アゴのたるみ・二重アゴの原因|舌の筋肉の衰えや食いしばりなどが原因に

更新日: 2023年04月19日

アゴのたるみ・二重アゴの原因|舌の筋肉の衰えや食いしばりなどが原因に

アゴのたるみ・二重アゴの原因には、食いしばりや無表情のまま長時間過ごす、猫背や巻き肩、スマホ首、顔のゆがみ、過度・慢性的なむくみ、鎖骨にあるリンパ節のつまり、肥満による脂肪、歯のかみ合わせや骨格、肌の弾力性の低下などがありますが、年代別のアゴのたるみ・二重アゴの起きるサインや見え方についても把握しておくと、症状が進行する前に早めの対策が可能です。

アゴのたるみ・二重アゴができる11の要因・舌の筋肉の衰え
・食いしばり
・無表情のまま長時間過ごす
・猫背や巻き肩
・スマホ首
・顔のゆがみ
・過度・慢性的なむくみ
・鎖骨にあるリンパ節のつまり
・肥満による脂肪
・歯のかみ合わせや骨格
・肌の弾力性の低下

舌の筋肉やくいしばり、表情、顔のゆがみなど、アゴより上である顔の部分が原因の場合があります。

また、スマホやパソコンをみる時間が長い現代人特有の猫背や巻き肩、スマホ首なども気をつけなければならないポイントです。むくみや鎖骨によるリンパ節のつまりも同じ姿勢が影響してくることもあるでしょう。

肥満による脂肪、肌の弾力性の低下などはダイエットやスキンケアで改善することができます。一方、歯の噛み合わせや骨格によってもともとアゴのたるみや二重アゴができやすい人がいるので、ご自身の顔の形状なども知っておくことが顔のたるみケアには重要です。

監修者
清仁美
仁美
コスメ薬機法管理者
コスメ薬機法管理者資格を有するLASELA編集者。大学卒業後、編集プロダクション勤務。アトピー、脂漏性皮膚炎、酒さでひどい肌荒れに悩んだ経験から美容にハマる。調理師免許、ソムリエ資格も所持し、体のなかと外の両方から美しくなることを追求。

※監修者は「舌の筋肉の衰え」「食いしばり」「無表情のまま長時間過ごす」などについて監修をおこなっています。掲載している商品は、監修者が選定したものではなく編集部が口コミをランキング集計したものです。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。

舌の筋肉の衰え

舌の筋肉が衰えがアゴのたるみや二重アゴにつながる場合があります。

通常、口を閉じたときは、舌は上顎についているのが正しい状態。この形になることで、舌から繋がるアゴ下の筋肉も上に引き上げられて、たるみが予防できます。しかし、舌の筋肉が衰えてゆるみ、舌が下顎についている状態だとアゴの下もたるんでいきます。

もし、無意識のときに口の中で舌がだらんと下がっているという方は、舌を上顎につけることを意識して習慣化させるだけでもアゴのたるみや二重アゴを予防できます。また、こうすることで口呼吸も予防したり、歯の裏が舌で押されることで口がボコっと前に突き出してしまうリスクも減らせます。

食いしばり

食いしばりは、顔の変形や表情筋にも影響を及ぼし二重アゴの原因になることがあります。片方の奥歯だけで噛む癖がある方も要注意。噛む側の筋肉だけが発達し、反対側は使われないので、片方の顎まわりがたくましくなったり、噛む方の表情筋に引っ張られて顔が歪んでいったりします。その結果、アゴまわりの皮膚が引っ張られてたるむ原因に。

無表情のまま長時間過ごす

無表情のまま長時間過ごしていると、口周りや頬、アゴの表情筋が衰えたり、こり固まったりしてあごの皮膚や脂肪がたるんできます。たるんだアゴは折り重なり二重アゴが出現する要因に。

表情筋が衰えると、顔に緊張感がなくなり、皮膚や脂肪が重力で下がってしまいます。逆に、特に口周りの表情筋は凝り固まることで下に引っ張る力が強くなってしまうので、口からアゴ、アゴの下が雪崩のようにたるんでいきます。

表情は意識して動かさないと固まってしまうので、日常的によく笑う、会話をするなどを心がけましょう。会話をしていなかったり、長時間無表情だと感じた場合は口を「あいうえお」の形に動かす体操を取り入れてみるのもよいでしょう。

猫背や巻き肩

スマホやパソコンを下向きで見ることで、猫背や巻き肩になってしまいます。さらに、顔も下向きになりアゴがたるむ原因に。

猫背や巻き肩だと、前かがみの姿勢になり顔が前に出て、重力であごの皮膚や脂肪も下に引っ張られてしまいます。老廃物や水分も下に下がりやすいので注意です。

背中や肩の筋肉が緊張したり凝り固まってしまうと、首や表情筋まで強ばり皮膚が一緒に引っ張られることでアゴがたるんでしまう要因にも。

スマホやパソコンで作業をするときは猫背や巻き肩になっていないか注意しましょう。スマホは肘を高く上げて前かがみにならないように画面を見る、パソコンはスタンドを使うなどしてよい姿勢をキープできるように心がけましょう。また、ときどきストレッチなどを取り入れることも大切です。

スマホ首

「スマホ首」と言われる状態が「スマホたるみ顔」を引き起こします。スマホ首とはその名のとおり、スマホなどを見るときに前かがみになることで起こります。本来、人間の首の骨(頸椎)はゆるくカーブを描いていますが、スマホを見るため前かがみの姿勢によって真っ直ぐになってしまった状態がスマホ首です。

前かがみの姿勢は猫背や巻き肩を引き起こします。さらに、前に出た頭を首だけで支えることになるので負担がかかり、首こりや肩こりのほか、首の前の筋肉も固まってしまいます。その結果、顔の皮膚や筋膜が引っ張られて下がり、顔のたるみに繋がります。

現代の生活に欠かせなくなってきてるスマホの影響で、首が前に出て顔がたるみ、法令線や二重アゴが出現する「スマホたるみ顔」が増えています。

顔のゆがみ

顔のゆがみは筋肉の張りやむくみ、脂肪など表面的なものが原因である場合と、骨や噛み合わせの悪さなど根本的な部分に原因がある場合との2つがあります。

顔のゆがみは、慢性的な不調や違和感の予兆ともいわれ、健康のバロメーターでもあるため、しっかり対策を取り入れましょう。顔のゆがみの治し方としては、お家「整顔」でゆがみを改善する、姿勢改善で顔と体が歪まないようにする、生活習慣の癖や舌の癖などを治す、食事では歯を左右均等に使う、歯列矯正をする、マウスピースの装着、奥歯にプラスチックの詰め物をしない、美容外科での手術などが挙げられます。また、表面的なゆがみは整体でも改善が期待でき、筋肉・むくみ・脂肪が原因なら鍼灸院・整骨院、サロンも有効です。骨や噛み合わせが原因なら形成外科や矯正歯科の受診するのもいいでしょう。

顔のゆがみを感じた際は、原因をしっかり突き止めて自分にあった治し方を実践していくことが大切です。

過度・慢性的なむくみ

血液やリンパの流れが滞るとむくみが発生します。脚などと同じく、顔にもむくみを感じやすい女性は多いです。顔周りはあまり動かさないためリンパの流れが滞りやすい場所のため、むくみが発生しやすいのです。

自然と改善していく程度の軽いむくみもありますが、過度なむくみや繰り返す慢性的なむくみは、放置しておくとあごのたるみの要因になることも。皮膚がむくみで張ったり、しぼんだりを繰り返すことで伸びてしまいたるんでしまう可能性があるからです。

むくみは肩こり、首こりなどでリンパの流れが滞ったり、代謝が悪くなることで引き起こるので、正しい姿勢やストレッチでほぐすことを心がけましょう。そのほか冷えもむくみに繋がるので、対策しておくことが大切です。

鎖骨にあるリンパ節のつまり

鎖骨にあるリンパ節がつまると、巡りが悪くなって老廃物を排出しづらくなってしまい顔のむくみに繋がります。顔のむくみは繰り返すことで皮膚を伸ばしアゴをたるませる要因に。

また、鎖骨のリンパ節が詰まって顔、肩まわりのリンパの流れが悪くなると、筋肉が凝り固まりアゴや頬の皮膚や脂肪をたるませます。

鎖骨の上下のくぼみを指の関節でぐりぐり押すと痛いという方は、指でマッサージをしてほぐすように心がけましょう。マッサージをするときは、クリームやオイルをつけて余計な摩擦をかけないように注意して。リンパの流れを意識して、鎖骨の周りと同時に首のあたりもマッサージしておくとより効果的でしょう。

肥満による脂肪

肥満によりあごに脂肪がつくと、皮膚が支えきれなくなりたるんでしまいます。

まずは、暴飲暴食を控えて食事をコントロールする、適度な運動をするなど脂肪がつかないように心がけましょう。炭水化物など、糖質のとりすぎはコラーゲンの質を低下させる「糖化」を引き起こし、さらにたるみを進行させるので注意が必要です。

すでに脂肪がついてしまっている場合は、減量が必要ですが、急激に痩せてしまうことで余った皮膚が垂れてしまうこともあるので注意です。無理なダイエットはせず、徐々に脂肪を減らしていきましょう。ダイエットと平行して表情筋を引き締めるエクササイズも行うとよいでしょう。

歯のかみ合わせや骨格

歯のかみ合わせがずれていると、顔全体にゆがみが生じて、崩れるようにアゴがたるんでしまう場合があります。

また、かみ合わせが悪いことで奥歯を食いしばってしまうことが多く、そうするとアゴ周りの筋肉が強ばり、下にひっぱる力が強くなりたるんでしまうこともあります。

生まれつきの骨格で下アゴが小さく、奥に引っ込んでいる方は、アゴのラインがなだらかになり、アゴの皮膚や脂肪がたるんでしまいます。かみ合わせは歯列矯正で治療することが一般的で、噛み締めが強い場合もマウスピースをつけて緩和するなど歯科治療が必要になります。

骨格の問題でアゴがひっこんでいる場合も根本的な治療は難しいので、ヒアルロン酸やプロテーゼをアゴに入れることでアゴを前に出す外科的な治療が必要になってきます。

肌の弾力性の低下

肌の弾力性が低下することで、アゴがたるんでいる場合があります。

肌の弾力性が低下する原因のひとつは老化。肌のハリを保つコラーゲンやエラスチンが年齢とともに減少していくからです。

また、紫外線のダメージによっても肌の弾力性は失われます。特に、紫外線A波(UV-A)は、肌の奥の真皮にまで届いて、ハリや弾力を支えるコラーゲンに損傷を与え、変質させてしまうといわれています。日焼け止めを塗る、肌を露出しないなどの紫外線対策は一年中心がけましょう

また、乾燥して肌の保水力が低下するとハリ感も減少してしまうので、保湿ケアも重要です。ヒアルロン酸やセラミド、コラーゲンなどの保湿成分が入った化粧品を使用し、スキンケアの最後はクリームを塗るなど肌にうるおいを与えることがおすすめです。

アゴのたるみ・二重アゴにつながるサイン

顔を老けた印象に見せてしまうアゴのたるみや二重アゴですが、ある日突然できてしまうということはほぼなく、徐々に進行していくものです。できてしまうまでに、アゴのたるみや二重アゴにつながるサインを見逃さないことで早めに対策しましょう。

アゴのたるみ・二重アゴにつながるサイン
・アゴと首の境目が分かりにくい
・慢性的な肩こりがある
・顔のバランスが下がる

たるんでいるとは感じなくても、アゴと首の境目がわかりにくくなってきたらサインです。また、慢性的に肩こりがある方も要注意。頬が間延びした、鼻の下が伸びたなど、顔のバランスが下がってきたらアゴもたるんで下がっている可能性があります。

あごと首の境目が分かりにくい

アゴと首の境界線があいまいになってきていると感じたら、アゴのたるみが始まっている可能性があるので注意が必要です。

アゴのたるみは急に起こることは少なく、老化や悪習慣の積み重ねなどで徐々に進行していきます。脂肪が増える、逆に痩せすぎる、肌のハリが失われるなどの変化を感じたときは、アゴと首の境目もチェックしてみましょう。

数値を測って比べることはできませんが、鏡をみたり、写真を撮ったりして横顔も確認しておくとよいでしょう。

スマホやパソコンの見過ぎでアゴを前に突き出す悪い姿勢を続けることや、猫背や巻き肩がクセになっている場合も注意です。


日々の悪習慣が積み重なっていると感じたときは、フェイスラインにも目を向けてみてください。

慢性的な肩こりがある

慢性的な肩こりがある方は、気づかないうちにアゴがたるんだり、二重アゴになっている可能性が。

肩が凝ると猫背や巻き肩になり、姿勢が悪くなります。アゴが前に突き出ることで脂肪や皮膚がたるんでしまうことに。また、顔まわりの筋肉まで凝り固まることで、アゴが下に引っ張られてしまいます。

リンパの流れも滞るなど、肩こりはアゴ周りにもさまざまな悪い影響を及ぼすので慢性的になってしまう前に改善しましょう。

スマホやパソコンを触っていて姿勢が悪いと感じるときは、目線の高さが下がらないようにすることも大切です。スマホなら肘を持ち上げ、パソコンはスタンドなどを使うことで目線を高くするのがおすすめです。長時間同じ姿勢をしているときは、ときどきストレッチをして肩周りをほぐすことで、肩こりを予防しましょう。

顔のバランスが下がる

目や口、頬骨の高さなどが以前に比べて下に下がっている、輪郭の逆三角形が崩れてきたといったように、顔のバランスが下がっていると感じたことはありませんか?

「顔が縦に伸びてきた」「のっぺりした印象になってきた」と感じたときは、アゴのたるみが始まっている証拠かもしれません。

加齢や脂肪の重さ、筋肉の衰えなどさまざまなことが原因でアゴはたるみますが、アゴがたるめば、それより上の肌やパーツもつられてたるんできます。顔の印象が変わったと感じたら、フェイスラインをチェックしましょう。もしかしたら今までにはなかった二重アゴが出現しているかもしれません。

アゴのたるみを感じたら、原因が肌のハリ不足なのか、脂肪なのか、筋肉の衰えなのかをつきとめて自分にあった対策をはじめてみてください。

年代別のアゴのたるみ・二重アゴの見え方

年齢とともにアゴやたるんだり二重アゴができるのは仕方ないことですが、正しいスキンケアをしたり、表情筋を鍛える、規則正しい食生活を心がけるなど日々のケアを積み重ねることで少しでもたるみの進行を遅らせましょう。

20代では感じなかったたるみが気になり始めるのが30代です。皮膚や筋肉が衰え、脂肪を支えずたるんでいく場合もありますが、骨が痩せることも要因になっていることがあります。

40代では、骨はさらに減少していきます。また、実は脂肪も年齢とともに減少傾向に。女性ホルモンの減少もともなって、コラーゲンも減少し、肌のハリがなくなりはじめるのもこの時期です。50代はさまざまなエイジングが進行しシワっぽいたるみも増えていくでしょう。

30代

顔の骨は年齢とともに痩せて減少していくと言われています。30代でも過激なダイエットや不規則な生活を送っている方は要注意。若くても骨は減っていきます。その結果、脂肪を支えきれなくなるので頬の脂肪が下に下がり、アゴまでたるんできます。

フェイスラインがぼやけ、頬はこけているのにアゴの周りや下に脂肪がたまる下膨れ顔のように見えます。20代のころよりも顔と首の境目がぼんやりしてきたと感じたら注意です。

また、脂肪も年齢を重ねるごとに減少していきます。個人差はありますが、30代から顔の脂肪が減っていくことで、アゴに皮膚のたるみが見られる方も。皮膚がよれることで首にシワがつきやすくなり二重アゴが出現することもあります。

40代

顔の骨と脂肪は年齢とともに減少しますが、40代になるとますます進行します。脂肪がいっきに下に落ち、30代よりもさらにフェイスラインがぼやけてしまうことが多いです。

顔の形も卵型だったのが頬が下がり四角くなってきたり、頬骨の下あたりだけコケてしまい滑らかさが失われてしまうことも。

また、女性ホルモンの減少にともなって、コラーゲンも減ってしまいハダにハリが失われてしまいます。そのため、薄くハリ感のない皮膚がアゴの下にたまってしまう場合も。30代までは表情の変化によってたるんで見えたり、二重アゴができてしまったりしていたでも、40代になると常にたるみが見える状態になってしまうこともあります。

50代以上

50代になると40代までのたるみはさらに進行します。40代までは脂肪がたるんでいる感じが強かった方も、シワっぽいたるみに変わってしまう場合があります。

アゴより上の部分では、口周りがもたつくことが多く、ほうれい線やマリオネットラインなど縦のシワが出現する場合が多いです。

二重アゴも脂肪がたっぷりと感じられるものから、皮がよれてできるものに変わります。顔やアゴだけでなく、首のたるみも見られるように。

肌自体の老化は回避できませんが、40代までの姿勢の悪さや、肩こりなどの悪習慣が積み重なってたるみが出現することも多いです。少しでもたるみを遅らせるために、気づいたときから対策を始めましょう。

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