ページ更新日:2023年1月4日
※監修者は「ほうれい線の原因と種類」「スキンケアの選び方」「スキンケアの使い方」などについて監修をおこなっています。掲載している商品は、監修者が選定したものではなく編集部が口コミをランキング集計したものです。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。
※本記事で紹介しているスキンケアのうち、ニキビ予防や美白の効能・効果が認められているのは医薬部外品のみです。
※本記事における「浸透」とは角質層までのことをさします。
※「ノンコメドジェニックテスト済み」はすべての人にニキビが発生しないということではありません。
※「アレルギーテスト済み」はすべての人にアレルギーが起きないということではありません。
※「パッチテスト済み」はすべての人に皮膚刺激が発生しないということではありません。
マスクを外す瞬間、ほんの少し躊躇する……それは、くっきり刻まれたほうれい線のせいかもしれません。ほうれい線は、見た目年齢を一気にアップさせてしまいます。
若々しい印象のために、ほうれい線とはどう向き合っていけばいいのでしょうか?
本記事では、ほうれい線の原因や対処法、自分に合ったアイテムの選び方、おすすめの商品をご紹介します。
ほうれい線は、小鼻から口元に向かってハの字型にのびるラインのことで、医学的には鼻唇溝(びしんこう)と呼ばれています。本来しわは加齢などによる肌の水分不足やハリ不足によってできますが、ほうれい線は他のしわとはタイプが異なり、子どもの顔にもあるしわです。
ほうれい線は頬と口元の筋肉の境目にある溝で、顔立ち(骨格や頬の筋肉のつきかたなど)によってもともと目立ちやすい方とそうでない方がいます。
年齢を重ねるとともに深い溝となり、より目立ちやすくなっていくほうれい線ですが、実は加齢だけが影響しているのではありません。
では他にどんな原因が関係しているのでしょうか?ここからは世代別に比較してみましょう。
若い世代の方(20代くらいまで)のほうれい線は、
・肌の乾燥
・表情のクセ、姿勢
・生活スタイル
などの影響で目立ちやすくなるといわれています。
肌にみずみずしさのある若い世代でも、乾いた空気にさらされたり、栄養不足の状態が続いたりすると、本来のうるおいが失われ乾燥してしまいます。
うるおい不足になった肌は、角層が厚くなり、しなやかさがなくなる要因に。
そのせいで表面に浅く細かいしわができ、それが深いしわやほうれい線へとつながってしまうのです。
スマホを見ている時や本を読んでいる時など、無表情でうつむいた姿勢になっていませんか?
いつもの表情のクセが少しずつ肌に定着し、ほうれい線の溝として刻まれていくケースもあります。他にも、頬づえをつく、食べ物を片方だけで噛むなどのクセにも注意が必要です。
また、顔の表情を動かさないこともほうれい線を助長させてしまいます。無表情は表情筋の衰えを招くこと、さらに、マスク生活を機に顔の筋肉を動かす機会が減り、「ほうれい線が目立つようになった」という方も増えています。
暴飲暴食や無理なダイエット、深夜までベッドの中でスマホを見ている……そんな生活も、ほうれい線を目立ちやすくさせてしまいます。
特に、ダイエットを頑張りすぎてしまう方は要注意。体重を減らすことばかりに気をとられ、無理に食事制限をしてしまうと、栄養不足で肌のハリが失われ、たるんでしまいます。
また、過度なダイエットはホルモンバランスの崩れ、からだが冷え、肌のたるみを招くことも。たるんだ肌はよりほうれい線をよりくっきりとさせてしまいます。
一方、年齢を重ねてから(30代から40代)のほうれい線の原因には、
などがあります。
「以前より肌が乾いている気がする」と感じたことはありませんか?肌のうるおいを支える保湿因子(皮脂・NMF・細胞間脂質)は加齢によって減少してしまいます。
保湿因子が減少すると、角層の水分量が減少し、肌が乾燥しやすくなってしまいます。
肌の乾燥が小じわを招き、深い溝へ、さらには肌のたるみへとつながり、ほうれい線を深く目立ちやすくさせてしまうのです。
猫背になったり、寝る時に片方ばかり向いたり、タオルで肌をゴシゴシこすったり……それらのクセも積み重なれば肌に定着し、そして、いつの間にかしわやほうれい線となってしまいます。
特に、うつむきがちの姿勢には注意。うつむくと、下に向かう重力の影響で頬の肉がたるんだ状態になってしまいます。その状態が長く続くと、皮膚がほうれい線として固定してしまうのです。
顔の表情筋が衰えると、表情筋の上にある皮膚や皮下脂肪を支える力が弱くなります。
支えきれなくなった皮膚が下に落ちていくことで、顔の皮膚がたるんだ状態に。もちろん筋肉は何もしなければ年齢とともに徐々に衰えます。そのためにも、意識的に表情筋を鍛えることが大切です。
肌のハリや弾力を支えてくれているのが、真皮にあるコラーゲンやエラスチンです。
コラーゲンやエラスチンは、加齢によりその質や量が低下してしまいます。すると肌はハリを失いたるみやすくなります。その結果、ほうれい線がよりくっきりと目立ちやすくなってしまいます。
40代後半あたりから女性のからだに訪れる更年期。
更年期により女性ホルモンのバランスが崩れると、自律神経がみだれがちになり、むくみが生じやすくなるといわれています。そのむくみによりできた影が、ほうれい線の溝をよりくっきり際立たせてしまうのです。
スキンケアの基本は洗浄、保湿、遮光の3つです。ここからは、ほうれい線予防のポイントをご紹介します。
クレンジングや洗顔の際、ゴシゴシと強く擦ってはいませんか? 強い摩擦や刺激は、角質層にダメージを与え、しわができやすくなります。
また、過度なピーリングや熱すぎるお湯も避けましょう。お湯の温度が高すぎると必要な皮脂まで奪れ、肌が乾燥する原因になります。たっぷりの泡でやさしく洗い、32~34℃ぐらいのぬるま湯でしっかりすすいでください。
ほうれい線ケアは、保湿が大切です。肌が乾燥した状態だとしわができやすく、ほうれい線が深くなる原因に。
ヒアルロン酸やコラーゲンなど高保湿成分が含まれた化粧水やクリームで、肌にたっぷりとうるおいを与えましょう。また、保湿に物足りなさを感じたらいくつかのアイテムを重ね塗りをすることで、より乾燥を防ぐことができます。乾燥しやすい口元には、口元専用の美容液を取り入れるのもおすすめです。
紫外線は季節に関係なく、1年中降り注いでいます。
雨の日でも晴れの日の約半分の50%、曇りの日でも30%以上の紫外線量が降り注いでいるので1年を通してしっかりUV対策をしましょう。
また、紫外線はUVAとUVBの2種類があり、ほうれい線を予防するにはとくにUVA対策が重要です。UVAは肌の奥の真皮にまで到達し、肌のハリを保つコラーゲン繊維やエラスチン繊維にダメージを与え、たるみやしわの原因になります。
また、UVAは室内にも届くので、外に出ない日にもUV対策を心がけましょう。
自分の肌に合ったアイテムを選ぶには、まず自分の肌質を知ることが大切です。ここからはそれぞれの肌質の特徴を詳しく解説します。
乾燥肌の方は肌のバリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすい状態。
肌の刺激になりにくく、かぶれにくい成分で作られた製品や、敏感肌用に開発された製品を選びましょう。肌に優しい主な保湿成分としてあげられるのが、セラミド、アミノ酸、コラーゲン、ヒアルロン酸などです。
これらは肌が代謝される過程で作られる、天然の保湿成分と同じ成分なので肌にやさしく保湿力も高い成分です。詳しい製品の選び方は敏感肌向けの項目をチェックしてみてくださいね。
敏感肌は外部からの刺激をとくに受けやすい肌質です。
エタノールなどのアルコールやパラベン、香料、着色料などは肌への刺激になりやすいため避けたほうがよいでしょう。
また、商品を選ぶ際は「パッチテスト済み」や「アレルギーテスト済み」などの表示を目安にすると◎。肌に優しい成分で敏感肌の方にも使いやすい処方になっています。
ですが、すべての人にアレルギーが起こらないとは限りません。はじめて使うアイテムは、サンプルやトライアルキットで使い心地を試してみてくださいね。
ニキビ肌の方は「ノンコメドジェニックテスト済み」と記載のあるアイテムがおすすめです。
ノンコメドジェニックテストとは、ニキビの元である「コメド」ができにくい商品かをチェックするテストのこと。一定基準をクリアし商品のみ「ノンコメドジェニックテスト済み」と表記されます。
また、似たような表記で「ノンコメドジェニック処方」というものがあります。こちらはニキビができにくい成分を使用しているというだけで、テストは行っていないため注意が必要です。
ノンコメドジェニックは、低刺激というわけではありません。敏感肌の方は肌に優しい低刺激のアイテムを選ぶのがおすすめ。油分を使用していないオイルフリーの化粧品もあるので、ニキビで悩まれている方はそちらも効果的です。
続いては、スキンケアアイテム別の選び方を解説します。
クレンジングは、メイクや余分な皮脂を落とし、スキンケア用品の浸透をよくする働きもあるため、ほうれい線を予防するうえでも大切です。
クレンジングと一口にいっても「クリームタイプ」や「ジェルタイプ」などさまざまな種類があります。それぞれの特徴をまとめましたので参考にしてくださいね。
水分と油分がバランスよく配合され、洗い上がりがしっとりしているため乾燥肌の方におすすめです。ただし、クレンジングとメイクを馴染ませる作業が必要なためゴシゴシ擦ってしまわないよう注意する必要があります。
ジェルタイプはぷるっとしたテクスチャーで、摩擦を軽減できることが特徴です。水性のジェルは洗い上がりがさっぱりで使い心地が良いですが、油性のメイクは落としにくいためポイントでメイクアップリムーバーを使用する必要があります。
油性成分が少なく、ベタつきにくいため使用感が特徴。洗浄力は弱めなので、注意してメイクが落としきれないというリスクもあります。
油性成分が多いため、メイクとのなじみがよく、すぐ落ちることが特徴です。毛穴のつまりや角栓にも有効で、すぐ落ちる分、洗浄力も強い傾向にあります。そのため乾燥肌や敏感肌の方には刺激となってしまうかもしれません。
洗顔料もクレンジングと同様に余分な皮脂や汚れを洗い流す目的のものです。それぞれの製品ごとにさまざまな成分が含まれており、テクスチャも多種多様です。
ほうれい線予防には、洗浄力が穏やかな洗顔料がおすすめです。洗浄力が強すぎると肌に必要な皮脂やうるおいまで奪ってしまい、肌が乾燥する原因になります。
洗顔料を選ぶときは、次の洗浄成分が使われているかをチェックしてみましょう。
アミノ酸系やベタイン系の成分は洗浄力が穏やかなので、うるおいを残しながらマイルドに洗い上げてくれます。ベタイン系は赤ちゃん用スキンケアにも使用される成分で、敏感肌の方にもおすすめ。
洗顔料は数種類そろえておいて、肌の状態によって使い分けるとよいでしょう。
洗顔料はさまざまなタイプのものが販売されています。使用感の好みやスキンケアにかける時間は人によって違うため、それぞれに合わせて良いものを選びましょう。
洗顔フォームなどの呼び名で呼ばれているタイプで、もっとも一般的な商品です。チューブに入っているものがほとんどで管理も簡単で、種類も豊富にあることがメリットです。使用する際は泡立てネットを用いましょう。
ポンプ容器に入っていて、自分で泡立てる必要がないことが最大のメリットでしょう。朝の洗顔など時間があまりかけられない方におすすめです。
固形石鹸タイプは泡立ちがよく、他の製品と比べて肌に優しい製品が多いです。溶けやすいので管理に気をつける必要があります。
ほうれい線を予防するには、肌のハリをサポートする美容成分が含まれる化粧水を選びましょう。おすすめはエイジングケア効果が期待できるビタミンC誘導体に、セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が含まれているもの。
しっかり保湿しながら、しわやたるみにアプローチできるので、ほうれい線予防に役立ちます。
乳液は化粧水や美容液などで肌に浸透させた成分が肌から逃げないようにする役割を持っています。
乳液を使わないとせっかく肌につけた水分や成分が肌から出ていってしまい、もったいないことに。乾燥肌、敏感肌の方は化粧水と同様に高保湿で低刺激なものを選びましょう。
反対に気をつけるなければ行けない成分もあります。
無添加や天然などの言葉は肌に優しい印象があり、低刺激で効果があると思われがちです。
しかし無添加やオーガニックに明確な基準があるわけではなく、定義は各メーカーに委ねられています。また、天然由来成分だからといって、すべての人にアレルギーや炎症が起きないわけではありません。
「無添加だから大丈夫」と安易に選ぶのではなく、しっかり成分を見て製品を選ぶことが大切です。
化粧水や乳液などに良い香りをつけるために使われいます。香料とだけ記載されており、成分が把握できないこともあるため敏感肌の場合は注意が必要です。
アルコールは清涼感を出したり、成分を混ぜたり溶かしたりするために使用されます。アルコールは蒸発する際に、肌の水分を一緒に逃してしまうため、肌が乾燥している場合は避けた方がいいでしょう。
ほうれい線ケアには部分用クリームを取り入れるのもおすすめです。部分用クリームには美容成分がぎゅっと凝縮されているので、より効果的にアプローチできます。
しわ改善に効果のある有効成分は、以下の3種類です。
たるみが進み、ほうれい線が深くなると改善は難しいもの。化粧水や乳液など基本のスキンケアに部分用クリームをプラスして、日々ケアをしていきましょう。
※美容の悩みを解決した人たちがどんな商品を使ってきたかをアンケート調査し、有効だと感じた「最後の商品」を調査しました。
※アンケートの結果をもとに「最後の商品」になったおすすめの美容商品を掲載します。
※調査は美容の悩みを解決できたと感じた方を対象に、WEBアンケートを行い有効回答数は5763名です。
自分の肌質に合ったスキンケア製品を選ぶことも大切ですが、正しく使うことも重要です。どれだけ良い製品を使っていても使用方法を間違っていると、ほうれい線を深くする原因となってしまいます。
スキンケアの順番は「洗浄→保湿→乳液で整える」の3ステップです。
メイクをしていない日でも、汚れは顔に付きます。クレンジングと洗顔は基本的には毎日行いましょう。
基本的な手順は、乾いた手にクレンジング料を取り、手のひらで温めてからメイクと馴染ませます。馴染ませる時間は1分を目安にしてください。強く擦ると肌の負担になるため、たっぷりとクレンジング料を使うのもポイントです。
洗顔のポイントはしっかり泡立てる、こすらず洗う、ぬるま湯で洗い流すの3つです。
まずはしっかりと泡立てた泡を皮脂の多いTゾーンからのせ、手と顔の肌が触れないよう泡を挟み込んで優しく洗いましょう。熱いお湯で流すと肌に必要な皮脂まで奪ってしまいます。少し冷たいと感じる32〜34℃程度のぬるま湯で流してくださいね。洗顔後は、タオルで軽くおさえるようにして拭き取りましょう。
洗顔後の肌は非常に乾燥しやすく、すぐに保湿をしましょう。
500円玉大の化粧水を手に取り、両手であたためます。顔の中心から外側に向けて優しく手で押し込むように顔全体に馴染ませてください。ハンドプレスすることで顔の血行がよくなり、化粧水の浸透率が上がります。
乳液で整える際も化粧水での保湿と同じように、手のひらで押し込むようにハンドプレスしましょう。
紫外線対策はエイジングケアの基本です。シワ対策に不可欠なため、夏だけでなく、毎日日焼け止めを塗りましょう。また、SPF、PAは効果が高いほどよいというわけではありません。シーンに応じて使い分けることが大切です。
塗るポイントは、顔の高い位置にある頬やこめかみは、塗り残しのないように2度塗りするのがおすすめ。日焼け止め効果を持続させるため、3~4時間ごとに塗り直すのも忘れずにしましょう。
ほうれい線が左右非対称になることもありますか?
噛みグセや頬づえ、歯の並び、顔の骨格のゆがみなどが影響して、ほうれい線が左右非対称にできてしまうこともあります。
マッサージや表情筋トレーニングは良くないと聞きましたが本当ですか?
過度なマッサージや表情筋は逆効果を招くこともあります。やり過ぎには注意です。必ず正しい方法で適度におこなってくださいね。
顔がたるんでいないのに、ほうれい線が目立つのはなぜですか?
ほうれい線は、溝の深さだけでなく、頬のふくらみも関係しています。頬のふくらみが大きいと、そのぶん影がはっきりと際立ち、ほうれい線が目立ちやすくなってしまいます。
保湿剤がベタベタするのが嫌です。
保湿力の高いクリームなどはどうしてもベタつきが気になってしまいます。髪についたりするとそれだけでストレスになってしまうかもしれません。クリームタイプのものはポイント使いをして、ベタつきを軽減するのが良いでしょう。
この記事ではほうれい線ケアで心がけたい、スキンケア選びやにポイントをご紹介しました。
まずは自分の肌質を理解し、自分の肌に合った成分、スキンケア用品を選び、なおかつ正しい使い方をすることで更に効果を得ることができます。できてしまう前にまずは「予防」を意識することでほうれい線のできづらい肌をキープしましょう。
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