マリオネットラインの改善方法は? エクササイズや美容成分など7つの改善対策を伝授

更新日: 2023年02月08日

マリオネットラインの改善方法は? エクササイズや美容成分など7つの改善対策を伝授

マリオネットラインの改善には、メイクで隠す以外のセルフケアのアプローチとしてシワに良い美容成分を含んだ製品でのスキンケア、エクササイズや美顔器の利用、リンパや血流のつまりの改善、ツボ押し、紫外線対策などがあります。ただし、深い溝を完全に消したいと思ったらセルフケアでは限界があるので、美容医療の利用も検討する必要があります。まずは自分でできることをやってから判断するのが良いでしょう。

マリオネットラインの改善におすすめしたい対策法
①エクササイズで筋肉を鍛える・ゆるませる
②美容成分で肌のハリ改善にアプローチ
③美顔器で表情筋を鍛える
④血流を上げて老廃物を流す
⑤夾承漿・地倉など、効果的なツボを押す
⑥生活習慣の見直し
⑦メイクでカバーする

マリオネットラインは筋肉や脂肪、顔以外のあらゆるパーツも関係してくるため、複数のアプローチで体の内側・外側から効果的に改善策を取り入れることが大切です。

監修者
清仁美
仁美
コスメ薬機法管理者
コスメ薬機法管理者資格を有するLASELA編集者。大学卒業後、編集プロダクション勤務。アトピー、脂漏性皮膚炎、酒さでひどい肌荒れに悩んだ経験から美容にハマる。調理師免許、ソムリエ資格も所持し、体のなかと外の両方から美しくなることを追求。

※監修者は「マリオネットライン解消エクササイズ」「肌のハリ改善の美容成分で対策」「美顔器を利用する」などについて監修をおこなっています。掲載している商品は、監修者が選定したものではなく編集部が口コミをランキング集計したものです。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。
※本記事における「浸透」とは角質層までのことをさします。
※本記事でいう「エイジングケア」とは年齢に応じたケアのことをさします。
※本記事における「リフトアップ」とは、下から上に引き上げるお手入れのことを指します。

マリオネットライン解消エクササイズ

マリオネットラインの解消において重要なのは3つの筋肉をほぐすエクササイズ。このエクササイズで口周りの筋肉を鍛えていきましょう。

マリオネットライン解消に重要な筋肉
口輪筋(こうりんきん):口周りを囲む筋肉
広頚筋(こうけいきん):首の前部の皮膚のすぐ下にある筋肉
口角下制筋(こうかくかせいきん):口・唇周辺にかけての筋肉の中でも、上唇と口角を下方に引く筋肉

それぞれ口輪筋・広頚筋は「鍛えること」、口角下制筋は「筋肉を緩ませる、柔らかくすること」が大切です。これらの筋肉は、口角を上げる他、ほうれい線にも効果が期待できるため若見え効果も期待で積極的にエクササイズしたい筋肉。

エクササイズの手順ややり方のポイントについてご紹介します。※摩擦の刺激を与えないよう、クリーム等を使用して行ってください。

口輪筋ケア

口輪筋のケアでは、耳の周りをほぐしてから、口周りをほぐすと、顔のリフトアップ効果が高まります。

①親指・人差し指で耳をつまみ、斜め上に引っ張る
②後ろ回しで耳をクルクルと15~20回を目安に回す
③グーの手の第2関節で耳下から強めに押し当てて円を描くように10回ほど回す
①グーの手を作り第2関節を使って、口角の斜め下→エラの下まで押し流す
②口角の横から耳の穴の手前まで押し流す
③小鼻の横から耳の上部手前まで押し流す

口輪筋は鍛えることで、マリオネットラインだけではなく口角の下がり・上唇のシワ予防にも効果的なので意識してエクササイズしましょう。

広頚筋ケア

広頚筋(こうけいきん)のエクサイズは、姿勢を正し、正面を向いた状態でスタートしましょう。

①5秒かけてゆっくり真上を向く
②上を向いたまま下唇を突き出して5秒保つ
③上唇を突き出し5秒保つ
④③の唇を突き出した状態で頭をゆっくり左に傾ける
⑤左に傾け終わったら今度は右に傾ける
⑥最後に5秒かけてゆっくり正面に戻る

広頚筋には、下顎骨の下制、下唇の引き下げなどの役割があります。縮んだ広頚筋は、周りの筋肉や皮膚、脂肪も一緒に緩み、下がってしまう原因に。

マリオネットラインの改善において重要となるので特に取り入れたいエクササイズのひとつです。

口角下制筋ケア

口角下制筋(こうかくかせいきん)とは「オトガイ三角筋」とも呼ばれ、凝り固まると顎が四角くなったりシワができたりする原因にも繋がります。

マリオネットライン対策の口角下制筋のエクササイズでは、鍛えるよりも「ほぐす」「緩める」ことを意識しましょう。

①口角に人差し指・中指をあてる
②左右に軽くなぞるイメージで往復マッサージ
③顎へマッサージしながら移動させる

口角下制筋をほぐす・緩めることで、たるみ改善やほうれい線・マリオネットラインの改善に効果的です。

口角下制筋は口角をキュッと挙げて若々しい表情づくりにも適しています。それにより、顔印象を明るくして穏やかな表情を作る効果も期待できます。

ほうれい線ケア

マリオネットラインの上にある「ほうれい線」を放置しすぎると、口角の下がりが連動してマリオネットラインにシワを刻んでしまうので要注意。

ほうれい線のケアによってマリオネットラインの予防に努めましょう。ほうれい線は上下に分けて、エクササイズを行ってください。

ほうれい線の上側(鼻の横・ほうれい線の生え際)のエクササイズ:人差し指の腹を使ってプッシュしながら伸ばす
①片方の人差し指を小鼻の横に置く(手と逆の小鼻の横に置く)
②1㎝ほど鼻から外側へ移動させる
③②の状態を3秒ほどキープ

ほうれい線の下側のエクササイズ:親指・人差し指を使って
①親指の腹を右の口角の下・人さし指を口角の上に置く
②肌の奥へ引くイメージで上下それぞれ、指の腹を使ってプッシュさせる
③①・②の状態で口角をねじるように上に引き上げる

口角をねじる際は右の手のひらを上に向けるイメージで。左右それぞれ3回を目安に取り入れてください。

肌のハリ改善の美容成分で対策

肌のハリ改善に効果的な美容成分でほうれい線にアプローチしましょう。

特にスキンケアでは、乾燥対策・エイジング対策できる美容成分を取り入れるのがポイント。

乾燥対策おすすめの美容成分
・セラミド
・ヒアルロン酸
・コラーゲンなど

エイジング対策できる美容成分
・ナイアシンアミド
・レチノール
・ビタミンC誘導体など

洗顔後はスキンケアのスピードを意識して素早く丁寧に行いましょう。

化粧水はたっぷり肌にしみこませるイメージで入れ込んでいくと角質層までうるおった肌になります。保湿をした後は、乳液・クリームで潤いを逃さないように油分でしっかり蓋をすることが大切です。

美顔器を利用する

マリオネットラインをなくすには、美顔器を利用して表情筋を鍛える必要もあります。

エクササイズで簡単に顔をほぐして、スキンケアで表面をお手入れできた際は、美顔器で肌の内側にアプローチし、表情筋を鍛えていきましょう。

表情筋を鍛えるには「ラジオ波美顔器」「EMS美顔器」が効果的。

・ラジオ波美顔器:機械で体温を上げ、リンパや血流を促す
・EMS美顔器:筋肉を電流で動かしリフトアップ・小顔を図る

ラジオ波美顔器は、筋肉が少なく代謝が悪い方でも脂肪燃焼しやすい状態にしてくれます。EMS美顔器では、自分では動かしづらい顔の筋肉を伸ばしたり縮めたりすることで顔の引き締めを狙います。

美顔器にはいくつものタイプがあり、さらに使いやすさや素材などが異なるため、症状や悩みにアプローチできるアイテムを正しく見極めましょう。

血流を上げて老廃物を流す

顔周りは特に老廃物が溜まりやすいので、「リンパ流し」で血流を上げて老廃物の溜まりにくい口周りを作りましょう。マリオネットラインをの悪化につながるたるみは、フェイスラインに老廃物が溜まっている状態。

リンパ流しのやり方
①両手の人さし指・中指で両耳を挟む
②手のひらをフェイスラインに当てて顔を小さく回すようにして両手を動かす

リンパ流しでは、耳周辺のリンパ管を刺激し、新陳代謝を高めることで老廃物の排出を狙います。

両手で頬杖をつくようにして顔周りを優しくほぐしていくイメージで行いましょう。

老廃物が溜まった状態を放置すると、肌の新陳代謝が乱れたり・肌の弾力低下に繋がってしまいます。ながらマッサージとしてもおすすめで、スキマ時間にも取り組みやすいので、マリオネットラインの予防・対策として日頃から取り入れましょう。

夾承漿・地倉のツボ押し

マリオネットラインが薄くなるツボ「夾承漿(きゅうしゅうしょう)」「地倉(ちそう)」のツボ押しもおすすめ。

・夾承漿(きゅうしゅうしょう):唇の真ん中から真下に下がって指が止まるところから左右に1.5㎝ぐらい外側にあるツボ
・地倉(ちそう):口角から外側に5~10mmほどの、ほうれい線上にあるツボ

夾承漿(きゅうしゅうしょう)は顔のたるみや神経系、口輪筋にアプローチすることでマリオネットラインの改善を目指します。地倉(ちそう)は、口周辺の肌のたるみに関するトラブルに効果的。

それぞれのツボを押す際は、中指で少し上向けにプッシュするイメージです。1日に2回、1回あたりおよそ10回を目安に指圧してください。

紫外線対策

紫外線対策はシワやたるみを防ぐためマリオネットラインの予防にも効果があります。

紫外線の種類でもUV-Aは、肌の奥の層「真皮」まで届き、肌のハリ・弾力を作るコラーゲンを壊してしまいます。

紫外線によるダメージを受けた肌は、肌のハリ・弾力が失われるため肌にマリオネットラインにも繋がる溝ができてしまうのです。

紫外線対策では、帽子やサングラス、日傘などの紫外線対策グッズを取り入れ、日焼け止めは1年を通して使用することが大切になります。

また、近年では、UVカットの洋服やスカーフ・手袋など、UV対策グッズが数多く販売されています。できる部分から紫外線対策を行い、シワ・たるみの予防に努めましょう。普通の窓ガラスであっても紫外線を通してしまうため、室内でも毎日日焼け止めは塗りましょう。

生活習慣の見直し

マリオネットラインは、日々の生活習慣を少し見直すだけでも対策に繋がります。

マリオネットラインができる場合ほうれい線も深くなっている事が考えられるため生活習慣では「たるみを作らないこと」を意識するのがポイントです。

・猫背にならないように姿勢を正す・お腹に力を入れる(腹筋を使う)
・口角は意識して上げる
・激しいダイエットはしない
・食事では正しい噛み合わせを意識する
・紫外線対策は徹底する

皮膚はつながっているため、口周りを意識するだけではマリオネットライン対策としては物足りない部分も。

口周りだけでなく体全体を意識し、健康な体を作る生活習慣を重視しましょう。

メイクでカバーする

メイクでマリオネットラインの皮膚の上にできた凹みを綺麗にカバーすることもできます。

マリオネットラインをメイクでカバーする際は「1:埋める」「2:伸ばす」「3:目線を飛ばす」の3つのテクニックを取り入れましょう。

1:埋めるテクニック
・ファンデーションのスポンジの先端部分を凹みに当ててジグザグと塗っていく
・ポンポンと優しく叩きながらファンデーションをなじませていく
2:伸ばすテクニック
・カラーコンシーラーのブラシにとる(白・緑がおすすめ)
マリオネットラインの開始点からジグザグとブラシを横断させる
・パウダーを乗せ、ふんわりとなじませていく
3:目線を飛ばすテクニック
・最後にチークは頬より少し高めの内側にのせる

チークは頬より少し上にのせると、頬を高く見せてたるみから目線をそらすことができます。

間違ったメイク法は、皮膚の凹みがかえって目立ってしまう原因となるため正しく取り入れることが大切です。

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