眉間のシワを改善するためには? マッサージ・対策グッズ・クリニックでの治療がおすすめ

更新日: 2023年02月08日

眉間のシワを改善するためには? マッサージ・対策グッズ・クリニックでの治療がおすすめ

眉間のシワの対策には「セルフマッサージ・エクササイズを取り入れる」「シワ対策グッズの使用」「美容クリニックでのシワ治療」の3つのパターンがあります。

年齢を重ねて肌の弾力が失われるとシワの跡が残ってしまっていくのは自然なこと。ですが、ケアしている人とそうではない人で大きく差がつきます。

眉間のシワ対策マッサージでは「表情筋を緩めるマッサージ」「重いまぶたを持ち上げて皺眉筋をほぐすマッサージ」「ぱっちり目になる筋肉ほぐしマッサージ」の3つをピックアップ。表情筋のエクササイズやマッサージによって顔の筋肉を徹底的にほぐしていきましょう。

また、市販で販売されているシワ対策グッズとしては「シワ対策テープ」、美容クリニックでのシワ治療には「ボトックス・ヒアルロン酸の注入」をご紹介します。スキンケアと同時に行いたい、表情筋のケアや眉間のシワ改善に効果的な対策についてみていきましょう。

監修者
清仁美
仁美
コスメ薬機法管理者
コスメ薬機法管理者資格を有するLASELA編集者。大学卒業後、編集プロダクション勤務。アトピー、脂漏性皮膚炎、酒さでひどい肌荒れに悩んだ経験から美容にハマる。調理師免許、ソムリエ資格も所持し、体のなかと外の両方から美しくなることを追求。

※監修者は「表情筋を緩めるマッサージ」「重いまぶたを持ち上げる皺眉筋のほぐし方」「ぱっちり目になる筋肉ほぐしマッサージ」などについて監修をおこなっています。掲載している商品は、監修者が選定したものではなく編集部が口コミをランキング集計したものです。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。
※本記事における「浸透」とは角質層までのことをさします。
※本記事でいう「エイジングケア」とは年齢に応じたケアのことをさします。
※本記事における「リフトアップ」とは、下から上に引き上げるお手入れのことを指します。

「表情筋を緩める」マッサージ

眉間のシワ対策には、表情筋を緩めるケアも大事です。10代・20代は、顔の表情を作ってできる表情ジワもすぐに戻りますが、年齢とともに戻りにくくなっていくもの。だからこそ眉間の周辺の筋肉である、皺眉筋(しゅうびきん)や鼻根筋(びこんきん)をマッサージでほぐしてケアをしていきましょう。

顔の筋肉は全部で40種類以上ありますが、普段私達が使う筋肉はほんの一部。普段あまり意識していませんが、顔の表情筋が固まっている方が実は多いのです。スマホばかり見て無表情になっていたり、老化で固くなったりしている筋肉をほぐして血液やリンパの流れを促すと肌がふっくらとなり、シワ対策に繋がります。

力を加えずに、指1本でほぐす簡単なマッサージなのでスキンケアのついでに気軽に取り入れてみてるのもおすすめです。

額の皮膚を引き上げながら、指で表情筋をほぐす

眉間のシワ対策にマッサージをする際は、眉と額の力を抜き、顔周りはリラックスした状態を保ちましょう。

筋肉はつながっているので、まずはゆっくり首を左右にまわしてから行うのもおすすめです。額の皮膚を上にスライドしながら引き上げて、表情筋を指でほぐしていきます。

①額の中央に左手の人さし指と中指を置き、生え際に向かって引っ張り上げる
②右手の中指を鼻の骨の一番低い部分(鼻筋の最上部)に当てる
③骨をほぐすイメージで左右にこまかく動かす

①から③までを1日10回行うのが目安になります。正しく動かせれば短時間でもぱっと目が開いたような感じが実感できるでしょう。肌が赤くなるほど強い力で行うのはNG。気持ちいいと感じる程度のほどよい圧を加えることで、表情筋にアプローチしやすくなります。

眉間のシワの原因となる表情筋をほぐしていく

眉間のシワの原因となる表情筋をほぐしていきます。

①片手の中指と人差し指でおでこを引っ張りあげながら、もう片方の手の中指を右の眉頭の上に置く
②指の腹で左右にスライドさせながらほぐす
③指1本分ずつ移動しながら、左の眉頭の位置まで移動させていく

①②を10回ずつ行うのが目安です。ポイントは、額や眉に力を入れすぎないこと。シワが寄ってしまった場合は、手で優しく伸ばしてくださいね。

また表情筋がしっかりほぐれたら、リラックスした状態で目を閉じ、耳たぶを優しく引っ張ったり回したりしてほぐしてあげて。眉間にシワが寄らないように意識しながら30秒ほど繰り返します。耳周りもしっかりほぐすことで顔全体がスッキリしますよ。

重いまぶたを持ち上げる「皺眉筋」のほぐし方

パソコン・スマートフォンを長い時間使う方や目を酷使しがちな方は「皺眉筋(しゅうびきん)」が凝り固まっている可能性も。

皺眉筋とは、眉間にシワを寄せるときに動くまぶたにある筋肉。皺眉筋が凝り固まるとまぶたが重く下がり眉間のシワが深く刻まれ、暗くどんよりとした目元を作ってしまいます。特に眉をひそめる癖がある方や目元に力を入れる癖がある方にとって、皺眉筋のマッサージは有効です。

目の周りは皮膚が薄くデリケートなパーツなので、マッサージをする際は、ダメージを加えないようにほぐしていくことが大切です。重くなったまぶたをグイッと持ち上げて、ぱっちりと明るい目元にする、皺眉筋のマッサージを3STEPでご紹介します。

ステップ1:皺眉筋の位置を確認し、指で挟む

皺眉筋を正しくほぐすために、まずは皺眉筋の正確な位置を確かめて、指で挟んでいきます。眉間から眉頭の上を通って眉山にかけて位置する筋肉が「皺眉筋」になります。

①人差し指と親指を使って、左右の眉頭の上側にある筋肉(皺眉筋)をそれぞれ挟む
②眉の奥にある骨を掴む感覚で、皺眉筋を掴む

①・②では、まぶたを直接触るのではなく、皺眉筋を解きほぐすイメージで掴んでいくのがコツです。まぶたへの刺激を最小限に抑えることができます。

眉間に縦ジワがくっきりと入っている方は、皺眉筋が特に凝り固まっている可能性が高いです。入念にマッサージを行うためにも、まずは皺眉筋の位置をしっかり確かめましょう。

ステップ2:人さし指と親指で皺眉筋を挟んだまま、縦、横に動かし、さらに回すようにマッサージ

皺眉筋の位置を確認できたら、実際にマッサージでほぐしていきます。

①人さし指・親指で皺眉筋を挟み、持ち上げるように縦に動かす
②人さし指・親指で皺眉筋を挟み、顔の外に向かって横に動かす
③人さし指・親指で皺眉筋を挟み、円を描くイメージでグルグル回す

①~③をそれぞれ10回程度行います。
力加減は、少し痛いと感じる程度の気持ち良さがベスト。指を大きく動かす必要はありません。この時も、まぶたを直接触るのではなく「皺眉筋をほぐす」ことを意識してください。

正しい手順で凝り固まった筋肉が少しずつほぐすことで、巡りが良くなります。疲れて凝り固まった重いまぶたも、スッキリ引き上がるでしょう。

ステップ3:外側に位置をずらして、3か所に行う

最後に、ほぐす位置を外側ずらして、先程の「縦に動かす」「横に動かす」「グルグル動かす」マッサージを行っていきます。

①眉間から1cmずつずらして計3箇所でマッサージ
②反対の眉間も同じように行う

皺眉筋は眉頭から眉山の手前までの筋肉であるため、眉尻までマッサージする必要はありません。この時も、まぶたを直接さらわずに皺眉筋をほぐすことを意識しながら、指を外側へスライドさせていきましょう。

皺眉筋の解きほぐしマッサージを正しく取り入れると、目元全体のたるみ予防にも繋がります。肌への摩擦・刺激に注意しながら、上まぶたをキュッと上げていきましょう。

ぱっちり目になる筋肉ほぐしマッサージ

眉間のシワが気になるだけではなく、若いころより目が小さくなった気がしませんか?

それは眉間のシワまわりの表情筋が凝り固まってたるみの原因になり、まぶたに重くかぶさってきているのかもしれません。10代・20代の若い肌は、睡眠やスキンケアによるアプローチで回復しますが、肌のハリ・弾力が低下した大人の肌は、筋肉を柔らかくほぐすマッサージ・エクササイズが欠かせません。

力を入れる癖で出来てしまったくっきりとしたシワは、眉間の周辺の筋肉である「皺眉筋」「鼻根筋」のマッサージが効果的です。固く凝り固まった筋肉を緩やかにして、巡りを良くすることは、重く下がったまぶたや眼精疲労の対策にも向いています。

眉をつまんで円を描くように回す

まずは、円を描くように眉をつまんで回していきます。

①人さし指・親指で眉の上下をつまむ
②円を描くようにクルクルと左右に回してほぐしていく

回数は10〜20回程度が目安ですが、眉のあたりがぽかぽかするくらいまで行いましょう。しかめっ面になる時に使う筋肉、皺眉筋(しゅうびきん)は、緊張・凝り固まっている状態が続くとシワが深くなりやすいです。

眉頭~眉尻までを3ヵ所に分けて、外側へずらしながら、クルクルと円を描くイメージでしっかりほぐします。眉をつかんで前におでこの骨から剥がすように、凝り固まった筋肉をほぐしてあげましょう。

こちらの動作を行うだけでも、まぶたがグッと上に上がる感覚を実感できるので、PCやスマホの見すぎで疲れた目のケアにもおすすめです。

指でマッサージして額の緊張をほぐす

次に額を指でマッサージして緊張をほぐしていきます。

①右手で人さし指・中指で額の真ん中の筋肉を、皮膚をずらすように意識してグッと持ち上げる
②人さし指・中指で額の真ん中を持ち上げたまま、左右に細かく動かしていく
③①・②を指を移動させていき額全体にまんべんなく行う

額の筋肉が凝り固まってしまうと、目元や眉間のシワ・たるみを招く原因になります。

筋肉を持ち上げることを意識し、マッサージしていくことがポイントです。ただ筋肉を押すだけでは効果は実感できません。

また、額の緊張ほぐしは、額のシワ解消にも効果があります。眉間のシワに加えて額のシワも改善できると、顔印象がガラリと変わること間違いなしです。シンプルなマッサージなのでスキンケア・メイク前などの習慣にしても良いでしょう。

額の皮膚を引き上げながら、指で表情筋をほぐす

最後に、額の皮膚を引き上げて、指で表情筋をほぐしていきます。

①右手の手の人さし指・中指の腹を額に置く
②その人さし指・中指を骨からはがすように生え際に向かって上向きに軽く引っ張りあげる
③反対の手の中指の腹を鼻の骨の最も低い位置にあてる
③鼻の骨をほぐすように指の腹を小さく左右に動かす

①~④を1日10回が目安です。

固く凝り固まった眉間を改善するには、眉をささえる額の筋肉もしっかりほぐす必要があります。できるだけ摩擦を加えないよう、筋肉を横に動かすイメージで表情筋を優しくほぐしていくことがポイントです。

こちらの表情筋ほぐしも、お手洗いに立った際など気づいたら取り入れていきましょう。

シワ対策テープを使う

眉間のシワを一時的に伸ばし、目立ちにくくする効果が期待できる「シワ対策テープ」。気になる場所に直接貼るタイプと、見えにくい場所から引っ張り上げて間接的に引き伸ばすタイプのシワ対策テープがあります。

市販で購入でき、表情ジワができないようにする、間接的にしわができないようにするといった役割があるため、手軽に取り組める対策法です。

一方で、間違った使い方は皮膚が伸びて戻ることで新たなシワを作ってしまう他、肌が刺激を感じたるみが加速する可能性もあるため、正しい使い方で取り入れる必要があります。

他にも、シワテープの効果は一時的であるため、根本的なシワの解消にはつながらない点も念頭においておきましょう。

シワ対策テープは日常使いは控え、お出かけの際などあくまでも一時しのぎとして活用するのがおすすめです。

ボトックスやヒアルロン酸を注入する

セルフケアで改善しない深く頑固な眉間のシワは、美容クリニックでシワ治療を受けるのも手です。

眉間のシワ治療には、ボトックス注射とヒアルロン酸注射の2種類があります。

ボトックス注射では「ボツリヌストキシン」と呼ばれるタンパク質の一種をシワの原因である筋肉に注射。筋肉を動きづらくさせることで、表情筋の使い方でよってしまう眉間のシワを目立たなくします。ヒアルロン酸は体内に存在する透明なジェル状の物質です。肌の保水効果が期待でき、注入することでふくらみをもたせてシワの解消を目指します。

また加齢によるたるみ、表情には関係ないシワの改善にもヒアルロン酸注射は有効です。どちらも多少のダウンタイムや表情が不自然に固まるなどのリスクはありますが、腕の良い美容皮膚科でプロの力を借りることで、効果的なシワ改善効果が期待できるでしょう。

眉間のシワに効果的な美容液

眉間のシワの原因でたとえどんなものであっても、改善のためには肌の弾力アップがカギ。肌の弾力アップには、シワ改善美容液を使って集中ケアする方法もあります。

シワ改善美容液とは、厚生労働省が認可した有効成分を配合し「シワを改善する」という効果・効能が認められた医薬部外品の化粧品。

保湿成分やハリにアプローチする成分も豊富に含まれているので、シワ改善美容液によってシワの原因にダイレクトにアプローチできる点が魅力です。

シワ改善美容液を使う際は、片方の手でシワを広げて、もう片方の手の指をシワと直角になるようにスライドさせて優しく塗り込みます。力を入れ過ぎると肌にとって刺激となるため、力を加えすぎないようにしましょう。

眉間のシワの原因別・おすすめ美容成分

原因別に効果のある美容成分をスキンケアで取り入れることも、眉間のシワ改善に繋がります。

シワ改善に効果があると認められているのは「ニールワン®」「純粋レチノール」「ナイアシンアミド」の3つです。

また、眉間のシワは主に「年齢」「肌の乾燥」「紫外線」の3つが原因で引き起こされることが多いです。

年齢に伴って出来る場合、エイジング成分としても人気の「ビタミンC誘導体」「セラミド」「レチノール」がおすすめ。肌の乾燥によるものなら「ヒアルロン酸」「セラミド」「アミノ酸」で潤いを補充。紫外線が原因である場合は「レチノール」をチョイスしてみてください。

シワ改善に向けて、肌のハリを高め弾力アップを図るには、高保湿成分や年齢肌にアプローチするエイジングケア成分を積極的に取り入れることが大切です。眉間にシワを作る原因別に、積極的に取り入れたい美容成分をご紹介します。

加齢におすすめの美容成分

年齢に伴い肌の潤いが低下すると、肌はコラーゲンやヒアルロン酸といった肌の弾力・ハリを支える成分が減少傾向に。

これらの肌のハリを支える成分の生成をサポートするために、ビタミンC誘導体やセラミド、レチノールなどを取り入れましょう。

特に加齢に伴う眉間のシワをケアしたい方は「ビタミンC誘導体」に注目。ビタミンC誘導体はビタミンCの弱点である「肌への浸透のしにくさ」「不安定さ」などを改善した成分です。

ビタミンCより安定性や持続性に優れ、美白効果やたるみ・毛穴予防の効果をより実感しやすい点も魅力。コラーゲン生成を促す効果も期待され、肌のハリ・弾力アップに欠かせない優れた成分といえるでしょう。

乾燥におすすめの美容成分

眉間はそもそも皮膚が薄く、乾燥を感じやすいパーツ。肌の乾燥はシワに直結しやすいので、ケアが大事です。セラミドやアミノ酸、ヒアルロン酸などの保湿成分で肌に潤いを与えましょう。

なかでもセラミドは「角質の水分保持」「バリア機能サポートする」役割がある肌に欠かせない成分。「セラミド2」「セラミド3」と書かれたヒト型セラミドは、人が持つセラミドに似せて作られており効果も実感しやすいです。

セラミドはもともと角層に存在し、満たされた肌は潤ったキメのある肌となり、肌荒れも起こりにくい状態に。

しかし乾燥によりセラミドが不足すると、水分が逃げ、外部からの刺激を受けやすくなるため、肌荒れや肌のシワを招いてしまうのです。セラミドはスキンケアで補うことができるので、乾燥が気になる方は積極的に取り入れましょう。

紫外線対策におすすめの美容成分

紫外線による光老化も眉間のシワの原因に。予防には、レチノールがおすすめです。

レチノールはビタミンAの一種で、肌のハリを保つコラーゲン・エラスチンを促すため、シワ改善効果が期待できる成分です。肌のツヤ感アップも期待できるので、エイジングケア成分として近年注目を集めています。

注意点として、レチノールには光の感化性を高める特徴があります。紫外線に弱く影響を受けやすいため、レチノールを朝のスキンケアに取り入れる際は、日焼け止めを塗り紫外線対策を徹底することが大切。根本的な紫外線対策にも繋がるのでレチノールと紫外線対策のWの対策で紫外線によるシワ対策に有効です。

ケアアイテムの効果的な使い方

眉間のシワを改善するには、ケアアイテムを使って弾力ある肌に整えていく必要があります。

日々のスキンケアをサボって肌のハリ・弾力が低下し続けると深いシワが刻み込まれてしまいます。日々のスキンケアをただ塗るだけではなく正しいアイテムの使い方や、効果的な手の動かし方を知って、眉間のシワにアプローチしていきましょう。

ケアアイテムの使い方として意識したいのが、「塗り方」。一方向ではなく、指の腹を使ってワイパーのようにスライドさせる「往復スライド塗り」を取り入れることで、しっかりとシワを伸ばしながら成分を肌に届けることができます。詳しい塗り方を解説していきます。

年齢を重ねることで小ジワが目立つようになった場合、たるんだ毛穴がつながって細かい眉間のシワになっている可能性もあります。いずれにしても、眉間のシワ対策には角質ケアや潤いケアを行い、たるみを防ぐことが大事なポイントです。

ケアアイテムを使う際は、化粧品を気になるパーツに埋め込むようにマッサージしながら、毛穴の奥まで潤いを届けましょう。

ケアアイテムの効果的な使い方

①眉をひそめてしわができる部分を確認
②片手でシワができた部分を伸ばし、毛穴が開いた状態をキープ
③反対の手でシワに直角になるように指をスライドして、なじませていく

これらの3STEPは、縦じわのケアに効果的です。

また、眉間に横にしわができる方は、肌を立てにピンと伸ばして指先を上下に動かしましょう。一方向ではなく、いろいろな方向に動かしてあげることで筋肉の変な癖もつきにくくなります。

眉間のシワを予防する習慣

眉間のシワをできにくくするためには、普段から「シワ予防を意識した習慣」を取り入れることがおすすめです。正しい習慣づけを行うと、万が一、眉間のシワが出来てしまった場合にも改善効果が期待できます。

眉間のシワを予防する習慣
・表情の癖の見直し
・肌に必要な栄養素を摂取
・良質・十分な睡眠で成長ホルモンの分泌を促進する
・水分の摂取量を十分に確保する
・UVケアや紫外線対策を徹底する
・ヘッドスパを行う
・正しいスキンケアで肌の潤いを保つ

まずは日々の生活の中に「シワを作っている原因が潜んでいないか?」を見直してみましょう。

それぞれの習慣を取り入れるメリットや取り入れ方のポイントについても併せてご紹介します。

表情の癖を直す

何気なくやってしまう表情の癖を改善することも、眉間のシワの予防法として有効です。

意外なシーンで眉間にシワが寄る方もいるため「自分がどんな時に眉間にシワが寄ってしまうのか」を知ることが大切になります。

真剣に人の話を聞いているつもりが、眉間にシワが寄った不機嫌そうな顔になっていることも。無意識であっても眉間に力が入った状態でしかめっ面を続けると皮膚が折りたたまれてシワが深く刻まれてしまいます。しかも、眉間にシワが寄った顔で会話しても、相手からいい印象を持たれません。

デスクワークやパソコンを長時間凝視すると目に疲れがたまり、眉間にシワを寄せる原因にもなるため時間を決めて目を休ませる習慣を作りましょう。コンタクトやメガネの方は、度が合っているか改めて確認し、自分にあった度の物を使うことで眉間にも力が入りにくくなります。

肌に必要な栄養をとる

無理なダイエットで顔がやつれ、肌がしぼむことも眉間のシワの原因に。肌の修復や弾力に必要な栄養素を摂取すると、体の内側からシワ予防ができます。

食事では「タンパク質」を意識して取り入れましょう。肌のハリを保つコラーゲン・エラスチンは、タンパク質からできているため、シワ改善に欠かせない栄養素です。

また、タンパク質の代謝に役立つ「ビタミンB6」「亜鉛」「ビタミンC」などはあわせて摂取したい栄養素。

ビタミンB6は「ささみ」「バナナ」「さつまいも」、亜鉛は「牡蠣」「するめ」、ビタミンCは「みかん」「いちご」「ブロッコリー」などの食材に多く含まれています。


他にも、エビやカニ、サケの身などに含まれるアスタキサンチンも抗酸化作用が高く眉間のシワ予防に効果的な栄養素です。

十分な睡眠で成長ホルモンの分泌を促す

肌ダメージの再生・修復に必要な成長ホルモンは、寝ている間に活発化します。成長ホルモンを促すために、良質な睡眠習慣を心がけましょう。

質の良い睡眠には、寝る前のパソコン・スマートフォン、テレビなどのブルーライトの使用を控えることが大切です。カフェイン・飲酒も交感神経を促し睡眠の妨げとなるため注意。

他にも日中は適度な運動を取り入れ、就寝時間の90分前までに入浴を済ませておくことをおすすめします。あわせて、快適に眠れる寝室環境やお気に入りの寝具を揃えることもリラックスした眠りにつながります。

また、朝目が覚めた時に眉間にシワの跡が残っている場合、寝ている間に眉をひそめている可能性も。ストレスが溜まっている時や疲労感がある時は自覚なく眉をひそめてしまいがちです。寝る前にアロマや瞑想などで気持ちを落ち着かせた状態で布団に入ると睡眠の質も高くなります。

水分の摂取量を十分に確保する

スキンケアで肌に水分を与えていても、体の内側が乾燥しているといつまでたっても肌はうるおいのない状態になってしまいます。

便秘の方や便がコロコロして固い方ははとくに要注意。体内の水分不足の可能性があります。体が乾かないように水分の摂取量を十分に確保しましょう。

厚生労働省が推奨している成人が1日に必要とする水分量の目安はおよそ2.5Lですが、多くの方が水分の摂取量は不足傾向であると言われています。肌の乾燥が気になった場合は、新しいスキンケアを買い足す前にコップ1杯の水を摂取してみるのも手です。

水を飲むことを忘れてしまう方は、1日に飲む水を持ち歩き、どのくらい残っているかを常に確認できるようにしてみてもいいでしょう。こまめな水分補給は、眉間のシワ予防だけでなく、潤った肌作りにも有効です。

UVケア、紫外線対策を徹底する

肌の老化の約8割は光老化であり、紫外線が原因とも言われています。

特に紫外線の9割を占めるUV-Aは、肌のシワやたるみを引き起こす原因に。

UV-Aは雨や曇の日、室内にも降り注ぐため、天気の悪い日や秋冬でも入念にUVケアや紫外線対策を徹底することが大切です。自宅でも気づかないうちに紫外線を浴びていないかチェックし、レースのカーテンを遮光のものにする、近所の外出でも日焼け止めを塗るなど、毎日の積み重ねを忘れずに。

UVケアや紫外線対策を続けることは、眉間のシワの予防に加えて、将来的な肌トラブルの予防にもつながります。また、強い日焼け止めは落とすときに摩擦になってシワの原因になることもあるので、落としやすいタイプを選びましょう。

ヘッドスパを行う

凝り固まった頭皮をほぐすヘッドスパは、巡りをよくして眼精疲労も改善するため、シワ予防に効果があるとされています。

頭皮と顔はつながっているので、頭皮の血流を良くすることで顔の緊張や疲れも和らぐように。

またヘッドスパによって、頭皮のたるみが改善される点から、下がってきた肌のリフトアップによってシワの改善効果が期待できるとも言われています。

美容院や専用サロンでのヘッドスパは頭皮の汚れを落としながらマッサージするため、頭部や目元・口周りも軽く、自然と表情も柔らかくなりスッキリとリフレッシュができます。

間違ったヘッドマッサージのやり方はかえって逆効果になることもあるため、正しいやり方・頻度で行うことが大切です。自宅でもできるヘッドスパグッズがたくさん出ていますが、自分で行うことに自信がない方は電動タイプの器具を選んで取り入れてみるのも良いでしょう。

スキンケアで肌の潤いを保つ

肌の乾燥を放置すると肌老化が悪化し、肌のハリ・弾力を保つコラーゲン・エラスチンにダメージを与えて肌がしぼんでいきます。結果、眉間のシワも目立つことに。

毎日使う基本のスキンケアを見直し、常に潤った肌状態をキープできるようにしましょう。

1年を通して習慣的に同じケアをしていませんか?夏と冬では、気温や空気中の湿度も違いますし、それに伴って皮脂の分泌量や水分量も影響を受けるので同じスキンケアアイテムを使っていては肌の乾燥が進んでしまうことがあります。今使っているアイテムが季節に合っているか?今の肌の潤いを保てるものとして不足はないか?チェックしてみてください。

スキンケアは継続することで効果が実感できるので、価格的にも無理のないところでうるおいを補う成分が含まれたアイテムを足してみましょう。

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