口元のたるみの原因は? 口輪筋(こうりんきん)を鍛えて口元のたるみをケア

更新日: 2023年04月20日

口元のたるみの原因は? 口輪筋(こうりんきん)を鍛えて口元のたるみをケア

口元のたるみは複数の原因によって起きています。「気がつくと口元が緩んでいる」「肌にハリが感じられない」「表情が暗く見える」と感じたことはありませんか? それは口元のたるみが大きく関わっています。

口元のたるみの原因は主にこの7つ
・口輪筋の衰え
・加齢によるハリの低下
・表情筋の衰え
・皮下脂肪の増加、下垂
・乾燥
・紫外線
・顔の運動不足

元々ある筋肉だけでなく、さまざまな要因で起こる口元のたるみは意識しないと衰えていきますが、自分の力で予防やケアをすることもできます。まずは日々の生活の中に口元のたるみに意識を向けてみましょう

監修者
清仁美
仁美
コスメ薬機法管理者
コスメ薬機法管理者資格を有するLASELA編集者。大学卒業後、編集プロダクション勤務。アトピー、脂漏性皮膚炎、酒さでひどい肌荒れに悩んだ経験から美容にハマる。調理師免許、ソムリエ資格も所持し、体のなかと外の両方から美しくなることを追求。

※監修者は「口元のハリを支えているのは?」「口輪筋が衰えて口角が下がる」「加齢によるハリ低下」などについて監修をおこなっています。掲載している商品は、監修者が選定したものではなく編集部が口コミをランキング集計したものです。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。
※本記事における「浸透」とは角質層までのことをさします。
※本記事でいう「エイジングケア」とは年齢に応じたケアのことをさします。
※本記事における「リフトアップ」とは、下から上に引き上げるお手入れのことを指します。

口元のハリを支えているのは?

口元のハリは主に「口輪筋(こうりんきん)」と呼ばれる表情筋に支えられています。乳幼児の時期におしゃぶりで唇や舌を使用し鍛えられる筋肉で、顔のトレーニングでも良く取り入れられる、大きな動きの筋肉です。

この口輪筋を鍛えておかないと、睡眠時に口をあけて寝てしまっていたり、喋るときに発音が悪くなってしまう、かみ合わせが悪くなる、口の中が乾燥するなどさまざまななデメリットの原因に。

口輪筋は幼少期だけでなく、大人になってからも鍛えることができる筋肉です。喋るときにしっかり発音することを意識する、常に口を閉じる意識をする、表情筋トレーニングをする、など日頃から口元に意識を向けることで口輪筋をキープすることができます。

口輪筋が衰えて口角が下がる

加齢とともに口角が下がる原因は口輪筋の衰えだと知っていますか?「口輪筋」とはその名の通り輪のように口の周りをぐるりを取り囲む筋肉です。乳幼児の頃、ミルクを飲むときに使いはじめ、吸いこむときや噛むときなど、私たちの顔にある表情筋の中でも特に良く動かす筋肉です。

また、笑顔をつくる際に口角を上げるにも使う筋肉で、無表情のときに口角が常に上がっている人はこの口輪筋を無意識に使っています。この口輪筋は顔の下の部分を支えるにも必要な筋肉で、この筋肉が弱くなることで顔の脂肪や皮膚を支えることができず顔のたるみにつながる原因に……。

その結果、老けた印象の顔につながってしまいます。口が常に開いている、食べる際に噛まずに飲み込んでしまうことが多い方は注意が必要ですよ。

加齢によるハリ低下

顔のたるみが生まれる原因として大きく関わってくるのが、加齢による肌のハリの低下です。

本来、人は肌の自身の力でコラーゲンやエラスチンといった肌を支える成分を生成しています。しかし、加齢によりその成分を生成する力が衰えることで肌のハリが失われ、雪崩のように下へ下へ土台から崩れてしまいます。

ですが、この低下するスピードには個人差があり、その差を生み出しているのが日頃のスキンケアや生活習慣、食事、睡眠など「誰でもできること」をどれだけ意識できているかが大切になってきます。
トラブルが現れてしまう前に、起きる前の予防やケアを大切にしましょう。

表情筋の衰え

表情筋の衰えは、少しずつ進むので自分では気が付きにくいもの。日頃から自分の表情を意識して動かしていますか?

特に、ひとりでいるときや、集中している時間が長い方は「無表情」になる時間が多いでしょう。実はこの無表情でいる時間が口元のたるみにつながっている原因のひとつに……。

体のどこの筋肉もそうですが、動かさなければ衰えてしまいますよね? 表情筋も同じく、動かさなければ筋力は落ちてしまいます。特に、昨今ではマスクをする時間やリモートワークでひとりになる時間が増え、ますます無表情の時間が多い傾向に。「なんだか最近顔が垂れてきた気がする」と感じる方も多くいらっしゃるかもしれません。

表情筋は肌を支える柱のような役割をもつ大事な要素のひとつ。意識をして動かしていきましょう。

皮下脂肪増加や下垂

体重の増加や、むくみなどで顔に脂肪がついてしまうことも口元のたるみに繋がる原因のひとつ。脂肪は単体で形を維持することができず、筋肉が衰えると重力と共に下にたれてしまいます。

ほうれい線のように肌のハリが失われることでできるシワとは異なり、若くても起きます。肌にハリがあるのに口元にほうれい線のような線が入っている状態は、頬の脂肪が下にさがり口元にたまってしまっているので注意が必要です。

また、反対にダイエットなどで脂肪を急激に落としてしまうと、皮膚の伸縮がそのスピードに追いつかず伸びた状態になってしまうことも。今ダイエットを考えている方は、しっかりと時間をかけて体重を落として行きましょう。

乾燥

さまざまな肌トラブルを引き起こす「乾燥」。口元のたるみにも無関係ではありません。

肌が乾燥してしまうということは肌表面が乾燥していることにとどまらず、肌の内部から乾燥している可能性があります。肌の内部から乾燥してしまうと肌の維持に必要な機能が落ち、肌を支える成分が上手に作り出されなかったり、ターンオーバーが上手に行われずに角質が蓄積してしまうことも。

また、乾燥によってしわができることでくぼみができ、そこに皮膚や脂肪がのることでたるみにつながってしまう可能性もあります。意識的にスキンケアをこころがけ乾燥を防ぐのも口元のたるみを防ぐのに大切なポイントです。

紫外線

スキンケアを行う上で積極的にケアをしなければならないのが「紫外線」です。

紫外線は肌の奥にまで刺激を与え、肌を支えるコラーゲンやエラスチンの生成に悪影響をおよぼしてしまう可能性があるもの。その結果、肌にハリや潤いを蓄えることができずに肌がたるんでしまう原因へとつながってしまいます。

また、たるみに大きくかかわっているのが紫外線を浴びた際にできる「活性酸素」です。活性酸素は免疫機能や感染予防を行う大切な役割をもつ一方で、老化を促す作用があります。そのため、紫外線の浴びすぎは活性酸素を多く生み出し、肌だけでなく体の中から老化を進めてしまうので注意しましょう。

顔の運動不足

マッサージやスキンケアは意識的に行っていても「顔の運動」と聞いてピンと来る方は少ないかもしれません。

体の他の部位に比べ筋肉が見えずらい表情筋ですが、瞬きをする、笑顔をつくる、食べ物を噛むなど、私達が普段当たり前に行っている動作はすべて表情筋を使用しています。

しかし、日頃の癖で筋肉の使い方に左右差が出たり、一部の筋肉しか使っていなかったりすることも。顔全体をバランスよく動かすことで表情筋のバランスをととのえることが口元だけでなく、顔全体のたるみの撃退に!

また、普段自分が動かせていないパーツや鏡をみて「あ、たるんできたかも」と感じた部分を意識して動かすのも大切です。

たるみを招くNG習慣とは?

たるみを引き起こすNG習慣には、シワを引き起こす不十分な紫外線ケア、栄養バランスの乱れや睡眠不足、乾燥をまねく間違ったスキンケアが挙げられます。どれも日常生活で改善できるものばかりです。

実は口元のたるみは日常の「NG習慣」が原因となっていることも。習慣となってしまっていることは無意識になってしまっているからこそ、意識を持って改善していかなければなりません。

口元のたるみにとって悪習慣になりやすいポイント
・紫外線ケア
・生活習慣
・誤ったスキンケア

「めんどくさいから明日やろう」「忙しいから」「1日くらい大丈夫」と少しの緩みが積み重なることで習慣となってしまいます。
悪い習慣は排除して、いい習慣に入れ替えて行くことが大切。悪い習慣がご自身の生活の中に当てはまる方は注意が必要です。少しの意識改革でたるみケアをしていきましょう!

シワを引き起こす不十分な紫外線ケア

「外出するときはちゃんと紫外線ケアをしているから大丈夫」と考えている方も多いのではないでしょうか?

実は紫外線ケアは「室内」でも行わなければなりません。特に窓が多いお部屋や車を運転される方は注意。紫外線は屋外だけでなく、窓越しにも肌に影響を与えてしまいす。

そこで大切になってくるのが「室内での紫外線対策」です。部屋の窓にはUVカットの窓ガラスやカーテンを使用したり、SPF20~40、PA++~+++の肌に負担が少ない日焼け止めを塗るなど、屋外とは違う対策を取ることで「うっかり日焼け」を防ぎ、たるみケアにも繋がります

「室内だから大丈夫」と言う安心感はたるみの一因になるので注意しましょう。

栄養バランスの乱れや睡眠不足

食事の栄養バランスの乱れや睡眠はたるみに大きく関わる原因のひとつ。食事は人がエネルギー補給をする唯一無二の手段です。だからこそ栄養バランスの取れた食事を意識することが重要になります。

5大栄養素である「糖質」「ミネラル」「脂質」「タンパク質」「ビタミン」をバランス良く取り入れることで肌を作るための栄養補給がされます。どの栄養素も人の体になくてはなりません。

また、睡眠は美肌へ導くために欠かせないポイントです。ゴールデンタイム(22時~2時)と呼ばれる時間帯の睡眠は成長ホルモンが多く分泌され美肌へ導く効果も。口元のたるみの改善には睡眠と食事も意識してくださいね!

乾燥を招く間違ったスキンケア

スキンケアを頑張っているのに乾燥してしまう方はスキンケアが間違っている可能性大! 特に気をつけてほしいのが「刺激」と「保湿」です。

クレンジングや洗顔時にゴシゴシとこすってしまったり、化粧水をパンパンと強く叩いてしまったりするなど、強い力が肌に刺激を与えてしまっている場合も……。

また、丁寧にスキンケアをしても保湿しなければ全部蒸発してしまいます。最後にしっかり保湿で蓋をするのも乾燥を防ぐためのポイントです。スキンケアで気をつけたいポイントをいくつか上げてみたので参考にしてみてくださいね!

・肌質に合わせたアイテム選び
・洗顔はしっかり泡立てる
・化粧水はハンドプレスでじっくりと
・保湿剤で肌に蓋をする

毎日のケアに取り入れましょう。

関連記事
【顔のたるみの予防】たるみができにくい肌を作るには?
【顔のたるみの原因】肌のハリや弾力はどうして不足してしまうの?
【顔のたるみ改善】たるみに合わせたエクササイズや食事ケアで改善にアプローチ
目の下のたるみを予防する方法|若々しい目元を保つためのスキンケアとライフスタイル
目の下のたるみを劇的に改善|効果的なケア方法と改善策を伝授
目の下のたるみ原因を徹底解明|たるむ原因を知って美しい目元を取り戻す