逆に秋にしっかりと毛穴ケアを行なっておけば、夏の肌ダメージを蓄積することなく、冬の乾燥に立ち向かっていけます。この秋が毛穴ケアの勝負どきと捉えて、しっかりケアしていきましょう。
ただ、当てずっぽうに毛穴をなんとかしようとしても、効率が悪いですし間違ったスキンケアを行えば、逆に肌にダメージを与えかねません。そうならないようにするために自身の毛穴トラブルをサポートしてくれる成分をまずはしっかり把握していきましょう。
はじめに、毛穴のトラブル改善をサポートしてくれる成分を10個ご紹介します。
トラブルの種類に応じて取り入れることで、効果的に毛穴をケアすることが可能となります。
成分名 | 期待できる主な効果 |
---|---|
ライスパワーNo.06 | 皮脂の過剰な分泌を抑制する ※有効成分 |
ビタミンC誘導体 | 皮脂の過剰な分泌を抑制する 毛穴を引き締める 毛穴の色素沈着を防ぐ |
レチノール | 肌の弾力アップを促す 肌のターンオーバーを促す |
ナイアシンアミド | 肌のターンオーバーを促す 肌の水分保持力を高め、毛穴を目立たなくする |
プラセンタエキス | 肌のターンオーバーを促す |
コラーゲン | 肌にうるおいを与え与え、毛穴を目立たなくする |
セラミド | 肌にうるおいを与え、毛穴を目立たなくする |
アルブチン | 毛穴の色素沈着を防ぐ |
AHA | 古い角質を柔らかくして、取り除きやすくする |
BHA(サリチル酸) | 古い角質を柔らかくする |
陶器のような毛穴レス肌には誰もが憧れるけど、毛穴は肌にとって重要な役割を果たしているのです。毛穴の仕組みや役割はどのような働きがあるのでしょうか?
毛穴からは汗が出る「汗腺」と皮脂が出る「皮脂腺」が付属しています。
汗腺から出る水分と、皮脂腺から出る皮脂が混ざり合い、肌表面を天然のクリームで保護しているのです。
体には約200万個の毛穴があり、発汗することで体温を調節します。
暑いときには汗を出し体温の上昇を抑え、体温を一定に保つ働きがあります。
毛穴には2つの汗腺「エクリン腺」と「アポクリン腺」があります。
エクリン腺は全身に分布していますが、アポクリン腺はワキ、胸部などにあり、空気や雑菌に触れるとにおいを発します。このにおいがフェロモンと呼ばれ、異性にとって魅力的なにおいとなる場合もあります。
子供の頃は目立たなかった毛穴が、成長とともにいつの間にか大きくなる人が多いです。ここからは、毛穴が開く原因について解説していきます。
鼻や頬といった部位によって、起こりやすい毛穴トラブルの種類は変わります。部位ごとによくあるトラブルの原因を知り、毛穴対策に繋げましょう。
頬の毛穴によく見られるのが、毛穴が開いて目立つ「開き毛穴」や、毛穴が縦長のしずく状に広がる「たるみ毛穴」のトラブル。
「開き毛穴」は肌の乾燥や皮脂の過剰分泌、「たるみ毛穴」は加齢に伴う肌のハリ不足が主な原因です。
皮脂の分泌がさかんで、汗もかきやすいTゾーン。
などが毛穴目立ちの要因です。
開き毛穴は、主に皮脂の過剰分泌によるもの。
黒ずみ毛穴、詰まり毛穴の原因には、皮脂や古い角質などが混ざりあい、角栓となって毛穴に詰まることが挙げられます。
あごの毛穴には、「黒ずみ毛穴」や「詰まり毛穴」のトラブルがよく見られます。
その原因のひとつが、ホルモンバランスの乱れによる皮脂の過剰分泌。
疲れやストレスによるホルモンバランスの乱れが続くと、毛穴の詰まりに加えて吹き出物を生じてしまうこともあります。
毛穴トラブルにはさまざまな種類があり、肌質により原因が異なります。
自分の毛穴悩みはどのタイプなのかをチェックしてくださいね。
乾燥肌は皮ふの水分量が少なく、角質が剥がれやすくなることでキメが乱れます。そのキメの粗さが毛穴目立ちの原因になるのです。
脂性肌(オイリー肌)は皮脂分泌が多いため、過剰な皮脂により「開き毛穴」の原因になります。
また過剰な皮脂と老化角質が毛穴に溜まると、角栓となり「詰まり毛穴」と変化します。
敏感肌は肌のバリア機能が低下した肌状態です。そのため摩擦や気温差により刺激を感じやすく、角質層のキメが乱れてきます。
キメの乱れが毛穴を目立たせる原因につながりやすいです。
ニキビ肌は毛穴に皮脂が詰まりやすく、炎症や赤みを生じやすい肌です。毛穴に皮脂が詰まることで、「詰まり毛穴」や「黒ずみ毛穴」へと変化していきます。
毛穴トラブルは年代により変化していきます。毛穴トラブルの原因と種類を年代ごとに解説します。
思春期を迎えるとホルモンの影響で、皮脂分泌が多くなってきます。
過剰な皮脂が毛穴に詰まったり皮脂汚れが詰まったりすると「詰まり毛穴」や「黒ずみ毛穴」へと変化します。
20代は皮脂分泌量が多く「開き毛穴」や「詰まり毛穴」の原因につながります。また思春期ニキビから大人ニキビに移行するため、Uゾーンの毛穴が目立ってきます。
30代〜40代は皮脂分泌と水分量がともに低下するため、乾燥による「開き毛穴」が目立ちます。30代半ばを境に皮脂の分泌が減少し、乾燥肌に移行する方が多くなります。
50代は肌全体のハリ不足による「たるみ毛穴」が目立ってきます。元々丸かった毛穴がたるみに伴い細長く変化し、しずくのような形や線のように見える場合もあります。
本来は小さく締まっているはずの毛穴が開き、ぽっかり穴が空いているかのように見えるのが「開き毛穴」。
皮脂の過剰な分泌や、乾燥や紫外線ダメージによるキメの乱れにより発生。
頬やTゾーンによく見られます。
毛穴がポツポツと黒く目立つ「黒ずみ毛穴」。その特徴や原因は、大きく3種類に分かれます。
下の表を参考に、どのタイプに当てはまるか見分けてみてくださいね。
タイプ | 特徴 | 見分け方 |
---|---|---|
黒角栓タイプ | 毛穴に詰まった角栓が酸化して黒ずんでいる状態 | 触るとザラザラする 毛穴の中が詰まっている 日ごろからテカリやベタつきが気になる |
メラニン毛穴タイプ | 毛穴の入口が色素沈着を起こして黒ずんでいる状態 | 触ってもザラザラしない よく見ると、黒ずみがドーナツ状になっている |
産毛毛穴タイプ | 毛穴に生えている産毛によって、黒く見えている状態 | 触るとチクチクする |
皮脂や古い角質、メイク汚れなどが混ざりあってできた角栓が、毛穴に詰まっているのが「詰まり毛穴」。
できたばかりの角栓は白っぽい色をしていますが、時間が経つと酸化して黒っぽい色に変化し、より目立ちやすい「黒ずみ毛穴」の状態になってしまいます。
毛穴周りは摩擦や紫外線の影響で、色素沈着すると詰まり毛穴と一体化してしまいます。これを「色素沈着茶つまり毛穴」と言います。
肌の老化に伴いハリの低下やたるみにより、目立つのが「たるみ毛穴」です。肌の皮ふを上に引っ張って毛穴が目立たなくなれば「たるみ毛穴」と判断できます。
肌のたるみは皮ふのハリの低下や筋力のたるみにより起こります。
「すり鉢毛穴」は毛穴の入り口が大きくなり、すり鉢のような形になった毛穴の状態です。過剰な皮脂分泌による、毛穴の炎症や皮脂により毛穴出口が開くことが原因と言われています。
続いて、毛穴ケア化粧品の選び方を見てみましょう。
肌質や毛穴トラブルの種類ごとに、おすすめ化粧品のタイプを具体的な成分名と併せてご紹介します。
ベタつきやテカりが気になる脂性肌さんの開き毛穴は、皮脂の過剰な分泌を抑えてくれるタイプの化粧品でケアを。
下記のような成分が配合された化粧水や美容液を、毎日のスキンケアに取り入れるのがおすすめです。
乾燥と過剰な皮脂、両方の悩みを併せ持つ混合肌さんの開き毛穴。
その原因は、肌のうるおい不足をカバーしようとして皮脂が過剰になっていることにあるかも知れません。
そんなときは、「保湿」に力を入れてみて。
高保湿な化粧品で肌の水分バランスを整えることで、開いた毛穴をふっくらと目立たなくさせるとともに、皮脂の分泌量を落ち着かせる効果が期待できますよ。
カサつく乾燥肌さんの開き毛穴は、乾燥によるキメの乱れが原因の可能性大。
そんなときは、水分に加えて「油分」も補う保湿ケアを心がけてみてください。
具体的には、化粧水や乳液などに加えてオイル美容液を取り入れるのがおすすめ。
オイルで肌表面のごわつきをほぐしつつ油分を補うことで、毛穴の目立たないふっくら肌に近づけます。
カサつき・ゴワつきや粉ふき、肌の突っ張り感などが気になる乾燥肌は、肌の水分・油分がともに不足している状態。保湿成分がしっかりと配合されたタイプで、足りないうるおいを補いましょう。
グリセリンがベースの化粧水は肌にやさしく、長時間うるおいをキープできる優れた保湿成分です。
セラミドは肌のバリア機能を整え、ヒアルロン酸は肌の保水力を維持してくれます。ホホバ種子油は肌の水分の蒸発を防ぐ働きがあります。
これらの成分を同時に取り入れると肌をふっくらと整え、毛穴目立ちを防ぐことができますよ。
しずく状にたるんでしまった「たるみ毛穴」には、肌全体のハリ感アップをサポートしてくれるようなエイジングケア化粧品でアプローチを。
具体的には、コラーゲンの生成を促してくれる成分や、肌をふっくらとうるおしてくれる高保湿成分が配合されている化粧水や美容液などがおすすめです。
「すり鉢毛穴」は、毛穴周りの炎症を抑える成分でアプローチしていきましょう。抗炎症成分はスキンケアのすべてのアイテムに入れる必要はなく、化粧水や乳液など1〜2点程度に配合されていればOKです。
毛穴の皮脂や角栓が酸化すると「黒ずみ毛穴」になるため、皮脂の酸化を防ぐ成分がおすすめです。またメラニンによる黒ずみには、美白有効成分を取り入れてみてくださいね。
いつものクレンジング・洗顔では落としきれない角栓や毛穴の黒ずみは、毛穴の奥の汚れまで落としてくれるようなアイテムでケアしましょう。
具体的には、次のような洗浄料がおすすめです。
ただし、ピーリングやスクラブ洗顔は、肌への負担も大きいため注意が必要です。
「使用は週に1回までに留める」「毛穴が気になる部分にのみ使う」といった工夫を取り入れつつ、肌の状態を確認しながら使ってくださいね。
気になる角栓ケアには、ピーリング配合成分や汚れを吸着するクレイ(泥)成分がおすすめです。
角栓をやさしくオフする拭き取り化粧水や、洗顔料、パックなどに配合されています。角栓は一度に取り除くのではなく、角質ケア化粧品で徐々に小さくしていくと毛穴が目立ちにくくなりますよ。
配合成分は多ければ多いほど、どれかが肌刺激になる可能性があります。特に敏感肌やゆらぎ肌の方は配合成分がなるべくシンプルなものがベターです。
医薬部外品は全成分表示の義務がないため、配合成分がわからない商品もありますが、一般化粧品は全成分が表示されているのでご確認くださいね。
化粧品は使用感や効果だけでなく、好みの香りであるかどうかも重要です。
香料がきつすぎてダメな場合や、原料臭が苦手な場合などもあるので事前にチェックしておくといいでしょう。
「香料無添加=香りがない」わけではないので、テスターや試供品が試せないネット販売なら口コミを参考にしてみてください。
洗浄成分にプロテアーゼやリパーゼを配合し、毛穴の汚れ・角栓をスッキリ取り除く酵素洗顔。タンパク質分解酵素と皮脂分解酵素が潤いを守りながら明るいツルツル肌を作ります。
特に毛穴汚れが気になる方や毛穴のザラつきのケアにおすすめです。
エイジングケアブランド「アテニア」でも人気の乾燥・酸化・毛穴汚れをケアするオイルクレンジング。
濃いメイクや毛穴汚れも素早く落とし、糖化による肌のくすみも綺麗にオフします。
高い洗浄力ながら、アレルギーテスト済み・ノンコメドジェニック処方の肌に優しい作りである点もニキビ肌におすすめできるポイントです。
SNSでもよく見かけるタカミスキンピールは、毛穴の開きやハリ不足といった毛穴トラブルをサポート。洗顔後の化粧水を使う前に使用するだけのシンプルケアながら、角質をケアして毛穴のザラつきにアプローチできます。
特に乾燥による毛穴の開きや肌のハリ不足が気になる方におすすめです。
高浸透ビタミンCを配合し、毛穴やくすみを始めとする5大肌悩みにアプローチする化粧水。
ビタミンCの中でも、効果や浸透力、安全性に優れた「高浸透APPSビタミンC」を配合しているため、翌朝の肌はパッと見違えたような仕上がりに。
とろっと濃厚なテクスチャーながら、ベタつかない心地いい使い心地でリピーターの多い化粧水になります。
高い保湿力で特に開き毛穴や乾燥毛穴が気になる方におすすめです。
20代後半~30代前半の、ゆらぎ肌や過剰な皮脂による毛穴トラブルにイチオシの毛穴対策ジェル。つっぱり感もなく皮脂をしっかり抑えることができるので、サラッと快適な肌で過ごせるように。
有効成分にはライスパワーNo.6エキスを配合し、ひんやりとみずみずしいジェルが肌をキュッと引き締めます。特に皮脂の過剰分泌による詰まり毛穴やテカリ・ベタつきのケアにおすすめ。
毛穴が気になるときに意識したい基本的なスキンケアのコツをご紹介します。
まずは、クレンジングできちんと汚れを落としましょう。メイクで顔を汚れたままにしておくと、毛穴の詰まりを起こす原因となるためです。
ただし、洗いすぎは肌の乾燥を招き、かえって毛穴のトラブルを加速させてしまうことも。ゴシゴシ洗いや長時間のクレンジングは避け、肌をこすらないよう手早く洗い上げることを心がけましょう。
また、毛穴の黒ずみや角栓が気になる人は、クレンジングの前にホットタオルを当てるのも効果的です。毛穴が開き、詰まった汚れを落としやすくなりますよ。
毛穴のトラブルをケアするためには、洗顔が欠かせません。朝はもちろん、夜のクレンジングのあとも、洗顔料を使って顔を洗いましょう。
その理由は、クレンジングと洗顔では落とす汚れの種類が異なるため。
クレンジングでメイクなどの油性の汚れ、洗顔で古い角質や汗などの水性の汚れを落とすことが、毛穴目立ちのないきれいな肌への近道です。
洗顔時に意識したいポイントは、次のふたつ。
・たっぷりのきめ細かい泡を作る
・肌をこすらず、泡を肌にバウンドさせるように洗う
また、クレンジングと同じく、ゴシゴシ洗いや時間のかけすぎは避けてくださいね。
洗顔を終えたら、できるだけ早く化粧水をつけましょう。
根本的な毛穴ケアを目指すなら、ビタミン Cが配合された化粧水でのローションパックがおすすめです。
毛穴を引き締めたり、皮脂の過剰な分泌を防いだりしてくれるビタミンCをしっかり肌に浸透させることで、黒ずみや開きといった幅広い毛穴悩みにアプローチできますよ。
パックをする際は、コットンにたっぷりと化粧水を染み込ませ、こすらないよう注意しながらそっと肌に乗せてください。
放置する時間は、3~5分程度が目安です。
黒ずみや角栓の詰まりが気になるときに取り入れたいのが、AHAやBHAが配合された角質ケア美容液です。肌のターンオーバーを促し、新たな角栓のできにくい健やかな肌へと導く効果が期待できます。
美容液は、容器に記載のある量をしっかり使いましょう。手のひらにとったら両手に広げて体温で温めたのち、肌をこすらないよう顔全体になじませてください。
手のひらに余った美容液は、毛穴が気になる部分に優しく重ねづけすると効果的です。
ただし、肌に赤みやヒリヒリ感があるときは、角質ケア美容液の使用は避けてくださいね。
ビタミンC美容液は、開いた毛穴をキュッと引き締め、目立ちにくい状態へと導いてくれます。さらに、皮脂の過剰な分泌や角栓の黒ずみ、メラニンによる毛穴の色素沈着など、幅広いトラブルに効果が期待できるのが嬉しいところ。
ただし、ビタミンCは肌への刺激を起こしやすい成分でもあります。心配な方や、肌が敏感な方は、ビタミンC濃度5%程度の低濃度のものから試すとよいでしょう。
美容液を使う際は、目元や口元といった皮ふの薄い部分を避けてなじませてください。
ピリピリ感などの刺激を感じる場合は、鼻などの特に毛穴が気になるパーツのみへの使用に留めるのも手です。
化粧水や美容液を使った後は、乳液やクリームで肌のうるおいを閉じ込めましょう。
毛穴トラブルの種類に関わらず、保湿はしっかり行うことが大切です。
肌をふっくらとうるおすことで毛穴を目立たなくするとともに、新たな肌トラブルが起こるのを防ぐことができますよ。
メイクは毛穴をカバーするのにもってこいのアイテムです。
肌の凹凸をカバーするポアプライマーの下地を取り入れ、メイクしてみましょう。ベースメイクで肌を整えておくと、ファンデーションの厚塗りを避け透明感のある仕上がりが目指せます。
ポール&ジョーの「プロテクティング ファンデーション プライマー」や&beの「UVプライマー」などがあります。
同じ毛穴悩みでも、どんな毛穴悩みかによりお手入れ方法が変わります。そこでお悩み別のお手入れ方法を紹介します!
「黒ずみ毛穴」は、蒸しタオルで毛穴を開いたあとにお手入れするのがおすすめ。
老化角質を取り除く拭き取り化粧水や、毛穴汚れを吸着するクレイ成分、炭配合のクレンジングを使用しましょう。
タオルを濡らしラップで包み、電子レンジで500Wで40秒〜60秒温めます。ラップから取り出し、肌に触れて「熱っ!」とならない50度くらいが目安です。
過剰な皮脂が原因の「開き毛穴」対策には、洗顔とクレンジングでのケアが重要になります。洗浄力が高めのオイルクレンジングやバームクレンジングを使用し、酵素洗顔で毛穴汚れをオフしていきましょう。
「開き毛穴」は肌摩擦でより毛穴が開きやすいため、滑りの良いクレンジングで摩擦を避けメイクオフします。
タンパク質を分解する酵素洗顔は、マイルドなものが多いためW洗顔しても肌負担になりにくい点も◎。
肌のたるみが原因の「たるみ毛穴」は、肌のハリにアプローチできるスキンケアがおすすめです。全顔に使用できるタイプの、レチノールやナイアシンアミド配合の化粧品を取り入れてみてくださいね。
毛穴にびっしり詰まった「角栓毛穴」は落とすケア(洗顔)+与えるケア(ビタミンC)を合わせてケアするのがおすすめ。
洗顔はクレイ(泥)や炭配合の吸着タイプを使用すると、徐々に角栓を小さくできます。ビタミンCやビタミンC誘導体は、皮脂を抑える効果があるため積極的に取り入れてみましょう。
スペシャルケアである、毛穴パックは「角栓」のケアにおすすめです。毛穴パックには、汚れや黒ずみをごっそりオフしてくれる印象がありますね。
しかし、効果が期待できるのはあくまでも「角栓」による毛穴の詰まりや黒ずみだけ。メラニンには、残念ながら効果がありません。
また、はがすタイプの毛穴パックは、肌や毛穴への負担が大きいため注意してください。スキンケアに取り入れるさいはパッケージをよく読み、乾かす時間や使用頻度をきちんと守りましょう。
毛穴パックには、ポピュラーな「はがすタイプ」以外にも、「シートマスクタイプ」や「クリームタイプ」のアイテムが存在します。
これら2種類のパックについて、正しい使い方を見てみましょう。
シートマスクタイプの毛穴パックは、「汚れをゆるめて浮き上がらせ、洗顔などでオフする」ことを目的としています。
はがすタイプのパックに比べ、肌への負担を小さく抑えられる点がメリットです。
パック後に洗い流すときは、肌をこすらないよう意識しましょう。
中には綿棒で角栓をオフするタイプのマスクもありますが、こちらも同様に摩擦に注意が必要です。
洗い流したあとは、しっかり保湿することも忘れずに。
肌に塗り広げてから洗い流すクリーム状の毛穴パックは、水分を多く含んでいるため、肌が乾燥しにくいのがポイント。
また、保湿成分や肌を鎮める成分といったさまざまな美容成分が配合されているものも多く、毛穴ケア以外の美容効果も期待できるのがメリットです。
乾燥しにくさが魅力のクリームタイプのパックは、そのぶん長時間放置してしまいがちなため気を付けて。
また、肌に密着しやすいため、洗い流しの際はゴシゴシこすらないよう注意が必要です。
クリームタイプの毛穴パックの場合、一度の使用では黒ずみへの効果を感じにくいことも。汚れを早くスッキリ落としたい! という人よりも、肌をいたわりながらマイルドに黒ずみケアをしたい人におすすめのアイテムです。
種類に関わらず、毛穴パックを使う際は次のような点に注意しましょう。
肌への負担を抑えるためには、汚れを取り切ることにこだわらず、肌の状態を見ながら正しい使い方でパックを取り入れることが大切です。
毛穴パックについてもっと詳しく知りたい人かこちらの記事もチェックしましょう。
【2022年】毛穴パック人気おすすめランキング24選|毛穴パックは良くないという噂は本当?
効果的な毛穴ケア方法と併せて、毛穴が気になるときにやってしまいがちなNG行為についても知っておきましょう。
せっかく良質な毛穴ケア化粧品を使っていても、下記のようなNG行為を続けているとトラブルの悪化を招いてしまうことがあります。
それでは、それぞれのNG行為について具体的に解説します。
洗顔の際は、肌をゴシゴシこすらないよう注意しましょう。
摩擦ダメージによって肌が乾燥し、かえって毛穴が目立ちやすくなってしまう可能性があるためです。
スクラブ入りの洗顔料を使う場合は、特にご注意を。汚れを落としたいからと強くこすると、肌に負担がかかって必要な角質層まで取れてバリア機能が低下し、さらなる肌トラブルを招いてしまいます。
石鹸は洗顔料の中でも洗浄力が高めのため、乾燥肌や敏感肌には落としすぎになる場合があります。また殺菌剤やAHA(フルーツ酸)などが配合の洗顔料は、週2〜3回までにとどめておきましょう。
マンナンスクラブ(こんにゃく)だと肌刺激になりにくいため、スクラブ洗顔をしたい場合はスクラブの種類もチェックしてみてください。
指先や器具で角栓をグイグイ押し出すと、摩擦による負担で炎症を起こし、角質が厚くなって余計に毛穴が詰まってしまうことも。
ひどい場合は皮ふに傷がついて出血したり、跡が残ってしまう恐れもあります。
毛穴が気になるときは、メイクでカバーしたくなりますね。それ自体は問題ないのですが、クレンジング不足には要注意。
落としきれなかったメイクが毛穴に残ると、新たな毛穴詰まりの原因となることがあるためです。
特に、クレンジングシートなどの拭き取るタイプのクレンジングは、毛穴に入り込んだ汚れをきちんと落としきれない可能性大。摩擦による肌への負担も大きいため、できれば避けたほうが無難です。
クレンジングオイルで小鼻などをマッサージしていると、角栓が緩んで取れやすくなることがあります。
しかし、クレンジングオイルにはすすぎをスムーズにするための界面活性剤が配合されている場合もあり、肌に過剰な負担をかけてしまうことも。
マッサージを行うなら、クレンジングではなくマッサージ専用のオイルを用いるとよいでしょう。
なお、マッサージオイルを使う場合も、力を入れてグイグイ揉んだり、長時間マッサージを続けたりするのは避けてくださいね。
毛穴トラブルが気になる肌にとって、保湿はとても重要です。
うるおい不足で肌が乾燥すると、毛穴の開きや皮脂の過剰分泌を招き、余計に毛穴が目立ちやすくなることも。
洗顔のあとは十分な量の化粧水でうるおいをチャージするとともに、乳液やクリームで肌に油分を与え、うるおいを逃さないようフタをしましょう。
テカリやベタつきが気になる人は、「Tゾーンのみ乳液・クリームの量を少なめにする」「混合肌や脂性肌向けの、ベタつきにくいアイテムを選ぶ」といった工夫でカバーすると◎です。
角栓が気になるとやってしまいたくなる「毛穴パック」の使用は注意が必要です。勢いよく剥がすと、肌の角質まで取り除いてしまうため肌へのダメージは大きいです。
使用頻度は10日に1回程度を目安とし、パック後はしっかり保湿することが大切。
ストレスと皮脂分泌は密接な関係にあります。特にストレスにより自律神経が乱れると、交感神経が優位になり皮脂分泌が増加します。
皮脂分泌の増加で、毛穴が開いたり角栓ができたりと毛穴トラブルに発展しやすくなるのです。
毛穴が目立たない美肌を目指すなら、ストレスとうまく付き合うことが重要になります。
続いては、スキンケア以外で取り入れたい毛穴ケア方法をご紹介します。
ポイントを押さえて、毛穴の気にならないつるすべ肌を目指しましょう。
日々のお手入れでは、クレンジングや洗顔の落とすケアで毛穴汚れを溜めない習慣を作っていきましょう。
特に角栓は、皮脂と老化角質が毛穴に詰まった状態なので、汚れを溜めないことが毛穴ケアにつながります。
保湿を怠ると肌は毛穴から皮脂を分泌し、自ら肌にうるおいを与えます。過剰に皮脂を出させないためには、保湿ケアをしっかりと行なうことが鉄則です。
すべての肌トラブルは、乾燥から始まると言っても過言ではありません。特に大人女子の肌は、正しい保湿ケアで毛穴トラブルを遠ざけることができますよ。
皮脂分泌は体の内部から出てくるものなので、スキンケア不足以外に食べ物の影響も大きいと言えます。
ライフスタイルを見直すきっかけ作りとして、下記の内容もぜひ参考にしてみてくださいね。
食生活は肌に直結するので、毛穴に悩む方には食生活の見直しや改善が必要です。
緑黄色野菜は抗酸化作用があるため「黒ずみ毛穴」にお悩みの方は積極的に摂取しましょう。
シソ、ニンジン、ほうれん草、バジル、ブロッコリーなどに多く含まれています。忙しい方は市販のスムージーなども手軽に摂れるのでおすすめです。
「たるみ毛穴」には筋肉をサポートする、タンパク源の肉や魚を摂り入れると効果的です。
脂身の少ない牛の赤身や鶏肉、鯖やサーモンなどがおすすめ食材になります。肉や魚以外では、納豆や豆腐などもタンパク質が豊富なので、上手く組み合わせてみましょう。
開き毛穴にはビタミンB2やビタミンB6を含む、ネバネバ系の食べ物が効果的です。
納豆、モロヘイヤ、オクラなどに多く含まれています。
セルフケアではなかなか毛穴のトラブルが解消されないときは、美容皮膚科を受診するのも手です。
レーザー治療など、自宅では取り入れることのできない効果的なケアの選択肢を提示してもらえることも。
また、毛穴やその周辺に赤みや腫れなどの炎症が発生しているときはご注意を。
そのままセルフケアを続けると症状を悪化させてしまう恐れもあるため、早めに皮膚科を受診して治療を受けましょう。
美容皮膚科で行う治療は、セルフケアに比べると効果が高い反面、副反応などのリスクが伴います。カウンセリング時に、肌へのリスクはどのようなものがあるか必ず確認し、納得の上で施術を受けてください。
治療内容 | 治療効果 | リスク |
---|---|---|
ケミカルピーリング | ピーリングによる毛穴汚れ、角栓除去 | 皮むけ、ヒリヒリ |
ダーマペン | 電動ニードルを使用し開き毛穴を改善 | 赤身、傷み |
レーザートーニング | レーザーを照射し、開き毛穴を改善 | かさぶた、内出血 |
毛穴を無くすことはできる?
毛穴は、皮脂を分泌して肌を守る大切な役割を担っています。その毛穴を「なくす」ことはできませんが、適切なケアや生活習慣の改善で目立たなくすることは可能です。
黒いのにザラつかないのはなぜ?
黒ずみ部分を触りつるつるしている場合は、メラニン色素による黒ずみである可能性があります。
シミをケアする要領で、美白ケアタイプの化粧品を取り入れてみてください。おすすめの成分としては、「トラネキサム酸」「アルブチン」「ビタミンC誘導体」などが挙げられます。
ニキビがあった部分の毛穴がボコボコしているのはなぜ?
ニキビ跡の毛穴のへこみは、毛穴や周辺の皮ふが傷ついてへこむ「クレーター」という肌トラブルである可能性が。
クレーターはセルフケアで対処しきるのは難しいため、気になる場合は皮膚科で治療を受けるのがおすすめです。
毛穴の「白いニョロニョロ」の正体は?
毛穴からニョロニョロと飛び出ている白いものは、古い角質や皮脂などが混ざりあってできた角栓です。
無理に押し出すと肌を傷つけてしまうため、正しい洗顔と十分な保湿ケアで対処しましょう。
クレーターのような肌も綺麗になる?
ファンデーションや下地で見た目のカバーはできますが、根本的に治すことは難しいです。
ニキビ跡のクレーターは、スキンケアでの改善は難しく美容皮膚科での治療をおすすめします。
化粧水は冷やした方が引き締まるの?
冷やしたほうが毛穴の引き締めには効果的ですが、浸透力が落ちるという難点があります。
また化粧水は冷蔵庫保存が可能なものと、不可なものがあるため商品の記載内容をご確認ください。
毛穴の開きを気にする方は多いですが、毛穴はもともと「くぼみ」なので、何も詰まっていない毛穴でも影ができて目立って見えます。毛穴は皮脂を生み出す大切な器官なので、悪者扱いせず、正しいスキンケアと心地よいライフスタイルを実践しながら、適切な毛穴対策を行っていきましょう。