目尻のシワの原因|顔の他の部分に比べ、皮膚が薄くシワができやすい

更新日: 2023年02月08日

目尻のシワの原因|顔の他の部分に比べ、皮膚が薄くシワができやすい

目尻のシワは皮膚が薄くシワができやすいパーツですが、加齢以外にも目を酷使しすぎたり、表情をつくった際に動かすことが多く扇形に広がるシワができやすいので注意が必要です。

「目尻のシワ」の原因で特に注目すべきなのがこの7つ。
・目の疲れ
・目元のケア
・乾燥
・紫外線
・加齢
・表情
・血行不良

これらを把握するかしないかで、目尻のシワをケアできるか、できないかの大きな分かれ道となります。ご自身の目尻のシワの原因を理解することで、より効果的に目尻のシワにアプローチすることができますよ。

日ごろのケアに+αの知識を取り入れて、若々しいハリのある目元をGETしましょう。

監修者
清仁美
仁美
コスメ薬機法管理者
コスメ薬機法管理者資格を有するLASELA編集者。大学卒業後、編集プロダクション勤務。アトピー、脂漏性皮膚炎、酒さでひどい肌荒れに悩んだ経験から美容にハマる。調理師免許、ソムリエ資格も所持し、体のなかと外の両方から美しくなることを追求。

※監修者は「目を酷使しすぎている」「ケアが届きにくい」「肌の乾燥」などについて監修をおこなっています。掲載している商品は、監修者が選定したものではなく編集部が口コミをランキング集計したものです。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。
※本記事における「浸透」とは角質層までのことをさします。
※本記事における「シミ」とは「メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ」又は「日やけによるしみ・そばかすを防ぐ」ことをさします。
※本記事における「リフトアップ」とは、下から上に引き上げるお手入れのことを指します。

目を酷使しすぎている

目尻のシワの原因のひとつが「目を酷使しすぎている」こと。

点検作業など目を使ってチェックするお仕事や読み物や書き物をする機会が多い方は普段から目を酷使しています。

また昨今では携帯・スマートフォンやパソコン、タブレットなどをほとんどの人が持つようになり、より目を長時間使う人が増えるようになりました。

人は何かを夢中で見ていると瞬きの回数が減り、目が乾燥しがちになります。うるおいを失った目は目の奥にある眼底筋に負担がかかりやすく、目の疲れを蓄積する原因に……。

長時間目を使用する機会が多い方は、目薬をさす、目を閉じて目元を休ませる、遠くをぼーっと見つめるなど、定期的な休憩を挟むように心がけましょう。

ケアが届きにくい

目尻のシワは顔の中でも凹凸が多い部位でケアが届きにくいという特徴もあります。

スキンケア用品には「目元には使用しないでください」と記載された化粧品や美容器なども多く、他の部分と一緒にスキンケアを行えないことも多いため、アイテム選びにも注意しなければなりません。

そのため、目元にも使えるスキンケア用品を選ぶことや、目元専用のクリームやパック、美容液を使用するなど「目元に特化したスキンケア」を意識することがとても大切です。

さらに、シワは一度できると皮膚が落ちむため窪んだ部分に美容成分が届きにくいのも特徴のひとつ。しっかりとシワの奥まで入れ込むように意識をしてスキンケアを行いましょう。

肌の乾燥

目元は他の顔の皮膚に比べ薄く、美容成分が浸透しやすい反面、保持する力が弱く肌の乾燥し易い部分でもあります。

そのため「保湿成分」に注目したスキンケア用品選びが大切。特に乾燥肌や敏感肌、混合肌の方は目元だけに関わらず保湿が重要な鍵です。ですがスキンケア用品は種類が多く、どんな成分を選べばいいかわからない方も多くいらっしゃると思います。

そんなときは下記の一覧を参考に選んでみてくださいね。

これだけ覚えよう! 目尻のシワをケアする保湿成分はコチラ
水溶性成分
ヒアルロン酸
コラーゲン
グリセリン

油性成分
ワセリン
シア油
レシチン
セラミド

また、オリーブ油やマカデミア油、アルガンオイルなどの植物油も保湿力に期待ができますが、肌が弱くなっている時期は刺激となってしまう可能性があります。肌の状態に合わせて使い分けができるようにいくつか常備しておくのもおすすめですよ。

紫外線

晴れている日だけでなく、日常的に私達の肌にダメージを与えている「紫外線」。この紫外線も目尻のシワができる大きな要因のひとつです。

では、なぜ紫外線が顔のシワに影響を与えてしまうのでしょうか?

紫外線を浴びると、肌の表皮は防御反応で活性酸素を生み出します。その活性酸素は過酸化脂質という物質へと変化し、この過酸化脂質は周囲の肌細胞にある脂質を芋づる式にどんどん酸化させ老化へとつなげてしまうのです。つまり、日焼けによるダメージを防ぐために出る物質が、肌を老化させ、シワの原因になる負のサイクルとなります。

さらに、紫外線に含まれる紫外線A波(UV-A)は、肌の奥の真皮にまで届き、ハリや弾力を支えるコラーゲンやエラスチンに損傷を与えて変質させてしまいます。

シワだけではなく、シミやたるみなどさまざまな肌老化につながる紫外線は、1年を通して徹底的にケアしましょう。

加齢

目尻のシワに限らず、シワの原因に大きく関わるのが「加齢」です。加齢により肌の水分量や皮脂の量が減り、どうしてもシワができやすくなります。

さらに、閉経に近づくとともに減少する女性ホルモンですが、これは肌内部のコラーゲンの合成を促進し、エラスチンを保つ働きを持つ重要なホルモンです。このコラーゲンが加齢にともなって減少するので、どうしても肌の土台自体が崩れ弾力やハリが低下し、しわができやすい肌質となってしまいます。

また、加齢によりターンオーバーの期間が長くなり、徐々に肌環境が乱れてしまうのも大きな要因のひとつ。ターンオーバーが乱れることで新陳代謝が遅れ、肌表面に角質が蓄積してしまいます。

そのため、スキンケアを行っても美容成分が十分に肌内部に届かず乾燥を招く結果になり、シワの原因につながってしまうのです。

シワを防ぐ肌づくりのためにも「エイジングケア」はとても大切な要素。スキンケアだけではなく、今は女性ホルモンケアのサプリメントなども発売されているので、目尻のシワ対策には体の中と外両方からケアすることも良いでしょう。

表情の癖

表情や仕草など人それぞれ異なるシワになりやすい「癖」があります。

例えば、
・眉間にシワを寄せる
・笑ったときにクッシャッと目元が潰れる
・頬杖をつく
・目元をこする
など、人それぞれ異なりますが、日頃の癖が目尻のシワの原因になってしまう可能性も……。

中でも笑ったときの「笑いジワ」はチャーミングな印象を与えますが、目尻のシワの大きな原因でもあります。笑ったときだけ現れるだけならいいのですが、そのシワがずっと残ってしまうのは嫌ですよね。

また、頬杖をつく癖がある方も注意が必要です。頬杖は頬の皮膚を上に持ち上げるため目元にシワがよりやすく、それを癖として継続してしまうとくっきりとしたシワになってしまいます。

目尻のシワケアではスキンケアだけでなく、表情や仕草も注意しましょう。

血行不良

目尻のシワや目元のシワの原因のひとつとして挙げられるのが「血行不良」です。

以下のチェックリストを参考にご自身に当てはまる項目があるかチェックしてみてくださいね。

目元の血行不良が起こる原因

☑目元を酷使するようなお仕事
☑下向きの姿勢が続く
☑表情が硬い
☑肩や首がこりやすい
☑頭皮が硬い
☑冷え性
☑スマホやパソコンをよく使う
☑運動不足

血流は全身を巡っているため、どこか一部分が滞ってしまうと血行不良が起こりやすくなってしまいます。血行不良を感じた場合のには以下のような方法でケアしていくのがおすすめです。

・目元を温める
・上を向いて目をゆっくり閉じる
・首肩周りをストレッチする
・頭皮マッサージをする
・湯船に浸かる
・定期的に適度な運動を取り入れる

など、まずはご自身ができることから少しづつ取り入れてみてくださいね。

目尻のシワが困る理由

それでは、実際に目尻のシワができてしまうと、どのような困りごとが起きるのでしょうか?

・メイクをしたときシワにファンデーションがたまる
・シワが目立ちやすい
・加齢に伴ってシワが定着してしまう


など、できれば避けたい悩みが出てきます。

昨今、目尻のシワをはじめ、あらゆるシワに対してアプローチできるスキンケア用品や美容医療が増えています。できてしまってからではケアが難しいシワだからこそ予防をしつつ、適切なケアやカバー方法で目尻のシワとお付きあいしていきましょう。

しわにファンデーションがたまる

隠そうと思って塗ったのにシワにファンデーションがたまることで、よりシワがくっきりと浮かび上がってしまった経験はありませんか?

では、なぜシワにファンデーションがたまってしまうのでしょうか?

原因は主に3つ

①シワを消そうと厚塗りしてしまう
②肌質に合わないファンデーションを使用している
③皮脂でファンデーションが溶けて入り込む

1つ目は「シワを消そうと厚塗りしてしまう」こと。

気になる部分を隠したいという心理が働き、気がつくとファンデーションを厚く塗ってしまっている場合があります。

これを防ぐために、まず大切にしたいのが「化粧下地」化粧下地にもさまざまな種類がありますが、保湿効果のある化粧下地で乾燥を防ぐことや、光でシワを飛ばせる細かなラメが入った化粧下地を使用するといいでしょう。

2つめは「肌質に合わないファンデーションを使用している」こと。

乾燥が原因で目尻のシワができているのに脂性肌向けのファンデーションを使用していては目尻のシワをカバーするどころかよりくっきりと目立たせてしいます。まずはしっかりご自身の肌質を理解し、ファンデーションを選んでくださいね。

最後に3つめは「皮脂でファンデーションが溶けて入り込む」こと。

これは夏場に多く見られるお悩みです。肌質にあった化粧下地やファンデーションを使用していても汗や皮脂でファンデーションが溶けてしまいシワの奥に入り込んでしまいます。

この時期は思い切ってファンデーションをシワ部分に使わないのもひとつの手。どうしてもファンデーションを使用したい方はウォータープルーフのファンデーションを選ぶと溶けにくくなります。

目立ちやすい位置にしわがある

目元のシワはどうしても目立ちやすく「人と話しているときに気になってしまう」という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

確かに、会話の際にふと目が行くポイントなので、久しぶりに会った人に「目尻のシワが増えたな」と思われてしまうパーツではあります。

また、今はマスク生活で目から下が見えないこともあり、顔の上半分だけで表情を判断していくので、どうしても視線が集中してしまうのが目元。そこにシワが多いと、老けた印象を与えてしまうことは否めません。

まずは、スキンケアでしっかりと目元ケアしていくことが大切。目元専用のパックやクリーム、美容液などを使用したり、美顔器などを使用して浸透率を上げたりして、リフトアップを狙うのもおすすめです。

加齢とともに深くなり定着しやすい

目尻のシワは、はじめは細く浅いシワでも、年月をかさねると加齢とともにしっかりと深くなり定着してしまいます。

加齢にともなって皮膚の水分や油分は減少するので、ハリが減った肌にはシワはつきやすくなり、取れにくくなっていくのです。

折り紙のように跡がついた肌はなかなか元に戻すことが難しく、定着したシワがさらに長く伸びてしまったり、そのシワがきっかけで他のシワが増えてしまうことも……。

笑いジワなど、チャームポイントになるようなシワもありますが、どうしても気になるという方は自宅でのシワ予防やケアを行いつつ、美容医療でシワに効果的な施術を検討するのもおすすめです。

シワの原因は? 表情・乾燥・紫外線など日常生活の何気ない習慣に注意

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