日焼け止めの種類|用途に合わせておすすめのタイプを紹介

更新日: 2023年05月11日

日焼け止めの種類|用途に合わせておすすめのタイプを紹介

日焼け止めの種類には、塗るものから飲むものまで様々なタイプがあります。昔はクリームタイプくらいしかありませんでしたが、2023年の今は「スプレー」「スティック」「クリーム」「ミルク」「ジェル」「ローション」「下地」「パウダー」「乳液」「サプリ」など、その種類は多岐に渡ります。選択肢が増えたからこそ、自分にはどのタイプが合うのか、それぞれの特徴を知る必要があります。購入する前に、自分にとってどのタイプがベストなのかを知っておきましょう。

日焼け止めの種類は、10通りものタイプがあります。それぞれの特徴を理解しておきましょう。
「スプレー」「スティック」のように、手を汚さずにサッと塗ることができるタイプの日焼け止めの人気が高まっています。スプレータイプは、メイクの上から吹きかけるタイプも発売されています。
定番の「クリーム」の日焼け止めは、保湿力が高くしっかりと紫外線をブロックします。敏感肌の方に人気なのは、ミルクやジェルタイプ。「ミルク」の日焼け止めは、クリームタイプと比べてベタつかず伸びが良いことが特徴です。「ジェル」の日焼け止めは、みずみずしくサラッとしています。ベタつくこともないので、塗りやすいと人気のタイプです。
少し変わったところでは、「ローション」の日焼け止めも出ています。化粧水感覚で付けることができ、ベタつかず、広範囲に塗ることができます。その分落ちやすいのがデメリットです。
「下地」タイプの日焼け止めは、ファンデーションを塗る前の化粧下地として使えます。日焼け止めと化粧下地が兼用になっているのが特徴です。「パウダー」の日焼け止めは、メイク直しで使うなどの補助的な役割をしています。落ちやすいので、補助的に使うようにしましょう。「乳液」の日焼け止めは、乳液がUV効果も兼ね備えたもので、スキンケアの途中で使うことができるので、時短になります。トロっとしているので伸びやすく体全体に使うことができます。ここ数年話題になっている「サプリ」の飲むタイプの日焼け止めは、飲んだからといって他の日焼け止めが要らないわけではありません。あくまでも補助的に使いましょう。

日焼け止めにはたくさんの種類があります。自分の肌に合うもの、生活に合った使い方ができるもの、それらを考慮して日焼け止めを選ぶことが重要です。SPFやPAの数値の他にも、日焼け止めが落ちにくい、落ちやすい点も注意して選んでみましょう。
より紫外線をブロックしたい方は、塗るタイプに加えてパウダーやサプリを取り入れてみるのもひとつの方法です。

監修者
清仁美
仁美
コスメ薬機法管理者
コスメ薬機法管理者資格を有するLASELA編集者。大学卒業後、編集プロダクション勤務。アトピー、脂漏性皮膚炎、酒さでひどい肌荒れに悩んだ経験から美容にハマる。調理師免許、ソムリエ資格も所持し、体のなかと外の両方から美しくなることを追求。

※監修者はについて「日焼け止めの種類」について監修をおこなっています。ランキングに掲載している商品は、監修者が選定したものではなく編集部が口コミを集計・ランキング付けしたものです。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。
※本記事でいう「エイジングケア」とは年齢に応じたケアのことをさします。
※本記事における「浸透」とは角質層までのことをさします。
本記事でいう「美白」とは、一般化粧品では「日やけによるしみ・そばかすを防ぐ」、薬用化粧品では「メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ」ことをさします。

日焼け止めスプレー

日焼け止めスプレーの特徴は、手を汚さずにシュッと吹きかけるだけで紫外線予防効果が期待できる点にあります。手軽で簡単につけられる点や髪にも使える点などがメリットとして挙げられます。
肌に優しい日焼け止めスプレーは効果が弱い? 効果がない⁉ という印象がありがちですが、そんなことはありません。敏感肌の方は、自分に合った低刺激性の商品を選ぶことで肌トラブルを避けることが出来ます。
日焼け止めスプレーの持続時間は、大体2~3時間ほどで、汗や水で落ちやすいため、こまめな塗り直しが必要になります。
紫外線吸収剤不使用の日焼け止めは、効果が弱いということはありません。塗りにくさや白くなりやすいなどの使用感に関するデメリットを感じる場合もありますが、肌トラブルが起きづらいことがメリットです。
日焼け止めスプレーを選ぶときは、SPF・PA値や肌に優しいかなどの配合成分をチェックし、石鹸で落ちるタイプなのか、持ち運びに便利なミニサイズかを見るのがおすすめです。
日焼け止めスプレーかクリームどっちが良いかは、生活習慣や使用用途によって異なります。短時間の外出など日常使いには日焼け止めスプレー、海やプールなどのレジャー・長時間の外出には日焼け止めクリームを選ぶといいでしょう。

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日焼け止めスティック

日焼け止めスティックはスティック状の日焼け止めで手を汚さずに日焼け対策を行うことができる製品です。リップクリームを唇に塗るように、日焼け止めスティックを肌にスルスルと塗るだけで良いという手軽さが魅力です。また、液状の日焼け止めに比べると、小型で液漏れが起きないため持ち運びにとても便利で外出先でも手軽に塗り直すことができます。
日焼け止めスティックのメリットは次のとおりです。
・手が汚れない
・片手で塗布できる
・液漏れしない
・サイズがコンパクトなものが多く携帯性に優れる
・服が汚れる心配がない

肌に密着してくれるジェルやクリームの場合は手で塗り拡げる必要があるため、手が汚れてしまいます。しかし日焼け止めスティックはスティック状のバームを肌の上で滑らせるように塗布するため、手が汚れません。また、片手で塗布することもできるため手軽に行えます。加えて、服に付いてしまったり、塗り拡げる前に袖に付いてしまって汚れてしまう心配もなく、バッグの中で漏れてしまう心配もありません。また、他のタイプの日焼け止めと比べて水分や油分が少ないため、肌に密着してくれて、メイク崩れがしにくくなります。

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日焼け止めパウダー

日焼け止めパウダーはしっかりと紫外線カット効果を持ちます。価格についてもプチプラからデパコスまで幅広く流通していますが、塗った時の仕上がりやキープ力に差が出るものの紫外線カット効果については同等に発揮します。液体の日焼け止めや下地と併用し、こまめに塗りなおすことで日焼け止めパウダーの効果を最大限に発揮しましょう。
ササっとメイクの上から塗ることのできる日焼け止めパウダーは手軽で肌への負担が少ないため紫外線カット効果が心配なところですが、実際には十分に効果を発揮します。最近ではデパコスなど高価なものだけでなくプチプラの日焼け止めパウダーも販売されており、ドラッグストアなどで気軽に購入することができます。プチプラの日焼け止めパウダーは仕上がりやキープ力といった点で高価な日焼け止めパウダーには劣るものの、紫外線のカット効果に差はありません。日焼け止めパウダーの紫外線カット効果を最大化するためには液体状の日焼け止めや下地と併用して肌との密着度を上げること、こまめに塗りなおすことが重要です。うっかり日焼けをしてしまうことがないよう、惜しみなく使用できるタイプのものを購入してしようすると良いでしょう。
日焼け止めパウダーの効果を最大限に発揮するためにはその商品の価格帯やタイプに関係なく、液体の下地と併用して仕上げとして使用し、外出先でも2時間おきなどにこまめに塗りなおすことを心がけると良いでしょう。

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日焼け止めクリーム

日焼け止めクリームの効果は、水や汗に比較的強く、他のタイプの日焼け止めに比べて紫外線防止効果が持続する傾向があります。また、肌に比較的優しいのも特徴です。特に肌が敏感になっている人は紫外線からのダメージを受けやすくなっているため、日焼け止めクリームをおすすめします。稀に肌が乾燥するからといって日焼け止めクリームを塗らない方がいますが、肌にとっては逆効果です。
日焼け止めクリームを塗ることで紫外線による影響を減らすことができます。紫外線は。シワやたるみ、シミ、そばかすなど肌に悪影響を引き起こしますが、日焼け止めクリームを塗ることによってこれらを予防する効果が期待できます。
日焼け止めクリームを選ぶ際は「続けやすさ」「肌悩みに合っているか」「SPF・PA値」に着目して選びましょう。日常使いであれば、SPFは20~30、PAは++もあれば十分です。
また、市販のものよりもさらに肌に優しい日焼け止めを購入したい場合は、皮膚科や美容皮膚科を受診してみることをおすすめします。医療機関では「クリニック専売品」の日焼け止めを取り扱っているケースがあり、アトピー肌や敏感肌の方が使える製品も多々あります。
自分の肌のタイプや、日焼けのしやすさに応じて、適切なSPF値やPA値の日焼け止めクリームを選ぶことが重要です。 

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日焼け止めジェル

ジェルタイプの日焼け止めは透明で服に色がつかないメリットがあるのが特徴で、SPFやPAの数値も高い製品も多く、正しく使用すればきちんとした紫外線対策ができます

日焼け止めジェルは、特有の香りや重いテクスチャが気にならないタイプが多いので、日焼け止めが苦手な人も気軽に使うことができます

ジェル状であるため、クリームやローションに比べてさらっとしたテクスチャーが特徴で、肌にスムーズになじみやすく、べたつきを感じにくいのがメリットです。

日焼け止めジェルはさっぱりした使い心地で肌触りが良く日焼け止めのベタベタ感が苦手な方からは好評です。肌触りが良く日焼け止めのベタベタ感が苦手な方からは好評です。
反面、水に落ちやすいので、こまめに塗り直すことが大切です。

海やプールで使うときや、汗をかきやすい場合には、ウォータープルーフと記載されたタイプを選ぶと良いでしょう。日焼け止めジェルの中には、下地機能のある製品もあるので、メイクの下地として使える製品もあります

日焼け止めジェルはさらっとした感触が魅力ですが、アルコールを含んだものもあるので肌が弱い方は要注意です。実際に製品を選ぶ時は、自分の肌の状態や日焼け止めが必要な場面に応じて、テクスチャ・UVケア効果・肌への有効成分を確認した上で選びましょう。

日焼止めジェルはべたつかず塗りやすく使いやすいのが特徴です。ただ、他のタイプの日焼け止めに比べると落ちやすく焼けやすいという意見もあるため、日焼け止めを使うシーンや肌質によって、ミルクタイプやクリームタイタイプと併用するのもよいでしょう。

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日焼け止めミルク

日焼け止めミルクは乳液に紫外線吸収剤を配合したもので、UV効果を持っています。水分量が多く、肌に伸ばしやすく塗りやすいため、肌に負担をかけないのが特徴です。

また、乳液にUV効果を足したものでもあるので、朝と昼は乳液の代わりとしても使用可能。時間が経つと汗によって落ちやすくなるというデメリットがあるので、2〜3時間おきに塗り直すなど正しい使い方をマスターしましょう。


・日焼け止めミルクの特徴
乳液状のテクスチャーなので肌に密着しやすく保湿効果が期待できます
また、中にはしっとりとした質感を抑えたものや、毛穴を綺麗にカバーしてくれるようなタイプもあり、自宅ですっぴんで過ごす時間の長い方の肌を紫外線から守るファンデーションとしても使えます

・肌に優しい
クリームに比べるとミルクは水分量が多く、保湿効果が高いとされます。紫外線吸収剤を使用していない商品やクレンジング不要で石鹸で落ちる商品が多いため肌に優しく、敏感肌の方でも比較的使いやすいと言われています。

・正しい使い方
基本的なスキンケアで保湿をしてから使うこと。また、メイク前に使用するときは使用量が少なくならないように注意しつつ、白浮きしないようムラなく広げること。汗や水に弱いという特徴があるので、特に春夏の使用時はこまめに塗り直すことを意識しましょう。

・乳液代わりにもなる
乳液成分がメインなので乳液代わりとしても使用できますが、できれば使用後は洗顔で綺麗に洗い流したいところ。ですので、乳液代わりとして使うなら、夜ではなく朝や日中に使用にした方が賢明です。

日焼け止めミルクは軽めの使用感で毎日のスキンケアの一環として手軽に取り入れやすく、重い質感や日焼け止めで毛穴が詰まった感じが苦手な方におすすめです。

ただ、落ちやすく日焼け効果の持続力が少し低い商品が多いのでその点は注意しましょう。

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日焼け止めローション

日焼け止めローションの特徴は他の種類の日焼け止めより肌の健康を優先的に考えられた成分内容などの特徴があり、敏感肌の人も使用しやすいとされています。日焼け止めローションの人気ブランドの特徴に、日焼け止め効果や肌トラブルなく使える効果を最大化する選び方を知り、自分に合う日焼け止めローションを使いましょう。

日焼け止めローションは水のようにさらっとした感触や美容成分・保湿成分が含まれておりスキンケア効果を考え抜かれていること、日焼け止めの効果が他の種類の日焼け止めより弱く、水や擦ることで落ちてしまうのが主な特徴です。肌を刺激しやすい成分を使っていない商品が多数あることで、デリケートな肌の人におすすめの日焼け止めと言われています。
日焼け止めローションの人気ブランドにはキュレルやノブが挙げられ、それぞれ特徴が違っており、日焼け防止の強力さや低刺激処方など魅力があるのです。そんな日焼け止めローションの効果を最大限に発揮させるには選び方が重要で、テクスチャや処方成分など使用前にチェックすることおすすめします。

日焼け止めローションは紫外線防止効果が薄く肌にやさしいので敏感肌の人が使いやすいという特徴があります。人気ブランドはSPF・PA数値の高さや刺激の少ない処方などそれぞれに違う良さがあり、色々なテクスチャ・処方がある中でユーザーは欲しい効果を十分に受けられるよう選ぶのが大切です。

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日焼け止め下地

日焼け止め下地は、化粧下地としても使える日焼け止めのことです。ファンデーションののりを良くしたり、肌をトーンアップしたりする効果があります。下地と日焼け止め両方の効果を兼ね備えているため、時短でメイクしたい方にぴったりです。

また、下地と日焼け止めを別々に塗ると肌がベタついたり重くなったりしてしまう方にも向いているでしょう。ただし、日焼け止めの効果をしっかり発揮させるためには、十分な量を塗る必要があります。化粧下地として適した量を塗っても日焼け止めとしては量が不十分な場合があるので気をつけましょう。

肌荒れやくすみが気になる方は、色味を調整してくれる機能があるものもおすすめです。荒れを隠したい方はグリーン、くすみが気になる方はピンクを選ぶと良いでしょう。

日焼け止めUV乳液

日焼け止め用のUV乳液とは、保湿力もありながら紫外線もカットしてくれるタイプのものです。ジェルや下地兼用のものと比べると保湿効果が高く、肌がもっちりとした仕上がりになります。

日焼け止めを使うと肌が乾燥してしまう方には、UV乳液タイプのものが合っているでしょう。肌がきしむこともほとんどありません。

ただし、ジェルやクリームと比べると、乳液の密着力はそこまで高くありません。汗をかいたり服でこすれたりすると落ちやすいので、長時間にわたって外出するときは、ほかのタイプの日焼け止めのほうがおすすめです。

UV乳液は保湿力を重視したい方や、時短メイクをしたい方、外出時間が短い方に向いていると言えるでしょう。

日焼け止めサプリ

飲む日焼け止めとして売られているサプリがここ数年で数多く誕生しました。しかし、サプリだけで日焼けを防ぐことは難しいのが現状です。サプリを飲むだけで紫外線をカットできるという科学的根拠は現在のところ残念ながら存在しません。

そのため、サプリだけで紫外線対策を行うのは絶対に避けましょう。基本は塗るタイプの日焼け止めを使用し、補助的にサプリを摂る程度にしてください。

サプリだけ使用して紫外線を浴びると、何も飲んでいないときと同じくらい日焼けをしてしまいます。有名なサプリがいろいろと販売されていますが、過信は禁物です。基本は日焼け止めをしっかり塗ること。これを忘れずに紫外線対策を行っていきましょう。