頬のたるみを改善するためには？ コラーゲン・表情筋・紫外線・保湿対策・脂肪の増加を防ぐ食生活の改善

頬のたるみ改善にはコラーゲン対策や表情筋対策、紫外線対策、保湿、脂肪の増加を防ぐ食生活の改善、姿勢の悪さ対策、睡眠不足対策、肌のハリ対策の他にも、目立ちにくくするメイクや表情トレーニングなどがありますが、即効性と結果を重視する方には美容皮膚科への相談もおすすめです。

頬のたるみを改善するための対策として下記の6つが挙げられます
・コラーゲン対策
・表情筋対策
・脂肪の増加を防ぐ食生活の改善
・姿勢の悪さ対策
・睡眠不足対策
・肌のハリ対策

特にコラーゲンを減らさないために、日頃から紫外線対策をし、保湿を心がけましょう。

肌だけではなく、奥にある表情筋も鍛えておくことが大切です。脂肪が増えると重さに耐えきれずに頬がたるんでしまうので、食生活を改善し太らないようにコントロール。正しい姿勢を心がけることや睡眠不足を解消することもたるみの対策につながります。

肌の弾力がなくなり頬をたるませてしまわないように、ハリをアップする成分を日々のケアに取り入れるのもよいでしょう。

コラーゲン対策

肌のコラーゲンが減少するとハリが失われて頬がたるんでしまうのでしっかり対策しておきましょう。

食事で対策する場合は、コラーゲンそのものよりも栄養素を体内で合成してコラーゲンの生成を助けてくれる「ビタミンC」を積極的にとることがおすすめです。

ビタミンCは、緑黄色野菜や果物、いも類などに多く含まれます。スキンケアで対策をする場合は「ビタミンC誘導体」が配合されているものを選ぶと良いでしょう。

また、コラーゲンをできるだけ減少させない努力を続けることも重要です。睡眠不足は肌のターンオーバーを乱し、コラーゲンの分泌を減らしてしまうので、夜はぐっすり眠りましょう。コラーゲンは紫外線のダメージによって破壊されるので、UV対策を継続することも大切です。

紫外線ダメージを抑える保湿重視のスキンケア

紫外線の中でも特に紫外線A波（UV-A）は、肌の奥の真皮にまで届いて、ハリや弾力を支えるコラーゲンに損傷を与え、さらには変質させてしまうといわれています。

その結果、肌のハリが失われて頬がたるんでしまうため、紫外線対策は年中行うことがベストです。朝のスキンケアの最後には日焼け止めを塗り、帽子やマスク、日傘などを活用してみましょう。

また、紫外線は乾燥を招くとも言われています。肌が乾燥すると保水力が低下しハリ感も失われます。肌がしぼむと頬のたるみの原因にもなるので、スキンケアは保湿を重視しましょう。肌を保湿する成分として代表的なヒアルロン酸、セラミド、コラーゲンなどが含まれるスキンケアアイテムを選んでみてください。

表情筋対策

表情筋が衰えたり、凝り固まると頬の皮膚や脂肪を支えきれずたるんでしまいます。

表情筋は意識しないと動かしたり鍛えたりしづらい筋肉なので、まずは、日常的に表情を動かし、よく噛んで食べることを心がけましょう。よく笑い口角を上げて過ごすことが効果的です。

日常的に動かすことを心がけたうえで、表情筋を鍛える「あいうえお」体操や、顔の筋肉を鍛える「割りばしエクササイズ」を取り入れてさらに鍛えてみましょう。

表情筋をほぐして、上に持ち上げることが大切なので、スキンケアのするときや終わったあと、お風呂に入っているときに頬を引き上げるマッサージを取り入れるのもおすすめです。摩擦や刺激で肌にダメージを与えてしまうこともあるので、マッサージをするときは手の滑りをよくするためにクリームやオイルを使用しましょう。

日常的に表情を動かし、よく噛んで食べる

日常的に表情をあまり動かさないと、表情筋が衰えて頬たるんだり、凝り固まって頬が下に下がってしまいます。

表情筋は意識しないと動かしたり鍛えたりしづらい筋肉なので、日常的に話したり、笑ったりすることで動かすようにしておきましょう。

特に口の周りの筋肉は凝り固まると頬を下に下げてしまう効果が高まり頬をたるませてしまうので、口角は少しだけ上げていつも笑顔でいることがたるみ予防に繋がります。

また、口のまわりを動かす食事中は、頬の筋肉を動かすチャンスです。よく噛んで食べることで口の周りの筋肉を動かし、たるみを予防しましょう。よく噛むことで満腹感も得られ、食事量を抑えらればダイエットにも繋がるので一石二鳥です。

表情筋を鍛える「あいうえお」体操

表情筋が衰えることで顔がたるんだり、凝り固まることで頬が下に下がることを予防するために、エクササイズを取り入れて対策をしましょう。おすすめは「あいうえお体操」です。

「あ」「い」「う」「え」「お」と大きな口で発声することで口周りの筋肉や表情筋を鍛えるエクササイズです。

・「あ」：歯がみえるほど大きく口を開ける
・「い」：口角を意識し、歯を見せるように口を横に開ける
・「う」：唇を突き出し、口の周りの「口輪筋」を鍛えるように力を入れてすぼめる
・「え」：口角が下がらないようにやや上側に引っ張るような意識で横に開く
・「お」：「う」の口よりも少し大きな輪を作るイメージでおこなう

このような体操をすると良いでしょう。下顎ががくんと下がらないように行うのがポイントです。

顔の筋肉を鍛える「割りばしエクササイズ」

身近にあるツールで効果的に口周りや頬の筋肉を鍛えられるのが「割りばしエクササイズ」です。

割りばしを横にしたら歯と歯に間に挟んでくわえます。そのまま「いー」と口を横に開き20秒〜30秒程度キープしましょう。

このとき、口角を上に引き上げるイメージで口を開きましょう。割り箸をくわえたまま口元を少しゆるめて10秒程度休憩したら、また「いー」と口を横に開き20秒〜30秒キープ。この動きを2〜3回繰り返しましょう。

口を横に開くときは口角を上げる意識をすることで、口周りのリフトアップ効果が期待でき、さらにその感覚を覚えて割りばしが無い状態でも口角を上げやすいようにしておけば日常的に頬のたるみ予防ができます。

頬を引き上げるマッサージ

頬が凝り固まっていると感じるときは、頬を引き上げるマッサージを取り入れてみましょう。

過度に肌をこすりすぎることで刺激や摩擦が加わると、逆に皮膚がゆるみたるみやシワの原因にもなるので、筋肉を刺激してほぐし、上に引き上げるような動きのマッサージがおすすめ。

両手のひらの付け根の部分を、頬骨やほうれい線のくぼみに当てます。そのまま上に向かって引き上げるように圧を加えます。机などに肘をついて行うと圧がかかりやすいです。気持ちいい程度圧をかけたらふんわりと緩め、疲れない程度に繰り返します。

マッサージをするときは手の滑りがよくなるように、クリームやオイルをつけてから行いましょう。

脂肪の増加を防ぐ食生活の改善

頬に脂肪が増加すると、皮膚が支えきれなくなり頬がたるんでしまう場合があります。食生活を改善し、太らないように意識することで脂肪の増加による頬のたるみを予防しましょう。

脂っこいものや炭水化物、甘いものなどの脂質や糖質は控えめに、タンパク質の多い肉や魚、ビタミンや食物繊維が豊富な野菜を中心に摂るなどバランスを見直してみてください。また、余分なエネルギーが脂肪に変わってしまわないよう、食べ過ぎないことにも注意。良く噛む、腹八分目を意識してみましょう。

また、急激なダイエットも脂肪が減った分の皮膚をたるませてしまう原因になります。極端な食事制限などはせず、規則正しい食生活を続けることが大切です。

姿勢の悪さ対策

スマホやパソコンを無表情で長時間見ることで重力に負けた頬がたるんでしまいます。また、首が突き出した同じ姿勢を続けることで背中から顔周りの筋肉が凝り固まり、頬を下に下げる原因に。

姿勢の悪さを改善するためには、下記のふたつがおすすめです。
・悪姿勢や猫背を改善する「背筋リセットストレッチ」
・スマホを見るときは顔の目の前で

胸の前に両手を出してフェイスタオルを持ったら、肩幅程度に開き、そのまま背中側へゆっくり持っていきましょう。このストレッチで背筋をリセットし、正しい姿勢を身につけられます。

毎日使うスマホを見るときは、悪い姿勢が固定されてしまわないように、肘を高く上げて、前を向いたときの目線の位置でスマホを見ることを意識してみてください。

悪姿勢や猫背を改善する「背筋リセットストレッチ」

姿勢が悪いことは体にさまざまな影響を及ぼしますが、顔のたるみも例外ではありません。スマホやパソコンを長時間見ていると、顎が突き出た姿勢になり首が前に出て、猫背になってしまいます。そうすると背中や肩、顔まわりの筋肉が凝り固まり、頬の皮膚が下へさがりたるみの原因に。

背中から姿勢を整えて顔を正しい位置に戻すためにもフェイスタオルをつかった「背筋リセットストレッチ」を取り入れましょう。

まず、胸の前に両手を出してフェイスタオルを持ちます。腕は肩幅ぐらいに開きましょう。タオルを持ったまま腕を上に向かってゆっくり動かし、徐々に背中側へ持っていきましょう。背中側に腕が届いたらそのまま10秒程度キープ。肩甲骨が広がり背筋が伸びてリセットされているのを感じましょう。

スマホを見るときは顔の目の前で

スマホを見ていると前かがみになり、顎と首が前に突き出た姿勢に。肩も丸まり、猫背になってしまいます。

その姿勢で長時間スマホを見ていると重力に負けた頬の皮膚は下にたるむことに。肩から首、顔にかけての血流や筋肉が凝り固まる原因にもなります。口角も下がってしまい、不機嫌な顔に見えてしまうこともあります。

スマホを長く見ないことがいちばんの解決策ですが、現代生活では難しいため、せめて姿勢に気をつけて頬のたるみを予防しましょう。

肘を高く挙げ、まっすぐ前を見た状態で顔の前に画面が見える位置にスマホを持ってきましょう。顎や首が前に突き出ず、背筋がまっすぐになっていることを意識してみてください。

睡眠不足対策

眠っている間に分泌される「成長ホルモン」が、睡眠不足によって減少すると頬のたるみの要因に。

「成長ホルモン」には肌ダメージを修復したり、ターンオーバーをサポートする働きがあるので、睡眠不足だとターンオーバーが乱れていきます。

そして、コラーゲンやヒアルロン酸の分泌が減って肌のハリが失われ頬をたるませてしまいます。また、代謝が悪くなることで、排出されづらくなった老廃物や水分が溜まってしまい、頬をたるませてしまうことも。

睡眠不足を対策するには次の4つがおすすめ
・睡眠環境を整える
・パジャマを着て布団に入る
・寝る前は明るい光に注意
・適切な室温にする

寝つきをよくし、ぐっすり眠れる工夫をすることで、頬のたるみを予防しましょう。

睡眠環境を整える

成長ホルモンの分泌を促す質のよい睡眠を摂るために、睡眠環境を見直し、整えてみましょう。マットレスや枕などは自分がいちばん心地よく眠れる硬さや高さのものを選ぶのがベストです。

枕は高すぎると首が前に出てしまい、頬のたるみに繋がることもあるので、タオルやマットを使って高さを調節するのもおすすめです。少し費用がかかってもよければオーダーメイドで自分にあったものを作れるサービスもあるので、試してみるのもよいでしょう。

布団やシーツは、室温によって使い分け、暑すぎず寒すぎないことを重視してみてください。香りにこだわるのもおすすめで、寝室にアロマを炊いたり、ピローミストを枕にふきかけることで寝つきがよくなる効果が得られます。

パジャマを着て布団に入る

布団に入って眠りにつくときは、心地よいパジャマを着て眠りのスイッチを入れましょう。

スウェットやジャージのようないわゆる「部屋着」ではなく、「パジャマ」を着ることで、オンオフを切り替え眠りにつきやすい状態がつくれます。

パジャマは肌触りが良く快適に過ごせるものを選ぶことで睡眠の質を高められます。ご自身の体質や気分、季節にあった素材を選ぶこともポイントです。

例えば、寝ている間に汗をかきやすい方は、吸水性・吸湿性に優れた綿のパジャマがおすすめ。暑がりの方や夏場は吸水性・吸湿性に加えて速乾性も高い麻がいいでしょう。少し高価になりますが、サテンやシルクはツルツルとしたなめらかな肌触りで気分よく寝付けるでしょう。

寝る前は明るい光に注意

寝る前に部屋が明るい状態だと、脳はまだ昼間だと認識し、睡眠のスイッチがうまく入らない状態になってしまいます。

また、スマホやパソコンなどから放出されるブルーライトも脳を覚醒し、寝つきを悪くさせる原因に。

眠るギリギリまでスマホでSNSやニュースを見ているという方も多いかもしれませんが、ブルーライトに加えて、さまざまな情報が入ってくることでさらに眠りづらい状態になってしまいます。

眠る前は明るい光に注意して、リラックスできる環境づくりを心がけましょう。スマホやパソコンを見るのは布団に入る30分から1時間前までに終了するのがおすすめです。また、同時に部屋の全体を照らす電気は消し、オレンジ色の光の間接照明などに切り替えておきましょう。

適切な室温にする

夏場は暑すぎると寝苦しくて眠れず、冬は寒すぎてもなかなか眠りにつけません。季節に合わせて室温を適切に保つことで睡眠不足を防ぎましょう。

夏は熱中症になってしまう危険もあるため、就寝時の部屋は涼しくしておくのがベターです。

ただし、眠りに入ったあとは汗をかきやすく、室温が低すぎると体を冷やしてしまうため注意が必要。エアコンなどの室内温度は少し高めの28℃前後に設定し、除湿運転などで湿度を50〜60%に保つことで体感温度を下げましょう。

冬は暖かくすることが大切ですが、寝具も暖かいものを使う場合は暖房の設定温度が高すぎると暑くなってしまうことも多いので注意です。エアコンの設定温度は16～19℃ぐらいでじゅうぶんだといわれています。冬は特に空気が乾燥しやすいので、加湿器などをプラスして湿度を調整しましょう。

肌のハリ対策

肌のハリが失われることで、頬はたるんでしまうのでしっかりと対策をしましょう。有効成分が配合されている化粧品を試してみるとよいでしょう。

例えば、エネルギーの生成に欠かせない「コエンザイムQ10」やコラーゲンの生成を促すといわれる「ビタミンC」で肌の弾力アップが期待できます。

肌のうるおいを保つことも重要なので、保湿成分である「ヒアルロン酸」「セラミド」「コラーゲン」などを取り入れるのもおすすめです。

老化による頬のたるみを解消するために、エイジングケア成分が含まれた化粧品を取り入れるのもよいでしょう。肌のキメを整えるといわれるレチノールや、ターンオーバーを促進するビタミンC誘導体、セラミドを増幅させる働きがあるといわれるナイアシンアミドなどが注目されています。

頬のたるみを目立たなくする方法

たるみをすぐに引き上げたり、完全になくすことは難しいので、できてしまった頬のたるみは、目立たなくする工夫をするのがよいでしょう。頬のたるみを目立たなくするためには、メイクや表情の作り方でケアすることが可能です。

メイクは、たるみそのものにアプローチするよりも、たるみにできるシワに注目しましょう。頬の上のほうがたるんでくるとほうれい線が目立ってきてしまうので、リキッドファンデーションやコンシーラーでカバーがおすすめ。立体感を出すために最後はハイライターもプラスしましょう。

また、頬が上がって見える表情作りも大事です。無表情でいると口角が下がってしまい、余計に頬がたるんで見えてしまいます。口角を上げて笑顔をつくることを意識して意図的にリフトアップした印象をつくりましょう。

メイクで頬のたるみを目立たなくする

できてしまった頬のたるみは簡単に治すことは難しいので、メイクで目立たなくさせるのもひとつの手です。

頬がたるんでいると同時にほうれい線も目立ってしまうパターンが多いです。そこで、ほうれい線をカバーするようなメイクをすることでうまくたるみ感をカバーしましょう。

リキッドタイプのファンデーションやコンシーラーを指の腹でしっかり丁寧にほうれい線になじませましょう。薄づけにするのがコツです。こうすることでほうれい線自体が目立たなくなります。

さらに、ハイライトをほうれい線の上に少しだけ重ねづけし、ぼかしましょう。ブラシを使うときれいになじみます。層にして重ねてあげることで立体感が生まれます。ハイライターはつけすぎないことがポイントです。

頬が上がって見える表情を作る

無表情だと口角が下がってしまい、よけいに頬のたるみが目立ってしまいます。頬が上がったように見えるように、口角を上げて笑顔をつくることでリフトアップした印象に。

表情筋は動かさないと衰えたり凝り固まってしまい、口角を下げ、頬を下にたるませてしまいます。口角を上げて頬が上がって見える表情をつくり、それが習慣化すれば、実際に表情筋が鍛えられてたるみも軽減できます。

表情筋は鍛えることが難しいため、このように日常生活で笑顔を作ったり、表情を豊かにすることで動かす習慣をつけましょう。エクササイズなども有効ではありますが、やりすぎると皮膚が伸びてしまったい余計にたるみの原因になったりシワをつくってしまうこともあるので注意が必要です。

すぐ解消したいなら美容皮膚科に相談を

頬のたるみは解消するには、表情筋を鍛えるためのマッサージやエクササイズをする、ハリを与える化粧品を使うなどセルフできるケアもありますが、やはり根本的な解消は難しい場合が多い傾向です。

頬のたるみが深刻で悩んでいる場合や、すぐに解消したいときは美容皮膚科に相談するのがよいでしょう。

頬のたるみの治療として代表的なものには、「HIFU（ハイフ）」や、「サーマクール」高周波で真皮や表皮をタイトニングするマシンなどがあります。さらに即効性を高める治療として皮膚の中に系を入れて引き上げる「糸リフト」や脂肪の量を減らしてたるみを軽減する「脂肪溶解注射」などを提案される場合もあります。

医師と相談したうえで、ご自身のたるみの状態や予算にあった施術を検討してみてください。

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